デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

1部 実業・経済

7章 経済団体及ビ民間諸会
1節 商業会議所
3款 東京商業会議所
■綱文

第21巻 p.830-850(DK210142k) ページ画像

明治36年6月3日(1903年)

前年十二月十七日認可セラレタル商業会議所選挙規定ニ基キ去ル三月選挙行ハレ、栄一議員ニ選挙セラル。次イデ五月十二日新商業会議所第一回臨時総会開カレ定款ヲ議定シ、農商務大臣ニ申請シテ六月二日認可ヲ得タリ。仍テ是日新定款ニ依ル役員ノ選挙行ハレ、栄一会頭ニ選バル。


■資料

渋沢栄一 日記 明治三六年(DK210142k-0001)
第21巻 p.830-831 ページ画像

渋沢栄一 日記  明治三六年     (渋沢子爵家所蔵)
一月二十七日 雨
朝来腹瀉強キモ午前九時東京商業会議所ニ抵リ、役員会ヲ開ク ○下略
   ○中略。
一月三十一日 雨 夜ニ入リテ雪トナル
○上略 十時東京商業会議所ニ抵リ、役員会ヲ開ク ○下略
   ○中略。
三月十三日 晴
○上略 九時兜町事務所ニ抵リ、更ニ商業会議所ニ抵リテ役員会ヲ開ク ○下略
   ○中略。
三月廿一日 晴
○上略 十時商業会議所ニ於テ会議ヲ開ク ○下略
 - 第21巻 p.831 -ページ画像 
   ○中略。
三月廿七日 晴
○上略 萩原源太郎来リ、商業会議所議員撰挙ノ事ヲ談ス ○下略
   ○中略。
三月三十一日 曇
○上略 九時東京商業会議所ニ抵リ、会員撰挙ノ事ニ関シ協議ヲ為ス、大倉・井上・馬越・雨宮ノ諸氏来会ス、畢テ農商務省ニ抵リ、和田局長ニ面会シテ前段ノ事情ヲ談話ス ○下略


東京商業会議所報告 第一〇四号・第一―二頁 明治三六年七月刊(DK210142k-0002)
第21巻 p.831 ページ画像

東京商業会議所報告  第一〇四号・第一―二頁 明治三六年七月刊
○第二百六回役員会議 明治三十六年一月二十七日開
午前十時開議、本会議所選挙権者名簿調製ノ件外二件ヲ審議シ、午後一時閉会ス
○第二百七回役員会議 一月三十一日開
午前九時開議、本会議所選挙権者名簿調製手続ニ関スル件ヲ審議シ、午後十一時三十分閉会《(前)》ス
○第二百八回役員会議 三月十三日開
午前十時開議、定期並ニ臨時会議開会ノ件ヲ審議シ、午前十一時閉会ス
○第二百九回役員会議 三月三十一日開
午前九時三十分開議、本会議所議員再選挙ニ関スル件ヲ審議シ、午前十一時三十分閉会ス


東京商業会議所報告 第一〇四号・第一頁 明治三六年七月刊(DK210142k-0003)
第21巻 p.831 ページ画像

東京商業会議所報告  第一〇四号・第一頁 明治三六年七月刊
○第百二十二回臨時会議 三月二十一日開
   出席者十九名
午前十時三十五分開議、渋沢会頭議長席ニ就キ、左ノ件々ヲ議事ニ附ス
○中略
次ニ議長ハ本日ノ臨時会議ハ最終ノ会議ニ付、訣別ノ意ヲ以テ一言ノ挨拶ヲ為シタルニ、井上角五郎君ハ全会ヲ代表シテ会頭在職中ノ労ヲ謝シタリ
午前十一時三十分閉会


渋沢栄一 日記 明治三六年(DK210142k-0004)
第21巻 p.831-832 ページ画像

渋沢栄一 日記  明治三六年     (渋沢子爵家所蔵)
四月六日
○上略 十時東京商業会議所ニ抵リ、会員撰挙ノ手続ニ関シテ来会者ト協議ス ○下略
   ○中略。
四月十二日 晴
○上略 九時商業会議所ニ抵リ、会員撰挙ノ事ヲ処理ス ○下略
   ○中略。
四月廿日 曇
○上略 九時東京商業会議所ニ抵リテ会員協議会ヲ開ク ○下略
 - 第21巻 p.832 -ページ画像 
   ○中略。
五月五日 雨
○上略 商業会議所ニ抵リ定款ニ関スル委員会ヲ開キ逐条ヲ議決ス、夜食後王子別荘ニ帰宿ス ○下略
   ○中略。
五月十二日 曇
○上略 午後四時東京商業会議所ニ抵リ、定款制定ニ付テ臨時会議ヲ開ク午後五時ニ開会シ七時半休憩、八時半再ヒ開会シテ十時過諸議件ヲ了リ十一時王子別荘ニ帰宿ス ○下略
   ○中略。
六月三日 晴
○上略 午後四時東京商業会議所役員撰挙会ニ出席ス、議事畢テ夕七時過キ王子別荘ニ帰宿ス
   ○中略。
六月五日 晴
○上略 十二時東京商業会議所ニ抵リ、旧役員事務引継ノ事ヲ処理ス ○下略


東京商業会議所報告 第一〇五号・第一―二頁 明治三七年一月刊(DK210142k-0005)
第21巻 p.832-833 ページ画像

東京商業会議所報告  第一〇五号・第一―二頁 明治三七年一月刊
○第一回臨時総会 明治三十六年五月十二日開
   出席者数 三十九名
午後五時四十分開議、会頭渋沢栄一君議長席ニ着キ、先ツ諸件ノ報告ヲ了リ、次ニ宏虎童君全会ヲ代表シテ新商業会議所ノ成立ニ関シ、旧役員及ヒ会員ノ労ヲ謝シタル後、議長ハ過般新議員協議会ニ於テ選挙シタル定款仮起草委員ノ立案シタル定款ヲ、本臨時総会ノ議題トナシテ差支ナキヤ否ヤヲ全会ニ諮リ、其承認ヲ得、直チニ之ヲ議事ニ附セリ
本件ハ逐条審議ノ上三箇所ノ修正ヲ為シタルノミニテ原案ヲ可決セリ(参照第一号参看)
次ニ議長ハ左ノ件々ヲ順次議事ニ附セリ
○決議第一号
 定款ノ認可ヲ申請スルニ当リ字句ノ修正、条項ノ変更ヲ要スルトキハ之ヲ定款起草委員ニ全任ス
本件ハ全会一致ヲ以テ原案ヲ可決セリ
○決議第二号
 議事細則・事務規定並ニ会計規定ハ追テ之ヲ制定スル迄在来ノ慣行ニ由ルモノトス、但在来ノ規定ニシテ法令定款ニ牴触セサルモノハ当分之ヲ準用ス
本件ハ全会一致ヲ以テ原案ヲ可決セリ
○決議第三号
 本会議所ハ総テ従来東京商業会議所ノ権利・義務ヲ承継シタルモノトス
本件ハ全会一致ヲ以テ其決議ヲ暫ク延期スルニ決ス
○決議第四号
 定款第四十条常議員権限ノ外、更ニ左ノ各項ヲ役員会ニ委任シ、常
 - 第21巻 p.833 -ページ画像 
議員中ヨリ専任者ヲ定メテ之ヲ調査ス
  一理財ニ関スル件
  一運輸ニ関スル件
  一商法其他商業ニ関スル法令ノ件
  一工業取締ニ関スル法令ノ件
  一海関制度及商工業者特別課税ノ件
本件ハ「運輸」云々トアルヲ「交通機関」云々ト改メ、「特別課税」トアルヲ「特別」ノ二字ヲ削除シタルノミニテ原案ヲ可決セリ
○決議第五号
 議員及特別議員ノ欠席ニ関スル件
本件ハ其決議ヲ暫ク延期スルコトニ決セリ
午後八時五十五分閉会
○第二回臨時総会 六月三日開
   出席者数 三十九名
午後六時開議、会頭渋沢栄一君議長席ニ着キ、先ツ定款認可ノ件ヲ報告シタル後、左ノ件々ヲ順次議事ニ附セリ
○第一号
 一 会頭一名選挙ノ件
本件選挙ノ結果左ノ如シ
               会頭  渋沢栄一君
○第二号
 一 副会頭二名選挙ノ件
本件選挙ノ結果左ノ如シ
               副会頭 大倉喜八郎君
               同   井上角五郎君
○第三号
 一 常議員十二名選挙ノ件
本件選挙ノ結果左ノ如シ
               常議員 馬越恭平君
               同   大橋新太郎君
               同   雨宮敬次郎君
               同   岩出惣兵衛君
               同   根津嘉一郎君
               同   伊藤幹一君
               同   吉田幸作君
               同   星野錫君
               同   小野金六君
               同   服部金太郎君
               同   窪田弥兵衛君
               同   小松正一君
午後六時四十分閉会


東京商業会議所報告 第一〇五号・第一六―二五頁 明治三七年一月刊(DK210142k-0006)
第21巻 p.833-843 ページ画像

東京商業会議所報告  第一〇五号・第一六―二五頁 明治三七年一月刊
 ○参照
 - 第21巻 p.834 -ページ画像 
○第一号
 明治三十六年五月十二日、第一回臨時総会ニ於テ決議シ六月二日ヲ以テ農商務大臣ノ認可ヲ得タル定款ノ全文左ノ如シ
東京商業会議所定款
    第一章 総則
第一条 本会議所ハ東京商業会議所ト称ス
第二条 本会議所ノ地区ハ東京市ノ区域ニ依ル
第三条 本会議所ハ東京市麹町区有楽町一丁目一番地ニ設置ス
第四条 本会議所ノ事務権限ハ左ノ如シ
 一 商工業ノ発達ヲ図ルニ必要ナル方案ヲ調査スルコト
 二 商工業ニ関スル法規ノ制定・改廃・施行ニ関シ意見ヲ行政庁ニ開申シ、及商工業ノ利害ニ関スル意見ヲ表示スルコト
 三 商工業ニ関スル事項ニ関シ行政庁ノ諮問ニ応スルコト
 四 商工業ノ状況及統計ヲ調査発表スルコト
 五 商工業者ノ委嘱ニ因リ商工業ニ関スル事項ヲ調査シ、又ハ商品ノ産地・価格等ヲ証明スルコト
 六 官庁ノ命ニ因リ、又ハ商工業者ノ委嘱ニ因リ、商工業ニ関スル鑑定人又ハ参考人ヲ推薦スルコト
 七 関係人ノ請求ニ因リ商工業ニ関スル紛議ヲ仲裁スルコト
 八 農商務大臣ノ認可ヲ受ケ商工業ニ関スル営造物ヲ設立シ、又ハ管理シ、其ノ他商工業ノ発達ヲ図ルニ必要ナル施設ヲ為スコト
第五条 本会議所議員ノ選挙権及被選挙権ヲ有スル者ハ商業会議所法第九条・第十条・第十二条・第十三条ノ規定ニ依ル、其ノ納税額及資本額又ハ出資額ハ左ノ如シ
  営業税 鉱業税       四拾円以上
  取引所税          壱万円以上
  所得税           参拾円以上
  資本額又ハ出資額      五拾万円以上
第六条 本会議所ノ経費ハ議員ノ選挙権ヲ有スル者ヨリ之ヲ徴収ス
    選挙権ヲ停止セラレタル者ニ対シテハ停止中ト雖、経費ヲ徴収ス
第七条 本会議所ハ法人トス
第八条 定款ニ規定ナキ事項ハ法令ノ定ムル所ニ依ル
    第二章 議員
第九条 本会議所議員ノ定数ハ五十名トス
第十条 議員ノ任期ハ四箇年トシ、二箇年毎ニ其ノ半数ヲ改選ス、但初回ノ改選期ニ於ケル解任者ハ抽籤ヲ以テ之ヲ定ム
 解任者ハ再選セラルヽコトヲ得
第十一条 議員ノ改選期ハ期年ノ二月トス
第十二条 議員ノ補欠選挙ハ改選期ニ於テ之ヲ行フ、但総会ニ於テ必要ト認メタルトキハ臨時ニ之ヲ行フコトアルヘシ
 補欠議員ノ任期ハ前任者ノ残任期間トス
第十三条 議員ノ選挙ハ選挙権者ヲ分テ甲・乙・丙ノ三部トナシ、各部ニ於テ之ヲ行フ、其ノ選挙スヘキ人員ハ左ノ如シ
  甲部議員        十六人
 - 第21巻 p.835 -ページ画像 
  乙部議員        十七人
  丙部議員        十七人
第十四条 選挙権者名簿ハ毎年十月一日ノ現在ニ依リ各部ニ区別シテ之ヲ調製ス
 前項ノ名簿ヲ調製シタルトキハ其ノ旨ヲ公告シ、本会議所ニ於テ十五日間縦覧セシム
第十五条 議員ノ選挙ヲ要スルトキハ、改選ノ場合ニ在リテハ其ノ期年ノ一月十日以前ニ、又補欠選挙ノ場合ニアリテハ其ノ都度東京府知事ニ申出ツルモノトス
第十六条 選挙権者ヲ分テ左ノ三部トス
 甲部 選挙権者中商業会議所法第九条納税額ノ最モ多キ者ヲ合セテ其ノ人員選挙権者総員ノ百分ノ十二ニ当ルヘキ者
 乙部 選挙権者中甲部ノ人員ヲ除キ商業会議所法第九条納税額ノ最モ多キ者ヲ合セテ其ノ人員選挙権者総員ノ百分ノ二十八ニ当ルヘキ者
 丙部 選挙権者中、甲・乙両部ノ人員ヲ除キタル残員
 甲部ニ属スル納税額ニシテ選挙権者納税総額ノ三分ノ一ニ満タサルトキハ、其ノ額ニ達スル迄納税額ノ最モ多キ者ヲ以テ順次之ヲ補充ス、乙部ニ属スル納税額ニシテ甲部ノ人員ヲ除キタル残員納税総額ノ二分ノ一ニ満タサルトキ亦同シ
 選挙権者ヲ分ツニ当リ一人ノ納税額両部ニ亘ル者アルトキハ之ヲ上部ニ入レ、各部ノ人員ヲ分ツニ当リ端数ヲ生シタルトキハ之ヲ一人トシテ計算シ上部ニ入ルヘシ
 選挙権者ヲ分ツニ当リ其ノ間同額ノ納税者二名以上アルトキハ年長者ヲ上部ニ入ルヘシ、年齢ニ依リ難キトキハ抽籤ヲ以テ之ヲ決定スヘシ
 商業会議所法第九条第一項ノ納税者ニシテ同時ニ第三項ノ納税者タル者ノ納税額ハ第一項ニ依リ之ヲ定ム
第十七条 一人ニシテ商業会議所法第九条第一項各号ノ税ヲ納ムル者ハ其ノ納税額ヲ通算スヘシ
 取引所税ハ其ノ二十五分ノ一ヲ以テ納税額ト看做ス
第十八条 毎改選期ニ於テ各部ノ議員半数ヲ改選ス、但初回ニ於テ解任スヘキ議員ノ数ハ甲部八名・乙部八名・丙部九名トス
第十九条 被選挙権者ハ各部ヲ通シテ選挙セラルヽコトヲ得
第二十条 選挙ハ投票ニ依リ之ヲ行ヒ一人一票ニ限ル
 選挙権者又ハ代人ハ議員選挙ノ当日自ラ選挙場ニ到リ、選挙権者名簿ノ照査ヲ経テ投票簿ニ捺印シ投票スヘシ
第二十一条 法人・女子及無能力者ノ代人カ選挙ヲ行ハントスルトキハ、其ノ代人タルコトヲ証スヘキ左ノ書類ヲ選挙委員ニ提示スヘシ但一人ニシテ数人ノ代理ヲ為スコトヲ得ス
 一 法人ニ在リテハ其ノ業務ヲ執行スル社員・取締役・理事長・理事タルコトヲ証スヘキ法人ノ印章ヲ押捺セル証明書
 二 無能力者ニ非サル女子ニ在リテ其ノ委任状
 三 無能力者ニ在リテハ親権者・後見人・保佐人又ハ夫タルコトヲ
 - 第21巻 p.836 -ページ画像 
証スヘキ官署又ハ公署ノ証明書
第二十二条 投票用紙ハ選挙ノ当日選挙場ニ於テ之ヲ交付スヘシ
 投票用紙ニハ自ラ被選挙権者一名ノ氏名又ハ名称ヲ記載シ、選挙場ニ備ヘアル投票函ニ之ヲ投入スヘシ
 投票用紙ニハ選挙権者ノ氏名又ハ名称ヲ記載スルコトヲ得ス
 被選挙権者中同氏名者又ハ同名称ノ者アルトキハ、投票用紙ニ其ノ住所又ハ営業ヲ附記シテ其ノ区別ヲ明ニスヘシ
第二十三条 左ノ投票ハ之ヲ無効トス
 一 成規ノ投票用紙ヲ用ヒサルモノ
 二 二人以上ノ被選挙権者ヲ聯記シタルモノ
 三 選挙権者又ハ代人ノ氏名若クハ名称ヲ記載シタルモノ
 四 被選挙権者ノ何人タルヲ確認シ難キモノ
 五 被選挙権ナキ者ノ氏名又ハ名称ヲ記載シタルモノ
第二十四条 各部ニ於テ選挙セラレタル者ノ中、第十八条ニ依リ解任セラレタル議員ノ数ヲ以テ其ノ部ノ選挙者ノ数ヲ除シタル数ノ五分ノ一以上ノ得票アル者ニ限リ、当選資格アル者トス
第二十五条 各部ノ当選資格アル者ノ中、有効投票ノ最多数ヲ得タル者ヲ以テ当選者トス
 得票同数ナルトキハ年長者ヲ取リ、年齢ニ依リ難キトキハ抽籤ヲ以テ其ノ順位ヲ定ム
第二十六条 一人ニシテ二部以上ノ選挙ニ当選シタトキハ、最後ニ当選ノ通知ヲ受ケタル日ヨリ十日以内ニ其ノ部属ヲ定メテ之ヲ申出ツヘシ、其ノ申出ナキトキハ商業会議所議員選挙規則第三十二条第二項ノ規定ニ遵由ス
第二十七条 一人ニシテ同時ニ半数改選及補欠選挙ニ当選シタルトキハ、半数改選ニ当選シタルモノト看做ス
    第三章 特別議員
第二十八条 本会議所ニ於テ選挙スヘキ特別議員ノ数ハ十名トス
第二十九条 特別議員ハ本会議所議員ノ投票ニ依テ之ヲ選挙ス
 特別議員ノ選挙ハ一名毎ニ投票シ、過半数ノ投票ヲ得タル者ヲ以テ当選者トス
 若シ過半数ノ投票ヲ得タル者ナキトキハ其ノ得票最モ多キ者二名ニ就テ更ニ決選投票ヲ行ヒ、得票多キ者ヲ以テ当選者トス
 得票同数ナルトキハ抽籤ヲ以テ其ノ順位ヲ定ム
第三十条 特別議員ノ当選者定マリタルトキハ当選者ニ其ノ旨ヲ通知スルモノトス
第三十一条 特別議員ハ決議ノ数ニ加ハルコトヲ得、但商業会議所法第三十五条第一項・第三十七条第一項、経費ノ予算・決算・賦課徴収方法、役員・特別議員・清算人ノ選任及議員ノ辞職ニ関シテハ此ノ限ニ在ラス
第三十二条 特別議員ハ毎議員改選期ニ之ヲ改選ス、但総会ニ於テ必要ト認メタルトキハ臨時ニ補欠選挙ヲ行フコトアルヘシ
 補欠特別議員ノ任期ハ前任者ノ残任期間トス
第三十三条 東京府知事ヨリ任命セラレタル特別議員ノ権限及任期ハ
 - 第21巻 p.837 -ページ画像 
前二条ニ依ル
    第四章 役員
第三十四条 本会議所ニ左ノ役員ヲ置ク
  会頭         一名
  副会頭        二名
  常議員        十二名
第三十五条 役員ハ毎議員改選期ニ於テ当選議員確定シタル後十日以内ニ之ヲ改選スルモノトス、但再選セラルヽコトヲ得
第三十六条 役員ハ任期満了ノ時ニ於テハ後任者ノ認可ヲ得ルニ至ル迄其ノ職務ヲ行フモノトス
第三十七条 会頭ハ無記名投票ヲ以テ、副会頭及常議員ハ各聯記無記名投票ヲ以テ議員中ヨリ互選シ、有効投票ノ過半数ヲ得タル者ノ中ニ就キ最多数ノ者ヨリ順次当選者ヲ定ム
 前項ニ依リ当選者無キトキ、又ハ当選者選挙スヘキ員数ニ満タサルトキハ、最多数ノ得票者ヨリ順次不足人員ノ倍数ヲ採リ、更ニ決選投票ヲ行ヒ、前項ニ準シテ当選者ヲ定ム
 得票同数ナルトキハ抽籤ヲ以テ順位ヲ定ム
第三十八条 役員ニ欠員ヲ生シタルトキハ補欠選挙ヲ行フ、但補欠員ノ任期ハ前任者ノ残任期間トス
第三十九条 役員ノ権限ヲ定ムルコト左ノ如シ
     会頭権限
 一 本会議所ヲ代表スルコト
 二 総会及役員会ヲ召集スルコト
 三 総会及役員会ノ議長トナルコト
 四 総会及役員会ノ決議ヲ執行スルコト
 五 副会頭及常議員ノ専任事務ヲ監理スルコト
 六 役員会ノ協賛ヲ経テ書記長以下ノ職員ヲ任免スルコト
 七 役員会ノ協賛ヲ経テ商工業ニ関スル鑑定人又ハ参考人ヲ推薦スルコト
 八 役員会ノ協賛ヲ経テ諸般ノ調査及通信等ヲ嘱託スルコト
 九 正当ノ事由アリト認メタル場合ニ於テ議員ノ辞職ヲ承認スルコト
 十 商業会議所議員選挙規則第十二条ノ選挙権者ノ申立ヲ決定スルコト
 十一 本会議所建物ノ使用ヲ許可スルコト、但相当ノ使用料ヲ徴収スルコトヲ得
 十二 緊急ヲ要スル事件ニシテ役員会ヲ開ク暇ナキトキハ専決シテ之ヲ執行スルコト、但此ノ場合ニ於テハ次回ノ役員会ニ報告シテ其ノ承認ヲ求ムヘシ
     副会頭権限
 一 会頭ヲ輔佐シ会頭事故アルトキハ之カ代理ヲ為スコト、但会頭代理ノ順位ハ年齢ニ依ル、年齢ニ依リ難キトキハ抽籤ヲ以テ定ム
 二 文書及会計事務ヲ監督スルコト、但其ノ分担ハ会頭之ヲ定ム
 - 第21巻 p.838 -ページ画像 
     常議員権限
 一 本会議所ノ事務ヲ評議スルコト
 二 第四条第四号商工業ノ状況及統計ノ調査ヲ担任スルコト、但材料ノ提出ヲ商工業者ニ請求スルコトヲ得
 三 第四条第五号商工業者ノ委嘱ニヨリ商工業ニ関スル事項ノ調査又ハ商品ノ産地・価格等ノ証明ヲ担任スルコト、但相当ノ手数料ヲ徴収スルコトヲ得
 四 此ノ外特ニ委任セラレタル事項ヲ処理スルコト
第四十条 総会又ハ役員会ノ決議ニ依リ特別事項ニ就キ調査ヲ必要トシタル場合ニ於テハ、常議員中ヨリ其ノ専任者ヲ指定スルコトアルヘシ、但会頭之ヲ指定ス
    第五章 総会
第四十一条 総会ヲ分テ定期総会及臨時総会ノ二トス
 定期総会ハ毎年四月之ヲ開キ、臨時総会ハ役員会ノ決議又ハ議員五分ノ一以上ノ請求ニ依リテ之ヲ開ク、但其ノ議事ニシテ第四条ニ規定セル事項ニ関スルトキハ特別議員ヲ加算ス
第四十二条 定期総会ニ附スヘキ事項ハ左ノ如シ
 一 事務報告
 二 通常経費ノ予算及其ノ賦課徴収方法
 三 通常経費ノ決算報告
 四 財産目録ノ報告
  但本条各号ノ議案ハ役員会ニ於テ之ヲ調製スルモノトス
第四十三条 臨時総会ニ附スヘキ事項ハ左ノ如シ
 一 第四条ニ規定セル事項
 二 役員ノ選挙
 三 議員ノ辞任並ニ補欠選挙ニ関スル件
 四 特別議員ノ選挙
 五 商業会議所法第三十二条乃至第三十四条ニ規定セル事項
 六 財産ノ処分
 七 其ノ他定期総会ニ属セサル一切ノ件
第四十四条 総会ニ於テ正副会頭事故アルトキハ、出席議員ノ互選ヲ以テ臨時議長ヲ定ム
第四十五条 総会ヲ開カントスルトキハ開会三日前ニ会頭ヨリ開会ノ通知書ヲ発スヘシ、但緊急事件ニ就テハ本項ノ日数ヲ短縮スルコトヲ得
 前項ノ通知書ニハ開会ノ日時・場所ヲ記載シ、議案ヲ添附スルカ若クハ其ノ要件ヲ記載スヘシ
 前項通知後ニ起リタル緊急問題ハ議場ニ於テ議長ヨリ通知シ議題ト為スコトヲ得
第四十六条 商業会議所法第三十五条第一項及第三十七条第一項ノ場合ヲ除クノ外、総会ハ議員三分ノ一以上ノ出席ヲ以テ之ヲ開会ス、総会ノ議事ニシテ第四条ニ規定セル事項ニ関スルトキハ特別議員ヲ加算ス
 同一議事ニ付、召集再回ニ亘ルモ尚前項ノ定数ニ満タサルトキハ、
 - 第21巻 p.839 -ページ画像 
当日ノ出席員ニテ会議ヲ開クコトヲ得、但此ノ場合ニ於テハ通知書ニ其ノ趣旨ヲ附記スヘシ
第四十七条 議案ノ説明ハ役員中各担任者又ハ其ノ発議者ニ於テ之ヲ為スモノトス、但書記長若クハ書記ヲシテ説明ヲ為サシムルコトヲ得
第四十八条 諮問ヲ受ケタル事項又ハ議員及特別議員以外ノ建議ニ係ル事項ノ議事ニ於テ必要アルトキハ、当局吏員又ハ建議者ノ説明ヲ聴クコトヲ得
第四十九条 議場ニ於テ出席員ヨリ緊急議案ヲ提出スルニハ十名以上ノ賛成アルコトヲ要ス
第五十条 議案ノ審査修正等ヲ要スル場合ニハ、議長ノ意見又ハ出席員二名以上ノ賛成ニ依リ、会議ノ決議ヲ経テ委員ヲ選定シ、之ニ附託スルコトヲ得
第五十一条 会議中出席員議事ノ規定ニ違ヒ、其ノ他議場ノ秩序ヲ紊ルトキハ議長ハ之ヲ警戒シ、又ハ制止シ、又ハ発言ヲ取消サシム、之ニ従ハサルトキハ議長ハ当日ノ会議ヲ終ルマテ発言ヲ禁止シ、又ハ議場ノ外ニ退去セシムルコトヲ得
第五十二条 議場騒擾ニシテ整理シ難キトキハ、議長ハ当日ノ会議ヲ中止シ又ハ之ヲ閉鎖スルコトヲ得
第五十三条 商業会議所法第三十五条第一項及第三十七条第一項ノ場合ヲ除クノ外、決議ハ出席員ノ過半数ニ依ル、可否同数ナルトキハ議長之ヲ決ス
第五十四条 会議ノ顛末ハ議事録ニ記載シ、議長之ニ署名シテ保存スヘシ
第五十五条 議事細則ハ総会ノ決議ヲ経テ別ニ之ヲ定ム
    第六章 役員会
第五十六条 役員会ハ会頭ノ意見若クハ役員三名以上ノ請求ニ依リテ之ヲ開ク
第五十七条 役員会ハ緊急ヲ要スル事件ニシテ総会ヲ開ク暇ナキトキハ専決シテ之ヲ執行スルモノトス、但此ノ場合ニ於テハ次回ノ総会ニ報告シテ其ノ承諾ヲ求ムヘシ
第五十八条 役員会ニ於テ正副会頭事故アルトキハ、出席常議員中ヨリ年齢ニ依リ議長ヲ定ム、年齢ニ依リ難キトキハ抽籤ヲ以テ定ム
第五十九条 役員会ハ役員過半数ノ出席ヲ以テ之ヲ開会ス
 若シ過半数ニ満タサルトキハ仮決議ヲ為シ、欠席員ノ同意ヲ得テ確定スルコトヲ得
第六十条 決議ハ出席員ノ過半数ニ依ル、可否同数ナルトキハ議長之ヲ決ス
    第七章 仲裁規定
第六十一条 商工業ニ関スル紛議ノ仲裁ヲ本会議所ニ請求スル者アルトキハ、役員会ニ於テ其ノ受否ヲ決スヘシ
第六十二条 仲裁ノ請求書ニハ本会議所ノ仲裁規定ヲ遵守スル旨ヲ明記シ、請求者双方ノ記名調印アルコトヲ要ス
 前項ノ請求書ニハ、其ノ事件ニ付テハ本会議所ノ仲裁判断ニ委任シ
 - 第21巻 p.840 -ページ画像 
決シテ異議ヲ申立テサル旨ヲ明記シタル仲裁契約書ヲ添附スヘシ
第六十三条 本会議所ハ仲裁判断ノ為メニ要スル費用トシテ、請求者ヨリ相当ノ手数料ヲ予納セシム
第六十四条 手数料ハ一事件金百円以下トシ、事件ノ大小難易ニ応シ役員会ノ決議ヲ経テ之ヲ定ム
 手数料ハ仲裁ノ取下・取消又ハ棄却ノ場合ニ於テモ之ヲ返付セサルモノトス
第六十五条 本会議所ノ仲裁ハ役員会ニ於テ議員及特別議員中ヨリ仲裁委員ヲ選定シテ判断ヲ為サシム
第六十六条 仲裁委員ハ互選ヲ以テ委員長一名ヲ置キ、其ノ判断ハ委員ノ過半数ヲ以テ決定ス
 前項ノ場合ニ於テ過半数ヲ得タルモノナキトキハ多数ヲ得タル二個ノ意見ニ付更ニ採決シ、過半数ヲ以テ之ヲ決ス
 仲裁委員ハ前項ノ場合ニ於テ決定ノ数ニ入ルヲ避クルコトヲ得ス
 第一項及第二項ノ場合ニ於テ同数ナルトキハ委員長之ヲ決ス
第六十七条 仲裁委員中欠員ヲ生シタルトキハ役員会ノ決議ヲ以テ其ノ補欠委員ヲ選定スヘシ
第六十八条 仲裁委員事実ノ審問ヲ為ストキハ書記ヲシテ陳述ノ要領ヲ筆記セシム、但仲裁委員必要ト認メタルトキハ当事者ヲシテ之ニ記名調印セシム
第六十九条 仲裁委員ハ必要ノ場合ニ於テ鑑定人ヲシテ係争ノ物件ヲ鑑定セシメ、又ハ専門家ノ意見ヲ徴スルコトヲ得
第七十条 当事者ノ代理人タルヘキモノハ、其ノ家族若クハ使用人ニシテ、仲裁委員ニ於テ相当ト認メタル者ニ限ル
第七十一条 本会議所ノ仲裁判断ニ付民事訴訟法第五十一条及第五十三条ニ規定シタル事項ト同一ノ関係ヲ有スル第三者ハ、当事者ノ承諾ヲ得テ仲裁判断ニ参加スルコトヲ得
 主参加人ハ仲裁判断ノ手続ニ付、仲裁判断請求人ト看做ス
 従参加人ハ仲裁判断ノ手続ニ付、其ノ主タル当事者ト同一ノ権利ヲ有シ義務ヲ負フ
第七十二条 当事者若クハ主参加人ノ請求ニ依リ、又ハ仲裁委員ノ決議ニ依リ、主参加ニ付テノ仲裁判断カ終了スル迄本件ニ関スル仲裁判断ヲ中止スルコトヲ得
第七十三条 従参加人ノ陳述行為ト其ノ主タル当事者ノ陳述行為ト牴触スル場合ニ関シテハ、民事訴訟法第五十四条ノ規定ニ依ル
第七十四条 当事者ハ仲裁委員ノ許可ヲ得テ証人又ハ鑑定人ヲ出頭セシムルコトヲ得
第七十五条 当事者此ノ規定ヲ遵守セサル行為アル場合ニ於テハ、役員会ノ決議ヲ経テ其ノ仲裁事件ヲ棄却スルコトヲ得
第七十六条 仲裁委員ハ毎件収受ノ日ヨリ三週間以内ニ之ヲ処理結了スヘシ、但特別ノ調査ヲ要スル事件ニ就テハ役員会ノ承認ヲ経テ其ノ日限ヲ延長スルコトヲ得
第七十七条 仲裁判断ハ之ヲ宣告ス
 宣告書ニハ左ノ諸件ヲ掲ケ、仲裁委員之ニ記名調印シ、会頭之ニ副
 - 第21巻 p.841 -ページ画像 
署スヘシ
 一 当事者及代理人並ニ関係人ノ氏名、住所及業名
 二 事実及争点ノ要領
 三 判断ノ主文
 四 判断ノ理由
 五 判断ヲ作リタル場所及年月日
第七十八条 当事者ノ審訊及前条第四号判断ノ理由ハ、当事者間ノ別段ノ契約、若クハ仲裁委員ノ決議ニ依リ之ヲ省略スルコトヲ得
第七十九条 手数料負担ノ割合ハ仲裁ノ判断ト同時ニ宣告スヘシ
第八十条 左ノ場合ニ於テ宣告ノ日ヨリ二週日以内ニ請求者ノ申立アルトキハ之ヲ再審スヘシ、但再審ニハ手数料ヲ要セス
 一 宣告中法令ニ牴触シタル事項アルコトヲ発見シタルトキ
 二 此ノ仲裁規定ノ手続ニ依ラスシテ審判シ、又ハ要領ヲ具備セスシテ宣告シタルトキ
第八十一条 再審ノ場合ニ於テハ総テ仲裁委員ヲ改選スルモノトス
第八十二条 仲裁判断ノ宣告書ハ其ノ正本ヲ請求者双方ニ交附シ、其ノ原本ヲ管轄裁判所ニ預ケ置クヘシ
第八十三条 其ノ他ノ手続ハ民事訴訟法第七百八十六条以下ノ規定ニ依ル
    第八章 職員
第八十四条 本会議所ニ左ノ職員ヲ置ク
  書記長        一名
  書記         若干名
第八十五条 書記長ハ役員ノ命ヲ受ケ書記以下ヲ指揮シテ事務ヲ処理ス
 書記長ハ本会議所ノ事務ニ付、意見アルトキハ会頭ニ開申スルコトヲ得
第八十六条 書記ハ書記長ノ指揮ヲ承ケ事務ヲ分掌ス
第八十七条 書記長ハ事務ノ都合ニ依リ会頭ノ許可ヲ得テ傭員又ハ臨時傭員ヲ使用スルコトヲ得
第八十八条 金銭出納ニ従事スル職員ハ、役員会ノ決議ニ依リ、相当ノ身元保証金ヲ本会議所ニ差出サシム
 身元保証金ハ本人ノ怠慢ニヨリ本会議所ノ損失ヲ生シタルトキノ補償ニ供ス
第八十九条 職員ノ俸給・報酬・手当ハ役員会之ヲ定メテ支給スルモノトス
    第九章 事務
第九十条 本会議所ノ事務ヲ文書・会計ノ二部ニ大別シ、副会頭各部ノ事務ヲ監督ス
第九十一条 文書部ハ本会議所ノ文書、並ニ会計ニ属セサル一切ノ事務ヲ処理スルモノトシ、書記長ヲ以テ其ノ主任トス
第九十二条 会計部ハ本会議所ノ会計事務ヲ処理スルモノトシ、書記中ノ一名ヲ以テ其ノ主任トス
第九十三条 事務取扱ニ関スル規定ハ役員会ノ決議ヲ経テ別ニ之ヲ定
 - 第21巻 p.842 -ページ画像 

    第十章 会計
第九十四条 本会議所ノ会計年度ハ一月一日ニ始リ十二月三十一日ニ終ルモノトス
第九十五条 本会議所収支ノ予算ハ左ノ科目ニ依リ之ヲ調製スルモノトス
      収入部
 一 徴収金
 二 手数料
 三 使用料
 四 寄附金
 五 雑収入
 六 繰越金
      支出部
 一 諸給
 二 報酬
 三 手当
 四 旅費
 五 公告費
 六 印刷費
 七 備品費
 八 消耗品費
 九 通信費
 十 建築費償却金
 十一 地代及保険料
 十二 修繕費
 十三 接待費
 十四 雑費
 十五 予備費
 但必要ノ場合ニ於テハ之ヲ増減スルコトヲ得
第九十六条 予備費ハ予算ノ不足ヲ補ヒ、又ハ予算外ニ生シタル費用ニ充ツルモノトシ、総会ノ決議ヲ経テ之ヲ支出ス
 予備費ノ金額ハ支出予算総額ノ五分ノ一ヲ超過スヘカラス
第九十七条 予算ノ科目ハ総会ノ決議ヲ経ルニアラサレハ之ヲ流用スルコトヲ得ス
第九十八条 経費ハ毎年二月ニ其ノ一ケ年分ヲ徴収ス
第九十九条 経費ハ会頭ノ名ヲ以テ徴収告知書ヲ発シ、期日ヲ定メテ本会議所指定ノ場所ニ納付セシム
第百条 経費ヲ納期ニ納メサル者アルトキハ督促ノ手続ヲ為スヘシ
 前項ニ依リ尚完納セサル者アルトキハ、総会ノ決議ヲ経テ商業会議所法第三十三条第一項ノ手続ヲ為スコトヲ得
第百一条 第九十九条ノ経費徴収告知書ヲ発シタル後ニ於テハ、第五条ノ本会議所議員選挙権ヲ失フ者アルモ其ノ賦課金額ハ之ヲ減免セス
 - 第21巻 p.843 -ページ画像 
第百二条 本会議所ニ金員物品ノ寄附ヲ申出ツル者アルトキハ、役員会ノ決議ヲ以テ其ノ受否ヲ定ム
第百三条 本会議所ニ収入スル現金ハ銀行ニ寄託スルモノトス
 前項ノ銀行ハ役員会ノ決議ヲ以テ定ム
第百四条 財産目録ハ毎年十二月三十一日ノ現在ニヨリ之ヲ調製スヘシ
第百五条 本会議所ノ財産及財産ニ関スル諸証券並財産目録ハ会計部担任ノ副会頭之ヲ保管スヘシ
第百六条 会計取扱ニ関スル規定ハ役員会ノ決議ヲ経テ別ニ之ヲ定ム
    第十一章 印章
第百七条 本会議所ノ印章ハ左ノ三種トス
   方一寸東京商業会議所之印  方六分東京商業会議所会頭之印  方六分東京商業会議所副会頭之印
    第十二章 附則
第百八条 定款修正加除ノ発議ハ、役員会ノ決議又ハ議員三分ノ一以上ノ賛成アルニアラサレハ之ヲ提出スルコトヲ得ス
第百九条 明治三十六年度経費予算並賦課徴収方法ニ関シテハ、第四十一条第二項前段・第四十二条及第九十八条ノ規定ニ依ラサルコトヲ得


東京商業会議所報告 第一〇四号・第三頁 明治三六年七月刊(DK210142k-0007)
第21巻 p.843 ページ画像

東京商業会議所報告  第一〇四号・第三頁 明治三六年七月刊
○同月 ○二月二十五日 本会議所議員選挙施行ノ義ニ付、東京府知事ニ申請書ヲ発送ス
○中略
○同月 ○五月十三日 本会議所当選議員並ニ法人代表者ニ関シ農商務大臣ニ報告書ヲ進達ス
○同月 ○五月十四日 本会議所定款認可申請書ヲ農商務大臣ニ進達ス
○中略
○同月 ○六月二日 農商務大臣ヨリ本会議所定款認可指令書ヲ接受ス
○同月 ○六月三日 本会議所役員認可申請書ヲ農商務大臣ニ進達ス
○同月 ○六月十五日 農商務大臣ヨリ本会議所役員認可指令書ヲ接受ス


東京商業会議所報告 第一〇四号・第二頁 明治三六年七月刊(DK210142k-0008)
第21巻 p.843 ページ画像

東京商業会議所報告  第一〇四号・第二頁 明治三六年七月刊
○第二百十回役員会議 六月五日開
 零時三十分開議、旧商業会議所財産・書類・物件等ヲ新商業会議所ヘ引継ノ件ヲ審議シ、午後二時三十分閉会ス


東京商業会議所報告 第一〇四号・第五―九頁 明治三六年七月刊(DK210142k-0009)
第21巻 p.843-847 ページ画像

東京商業会議所報告  第一〇四号・第五―九頁 明治三六年七月刊
    ○新商業会議所ノ議員選挙並ニ其ノ成立顛末
一 旧商業会議所ハ、商業会議所法第五十条ニ依リ明治三十五年十一月二十八日ノ臨時会議ニ於テ議員選挙規定ヲ議定シ、二十九日其ノ認可ヲ農商務大臣ニ申請シタルニ、十二月十七日認可ノ指令ニ
 - 第21巻 p.844 -ページ画像 
接シタリ
一 爾後選挙権者ノ名簿ヲ調製シ、規定ノ手続ヲ経タルニ付、三十六年二月二十五日商業会議所法施行規則第十六条ニ依リ東京府知事ヘ選挙ノ施行ヲ申出テタルニ、同知事ハ三月五日告示ヲ発シ、二十三日(甲部十六人)二十四日(乙部十七人)及二十五日(丙部十七人)ヲ以テ選挙ヲ施行セラレタリ、其ノ当選者左ノ如シ
   甲部
                  雨宮敬次郎君
                  岩出惣兵衛君
                  大橋新太郎君
                  渋沢栄一君
                  稲延利兵衛君
                  株式会社東京株式取引所
                  大倉喜八郎君
                  小野金六君
                  井上角五郎君
                  馬越恭平君
                  株式会社東京米穀取引所
                  帝国生命保険会社
                  小松正一君
               (不足三人)
   乙部
                  阿部孝助君
                  窪田弥兵衛君
                  根津嘉一郎君
                  岡田来吉君
                  松本忠次郎君
                  村上太三郎君
                  東京製薬株式会社
                  株式会社東京商品取引所
                  田中経一郎君
                  町田徳之助君
                  高羽総兵衛君
                  岩谷松平君
                  江森盛孝君
                  榎本慶三郎君
               (不足三人)
   丙部
                  山崎嘉太郎君
                  谷崎久兵衛君
                  前田兼七君
                  東京精米株式会社
                  木村春東君
                  東京印刷株式会社
 - 第21巻 p.845 -ページ画像 
                  宏虎童君
                  吉村鉄之助君
                  株式会社日本貯蓄銀行
               (不足八人)
一 右ノ選挙ニ於テ当選者定員ニ満タスシテ不足ヲ生シタルニ付、東京府知事ハ更ニ三月二十八日告示ヲ発シ、四月十二日(甲・乙両部各三人)及十三日(丙部八人)ヲ以テ其ノ不足人員ニ対スル選挙ヲ施行セラレタリ、其ノ当選者左ノ如シ
   甲部             合資会社田中銀行
                  株式会社百工商会
                  森清右衛門君
   乙部
                  山中隣之助君
                  前田武四郎君
                  半田善八君
   丙部
                  仲万兵衛君
                  服部与兵衛君
                  八尾新助君
                  三輪善兵衛君
                  金沢三右衛門君
                  加藤木重教君
                  吉田幸作君
               (不足一人)
一 右ノ選挙ニ於テ当選者定員ニ満タスシテ猶一人ノ不足アリタルニ付、東京府知事ハ更ニ四月十七日告示ヲ発シ、五月二日ヲ以テ其不足人員ニ対スル選挙ヲ施行セラレタリ、其当選者左ノ如シ
   丙部
                  服部金太郎君
一 議員中ノ法人ヨリ届出テアリタル各代表者左ノ如シ
  株式会社日本貯蓄銀行代表者  取締役   宮川鉄次郎君
  株式会社東京商品取引所同   理事    菊島生宜君
  東京印刷株式会社同      専務取締役 星野錫君
  帝国生命保険株式会社同    取締役社長 福原有信君
  株式会社東京米穀取引所同   理事長   片野重久君
  東京精米株式会社同      取締役   栗生武右衛門君
  株式会社東京株式取引所同   理事    伊藤幹一君
                 業務担当
  合資会社田中銀行同            田中平八君
                 社員頭取
  株式会社百工商会同      専務取締役 野中鴻君
  東京製薬株式会社同      取締役社長 雨宮綾太郎君
一 新商業会議所ノ組織玆ニ成立シタルヲ以テ五月十二日第一回ノ総会ヲ開キ、兼テ議員協議会ニ於テ選挙シタル定款起草委員ノ立案ニ係ル定款ヲ議案トシテ審議ヲ遂ケ、一・二修正ノ上之ヲ可決シ且ツ同委員ヨリ提案シタル左ノ決議案ヲ可決シタリ(是ヨリ先キ
 - 第21巻 p.846 -ページ画像 
四月二十日新議員協議会ニ於テ渋沢栄一・雨宮敬次郎・大橋新太郎・大倉喜八郎・井上角五郎・馬越恭平・窪田弥兵衛・根津嘉一郎・宏虎童・吉田幸作ノ諸君ヲ定款起草委員ニ選挙シ、猶委員中ノ互選ヲ以テ井上角五郎・大橋新太郎ノ両君ニ主査ヲ委託シタリ為念玆ニ附記ス、又総会ニ於テ議定シタル定款ハ五月十四日其ノ認可ヲ農商務大臣ニ申請シ、六月二日ヲ以テ認可ノ指令ニ接シタルカ、是ハ別ニ印刷シタルヲ以テ玆ニ之ヲ省略ス)
     決議案
一 定款ノ認可ヲ申請スルニ当リ字句ノ修正・条項ノ変更ヲ要スルトキハ、之ヲ起草委員ニ全任ス
一 議事細則・事務規定並ニ会計規定ハ追テ之ヲ制定スル迄在来ノ慣行ニ由ルモノトス、但在来ノ規定ニシテ法令・定款ニ牴触セサルモノハ当分之ヲ準用ス
一 定款第四十条(認可済定款ノ第三十九条)常議員権限ノ外更ニ左ノ各項ヲ役員会ニ委任シ、常議員中ヨリ専任者ヲ定メテ之ヲ調査ス
   一 理財ニ関スル件
   一 交通機関ニ関スル件
   一 商法其ノ他商業ニ関スル法令ノ件
   一 工業取締ニ関スル法令ノ件
   一 海関制度及商工業者課税ノ件
一 六月三日第二回ノ総会ヲ開キ、定款第三十四条ニ依リ役員ノ選挙ヲ執行シタルニ、其ノ当選者左ノ如シ
                会頭
                    渋沢栄一君
                副会頭
                    大倉喜八郎君
                    井上角五郎君
                常議員
                    馬越恭平君
                    大橋新太郎君
                    雨宮敬次郎君
                    岩出惣兵衛君
                    根津嘉一郎君
                    伊藤幹一君
                    吉田幸作君
                    星野錫君
                    小野金六君
                    服部金太郎君
                    窪田弥兵衛君
                    小松正一君
    附記 役員ノ選挙ニ関シテハ六月三日認可ヲ申請シタルニ、十五日ヲ以テ伊藤幹一・星野錫ノ両名ヲ除クノ外認可シタル旨指令ニ接シタリ、但右ノ両君ニ対シテハ別ニ
 - 第21巻 p.847 -ページ画像 
農商務省ヨリ自身当選シタルモノナルヤ法人当選シタルモノナルヤ事実不明ニ付、詳細具陳スベキ旨通牒アリタリ
一 六月十三日第一回ノ役員会ヲ開キ左ノ件々ヲ議決ス
   一 伊藤幹一・星野錫両君ハ自身当選シタルモノナルヤ法人当選シタルモノナルヤニ関シ農商務省ヨリ通牒ノ件ハ、追テ総会ニ於テ議員ノ意思ヲ確メタル上明答スル事
   一 六月十五日ヨリ大阪ニ開設スル第十二回商業会議所聯合会ニ参会スヘキ委員選挙ノコトハ、総会ヲ開テ審議スルノ余暇ナキニ付、定款第五十七条ニ依リ役員会ノ決議ニ依リ副会頭井上角五郎君及常議員岩出惣兵衛君ニ其ノ委員ヲ委託スルモノトシ、追テ総会ニ於テ事後ノ承認ヲ求ムル事
一 六月二十五日第二回ノ役員会ヲ開キ、旧商業会議所役員ヨリ財産事務・什器・書籍類ノ引継ヲ受ク(引継ノ書面ハ参照ノ部第六号ニ掲載ス)


東京商業会議所報告 第一〇四号・第二三―二四頁 明治三六年七月刊(DK210142k-0010)
第21巻 p.847-849 ページ画像

東京商業会議所報告  第一〇四号・第二三―二四頁 明治三六年七月刊
 ○参照
○第六号
明治三十六年六月二十五日、役員会ニ於テ旧商業会議所役員ヨリ引継ヲ受ケタル書面ハ左ノ如シ
今般旧東京商業会議所ノ財産・事務・什器・書籍類共別記ノ通リ及御引継候也
  明治三十六年六月二十五日
                旧東京商業会議所
                 常務委員 藤山雷太
                 同    加藤正義
                 同    雨宮敬次郎
                 同    長尾三十郎
                 同    朝吹英二
                 同    中村清蔵
                 同    馬越恭平
                 副会頭  井上角五郎
                 同    大倉喜八郎
                 会頭   渋沢栄一
    東京商業会議所会頭 渋沢栄一殿
     別記
(一)所有財産並ニ会計ノ景況ハ別紙第一号ノ通リ
(二)諸規則並ニ処分未了ノ件等ハ別紙第二号ノ通リ
(三)会計簿冊並ニ什器類ハ別紙第三号ノ通リ
(四)庶務簿冊並ニ調査参考書類ハ別紙第四号ノ通リ
(五)図書・報告・雑誌類ハ別紙第五号ノ通リ
         以上

 - 第21巻 p.848 -ページ画像 
 第一号
 (一)財産ニ関スル事務物件    十七件(目録ハ繁細ニ渉ルヲ以テ之ヲ略ス、以下之ニ倣フ)
 第二号
 (一)諸規則類          七件
 (二)処分未了ノ件        九件
 (三)事務員名簿         一冊
 第三号
 (一)会計簿冊          九十九冊
 (二)建築及外構改築ニ関スル簿冊 十四冊
 (三)什器類           千六百七十五点
 第四号
 (一)庶務簿冊          百三十四冊
 (二)調査書類          百五括
 (三)参考書類          四十七括
 第五号
 (一)図書            九百四十三冊
 (二)報告書類          三百三十九冊
 (三)雑誌類           九百二十括

第一号財産ニ関スル書類物件中、最近決算書及現在資産負債ニ関スル取調書ハ特ニ其全文ヲ左ニ掲ク
 ○自明治三十五年九月至同三十六年六月十五日(役員認可ノ日)ニ至ル収支決算書
     収入部
一金四千四百六拾五円九拾八銭   繰越金
一金五百九円拾五銭        雑収入
一金弐万八千八百八拾八円五拾七銭 借入金
 合計金参万参千八百六拾参円七拾銭
     支出部
一金四千八百五拾参円弐拾五銭   諸給
一金弐円             旅費
一金六拾六円壱銭         公告費
一金九百参拾四円         賞与金
一金弐百八拾円四拾五銭      報酬金
一金七百九拾九円八拾壱銭     印刷費
一金参百六拾円六拾参銭      備品費
一金壱千弐百九拾四円八拾銭五厘  消耗品費
一金弐百八拾参円六拾四銭     通信費
一金弐万円            議事堂建設費積立金
一金八百九拾六円八拾弐銭     諸税及家賃地代
一金壱千五百八拾壱円九拾壱銭   修繕費
一金四百六拾弐円四拾五銭     接待費
一金壱千四百拾壱円壱銭五厘    雑費
一金五百四拾参円九拾銭      予備費
 - 第21巻 p.849 -ページ画像 
 合計金参万参千七百七拾円六拾九銭
     同収支差引計算書
一金参万参千八百六拾参円七拾銭  収入総額
      内
 金参万参千七百七拾円六拾九銭  支出総額
差引
 金九拾参円壱銭         現在金
 ○明治三十六年六月十五日(役員認可ノ日)現在資産及負債調書
     資産之部
一金弐拾万九千拾円参拾八銭四厘  家屋壱棟
一金四千六百八拾五円弐拾六銭   附属外構
一金九拾参円壱銭         現金
 計金弐拾壱万参千七百八拾八円六拾五銭四厘
     負債之部
一金九万弐百四拾円弐拾六銭    建築費未償却金
一金弐千八百拾壱円弐拾六銭    外構改築費同
一金弐万八千八百八拾八円五拾七銭 当座借越金
 計金拾弐万壱千九百四拾円九銭


渋沢栄一 日記 明治三六年(DK210142k-0011)
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渋沢栄一 日記  明治三六年     (渋沢子爵家所蔵)
六月十三日 晴
○上略 午後東京商業会議所役員会ニ出席シ、大坂ニ開カルヽ聯合会出席員ノ事ヲ評議ス ○下略
   ○中略。
六月廿五日 曇
○上略 三時 ○午後商業会議所ニ抵リ ○中略 四時会議所役員会ヲ開キ、要務ヲ議決ス ○下略
   ○中略。
六月廿七日 雨
午前 ○中略 九時東京商業会議所ニ抵リ、大倉・井上二氏ト共ニ常議員事務分担ノ事及事務員罷免ノ事ヲ協議ス ○下略


東京商業会議所報告 第一〇五号・第二―三頁 明治三七年一月刊(DK210142k-0012)
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東京商業会議所報告  第一〇五号・第二―三頁 明治三七年一月刊
○第三回臨時総会 七月 ○明治三六年二十二日開
   出席者数 二十九名
午後五時五分開議、会頭渋沢栄一君欠席ニ付、副会頭大倉喜八郎君議長席ニ着キ、先ツ諸件ノ報告ヲ了リタル後、左ノ件々ヲ順次議事ニ附セリ
○中略
○第三号
    決議
 一 本会議所ハ総テ旧東京商業会議所ノ権利義務ヲ承継シタルモノトス
本件ハ全会一致ヲ以テ原案ヲ可決セリ
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   ○本資料第十九巻所収「東京商業会議所」明治二十四年五月十三日、同年六月二十九日、同年七月十七日ノ条、第二十巻所収「東京商業会議所」明治二十八年四月二十九日ノ条、並ニ本巻明治三十五年四月十二日ノ条参照。