デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2020.3.6

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

1部 実業・経済

7章 経済団体及ビ民間諸会
1節 商業会議所
1款 東京商法会議所
■綱文

第17巻 p.60-79(DK170009k) ページ画像

明治12年1月20日(1879年)

是日栄一、会頭トシテ定式集会ニ於テ明治十一年十二月分ノ会計報告ヲナス。爾後各定式会毎ニ一ケ月乃至数ケ月分ノ会計ヲ報告シ、明治十六年十月当会議所解散ノ時ニ至ル。


■資料

東京商法会議所要件録 第一号・第一―二丁 明治一二年二月一四日刊(DK170009k-0001)
第17巻 p.60-61 ページ画像

東京商法会議所要件録  第一号・第一―二丁 明治一二年二月一四日刊
  第五定式集会 明治十二年一月二十日午後第六時二十分開場
    議員出席スル者  三十四人
    同 欠席スル者  二十五人
○上略
 会頭 ○渋沢栄一ハ明治十一年七月ヨリ十二月ニ至ル半季定額金収入並ニ其仕払ヲ報道シ、又例ニ拠リ十二月ノ会計ヲ報告ス、曰ク、該月分ノ会計ハ十一月ヨリ操越金二百七十五円七十五銭六厘ニ定額保護金八十三円三十三銭三厘ヲ加ヘ、合計三百五十九円八銭九厘ノ内、諸仕払金八十二円二十三銭七厘ヲ差引、残金二百七十六円八十五銭二厘ナリ、
 - 第17巻 p.61 -ページ画像 
外ニ十月ヨリ十二月ニ至ル三ケ月間議員ノ醵金三百十七円五十銭ヲ加ヘ、合計金五百九十四円三十五銭二厘ナリ、但該月ノ会計ハ之ヲ例月ニ比スレバ其費用稍々多キガ如シト雖トモ是レ該月ハ年末ニシテ多少ノ費用アルニ由ル、要スルニ貯金ハ漸ク将ニ多キヲ加フルハ是レ偏ニ会計委員ノ鞅掌宜ヲ得タルニ由ルベキ旨ヲ述ベタリ
   ○明治十一年七月ヨリ十一月ニ至ル間ノ収支ハ明瞭ナラズ。


東京商法会議所要件録 第四号・第一―二丁 明治一二年四月一七日刊(DK170009k-0002)
第17巻 p.61 ページ画像

東京商法会議所要件録  第四号・第一―二丁 明治一二年四月一七日刊
  第七定式集会 明治十二年三月十一日午後第六時二十分開場
    議員出席スル者  三十一名
    同 欠席スル者  二十六名
    会計ノ報告
次ニ会頭 ○渋沢栄一ハ本年一・二両月分ノ会計ヲ報道ス、曰ク一月中ノ会計ハ昨年十二月ヨリノ操越金二百七十六円八十五銭二厘ニ、保護定額金八十三円三十三銭三厘ヲ加ヘ、合計金三百六十円十八銭五厘ノ内ヨリ、諸費支払金九十七円七十四銭四厘ヲ扣除シ、差引二月ヘ操越高二百六十二円四十四銭一厘ニシテ、又之ニ二月分ノ保護定額金ヲ加ヘ、合計金三百四十五円七十七銭四厘ノ内ヨリ諸支払金四十円零七銭四厘ヲ引去リ、金三百零五円七十銭ノ剰余ヲ存セリ、又昨年十月ヨリ十二月ニ至ル三ケ月間ノ議員醵金ハ三百十七円五十銭ニシテ、更ニ、本年一・二両月分並ニ三月取立金ノ内二十六円ヲ加ヒ合計金六百五十五円五十銭ヲ致シ、此内金六百円ハ第一国立銀行ヘ定期預ケトナシ未ダ敢テ之ヲ消費セス、又幾分ノ利子ヲ生ズベシ、而シテ今日ニ至ル迄ノ一切諸費ハ商務局保護ノ定額金ヨリ支弁シテ、尚ホ前陳ノ如ク多少ノ余裕アレバ当会ノ会計ハ漸ク確実ニシテ其宜キヲ得タルモノト云フベシ是レ諸君ト共ニ賀スベキ所ナリ


東京商法会議所要件録 第五号・第一丁 明治一二年六月六日刊(DK170009k-0003)
第17巻 p.61 ページ画像

東京商法会議所要件録  第五号・第一丁 明治一二年六月六日刊
  第八定式集会 明治十二年五月一日午後七時開場
    議員出席スル者  二十六名
    同 欠席スル者  三十四名
    会計報告
 会頭(渋沢栄一)ハ先ツ本年三月ノ会計ヲ報告ス、曰ク去ル二月ヨリノ操越金三百五円七十銭ニ、保護定額金八十三円三十三銭三厘ヲ加ヒ、合計金三百八十九円三銭三厘ノ内ヨリ本月ノ諸費支払総計金五十八円四十二銭八厘ヲ扣除シ、差引四月ヘ操越金高三百三十円六十銭五厘ナリ、而シテ四月分ノ会計ハ其調査未ダ整頓セザルヲ以テ次会ノ報告ニ譲ルベシ、又各議員醵金方ハ前会ニ議決セルモノニ基キ既ニ之ガ規程ヲ編成シタレバ各議員ハ毎月初催ノ定式若クハ臨時会ニ之ヲ持参スベシ、而シテ事故アリテ欠席スルモノハ之ヲ月尾マテニ納ムヘシ、但其詳細ノ如キハ之ヲ会計委員ニ嘱セリ、各員之ヲ諒セヨ


東京商法会議所要件録 第六号・第一―二丁 明治一二年七月二日刊(DK170009k-0004)
第17巻 p.61-62 ページ画像

東京商法会議所要件録  第六号・第一―二丁 明治一二年七月二日刊
  第九定式集会 明治十二年六月五日午後七時五分開場
 - 第17巻 p.62 -ページ画像 
    議員出席スル者   三十二名
    同 欠席スル者   二十六名
会頭(渋沢栄一)ハ先ヅ左ノ四件ヲ報告セリ
    議員除名ノ件 ○略ス
    議場報告ノ件 ○略ス
    書記雇人ノ件 ○略ス
    会計並ニ議員積立金ノ件
四・五両月ノ会計ハ三月ヨリ四月ヘ操越金高三百三十円六十銭五厘ニ商務局ヨリ下附保護定額八十三円三十三銭三厘ヲ加ヘ、合計金四百十三円九十三銭八厘ノ内四月中ノ諸入費仕払金高三十三円廿五銭三厘ヲ扣除シ、残金三百八十円六十八銭五厘ハ之ヲ五月ヘ操越シ、更ニ保護定額金ヲ加ヘ合計金四百六十四円壱銭ノ内、五月中ノ諸入費金四十七円四十九銭三厘ヲ引キ去リ、残金四百十六円五十二銭五厘ハ之ヲ六月ヘ操越シタル金額トス、而シテ昨年十月ヨリ十二月ニ至ル議員ノ醵集金額ハ三百九十六円五十銭ニシテ、本年一月爾来更ニ改正積立金規則ニ準ヒ集合シタル金額ハ九百三十五円ナリ、是レ四・五両月ノ合計並ニ積立金ノ形状ニシテ其積立金ハ漸次ニ増殖シ、又定額保護金ニ於テ前陳ノ如ク尚ホ若干ノ残余アルガ如シト雖トモ自今漸ク当会ノ事務ヲ拡張シ、其繁劇ニ渉ルニ随ヒ自ラ費用ヲ増加セザル可ラズ、然レトモ勉メテ節省ヲ主トシ出入相償ハシメン事ハ会計吏員ノ尽力ニ依頼スベキモノニシテ、各議員ノ冀望スル所ナリ


東京商法会議所要件録 第八号・第二―三丁 明治一二年九月二二日刊(DK170009k-0005)
第17巻 p.62-63 ページ画像

東京商法会議所要件録  第八号・第二―三丁 明治一二年九月二二日刊
  第十定式集会 明治十二年九月九日午後六時三十分開場
    議員出席スル者   ○二十一名
    同 欠席スル者   三拾七名
    会計ノ件
当会六・七・八三ケ月分会計ノ景状ハ五月ヨリ六月ヘ繰越金四百拾六円五拾弐銭五厘ニシテ、六月分商務局ヨリ下付定額保護金八拾三円三拾三銭三厘ヲ加ヘ、合計金四百九拾九円八拾五銭八厘ナリ、此ノ内ヨリ書記以下ノ給料其他諸費金百五十円五拾七銭七厘ヲ扣除シ、残金三百四拾九円弐拾八銭壱厘ハ之ヲ七月ヘ繰越シ、更ニ保護定額金ヲ加ヘ合計四百三拾弐円六拾壱銭四厘ノ内、七月中ノ給料諸費金九拾三円七拾三銭三厘《(七)》ヲ引去リ、残金三百三拾八円八拾七銭七厘ハ則チ之ヲ八月ヘ繰越シ、又更ニ定額金ヲ加ヘ、合計四百弐拾弐円弐拾壱銭ノ内、八月中ノ月費金九拾三円〇六銭ヲ扣除シ、残金三百弐拾九円拾五銭ハ之ヲ当九月ヘ繰越シタルモノナリ、如此六月以来月費ノ漸次ニ増加シテ月入定額ニ超過ヲ来ス所以ノモノハ、曩ニ報道セシ如ク当会ノ事務月日繁劇ヲ加フルヲ以テ右理弁ノ為メ書記雇入等ノ事アルニ由レリ、然レトモ此月額ノ不足ハ別ニ之ヲ補充スルノ予備ナキニアラザレバ未ダ以テ甚ダ憂フルニ足ラザルナリ、即チ其予備ナルモノハ諸君ノ積立金ニシテ是レ恰モ大蔵省ノ準備金ニ於ケルガ如ク当会万一ノ費途ニ供スルモノトス、而シテ其収入金額ハ一月ヨリ五月迄九百三拾五円五月以来ノ収入ハ六百弐拾五円合計金千五百六拾円ニ上レリ、但シ此入金タ
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ル前後遅速アルヲ以テ暫ク今日ニ至ル迄ノ入金合計ヲ報道スルモノナリ、諸君夫レ之ヲ諒セヨ


東京商法会議所要件録 第一〇号・第二丁 明治一三年一月一九日刊(DK170009k-0006)
第17巻 p.63 ページ画像

東京商法会議所要件録  第一〇号・第二丁 明治一三年一月一九日刊
  第十一定式会 明治十二年十二月十七日午後六時十分開場
    議員出席スル者 ○十九名
    同 病気旅行又事故アルニ因リ欠席スル者三十七名
    会計ノ件
会頭 ○渋沢栄一ハ、本年一月ヨリ十一月迄定額金収納支出ノ景況ヲ報告セリ、即チ其要ニ云ク、昨明治十一年十二月ヨリ本年一月ヘ繰越高金額弐百七拾六円八拾五銭弐厘ニシテ、更ニ一月ヨリ十一月迄商務局ヨリ毎月下付セラレタル保護定額金九百拾六円六拾六銭三厘ヲ加ヘ、合計金千百九拾三円五拾壱銭五厘ノ内ヨリ、此十一ケ月間ニ支出シタル役員給料・印刷費・什器・新聞紙・書籍・筆墨紙・瓦斯・薪炭費其他一切ノ経費合計金千百円八拾壱銭四厘ヲ扣除スルトキハ、其十二月ニ剰ス所九拾弐円七拾銭壱厘ナリ、又別ニ議員積立金ノ昨年ヨリ繰越シタル金額ハ三百九拾弐円五拾銭ニシテ、之ニ加フルニ此十一ケ月間ノ積立金弐千百九拾八円並ニ其利子四拾六円弐拾銭ヲ以テセハ、積立金ノ合額ハ弐千七百二拾九円四十壱銭一厘ニ及ベリ、而シテ玆ニ九・十・十一三ケ月間ノ会計ニ就キ更ニ明細ノ報告ヲ要スベシト雖トモ、概スルニ其ノ十一月迄ニ至ル会計ノ状況ハ前陳ノ如クニシテ、定額金ニ於テ九拾二円余ヲ剰シ、積立金ハ弐千七百余円ニ昇ホリ、当会ノ会計其宜シキヲ得タルノ景況ナルヲ以テ今更ニ之ヲ贅セス、諸君夫レ之ヲ諒セヨ


東京商法会議所要件録 第一一号・第六―八丁 明治一三年三月五日刊(DK170009k-0007)
第17巻 p.63-64 ページ画像

東京商法会議所要件録  第一一号・第六―八丁 明治一三年三月五日刊
  第十二定式会議 明治十三年二月廿四日午後六時三十分開場
    議員出席スル者 ○二十八名
    同 病気旅行其他事故アリ欠席スル者三十二名
    会計ノ報告
本会昨十二年十二月ノ会計ハ十一月ヨリ繰越金九十二円七十銭壱厘ニシテ之ニ保護定額金八十三円三十三銭三厘ヲ加ヘ、合計金百七十六円〇三銭四厘ナリ、此内ヨリ書記月給其他ノ諸入費ヲ扣除シ本年一月ヘ繰越シタル残金三十四円六十四銭三厘ニシテ、之ニ定額保護金ヲ加ヒ又十一年十月ヨリ十二月迄議員ノ醵金三百九十二円五十銭ト十二年積立金ノ利子金七十一円二十銭ヲ加フルトキハ、其合計金五百八十一円六十七銭六厘ナリ、而シテ此内ヨリ一月中諸入費金二百七十四円四十二銭一厘ヲ引キ去ルトキハ其当二月ニ剰ス処ノ残金ハ三百零七円二十五銭五厘ナリ、如此一月中ノ経費ニ多キヲ致シタル所以ハ昨年中大蔵省ヨリ数次御下問ヲ蒙リタルノ際、其調査書類ヲ印刷ニ付シタルモノ其他此調査ニ勉励シタル書記其他ノ手当ヲ支給シタル等、其他臨時入費ノ十二月ノ会計ニ係ルベキモノ相集ツテ一月ノ会計ヨリ支出シタルモノ多キニ由ル、故ニ其会計ハ定額保護金ト前月ノ残余金トヲ以テ支弁スル事能ハザルニ至ル、是レ更ニ十一年ノ醵金ト十二年ノ積立金ノ
 - 第17巻 p.64 -ページ画像 
利子トヲ加ヘタル所以ナリ、又議員積立金ノ昨十二年十一月迄ノ合計ハ二千百九十八円ニシテ之ニ其十二月並ニ当年一月中ノ積立金ヲ合算スレバ二千九百九十三円トス、是レハ之レ本会維持ノ万一ニ供スルモノニシテ昨年来ノ常費ハ如此夫レ増加シテ其会計ハ大ニ乏シキヲ告ゲタレトモ此積立金ニ至テハ未ダ一モ之ヲ支出スル事ナシ、夫レ然リ而シテ昨年中如此常費ヲ増加スルモノハ前陳ノ如ク大蔵省ノ御下問ニ係ル海関税則御改正ニ関スル件、其他調査事項ニ由ルモノ多キニ居ルヲ以テ、理事本員ハ頃日該省ヨリ此入費ニ向テ相当ノ金員ヲ下附セラレン事ヲ請願セリ、而シテ爾来未ダ其允許ヲ得ザレトモ此件タルヤ本会会計ニ関スルノ事タルヲ以テ併セテ之ヲ諸君ニ報道ス


東京商法会議所要件録 第一二号・第一丁 明治一三年三月二九日刊(DK170009k-0008)
第17巻 p.64 ページ画像

東京商法会議所要件録  第一二号・第一丁 明治一三年三月二九日刊
  第十三定式会議 明治十三年三月十一日午後第七時開場
    議員出席スル者 ○二十名
    同 病気旅行其他事故アリ欠席スル者四十名
○上略
次ニ会頭 ○渋沢栄一ハ二月中ノ会計ヲ報告シテ曰ク、一月ヨリ二月ヘ繰越金ハ其高三百〇七円二十五銭五厘ニシテ、之ニ加フルニ同月分定額保護金並ニ要件録販売代価一円〇四銭一厘ヲ以テスルトキハ合計金三百九十一円六十二銭九厘ニシテ、此内ヨリ諸項ノ月費金百十八円四十九銭七厘ヲ扣除シ、残金二百七十三円十三銭二厘ハ三月ヘ繰越スベキ金額ナリト ○下略


東京商法会議所要件録 第一三号・第三―四丁 明治一三年四月二四日刊(DK170009k-0009)
第17巻 p.64 ページ画像

東京商法会議所要件録  第一三号・第三―四丁 明治一三年四月二四日刊
  第十四定式会議 明治十三年四月十三日午後七時二十分開議
    議員出席スル者 ○二十四名
    同 病気旅行其他事故アリテ欠席スル者三十八名
    会計ノ件
会頭 ○渋沢栄一ハ例ニ拠リ三月中会計ノ形状ヲ報告セラルヽ筈ナリシガ、他ニ数項ノ議事アリテ遂ニ此報告ニ時アラザリシヲ以テ爰ニ同月中収支出納ノ要領ヲ示ス事左ノ如シ
 一金二百七十四円拾三銭三厘  二月ヨリ越シ金高
 一金八拾三円三拾三銭三厘   商務局下附保護金三月分
 一金五百円          昨年中大蔵省ヨリ御下問調査費トシテ関税局ヨリ下附セラレタルモノ
 一金二百九拾八円五拾銭    議員醵金
合計金千百五拾五円九拾六銭六厘
  内
  金百八拾五円六拾弐銭五厘  書記月給書籍買費其他各種需用費
 差引
  金九百七拾円三拾四銭弐厘  四月ヘ繰越スベキ残金


東京商法会議所要件録 第一五号・第一―二丁 明治一三年六月二一日刊(DK170009k-0010)
第17巻 p.64-65 ページ画像

東京商法会議所要件録  第一五号・第一―二丁 明治一三年六月二一日刊
  第十五定式会議 明治十三年五月十八日午後第七時五十分開場
    議員出席スル者 ○二十二名
 - 第17巻 p.65 -ページ画像 
    同 病気旅行其他事故ニヨリ欠席スル者四十一名
会頭 会頭渋沢栄一君ハ旅行中ニ付第一副会頭福地源一郎君之ニ代ルハ例ニ拠リ定式事務ヲ報告セン事ヲ述ベ、先ヅ四月中会計ノ形状ヲ報道ス、其収入支出ノ大要左ノ如シ
 一金九百七十円三十四銭二厘  三月ヨリ越金高
 一金八十三円三十三銭三厘   四月分商務局定額保護金
 一金六十九円         議員醵金
合計金千百二十二円六十七銭五厘
   内
  金百四拾五円五拾五銭五厘  役員給料並ニ用度諸雑費
差引 金九百七拾七円拾弐銭ハ五月ヘ繰越シタル残金ナリ
由是観之四月中ノ会計タル恰モ予筭額ニ適応シテ其支出過不及ナキモノトス、又爰ニ四月中議員醵金ノ明細ヲ記スルモノアレトモ詳カニ之ガ報道ヲ要セザルモノヽ如シト ○下略


東京商法会議所要件録 第一六号・第一―四頁 明治一三年九月一一日刊(DK170009k-0011)
第17巻 p.65-66 ページ画像

東京商法会議所要件録  第一六号・第一―四頁 明治一三年九月一一日刊
  第十六定式会議 明治十三年八月五日午後第七時五十分開場
    議員出席スル者 ○二十名
会頭 ○渋沢栄一各員ニ向ヒ今会出席ノ議員ハ二十名ニシテ総数六十四名ノ三分一即チ開会ノ定数ニ満タズト云トモ、議員中旅行病気又ハ退場ヲ申出テ其出席ヲ期ス可ラザル者七名ヲ除ケバ、既ニ定数ニ満チタルニ付本会ヲ開キタル旨ヲ述ベ、且ツ問フテ曰、今会ハ臨時集会ノ筈ナリト云トモ前月来定式事務ノ報告ヲ要スベキモノ頗ル多キガ故ニ今会ヲ以テ定式会議トナシ、其事務ヲ執行スベキ乎、将タ之ヲ臨時会議ト做スベキ乎如何ト、福地君ハ定式会議トシテ然ルベキ旨ヲ荅ヘ、他ノ議員モ亦之ヲ賛成スルヲ以テ会頭ハ定式事務中先ツ五・六・七、三ケ月分会計ノ景状ヲ報告スル事左ノ如シ
 一金九百七十七円十二銭   四月ヨリ越金高
 一金八十三円三十三銭三厘  五月分商務局定額保護金
合計金千〇六十円四十五銭三厘
   内
  金百七十四円三十二銭三厘 五月分役員給料並用度印刷諸費
差引
 一金八百八十六円十三銭   五月ヨリ越金高
 一金八十三円三十三銭三厘  六月分商務局定額保護金
 一金三円          議員醵金
 合計金九百七十二円四十六銭三厘
   内
  金百七十円三十一銭二厘  六月分役員給料並用度印刷諸費
差引
 一金八百二円十五銭一厘   六月ヨリ越金高
 一金八十三円三十三銭三厘  七月分商務局定額保護金
 一金百三十二円       議員醵金
 合計金千〇十七円四十八銭四厘
   内
 - 第17巻 p.66 -ページ画像 
  金百八十九円五十九銭二厘 七月分役員給料並用度印刷諸費
差引金八百廿七円八十九銭二厘ハ八月ヘ繰越シタル残金ナリ、如此毎月末ノ差引残額ニ於テ大差ナキハ恰モ予筭定額ニ適応シテ其支出ニ過不及ナキモノヽ如シト ○下略


東京商法会議所要件録 第一七号・第一―二丁 明治一三年一○月二九日刊(DK170009k-0012)
第17巻 p.66 ページ画像

東京商法会議所要件録  第一七号・第一―二丁 明治一三年一○月二九日刊
  第十七定式会議 明治十三年十月十日午後六時十五分開場
    議員出席スル者 ○二十名
○上略 会頭 ○渋沢栄一 ○中略 例ニ拠リ八・九、二ケ月ニ係ル会計ノ状ヲ報告ス其略ニ曰ク
 金八百二十七円八十九銭二厘  七月ヨリ八月ヘ繰越金
 金十五円           議員二名ノ醵金
合計金八百四十二円八十九銭二厘
   内
 金百六十八円五十四銭六厘   八月分役員給料並ニ用度印刷諸費
差引
 金六百七十四円三十四銭六厘  八月ヨリ九月ヘ繰越金
 金百六十六円六十六銭六厘   八・九月、二ケ月分定額保護金
合計金八百四十一円一銭二厘
   内
 金百五十八円二十六銭八厘   九月分役員俸給並ニ用度印刷諸費
差引
 金六百八十二円七十四銭四厘  十月ヘ繰越スベキ残金
○下略


東京商法会議所要件録 第一九号・第一○―一一丁 明治一四年一月三一日刊(DK170009k-0013)
第17巻 p.66-67 ページ画像

東京商法会議所要件録  第一九号・第一○―一一丁 明治一四年一月三一日刊
  第十臨時会議 明治十三年十二月九日第六時三十分開場
    議員出席スル者 ○十八名
○上略
次ニ会頭 ○渋沢栄一ハ臨時ノ議事終リタルニヨリ、更ニ定式事務ヲ報告スル旨ヲ述ベ、左ノ件々ヲ報告ス
 十・十一、二ケ月ニ係ル会計ノ景状ハ
 金六百八十二円七十四銭四厘   九月ヨリ十月ヘ繰越金
 金八十三円三十三銭三厘     十月分定額保護金
 金九円             議員醵金
 金二十一円           金五百円定期預ケ利子七ケ月分
 合計金七百九十六円零七銭七厘
   内
 金百六十三円五十四銭二厘    十月分役員俸給並ニ用度印刷費
差引
 金六百三十二円五十三銭五厘   十月ヨリ十一月ヘ繰越金
 金十六円五十銭         議員醵金
 金八十円三十三銭三厘《(三脱)》 十一月分定額保護金
合計金七百三十二円三十六銭八厘
 - 第17巻 p.67 -ページ画像 
   内
 金百七十三円六銭四厘     十一月分役員俸給並ニ用度印刷費
差引
 金五百五十九円三十銭四厘   十一月ヨリ十二月ヘ繰越金


東京商法会議所要件録 第二一号・第四頁 明治一四年二月一〇日刊(DK170009k-0014)
第17巻 p.67 ページ画像

東京商法会議所要件録  第二一号・第四頁 明治一四年二月一〇日刊
  第十八定式会 明治十四年一月十五日午後七時開場
    議員出席スル者 ○三十三名
○上略
会頭(渋沢栄一)ハ ○中略 又例ニ拠リ十二月中会計ノ景況並ニ入会議員ノ姓名ヲ報告ス、即チ左ノ如シ
 金五百五拾九円三拾銭○四厘  十一月ヨリ繰越金
 同八拾三円三拾三銭三厘    十二月分商務局保護金
 同三百四拾三円五拾銭     議員醵金四拾四名分
 同拾二円           工業演説会両度費用受取分
合計金九百九十八円拾三銭七厘
   内
 金四百六拾壱円四拾五銭九厘  役員給料手当其他印刷用度費共
差引
 残金五百三拾六円六拾七銭八厘 十四年一月ヘ繰越スベキ分



東京商法会議所要件録 第二二号・第一―五頁 明治一四年二月一八日刊(DK170009k-0015)
第17巻 p.67 ページ画像

東京商法会議所要件録  第二二号・第一―五頁 明治一四年二月一八日刊
  第十九定式会議 明治十四年二月九日午後第七時開場
    議員出席スル者 ○二十七名
○上略 会頭(渋沢栄一)君ハ今会理事本委員改撰前発議スベキ意見アリトテ議員ノ席ニ就キ、第一副会頭福地源一郎君之ニ代テ会頭ノ席ニ就ク、扨議員着席定ルノ後会頭(福地源一郎)ハ各員ニ報道シテ曰ク、今夕催ス所ノ会議ハ例ニ拠レバ臨時会ノ筈ナレトモ定式定日ニハ出席議員寡少ナルガ為メ空シク散会ヲ報ズル事両度ニ及ビ、且兼テ規則ノ示ス処ニ拠レバ本月ノ定式会ハ理事本員委員トモ改撰ノ期ニシテ其他猶定式事務ノ報告スベキ者アルヲ以テ今夕ノ会議ハ定式会ト心得ラルベシト、乃チ例ニ拠リ一月中会計ノ景況ヲ報道ス
 一金五百三拾六円六拾七銭八厘 十三年十二月ヨリ繰越金
 一金八拾三円三拾三銭三厘   商務局定額保護金一月分
 一金七拾八円         議員醵金五十二名分
合計金六百九拾八円○壱銭壱厘
   内
 一金弐百七拾四円三拾五銭七厘 書記給料並ニ印刷其他各種需用費一月十五日宴会入費トモ
差引
 金四百弐拾三円六拾五銭四厘  二月ヘ繰越スベキ分
如此去一月中支出金額ノ例月ニ比シテ更ニ多キヲ致シタルモノハ、印刷費ノ昨年中ニ仕払フベキモノニシテ一月ノ会計ニ加ヘタルモノアルト、一月十五日宴会ノ為メニ臨時費ノ一項ヲ添ヘタルトニ由ル
○下略
 - 第17巻 p.68 -ページ画像 

東京商法会議所要件録 第三一号・第三―六頁 明治一四年七月六日刊(DK170009k-0016)
第17巻 p.68-69 ページ画像

東京商法会議所要件録  第三一号・第三―六頁 明治一四年七月六日刊
  第二十一定式会議 明治十四年六月十四日午後二時卅分開場
    議員出席スル者 ○三十名
○上略
会頭(渋沢栄一)ハ各員ニ報シテ曰ク ○中略 扨又二月以来会計ノ景況ヲ挙グレハ
 金四百二十三円六十五銭四厘  一月ヨリ二月ヘ繰越金
 金十五円           議員醵金
 金八十三円三十三銭三厘    二月分商務局定額保護金
 金百四十六円四十一銭二厘   発起人七名寄付金
 金百円            商況報告調査費東京府庁ヨリ下付之分
 金百八円           議員七十二名醵金.
合計金八百七十六円三十九銭九厘
   内
 金百八十八円七十四銭六厘   二月分役員給料並ニ用度印刷諸費
差引
 金六百八十七円六十五銭三厘  三月ヘ繰越スベキ金
 金八十三円三十三銭三厘    三月分商務局定額保護金
 金百十二円五十銭       議員醵金七十五名分
合計八百八十三円四十八銭六厘
   内
 金二百二十八円六十五銭七厘  三月分役員給料並ニ用度印刷諸費
差引
 金六百五十四円八十二銭四厘  四月ヘ繰越スベキ金
 金百十二円五十銭       議員醵金七十五名分
合計金七百六十七円三十二銭四厘
   内
 金二百五円八十四銭八厘    四月分役員給料並ニ用度印刷諸費
差引
 金五百六十一円四十七銭六厘  五月ヘ繰越スベキ金
 金百六十六円六十六銭六厘   四・五両月分商務局定額保護金
 金百八円           議員醵金七十二名分
合計金八百三十六円十四銭二厘
   内
 金百八十三円         五月分役員給料並ニ用度印刷諸費
差引
 金六百五十三円十四銭二厘   六月ヘ繰越スベキ金
ニシテ五月ヨリ六月ヘ繰越スベキ金額ハ、六百五十三円十四銭二厘ナリ、而シテ三月ニ在リテ其支出ノ例月ヨリ多額ナルモノハ前月中宴会其外臨時ノ支出ヲ本月ヘ繰越シタルモノアルニ由ル、又四月中収入ノ例月ヨリ少キモノハ同月ニ在リテ農商務省新設ノ際定額保護金下付方ノ延引シタルニ由ルモノニシテ、翌五月ニ在リテ其収入ノ俄カニ増加シタルモノハ即チ此月ニ於テ前月分ノ保護金ヲモ併テ下付アリタルニ
 - 第17巻 p.69 -ページ画像 
由ル、如此其収支月々多少ノ増減アリト云トモ要スルニ此四ケ月間ニ在リテハ異常ノ変状ナク、先ツ恰モ収支其宜シキヲ得タリト云フベキナリト


東京商法会議所要件録 第三七号・第一六―一八頁 明治一四年一〇月二〇日刊(DK170009k-0017)
第17巻 p.69 ページ画像

東京商法会議所要件録  第三七号・第一六―一八頁 明治一四年一〇月二〇日刊
  第二十二定式会 明治十四年九月廿八日午後四時三十分開場
    議員出席スル者 ○二十名
○上略
右終リテ会頭 ○渋沢栄一ハ六月以来定式事務ニ係ル議員ノ退会及会計ノ両件ヲ報告シ、午後六時三十分議事ヲ終リ各議員ハ芝公園内紅葉館ニ於テ秋季懇親会ヲ開キ、各員退散シタルハ午後十時三十分ナリ
    議員之退会 ○略ス
    会計ノ報告
 金六百五十三円十四銭二厘   五月ヨリ六月ヘ繰越
 金八十三円三十三銭三厘    六月分商務局定額保護金
 金百八円           議員醵金
合計金八百四十四円四十七銭五厘
   内
 金百九十五円四十二銭三厘   六月分役員給料並用度印刷諸費
差引
 金六百四十九円五銭二厘    六月ヨリ七月ヘ繰越金
 金二百十円          議員醵金
合計金八百五十九円〇五銭二厘
   内
 金二百二円九十五銭      七月分役員給料並用度印刷諸費
差引
 金六百五十六円十銭二厘    七月ヨリ八月ヘ繰越金
 金二百四円          議員醵金
 金一円九十六銭五厘      要件録廿一冊代大蔵省ヨリ受取
合計金八百六十二円六銭七厘
   内
 金百九十三円九十二銭二厘   八月分役員給料並ニ用度印刷諸費
差引
 金六百六十八円十四銭五厘   八月ヨリ九月ヘ繰越スベキ金


東京商法会議所要件録 第三九号・第七―九頁 明治一四年一二月二四日刊(DK170009k-0018)
第17巻 p.69-70 ページ画像

東京商法会議所要件録  第三九号・第七―九頁 明治一四年一二月二四日刊
  第廿三定式会議 明治十四年十二月十日午後四時開場
    議員出席スル者 ○十九名
○上略
次ニ会頭 ○渋沢栄一ハ例ニ拠リ定式事務ヲ報告スベキ旨ヲ述ベ、先ヅ左ノ二件ヲ報告シタリ、即チ左ノ如シ
    議員之退会 ○略ス
    会計ノ報告
 金六百六拾八円拾四銭五厘   八月ヨリ九月ヘ繰越
 - 第17巻 p.70 -ページ画像 
 金百九拾五円         九月分議員醵金六十五名分
 金拾弐円           五・六両月分醵金四名分
 金四百七拾七円        十・十一十二三ケ月醵金五十三名分
 金拾弐円六拾銭        三百円定期預金利子
 金四円五拾銭         六・七両月醵金一名分
合計金千三百六拾九円弐拾四銭五厘
   内
 金弐百三拾壱円六拾銭〇六厘  九月分役員給料並用度印刷費
差引
 金千百三拾七円六拾三銭九厘  九月ヨリ十月ヘ繰越
 金六円三拾銭         瓦斯代区会ヨリ請取
合計金千百四拾三円月拾三銭九厘
   内
 金四百五拾九円八拾八銭壱厘  十月分役員給料並用度印刷費電信料トモ
差引
 金六百八拾四円〇五銭八厘   十月ヨリ十一月ヘ繰越
 金拾五円           区会ヨリ議場借用礼金
 金九円            十・十一・十二三ケ月醵金一名分
 金百五拾円          太政官法制部ヨリ調査費下付之分
合計金八百五拾八円〇五銭八厘
   内
 金弐百〇七円拾八銭壱厘    十一月分役員給料並用度印刷費
差引
 金六百五拾円〇八拾七銭七厘  十一月ヨリ十二月ヘ繰越
   ○本款明治十一年三月十二日(第一九頁)明治十二年三月十一日(第一一二頁)明治十三年三月十一日(第三〇六頁)明治十四年六月二十五日(第六三四頁)明治十六年十一月二十一日(第八四二頁)ノ各条参照。


東京商法会議所要件録 第二一号・第四三―五〇頁 明治一四年二月一〇日刊(DK170009k-0019)
第17巻 p.70-72 ページ画像

東京商法会議所要件録   第二一号・第四三―五〇頁 明治一四年二月一〇日刊
    会計之報告
明治十三年中会計ノ景況ハ収入合セテ金二千九百七十一円三十八銭、支出金二千三百十八円二十銭〇二厘ニシテ、差引六百五十三円十七銭八厘ハ、明治十四年ヘ繰越スベキ残金ナリトス、仍チ之ヲ前年ニ比スルニ収入ニ於テ金百五十五円八十三銭五厘ヲ増シ、支出ニ於テハ一千〇十円九十九銭七厘ヲ増シタリ、而シテ支出ノ斯ク増加ヲ致シタルモノハ要スルニ本会臨時定式事務ノ前年ニ比シテ大ニ増加シタルニ由ルベシト云トモ、亦物価ノ前年ヨリ太タシク騰貴シタルニ由ルモノ多キニ居ル、今玆ニ会計収支両年比較表ヲ掲ゲテ各項目ニ就キ其収支ノ増減ヲ示ス事左ノ如シ

図表を画像で表示収入之部

 項目        年次  十二年        十三年      前年比較増減                  円          円            円 前年ヨリ操越金《(繰)》  三四一・八五二    四九八・三四三  増   一五六・四九一 商務局定額保護金      九九九・九九六    九九九・九九六      ……  以下p.71 ページ画像  関税局御下問調査費     ……         五〇〇・〇〇〇  増   五〇〇・〇〇〇 定期預ケ金利子        七一・二〇〇     二一・〇〇〇  減    五〇・二〇〇 臨時収入          ……          一三・〇四一  増    一三・〇四一 議員醵金          三九二・五〇〇    九三九・〇〇〇  同   五四六・五〇〇 合計          一、八〇五・五四八  二、九七一・三八〇  同 一、一六五・八三二 



図表を画像で表示支出之部

 項目       年次 十二年       十三年       前年比較増《(減脱)》                円          円            円 役員小使給料      六九二・五〇〇    九九〇・〇〇〇  増   二九七・五〇〇 印刷費          四九・六九七    三七六・四八二  同   三二六・七八五 郵便電信料        一四・八七〇     五〇・六〇〇  同    三五・七三〇 筆墨紙料         三六・三六八     五二・〇八九  同    一五・七〇三 書籍費           四・六三一     五二・七七〇  同    四八・一三九 新聞雑誌相場状代価     七・三〇〇     一四・七七二  同     七・四七二 修繕費          二九・八三九     八八・九六四  同    五九・一二五 瓦期並油代価《(斯)》  三三・八〇六     二八・一六四  減     五・六四二 什器購求費        二七・二〇三     五二・〇二四  増    二四・八二一 弁当代価         七六・九六五     八八・六二一  同    一一・六五六 薪炭費          二七・三〇五     四二・五一三  同    一五・二〇八 人力車代         二一・六二五     五三・七一〇  同    三二・〇八五 庭内掃除其外人足傭賃   一一・三七〇     一七・四五〇  同     六・〇八〇 書記以下慰労金     一一五・〇〇〇    一八五・〇〇〇  同    七〇・〇〇〇 書記以下臨時手当並旅費 一四二・五七〇    一九三・二五〇  同    五〇・六八〇 用度費          一六・一三八     三一・七九三  同    一五・六五五 合計        一、三〇七・二〇五  二、三一八・二〇二  同 一、〇一〇・九九七 収支差引残余      四九七・三四三    六五三・一七八  同   一五五・八三五 



以上条記スル所ニ就テ之ヲ見レバ明治十三年ハ之ヲ前年ニ比スルニ大ニ本会鞅掌事務ノ繁多ヲ致シタルヲ知ルベシ、就中同年中ニ在リテ最モ労費ヲ費ヤシタルモノハ商況報告創起ノ件、並ニ商務局下問ニ係ル五十ケ年間物価調査ノ件ナリトス、而シテ此二件中商務局下問ノ件ハ臨時ノ事務ニ属スベキモノニシテ、此一事ヲ以テ本会ガ前途事務ノ繁劇ヲ予想スベカラズト云トモ、商況報告発兌ノ件ハ本会定式ノ事務ヲ増加シタルモノニシテ、此一項ヲ以テモ本会ガ昨年ニ比シテ其事務ノ繁忙ヲ極メタルヲ見ルベシ、其他同年十一月廿七日東京府知事ヨリ商法講習所教則等調査ノ事項ヲ本会ヘ委托セラレ、続テ又十二月三日同府知事ヨリ更ニ各種貨物凡四十余類ノ商況其他金融運輸ノ景況トモ毎月其取調方ヲ本会ニ委托セラレタルガ如キハ共ニ衆議ニヨリ之ヲ承諾スベキニ決シ、已ニ其趣ヲ同府知事ヘ上申シタレバ是則チ明治十四年一月ヨリ新タニ執行セザルヲ得ザルノ常務タリ、加之ニ同年七月廿八日商務局下問ニ係ル五十ケ年間物価調査ノ件ハ、爾来漸ク其十三種ノ調査ヲ悉クシ同年十一月廿六日商務局ヘ上申シ、猶残余ノ分ハ続テ其調査ヲ怠ラズト云トモ、年内ニ於テ未ダ全ク其調成ヲ見ザルモノアリ是亦明治十四年ニ於テ執行セザルヲ得ザルノ事務タリ、又回顧スルニ
 - 第17巻 p.72 -ページ画像 
明治十二年ノ末ヨリ銀価非常ニ騰上シ、市場ノ景況モ之ガ為メニ一変シ、其余勢ノ趨ク所明治十三年ニ在リテハ或ハ米価ノ騰貴ヲ致シ、或ハ公債ノ下落ヲ来タシ、又不断金融ノ壅塞ヲ生ズル等、要スルニ其社会ニ呈出シタル現象一ニシテ足ラズ、而シテ此等ノ条件ハ直接ニ其影響ヲ本会ニ及ボサヾルガ如シト云トモ、本会ガ明治十三年中ニ在リテ米商会所ノ得失ニ就キ大蔵卿ノ下問ニ荅申シタルガ如キ、又太政官第二十一号布告並大蔵省乙第十八号布達ニ就キ其意見ヲ同卿ヘ建言シタルガ如キ、及ビ銀貨価位常平之義ニ付同卿ヘ建議シタルガ如キ、其既ニ執行シタル事務ノ成跡ニ就テ之ヲ見レバ市場景況ノ一動一変尽ク本会事務ノ繁閑ニ関係スルト云フモ可ナリ、如此明治十三年ニ於テハ市場ノ景況ニ著シキ変動アリ、其余焔全ク年内ニ消滅セザレバ明治十四年ニ於テモ亦本会ノ注目ヲ促カスベキモノ尠カラサルヲ信スルナリ、以上陳説スル所ヲ猶玆ニ約言セバ明治十四年ニ於テハ新タニ商法講習所教則並ニ組織ノ調査及ビ貨物商況ノ調査等二項ノ定式事務ヲ増加シ又臨時ノ事務ニ於テハ工芸品調査及五十ケ年間物価調査ノ二件アリ、其他猶臨時ニ関スル事務ニシテ前年ニ其局ヲ結バズ、本年ニ渉ルモノ及新ニ本年ニ起ルベキモノ蓋シ亦一二ニ止ラザルベシト信ズ、之ヲ要スルニ明治十四年ニ執行スベキノ事務ハ之ヲ前年ニ比シテ更ニ一層ノ繁忙ヲ極ムベキヲ予想スルニ足ルベシ


東京商法会議所要件録 第四一号・第三八―四五頁 明治一五年二月二八日刊(DK170009k-0020)
第17巻 p.72-74 ページ画像

東京商法会議所要件録   第四一号・第三八―四五頁 明治一五年二月二八日刊
   会計ノ報告
明治十四年中会計ノ景況ヲ案ズルニ収入合計金三千五百〇弐円九拾五銭三厘、支出合計金三千〇拾九円三拾八銭六厘ニシテ差引金四百八拾三円五拾六銭七厘ハ明治十五年ヘ繰越スベキ残金ナリトス、乃チ之ヲ前年ニ比スレバ収入ニ於テ金五百三拾壱円五拾七銭三厘ヲ増シ、支出ニ於テ金七百〇壱円拾八銭四厘ヲ増シタリ、今玆ニ明治十三・十四両年ノ会計収支ヲ比較シテ其増減ヲ示ス時ハ即チ左ノ如シ

図表を画像で表示収入之部

 項目     年次    明治十三年     明治十四年      増減比較                 円         円             円 前年ヨリ繰越高      四九八・三四三    六五三・一七八   増 一五四・八三五 商務局定額保護金     九九九・九九六    四九九・九九八   減  九九・九九八 定期預金利子        二一・〇〇〇     一二・六〇〇   減   八・四〇〇 関税局御下問調査費    五〇〇・〇〇〇    …………      減 五〇〇・〇〇〇 臨時収入金         一三・〇四一     二三・二六五   増  一〇・二二四 議員醵金         九三九・〇〇〇  一、七一七・五〇〇   増 七七八・五〇〇 太政官法制部御下問調査費 …………       一五〇・〇〇〇   増 一五〇・〇〇〇 東京府商況調査費     …………       二〇〇・〇〇〇   増 二〇〇・〇〇〇 横浜生糸荷預所電信料   …………       一〇〇・〇〇〇   増 一〇〇・〇〇〇 創立本会発起人ヨリ寄付金 …………       一四六・四一二   増 一四六・四一二 合計         二、九七一・三八〇  三、五〇二・九五三   増 五三一・五七三 



図表を画像で表示支出之部

  以下p.73 ページ画像  項目    年次  明治十三年      明治十四年    増減比較              円          円          円 役員小使給料    九九〇・〇〇〇  一、〇六七・〇〇〇  増  七七・〇〇〇 印刷費      三 七六・四八二    六八一・七三九  増 三〇五・二五七 郵便電信料      五〇・六〇〇    二四一・八五〇  増 一九一・二五〇 筆墨紙料       五二・〇八九     四五・七六八  減   六・三二一 書籍費        五二・七七〇      五・〇五〇  減  四七・七二〇 新聞雑誌代      一四・七七二     一六・三三〇  増   一・五五八 修繕費        八八・九六四    一〇八・五一六  増  一九・五五二 瓦斯及油蝋燭代    二八・一六四     三四・七二三  増   六・五五九 什器購求費      五二・〇二四     三七・九八二  減  一四・〇四二 弁当代        八八・六二一     七二・〇六〇  減  一六・五六一 宴会入費       …………      一〇八・七七二  増 一〇八・七七二 石炭薪炭代      四二・五一三     六九・一二七  増  二六・六一四 人力車雇賃      五三・七一〇     三九・二五一  減  一四・四五九 庭内掃除其他人足雇賃  一七・四五〇     七・六二五  減   九・八二五 書記以下慰労金    一八五・〇〇〇   一八三・五〇〇  減   一・五〇〇 同臨時手当及旅費   一九三・二五〇   二二九・〇九〇  増  三五・八四〇 用度費         三一・七九三    七一・〇〇三  増  三九・二一〇 合計       二、三一八・二〇二 三、〇一九・三八六  増 七〇一・一八四 収支差引残余     六五三・一七八   四八三・五六七   …… 



前表ニ掲クル所ノ各項目ニ就キ其増減ノ理由ヲ略説スル時ハ則チ
    収入之部
 商務局定額保護金ノ一項ニ於テ金四百九拾九円九拾九銭八厘ノ減少ヲ見ルモノハ、本年七月已降之ヲ廃止セラレタルニ由ル
 議員醵金ノ一項ニ於テ金七百七拾八円五拾銭ヲ増シタルモノハ、本年七月已降保護金ヲ廃セラレ更ラニ同月以後従来壱円五拾銭ノ醵金ヲ金三円ニ増額シタルニ由ル
 右二項ノ外明治十三・十四両年ヲ比較シテ各項多少ノ増減ヲ見ルト云トモ、或ハ臨時収入ニ属スベキモノ多ク特ニ解説ヲ要スル者ナキヲ以テ之ヲ略ス
    支出之部
 役員小使給料ノ一項ニ於テ金七拾七円ヲ増シタルモノハ、是迄商務局御雇トシテ本会ヘ出張シタル者ヲ本年七月以降更ニ本会ヘ雇入レタルニ由ル
 印刷費ノ一項ニ於テ金三百〇五円弐拾五銭七厘ノ増加ヲ見ルモノハ本年ニ在リテ商況報告・要件録其他臨時印刷物等之ヲ前年ニ比シテ大ニ其発兌部数ヲ増シタルニ由ル
 郵便電信料ノ一項ニ於テ金三百〇五円弐拾五銭七厘《(百九拾壱円弐拾五銭)》ヲ増シタルモノハ本年ニ在リテハ各地ヘ通信及印刷物ノ逓送其数ヲ増シタル等、其他九月以来横浜紛議ノ為メ海外ヘ電報ヲ発シ及ヒ当時各地生糸製産者等ヘ特ニ通信シタル者其数多キニ由ル
 石炭薪代一項ニ於テ金弐拾六円ヲ増シタルモノハ全ク物価ノ騰貴ニ
 - 第17巻 p.74 -ページ画像 
由ル
 書記以下臨時手当及旅費ノ一項ニ於テ金三拾五円八十四銭ヲ増シタルモノハ、本年ニ在リテ諸官衙下問及横浜生糸紛議等ニ関スル臨時ノ事務多キニ由ル
 右ノ外猶各項ニ於テ多少ノ増減アリト云トモ、特ニ其理由ヲ詳述スルヲ要スル者ナキヲ以テ玆ニ之ヲ略ス
以上記スル所ニ拠テ之ヲ見ルニ本年中ニ在リテ定式臨時之事務其繁ヲ加ヘ、且ツ一般物価ノ騰貴シタル等ノ為メ随テ実際支出スル所ノ費額モ自ラ其増加ヲ呈シタリト云トモ、諸官衙ヨリ臨時下付金等アリタルガ為メ会計上甚タシキ困難ヲ実際ニ見ルニ至ラサリキ ○下略


東京商法会議所要件録 第四二号・第一八―二〇頁 明治一五年六月三日刊(DK170009k-0021)
第17巻 p.74-75 ページ画像

東京商法会議所要件録   第四二号・第一八―二〇頁 明治一五年六月三日刊
  第十九臨時会議 明治十五年五月十六日午後七時開
    議員出席スル者 ○十三名
○上略
    会計之報告 従 明治十四年十二月 至 同十五年四月
 金六百五十円○八十七銭七厘  十一月ヨリ越高
 同六十四円五十銭       議員八名醵金未納ノ分取立
 同百円            商況調査費 東京府ヨリ下付
 同百円            外国電信料 横浜聯合生糸荷預所ヨリ送付
合計金九百十五円三十七銭七厘
   内
金四百三十一円八十一銭     十二月分役員給料並慰労金其他用度印刷費トモ
差引
 金四百八十三円五十六銭七厘  十二月ヨリ越高
 同四百四十壱円        議員醵金四十九名分従一月至三月
合計金九百二十四円五十六銭七厘
   内
 金二百〇四円四十九銭八厘   一月分役員給料用度印刷費
差引
 金七百二十円〇〇六銭九厘   一月ヨリ越高
 同十八円           議員二名醵金未納ノ分取立
 同十五円           同一名昨年八月迄醵金未納ノ分取立
 同百二十円二十八銭      農商務省会計局ヨリ船舶景況調査下付
合計金八百七十三円三十四銭九厘
   内
 金百十八円十六銭七厘     二月分役員給料用度印刷費
差引
 金六百八十五円十八銭二厘   二月ヨリ越高
 同二十七円七十二銭      船舶景況調査印刷費ノ内大蔵省会計局ヨリ下付
合計金七百十弐円九十銭二厘
   内
 金百六十四円十五銭      三月分役員給料用度印刷費
差引
 - 第17巻 p.75 -ページ画像 
 金五百四十八円七十五銭二厘  三月ヨリ越高
 同二円二十六銭七厘      要件録十七冊代大蔵省ヨリ受取
 同二十七円          議員三名醵金未納ノ分取立
合計金五百七十八円〇一銭九厘
   内
 金百七十八円〇八十八銭八厘  四月分役員給料用度印刷費
差引
 金三百九十九円十三銭壱厘



〔参考〕竜門雑誌 第六一二号・第二五―二九頁 昭和一四年九月 東京商法会議所に就て(三)(山口和雄)(DK170009k-0022)
第17巻 p.75-79 ページ画像

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冊子版の『渋沢栄一伝記資料』をご参照ください。