デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2020.3.6

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

2部 社会公共事業

3章 道徳・宗教
5節 修養団体
1款 竜門社
■綱文

第26巻 p.161-163(DK260035k) ページ画像

明治26年10月22日(1893年)

是日栄一、当社第十一回秋季総集会ニ出席シ「精神ト智能」ト題スル演説ヲナス。


■資料

竜門雑誌 第六六号・第三八―四四頁 明治二六年一一月 ○第十一回竜門社秋季総集会記事(DK260035k-0001)
第26巻 p.161-163 ページ画像

竜門雑誌  第六六号・第三八―四四頁 明治二六年一一月
    ○第十一回竜門社秋季総集会記事
明治廿六年十月廿二日午後一時より、日本橋区浜町日本橋倶楽部に於て第十一回竜門社秋季総集会を開く、是より先き十月十六日を以て在京及近県の会員へ
 拝啓、秋冷の候愈御清祥奉賀候、陳は来る二十二日午後一時より日本橋区浜町二丁目日本橋倶楽部に於て本社秋季総集会相開き、大家先生の講演を請ひ、後に種々の清遊相催し申度と存候間、御来会被下度候、此段御案内申上候也
  追而準備の都合も有之候間、御来会の有無とも廿日まてに御一報被下度候也
と認めたる通知状を発送したり
当日は午前より会場各処に種々の準備をなし、委員は先着にて来会者を迎ふ、やかて午後一時より来集する会員には渋沢社長を始め、青淵先生・同令夫人・令息・尾高惇忠君・同令夫人・阪谷芳郎君・浅野総一郎君・同令夫人・令息・大川平三郎君令夫人・田中栄八郎君・同令夫人・岸宇吉君・佐々木慎思郎君・蘆田順三郎君・笹瀬元明君・大亦信吉君・湯浅徳次郎君・朝倉外茂鉄君・水野錬太郎君・白石元次郎君《(白石元治郎君)》佐々木清麿君・村井清君・原林之助君・諸井時三郎君・近藤金之助君小金沢久吉君・山崎繁次郎君・斎藤峰三郎君等無慮百数十名にして、客員には角田真平君・金井延君・土子金四郎君・飯田旗郎君・大倉喜三郎君、其他帝国大学及高等商業学校等の学生諸子数十名なり
来会右の各員へは
    明治廿六年十月廿二日
      於日本橋倶楽部
    第十一回竜門社秋季総集会
     午後一時
       開場
     午後二時
       演説
     午後五時
       園遊会
        余興
 - 第26巻 p.162 -ページ画像 
          落語
          講談
          曲独楽
と記したるプログラムと餉券とを接待員より配賦し、午後二時半演説会を開く
  開会の趣旨                社長  渋沢篤二君
  旧藩主の帰国を望む            法学士 朝倉外茂鉄君
  銀貨問題                 文学士 阪谷芳郎君
  偶感    リーシヤン セージユ・コンメルシヤル 飯田旗郎君
  信用                   文学士 土子金四郎君
  精神と智能                    青淵先生
等順次に演説あり、外に岡村法学博士・益田孝両君の演説ある筈なりしも、差支にて出席なかりしかば、右終て直に園遊会を開きたり、時に午後六時なりき、此夕は陰暦九月十三夜なるを以て、月光清朗恰も白昼の如く、席上の各処は飲むに食ふに便なり、兼て各処に設けたる掛茶屋は一時に開店して、或ハ酒に或は茶に、天麩羅あり、寿司あり又菓子・柿・団子あり、以て上戸に下戸に其欲する処に適せしむ、支那料理の行厨、ビール壜皆其望みに応す、池辺に席を定めて水に住む月を賞するあれは、畳の上の松の影を称して茶室に坐を占むるあり、思ひ思ひに観月の歓を尽して後、更に落語・講談・曲独楽等数番の余興あり、散会したるは午後十時頃なりき
 因に記す、本会へ寄附せられたるは
  一金五十円             青淵先生
  一金拾円              浅野総一郎君
  一金五円              佐々木勇之助君
  一金五円              熊谷辰太郎君
  一金五円              笹瀬元明君
  一金三円              渋沢篤二君
  一金三円              穂積陳重君
  一金三円              阪谷芳郎君
  一金三円              穂積八束君
  一金三円              谷敬三君
  一金三円              大川平三郎君
  一金三円              田中栄八郎君
 又特に余興其他の諸費として寄附せられたるは
  一金五円          青淵先生   令夫人
  一金三円          穂積陳重君  令夫人
  一金三円          阪谷芳郎君  令夫人
  一金三円          穂積八束君  令夫人
  一金弐円          渋沢市郎君  令夫人
  一金弐円          尾高惇忠君  令夫人
  一金弐円          谷敬三君   令夫人
  一金弐円          大川平三郎君 令夫人
  一金弐円          田中栄八郎君 令夫人
 - 第26巻 p.163 -ページ画像 
  一金弐円          朝山義六君  令夫人
  一金弐円          磯長得三君  令夫人
  一金壱円          尾高幸五郎君 令夫人
  一金壱円          大井保次郎君 令夫人
  一金壱円          湯浅得次郎君 令夫人
   ○演説筆記ヲ欠ク。