デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2021.9.1

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

1部 実業・経済

3章 商工業
29節 其他
12款 亜麻仁油製造株式会社
■綱文

第15巻 p.337(DK150029k) ページ画像

明治29年12月28日(1896年)

是ヨリ先栄一、田中源太郎・浜岡光哲外十一名ト北海道産出ノ亜麻ニヨリ油ヲ製スル亜麻仁油製造会社ノ設立ヲ発起セシガ、是日発起認可ヲ、尋イデ翌年七月二十二日設立認可ヲ受ク。


■資料

青淵先生六十年史 (竜門社編) 第二巻・第一四一頁 明治三三年二月刊(DK150029k-0001)
第15巻 p.337 ページ画像

青淵先生六十年史(竜門社編)第二巻・第一四一頁 明治三三年二月刊
 ○第三十一章 製油業
    第二節 亜麻仁油製造会社
亜麻仁油製造株式会社ハ青淵先生・田中源太郎・浜岡光哲外十一名ノ発企ニ係リ、其目的ハ北海道産出ノ亜麻ニヨリ油ヲ製スルニアリテ、明治二十九年十二月二十八日ヲ以テ発起認可トナリ、越ヘテ三十年七月二十二日設立認可トナリタルモノナリ
    亜麻仁油製造株式会社起業趣意
 近来本道ニ於ケル亜麻作付反別ハ北海道製麻株式会社奨励ノ下ニ於テ著シク発達進歩シ、本年該社約定作付反別ハ四千五百町歩ノ多キニ達シ尚ホ年々長足ノ進歩ヲ来スコト疑ヒナシ、今仮リニ四千町歩ノ作付ヲ標準トシテ計算スル左ノ如シ
  一弐万石 四千町歩ノ収量(但一反歩平均五斗)
   内四千八百石 農家明年蒔付種子ニ充ツ
   残壱万五千弐百石 余剰石数
 此ノ剰余ハ従来農家普通ノ収量トス、之レカ消流ノ途ナケレハ空シク庫内ニ堆積シテ無用ニ帰スヘキモノトス、故ニ其消流ノ途ヲ開カンカ為メ爰ニ一ノ製油所ヲ設立シ一方ニハペンキ・仮漆・印刷肉・防水紙布塗料等年々巨額ノ海外輸入品ヲ防遏シ、及ヒ其粕ヲ以テ牛馬ノ飼料田畑ノ肥料ニ供給セントスルモノナリ、而シテ本社工場ヲ特ニ本道ニ設置スル所以ハ、第一、原料種子ノ蒐集ニ便利ナルコト第二、石炭及敷地ノ廉ナルコト、第三、粗原料ノ儘輸出スルト精製品トシテ輸出スルト運賃計算上ニ差益アルコト等ニシテ、只製品販売上ノ不便ト賃銀不廉ナルトノ不利ノミ云々