デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2020.3.6

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

1部 実業・経済

7章 経済団体及ビ民間諸会
1節 商業会議所
2款 東京商工会
■綱文

第19巻 p.219-223(DK190035k) ページ画像

明治23年2月26日(1890年)

是日栄一、当会会頭トシテ定式会ニ於テ明治二十二年度収支決算報告並ニ同二十三年度予算案ヲ提出ス。予算案可決セラル。


■資料

東京商工会議事要件録 第四二号・第一六―二〇頁 (明治二三年三月)刊(DK190035k-0001)
第19巻 p.219-221 ページ画像

東京商工会議事要件録  第四二号・第一六―二〇頁 (明治二三年三月)刊
  第二十三定式会  (明治二十三年二月廿六日開)
    会員出席スル者 ○四十七名
○上略
次ニ会長(益田孝)ハ規程第六章第三十条ニヨリ明治二十二年度会計収支ノ決算ヲ報告ス
  自明治二十二年二月至同二十三年一月 一年間東京商工会会計収支決算報告
明治二十二年二月ヨリ同二十三年一月ニ至ル一年間会計収支ノ決算ハ本会規程第六章第三十条ニ拠リテ本月ノ定式会ニ於テ報道スベキモノナルニ付、今其科目ヲ左ニ列記シテ出入ノ次第ヲ明示スル事左ノ如シ

        収入                     支出
   摘要         金額          摘要          金額
               円                       円
 賦課金九十名分  二、八八五・四〇〇    明治廿二年二月中仕払   二九三・八九七
 同新入会員一名分    二四・〇五〇    同年三月中同       一三五・五五八
 雑入          七一・四五〇    同年四月中同       一七〇・七三二
                       同年五月中同       三四五・九三五
                       同年六月中同       一七八・一〇六
                       同年七月中同       一三九・〇〇〇
                       同年八月中同       一六三・八一六
                       同年九月中同       一八二・八八一
                       同年十月中同       三七三・八三七
                       同年十一月中同      一七三・七四四
                       同年十二月中同      三一六・九八四
                       明治二十三年一月中同   二〇一・九四五
                       残金………        三〇四・四六五
 合計………    二、九八〇・九〇〇    合計………      二、九八〇・九〇〇
 毎月収入ノ平均    二四八・四〇八    毎月支出ノ平均      二二三・〇三六

前表ニ就テ之ヲ見ルニ此一年間本会ノ収入ハ明治二十二年二月二十三日ノ定式会ニ於テ議定シタル予算ニ従ヒ会員九十名ヨリ各金参拾弐円〇六銭ヲ徴収シタル賦課金金弐千八百八拾五円四拾銭(予算合計ハ金弐千八百八拾五円ナリシガ之ヲ課収スルニ当リ四捨五入ノ算法ヲ用ヒタルガ為メ実際ノ徴収高ニ於テ金四拾銭ヲ増ス)同年二月以後新ニ入会シタル者一名(二十二年五月入会)ヨリ徴収シタル金弐拾四円〇五銭及雑入金七拾壱円七拾五銭《(マヽ)》ノ三口ニシテ、合計金弐千九百八拾円〇九拾銭ナリ、而シテ其支出ハ明治二十二年二月ヨリ同二十三年一月迄合計金弐千六百七拾六円四拾参銭五厘ニシテ、差引金参百〇四円四拾六銭五厘ハ即チ例
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    月次  二十二年二月  同年三月    同年四月    同年五月    同年六月    同年七月    同年八月    同年九月    同年十月    同年十一月   同年十二月   二十三年一月  合計        予算高       予算ト比較増減 科目        円       円       円       円       円       円       円       円       円       円       円       円         円         円        円 書記以下給料 一一二・〇〇〇 一一二・〇〇〇 一一二・〇〇〇 一一二・〇〇〇 一一二・〇〇〇 一一二・〇〇〇 一一二・〇〇〇 一一二・〇〇〇 一一二・〇〇〇 一一二・〇〇〇 一一二・〇〇〇 一二七・〇〇〇 一、三五九・〇〇〇 一、三四四・〇〇〇  増 一五・〇〇〇 筆墨用紙     四・四九〇   三・三〇〇   一・〇六五    ・七四一   三・六五〇   三・一七五      ……   四・三九〇   一・八五〇    ・六〇〇   一・二六〇   六・三六〇    三〇・八八一    三六・〇〇〇  減  五・一一九 瓦斯          ……      ……   四・六四〇   二・〇〇〇   一・八一〇      ……    ・六二〇    ・六二〇    ・八〇〇   二・八〇〇    ・四〇〇      ……    一三・六九〇    二四・〇〇〇  減 一〇・三一〇 薪炭油茶     六・一七五   六・一四四   三・七七〇   三・四六〇   二・五三五   二・四三五   二・〇〇〇   二・三七〇   三・二四〇   六・七一〇   六・四〇〇   七・五〇〇    五二・七三九    五五・〇〇〇  減  二・二六一 印刷代     四四・三五二      ……  三五・四九六   二・七五〇  三四・〇三三      ……  二八・二〇九  一六・一三八  五九・九二三  二七・五四〇  三八・七七六  二四・八二二   三一二・〇三九   四五〇・〇〇〇  減一三七・九六一 郵便税      五・〇〇〇   二・〇〇〇   一・六〇〇   四・〇〇〇   一・五〇〇   二・〇〇〇   四・〇〇〇   一・五〇〇   二・一八〇   一・五〇〇   一・五〇〇   二・五〇〇    二九・二八〇    三六・〇〇〇  減  六・七二〇 弁当代     一四・〇〇〇   一・五〇〇   一・五〇〇 一九一・三九〇   六・三〇〇   七・八五〇   七・一九五  一〇・五〇〇  一〇・七〇〇   五・七〇〇   一・五〇〇   一・五〇〇   二五九・六三五   二五〇・〇〇〇  増  九・六三五 人力車代並人足  六・七一〇   二・〇八〇   三・〇〇〇   七・五四〇   五・七五〇   二・三八〇   二・九六〇   八・〇四〇   三・三六〇   六・一〇〇   五・〇六〇   五・〇三〇    五八・〇一〇    七五・〇〇〇  減 一六・九九〇 営繕費      一・一九〇      ……      ……  一五・三七〇      ……      ……   一・五〇〇  一〇・二三〇      ……   一・一五〇   一・二二〇  一四・〇七〇    四四・七三〇    五〇・〇〇〇  減  五・二七〇 什器買入代    六・七六〇    ・九四〇    ・二七八    ・六五八    ・一六五    ・四五〇    ・三二〇   二・一〇三   二・八〇〇    ・七六〇      ……   二・六九五    一七・九二九    五〇・〇〇〇  減 三二・〇七一 書籍新聞買入代   ・三〇〇   一・八〇〇   二・四五〇   一・八〇〇   五・一六〇   四・二〇〇    ・五〇〇   一・一〇〇   七・四一〇    ・八〇〇   二・八〇〇   三・三〇〇    三一・六二〇    六五・〇〇〇  減 三三・三八〇 臨時雇給     四・五〇〇      ……      ……      ……      ……      ……      ……   五・〇〇〇      ……      …… 一三七・〇〇〇      ……   一四六・五〇〇   一五〇・〇〇〇  減  三・五〇〇 懇親会費補充      ……      ……      ……      ……      ……      ……      ……      …… 一六一・五七〇      ……      ……      ……   一六一・五七〇   一〇〇・〇〇〇  増 六一・五七〇 雑費      八八・四二〇   五・七九四   四・九三三   四・二二六   五・二〇三   四・五一〇   四・五一二   八・八九〇   八・〇〇四   八・〇八四   九・〇六八   七・一六八   一五八・八一二   二〇〇・〇〇〇  減 四一・一八八 計      二九三・八九七 一三五・五五八 一七〇・七三二 三四五・九三五 一七八・一〇六 一三九・〇〇〇 一六三・八一六 一八二・八八一 三七三・八三七 一七三・七四四 三一六・九八四 二〇一・九四五 二、六七六・四三五 二、八八五・〇〇〇  減二〇八・五六五 




ニ依リ本会維持元資トシテ積立ツベキ金高ナリトス、今更ニ此一年間支出ノ内訳ヲ細示シ以テ予算ニ比シ増減ノ理由ヲ説明スル事左ノ如シ
 一書記以下給料ニ於テ金拾五円ヲ増シタルモノハ多年ノ精勤ニヨリ本年一月以来書記両人ノ給料ヲ増給セシニヨル
 一筆墨用紙・瓦斯代・薪炭油茶・印刷代・郵便税・人力車並ニ雇人足・営繕費・什器買入代・書籍新聞買入代・臨時雇給並手当・雑費ノ各項ニ於テ何レモ多少ヲ減ジタルモノハ要スルニ開会ノ度数予定ヨリ少カリシニヨル
 一弁当代ノ一項ニ於テ金九円余ヲ増シタルモノハ毎年二月定式会ノ節精養軒ニ於テ立食ヲ開クノ例ナリシニ、本年度ハ此例ニ依ラズシテ五月定式会ノ節紅葉館ニ於テ懇親会ヲ兼ネ宴会ヲ催シタル為メ随テ其支出シタル費用予定ノ高ニ超ヘタルニ依ル
 一懇親会費補充ノ一項ニ於テ金六拾壱円余ヲ増シタルモノハ本年十月ノ懇親会ニハ各地商工会議所ノ委員ヲ招待シ料理其他共例会ヨ
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リ鄭重ニシタルニヨル
又本会維持元資金ノ収支ヲ示セバ左ノ如シ
 一金七百四拾五円参拾八銭六厘 明治二十一年度ヨリ越シ
 一金弐拾七円         二月中議場貸渡料
 一金参拾円          三月中同
 一金弐拾六円         四月中同
 一金七拾九円弐拾五銭     自明治二十一年七月至同二十二年三月 九ケ月間金禄公
                債額面千七百円利子 但シ二十二年五月七日受取
 一金弐拾壱円弐拾五銭     自明治二十二年四月至同年六月 三ケ月間整理公
                債額面千七百円利子 但シ二十二年五月七日受取
 一金参円五拾銭        自明治二十一年七月至同年十二月 半季間金禄公
                債額面百円利子 但シ二十二年五月廿日受取
 一金拾八円          五月中議場貸渡料
 一金拾弐円          六月中同
小計金九百六拾弐円参拾八銭六厘
    内
  金九百〇六円参拾銭     整理公債証額面九百円
                是ハ二十二年六月十八日第一国立銀行ヘ依頼シテ買入ル、但シ其相場額面百円ニ付キ金百円〇〇七拾銭ナリ
    差引
  金五拾六円〇八銭六厘
    外ニ
 一金弐拾四円         七月中議場貸渡料
 一金参円五拾銭        自明治二十二年一月至同年六月 半季間金禄公債
                額面百円利子 但シ二十二年八月九日受取
 一金参円           八月中議場貸渡料
 一金九円           九月中同
 一金弐拾壱円         十月中同
 一金九円           十一月中同
 一金八拾円          自明治二十二年七月至同年十二月 半季間整理公債
                額面三千二百円利子 但シ二十二年十二月九日受取
 一金弐拾壱円         十二月中議場貸渡料
 一金拾八円          一月中同
 一金参百〇四円四拾六銭五厘  明治二十二年度決算余剰額
合計金五百四拾九円〇五銭壱厘
前表ニ示スガ如ク現今本会ノ元資金ハ現金五百四拾九円〇五銭壱厘ニシテ、外ニ整理公債証書額面参千弐百円(内九百円ハ本年度買入レタル分ニシテ二千三百円ハ従前買入レタル分ナリ)ナリトス
○下略


東京商工会議事要件録 第四二号・第二三―二六頁 (明治二三年三月)刊(DK190035k-0002)
第19巻 p.221-223 ページ画像

東京商工会議事要件録  第四二号・第二三―二六頁 (明治二三年三月)刊
  第二十三定式会  (明治二十三年二月廿六日開)
    会員出席スル者 ○四十七名
○上略
時ニ会頭渋沢栄一出席シテ会長席ニ就キ副会頭益田孝自席ニ退ク
 - 第19巻 p.222 -ページ画像 
次ニ会長(渋沢栄一)ハ是ヨリ明治二十三年度経費ノ予算ヲ議スベキ旨ヲ告ゲ書記ヲシテ議案ヲ朗読セシム
    明治二十三年度東京商工会経費ノ予算
 一金弐千四百六十五円     明治二十三年度経費
   但シ一ケ月金弐百〇五円余ノ見積リ
     内訳
  金壱千五百弐十四円     書記以下給料
   但シ是ハ書記両人筆生一人商況探訪掛一人小使一人ノ給料一ケ月金百弐十七円ノ見積リ
  同参十六円         筆墨用紙
   但シ一ケ月金参円ノ見積リ
  同十八円          瓦斯代
   但シ一ケ月金壱円五十銭ノ見積リ
  同五十五円         薪炭油茶
   但シ一ケ月金四円余ノ見積リ
  同百五十円         印刷代
   但シ一ケ月金十弐円余ノ見積リ
  同参十六円         郵便税
   但シ一ケ月金参円ノ見積リ
  同弐百五十円        弁当代
   但シ是ハ議員及委員弁当代ノ外第一定式会ノ宴会費用ヲ見込ミ一ケ月金弐十円余ノ見積リ
  同六十五円         諸雇人足賃並人力車雇賃
   但シ一ケ月金五円余ノ見積リ
  同参十円          営繕費
   但シ一ケ月金弐円余ノ見積リ
  同弐十五円         什器買入代
   但シ一ケ月金弐円余ノ見積リ
  同参十六円         書籍並新聞紙買入代
   但シ一ケ月金参円ノ見積リ
  同百弐十円         臨時諸雇給並手当準備
   但シ一ケ月金十円ノ見積リ
  同百弐十円         雑費
   但シ一ケ月金十円ノ見積リ
     以上
本会々員ノ中本年一月改撰ノ際除盟ヲ請求シタル者数名アリ、又各組合ノ中本年ニ至リテ其定員ヲ減ジタルモノモアリ、之ヲ要スルニ本年ハ昨年ヨリ大ニ会員ノ数ヲ減ジタルニ付随テ本年度ニ於テハ毎月商況報告ノ印刷ヲ廃シ、且ツ懇親会費ヲ補充スル事ヲ廃スル等其他各項ニ於テモ可成節約ヲ加ヘテ其費用ヲ見積リ、即チ其予算額ハ合計金弐千四百六十五円ニシテ、之ヲ昨年度ノ予算額ニ比スレバ金四百弐十円ヲ減少シタレトモ猶之ヲ現在会員七十一人ニ割当ツル時ハ一人ニ付金参十四円七十弐銭弱ノ割合ニシテ之ヲ昨年ニ比スルニ一人当リ金弐円六十六銭ノ増額ナリトス、然レトモ各員ノ負担ヲシテ年々増加ノ傾向ア
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ラシムルハ甚ダ好マザル所ナルニ付、前記予算額合計金弐千四百六十五円ノ内弐千弐百七十弐円ハ現在会員七十一人ヨリ各金参拾弐円丈ケヲ徴収シテ之ヲ支弁シ、其不足ハ雑収入其他議場貸渡料ヲ以テ之ヲ補充スル見込ナリ
本案ニ就テハ各員異議ナク全ク原案ニ可決ス