デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

2部 社会公共事業

3章 道徳・宗教
5節 修養団体
1款 竜門社
■綱文

第26巻 p.202-206(DK260041k) ページ画像

明治29年9月15日(1896年)

是日当社ノ機関雑誌「竜門雑誌」第百号発行サレ、
 - 第26巻 p.203 -ページ画像 
栄一之ニ対シ題字並ニ祝賀ノ和歌一首ヲ揮毫ス。次イデ二十日、帝国ホテルニ於テ第十七回秋季総集会開カレシモ栄一欠席ス。


■資料

竜門雑誌 第一〇〇号・巻首 明治二九年九月 竜門雑誌の発兌百号にまて至れるを祝ひて 栄一(DK260041k-0001)
第26巻 p.203 ページ画像

竜門雑誌  第一〇〇号・巻首 明治二九年九月
    竜門雑誌の発兌百号にまて至れるを祝ひて
                       栄一
  ひらけゆく御世の恵の雨露に
  ことの葉草のおひしける可那


竜門雑誌 第一〇〇号・第三一頁 明治二九年九月 【本誌の題字 は青淵先…】(DK260041k-0002)
第26巻 p.203 ページ画像

竜門雑誌  第一〇〇号・第三一頁 明治二九年九月
○本誌の題字 は青淵先生の揮毫せられたるものにして、当号より改め掲くることとなしぬ
   ○右、栄一揮毫ノ題字ハ同誌終刊(昭和二十三年十二月)マデ使用サル。


竜門雑誌 第一〇〇号・第一七―一九頁 明治二九年九月 ○竜門雑誌第百号の発兌を祝す(DK260041k-0003)
第26巻 p.203 ページ画像

竜門雑誌  第一〇〇号・第一七―一九頁 明治二九年九月
    ○竜門雑誌第百号の発兌を祝す
玆に竜門雑誌第百号を発兌するに当り、吾曹豈に祝意を表せすして可ならんや、回顧すれは竜門社の此の世に生まるゝや、年を閲みする十有二、号を重ぬる一百、実に盛なりと謂ふへし、始めて其一号を発兌するや部数僅々数十、唯会員へ頒布するに過きさりしも、今や其数実に五百有余に達し、広く世人の購読に供するに至る、豈に其進歩の迅速なるに驚嘆せさるを得んや、是れ蓋し世運の斯会をして発達進歩を促かせるもの尠からすと雖とも、抑も亦会員諸君の励精斯会に尽す所其多を占むると云ふも、敢て過言にあらさるを信す
今や我日本は昔日の日本にあらず、亜細亜東部の一小島国にあらず、実に世界の一大強国としての日本となれり、其商工業に於ても亦実に世界の商工業となり、百般の機関、業に已に完備し、列国と相伍し輸贏を争ふに至る、豈に痛快の至ならずや、然り而して我社は夙に商海の怒濤に投し、沐雨櫛風、百難を排し将に大に為す所あらんとし、世人も亦我社の一挙手一投足に属目し、商海の一大羅針盤に擬す、蓋し故なきに非さるなり、然とも吾曹は小成に安んするものに非す、愈々其実力を涵養し、我帝国商業をして隆昌の域に達せしめ、以て富国強兵の策を講せすんはあるへからす、想ふて是に至る、吾曹の責任豈に夫れ重且大なりと云はさるを得んや、不肖吾曹斯社の末班を涜す、粉骨摧身斯会の完成を期するに於て敢て人後に墜さらんことを誓ふ、聊か蕪辞を書し祝詞と為すと云爾
                竜門社委員
                    伊藤登喜造
                    韮塚次郎
                    八十島親徳
                    松平隼太郎
                    木暮祐雄
                    桃井健吾
 - 第26巻 p.204 -ページ画像 



〔参考〕竜門雑誌 第一〇一号・第三九―四五頁 明治二九年一〇月 ○竜門社第十七回秋季総集会の記(DK260041k-0004)
第26巻 p.204-206 ページ画像

竜門雑誌  第一〇一号・第三九―四五頁 明治二九年一〇月
    ○竜門社第十七回秋季総集会の記
明治廿九年九月廿日午後一時より、麹町区内山下町帝国ホテルに於て竜門社第十七回秋季総集会を開く、委員は数日前より専ら諸般の準備に奔走し、当日は早朝より各処の装飾等を為す、此日曇天にして雨摸様なりしも幸に降雨なく、来会者は例に依り至て多数にして、会場為に立錐の地なきに至り、遉にホテルの宏楼も狭隘を感したり、来会者の重なるは社長渋沢篤二君・尾高惇忠君・同令夫人・阪谷芳郎君・同令夫人・穂積八束君・同令夫人・大川令夫人・橋本悌三郎君・谷敬三君・佐々木慎思郎君・佐々木勇之助君・和田格太郎君・阪田丈平君・浅野泰次郎君・白石元治郎君・同令夫人・朝山義六君・同令夫人・清水満之助君・清水釘吉君・原林之助君・竹田政智君・福岡健良君・水野錬太郎君・神谷義雄君・長田忠一君・蘆田順三郎君・津田束君・笹瀬元明君・藤山雷太君・星野錫君・山中譲三君・朝倉外茂鉄君・同令夫人・萩原源太郎君・田島錦治君・関谷祐之助君・青木孝君・油屋熊八君・諸井恒平君・下野直太郎君・野崎広太君・長田貞吉君・和泉栄君・雪野鋭次郎君・猿渡常安君・藤村義苗君・阪倉清四郎君・斎藤峰三郎君等、客員には大倉喜八郎君・同令夫人・島田三郎君・竹屋光富君・角田真平君・平田譲衛君・矢吹秀一君・和田垣謙三君・成瀬隆蔵君・金井延君・鶴久子君等にして、総計無慮二百九十余名なり、青淵先生も亦臨場せらるゝの筈なりしも、風邪の為め来会せられざりしは遺憾なりき、開会の順序は
  午後一時  開会
  午後二時  演説
右終て
  園遊会
  午後六時開宴
     落語 三遊亭 円遊
  余興 講談 桃川如燕
     音楽 少年音楽隊
園遊会開場は同ホテル後園に定め、国旗数十旒を翻し、球灯を吊し、園の西隅に仮設食堂を設け立食場となし、加之各所へ煮込・甘酒・寿司・かん酒及ビール等の露店を設け、芝生山へはテントを張り少年音楽隊の奏楽処にあてぬ
午後二時演説会を開く
  報告                                      斎藤峰三郎君
  開会の辞                                    渋沢社長
  日本文学と通商の干係                              長田忠一君
  本業と娯楽                                   島田三郎君
  日本人の特色を論し、延いて実業思想の欠乏に及ひ、併せて竜門社諸君の一考を煩す  和田垣謙三君
  鴨緑江架橋談                                  矢吹秀一君
  治水策                                     尾高惇忠君
午後五時拍手喝采の内に演説を終りて、委員は来会者を園遊会場に導
 - 第26巻 p.205 -ページ画像 
き、各処の店舗を開きて随意飲食を請ひ、午後六時立食場も開く、少年音楽の奏楽あり、以て興を輔く、夕陽西に春くの時再ひ会堂に於て円遊の落語、如燕の講談等数番の余興あり、一同歓を尽して散会を告けしは午後九時過きなりき
 附言 本会の為金員を寄贈せられたる左の諸氏に対し深く鳴謝す
  一金五拾円             青淵先生
  一金五円              同令夫人
  一金弐拾円             渋沢篤二君
  一金五円              同令夫人
  一金拾円              浅野総一郎君
  一金五円              穂積陳重君
  一金参円              同令夫人
  一金五円              阪谷芳郎君
  一金参円              同令夫人
  一金五円              大倉喜八郎君
  一金五円              同令夫人
  一金五円              佐々木勇之助君
  一金五円              谷敬三君
  一金五円              星野錫君
  一金五円              清水満之助君
  一金五円              西園寺公成君
  一金参円              穂積八束君
  一金参円              同令夫人
  一金参円              尾高惇忠君令夫人
  一金参円              大川平三郎君
  一金弐円              同令夫人
  一金参円              田中栄八郎君
  一金弐円              同令夫人
  一金参円              藤山雷太君
  一金弐円              同令夫人
  一金参円              福岡健良君
  一金弐円              同令夫人
  一金参円              田中元三郎君
  一金参円              清水釘吉君
  一金参円              皆川四郎君
  一金参円              横山孫一郎君
  一金参円              白石元治郎君
  一金参円              竹田政智君
  一金参円              藤村義苗君
  一金参円              阪倉清四郎君
  一金参円              神谷義雄君
  一金参円              笹瀬元明君
  一金弐円              渋沢市郎君令夫人
  一金弐円              磯長得三君令夫人
 - 第26巻 p.206 -ページ画像 
  一金弐円              朝山義六君令夫人
  一金弐円              本山七郎兵衛君
  一金弐円              原林之助君
  一金弐円              青木直治君
  一金弐円              新居良助君
  一金弐円              鈴木徳次郎君
  一金弐円              猿渡常安君
  一金弐円              山中譲三君
  一金弐円              蘆田順三郎君
  一金壱円              尾高幸五郎君令夫人
  一金壱円              高木藤太郎君



〔参考〕竜門雑誌 第六〇〇号・第一三九頁 昭和一三年九月 竜門雑誌五十年小史(DK260041k-0005)
第26巻 p.206 ページ画像

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