デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

2部 社会公共事業

3章 道徳・宗教
5節 修養団体
1款 竜門社
■綱文

第26巻 p.168-170(DK260037k) ページ画像

明治27年10月17日(1894年)

是日当社第十三回秋季総集会開催サレシモ、栄一東京商業会議所会頭及ビ関東銀行会総代トシテ、天機奉伺ノタメ、広島市ニ旅行中ノタメ出席セズ。


■資料

竜門雑誌 第七七号・第二七頁 明治二七年一〇月 【青淵先生 は東京商業会…】(DK260037k-0001)
第26巻 p.168 ページ画像

竜門雑誌  第七七号・第二七頁 明治二七年一〇月
○青淵先生 は東京商業会議所会頭の資格と関東銀行会幹事の資格にて、両者の総代として 天機奉伺並に陸海戦捷奉祝の為め、本月十三日午後九時四十五分出発、広島へ赴かれたり
   ○栄一帰京ハ同月二十六日、天機奉伺ニ関シテハ本資料第二十巻所収「東京商業会議所」明治二十七年十月十三日ノ条参照。


竜門雑誌 第七八号・第三〇―三五頁 明治二七年一一月 ○第十三回竜門社秋季総集会の記(DK260037k-0002)
第26巻 p.168-170 ページ画像

竜門雑誌  第七八号・第三〇―三五頁 明治二七年一一月
    ○第十三回竜門社秋季総集会の記
明治廿七年十月十七日午後一時より、日本橋区浜町一丁目日本橋倶楽部に於て第十三回竜門社秋季総集会を開く、内外総ての準備は例の如し、渋沢社長及委員等は各々部署を定めて来会者を待つ、時至れば早く已に少年楽隊の音楽喨々として人を迎ふ、暫くして来り会するもの青淵先生の令息武之助・正雄の二君、穂積陳重君令夫人及令息重遠・律三・貞三・真六郎の四君、阪谷芳郎君令夫人及令息希一君・尾高惇忠君・同令夫人・穂積八束君・浅野総一郎君令息泰次郎君・大川平三郎君令夫人・田中栄八郎君令夫人・令嬢・谷敬三君・同令息・星野錫君・福岡健良君・蘆田順三郎君・山中譲三君・朝倉外茂鉄君・原林之助君・水野錬太郎君・布施藤平君・桃井可雄君・佐々木清麿君・小金沢久吉君・斎藤峰三郎君等を始め、無慮百二十余名の会員と、客員大倉喜八郎君・元良勇次郎君・土子金四郎君・川田正根君・飯田旗郎君大橋新太郎君・青木直治君・仁保亀松君・谷口九一郎君・滋野中将令息、其他帝国大学・高等商業学校の学生諸君等四十余名なり
 - 第26巻 p.169 -ページ画像 
  午後一時
    開会
  午後二時
    演説
  午後五時
    晩餐
    園遊会
    余興
      落語  三遊亭 円遊
      琵琶  山下利助
      音楽  少年楽隊
かくの如く順序を定めてプログラムを作り、各会員に頒ちたり、演説の時至れば式場に於て少年楽隊は先づグロリー、君が代の二曲を演ず此に於て社長は 天皇陛下万歳を三唱し、次に竜門社の万歳を唱ふ、会衆皆之に和す、楽隊は又元寇、敵は幾万の二曲を演ず、次に
  開会の辞           社長 渋沢篤二君
  戦時の金融         文学士 土子金四郎君
  漁師と裁判官        法学士 川田正根君
  社界心理学        文学博士 元良勇次郎君
  社界経済論             尾高惇忠君
等の演説あり、終りに斎藤峰三郎君は各員の来会を労ひ、且青淵先生と阪谷芳郎君は広島へ旅行中の為、穂積陳重君は法典調査の為本日出席なき旨を告け、之れにて演説を終る、此間一席毎にウヱルカム、富士の白雪、越後獅子、盆踊、春雨、十日恵比須、エステマーチ、カツポレ、金比羅船船等の諸曲を演す、午後五時より日本料理の晩餐を為す、園内にはビール・和酒・柿・蜜柑・団子・菓子・天麩羅・大和寿司等の掛茶屋ありて、各自の嗜好に任す、興酣なる頃山下利助の新曲大同江、那須の与市、詩吟、俗曲と三遊亭円遊の地獄廻り、若旦那の居候、あばた会等代る代る演して、全く散会せしは十一時頃なりき
 本会の挙を賛助し金円を寄附せられたる諸君は
  一金五拾円             青淵先生
  一金拾円              浅野総一郎君
  一金五円              渋沢篤二君
  一金五円              谷敬三君
  一金五円              佐々木勇之助君
  一金五円              熊谷辰太郎君
  一金三円              穂積陳重君
  一金三円              阪谷芳郎君
  一金三円              穂積八束君
  一金三円              大川平三郎君
  一金三円              田中栄八郎君
  一金三円              福岡健良君
  一金三円              笹瀬元明君
  一金三円              星野錫君
 - 第26巻 p.170 -ページ画像 
  一金三円              清水満之助君
  一金三円              鈴木徳次郎君
  一金二円              尾高惇忠君
  一金二円              蘆田順三郎君
  一金二円              清水釘吉君
   又貴婦人には
  一金五円          青淵先生   令夫人
  一金三円          穂積陳重君  令夫人
  一金三円          阪谷芳郎君  令夫人
  一金三円          穂積八束君  令夫人
  一金二円          渋沢市郎君  令夫人
  一金二円          大川平三郎君 令夫人
  一金二円          田中栄八郎君 令夫人
  一金二円          磯長得三君  令夫人
  一金一円          尾高幸五郎君 令夫人
  一金一円          朝山義六君  令夫人
   因にいふ、此の寄附金額を以て本会の盛大を致したるは来会者諸君の知る処なり、委員等は大に此厚貺を鳴謝して止まさるなり