デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2020.3.6

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

1部 実業・経済

7章 経済団体及ビ民間諸会
1節 商業会議所
1款 東京商法会議所
■綱文

第17巻 p.310-311(DK170029k) ページ画像

明治13年4月13日(1880年)

是日、栄一第十四定式会議ニ於テ、議事規則第一条・第九条・第十条ノ修正ヲ提案シ可決セラル。


■資料

東京商法会議所要件録 第一三号・第一―三丁 明治一三年四月二四日刊(DK170029k-0001)
第17巻 p.310-311 ページ画像

東京商法会議所要件録  第一三号・第一―三丁 明治一三年四月二四日刊
  第十四定式会議 明治十三年四月十三日午後七時二十分開議
    議員出席スル者 ○二十四名
    議事規則修正ノ議
議員着席定マル時会頭(渋沢栄一)ハ定式事務ヲ報告スル前ニ於テ一議事ヲ発シテ曰ク、本会議事規則中一二ノ改正ヲ加ヘン事ヲ要スルモノアルヲ以テ先ツ玆ニ議場ノ可否ヲ問ハン、即チ其第一条ニ掲クル会議時刻ハ日ノ長短ニ随テ開閉ノ伸縮ヲ定メザルベカラズ、故ニ自今会議ハ四月ヨリ九月迄ハ午後六時ニ始リ午後十時ニ終リ、十月ヨリ三月迄ハ午後五時ニ始マリ午後九時ニ終ルモノト改正セントス、又其第九条ヲ以テ議員ニ吸烟ヲ禁ズルモノハ之ヲ許シ、第十条中会頭ト呼ビ又議員番号ヲ呼ブノ制ハ自今之ヲ廃シ、単ニ其姓名ヲ呼ブモノト修正セン事ヲ要ス、抑モ此改正ヲ要スル所以ハ、今日ノ規則ヲ以テスレバ議場ノ体裁或ハ厳粛ニ過グル所アルヲ以テ自ラ発言セント欲スル者モ為メニ之ヲ憚リ、説アル者モ終ニ之ヲ尽サヾルノ弊ナシトセズ、蓋シ此規則ハ政府ニ設立スル諸議院ノ規則ニ基クモノニシテ、勉テ議事発言ノ混雑ヲ避ケ整粛ヲ旨トスルニ在リト雖トモ、我輩商人ノ集会所ニシテ斯ク体裁ヲ先トスルハ或ハ其適度ヲ失スルニ似タリ、畢竟議事ノ目的トスル所ハ各自ノ所見ヲ吐露シ其説ヲ尽クスニ在ルモノナレバ、縦令其体裁ニ於テハ宜キヲ得ザル事アルモ勉テ発言ノ自由ヲ求ムルヲ要スベシ、況ンヤ今日ニ於テハ既ニ其論説ヲ狭縮スルノ弊アルニ於テオヤ、是レ此両条ニ於テ聊カ此修正ヲ加ヘン事ヲ要スルモノニシテ、此議タル頃日議員懇親会ニ於テ談論スル所ナリシモ未ダ本会ノ決議ニ至ラザルヲ以テ爰ニ之ヲ議場ニ質シ其可否ヲ乞フト
四十六番(子安峻)ハ此二条ハ之ヲ議員申合セニ止メ、規則ニ於テハ別ニ修正ヲ加ヘザルモ可ナリ、何トナレバ九条・十条ノ如キハ議事ヲ錯乱セシメザル為メニシテ、何レノ議場ニ於テモ僉ナ此規則アリ然レトモ本会ニシテ此緩法ヲ行ナハントスルモノハ未ダ議員ノ議事ニ慣レザルノ間ノミ、若シ他日漸ク議事ヲ熟習セバ今日ノ規則ノ如ク行ナハン事ヲ要スレバ之ヲ修正刪除スルハ不可ナリトノ説起リタレトモ、之ヲ起立ニ問フニ改正説ニ賛成者多数ナルヲ以テ、終ニ第一・第九・第十ノ三条ニ此修正ヲ加フルニ決シ、直チニ茶吹烟ヲ許ルシ、又番号ヲ姓名ニ換フ、而シテ会頭ハ懇親会ニ於テ申シ合セタル条目中尚ホ議事ニ付スベキモノアレトモ、他ニ要用ノ議事アルヲ
 - 第17巻 p.311 -ページ画像 
以テ暫ラク之レヲ次会ニ譲ルベキ旨ヲ述ベ ○下略