デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

2部 社会公共事業

6章 政治・自治行政
2節 自治行政
2款 東京市区改正及ビ東京湾築港 4. 東京湾築港調査
■綱文

第28巻 p.343-345(DK280032k) ページ画像

明治33年6月16日(1900年)

是月八日、東京市会、継続十二ケ年事業トシテ東京湾築港ノ議ヲ決シ、東京築港調査常設委員会ヲ設ク。是日栄一、之ガ協議委員ヲ嘱託サル。


■資料

東京市史稿 東京市役所編 港湾篇第四・第八五五―八五六頁 大正一五年一二月刊(DK280032k-0001)
第28巻 p.344 ページ画像

東京市史稿 東京市役所編  港湾篇第四・第八五五―八五六頁 大正一五年一二月刊
 ○第二章 第二節 本記 帝都時代ノ港湾(二)
    築港調査協議委員嘱託
十六日○明治卅三年二五六〇年《(原註)》)(紀元六月。水路部長港湾調査委員海軍少将肝付兼行・東京商業会議所会頭男爵渋沢栄一・大蔵省理財局長阪谷芳郎・逓信省総務長官古市公威ニ東京築港調査委員会協議委員ヲ嘱託シ ○中略
 築港調査協議委員嘱託 左ノ如シ。
  築発第五(明治卅三年六月十五日起草、十六日判決、同日施行済)
    東京築港調査委員会協議委員嘱託
  今般本市ニ東京築港調査委員会ヲ設置シ、貴殿ヲ協議委員ニ推選致候ニ付、御承諾相成度、此段申進候也。
                      市参事会市長
    肝付兼行殿。男爵渋沢栄一殿。阪谷芳郎殿。(各通)
○下略


東京市史稿 東京市役所編 港湾編第四・第八四〇―八四四頁 大正一五年一二月刊(DK280032k-0002)
第28巻 p.344-345 ページ画像

東京市史稿 東京市役所編  港湾編第四・第八四〇―八四四頁 大正一五年一二月刊
 ○第二章 第二節 本紀 帝都時代ノ港湾(二)
    築港調査常設委員設置
是日 ○明治卅三年(紀元二五六〇年)六月八日。東京市会、築港調査常設委員設置ノ議ヲ決シ十一日 ○明治卅三年(紀元二五六〇年)六月会則ヲ定メ、十六日 ○明治卅三年(紀元二五六〇年)六月市長之ヲ告示ス。 ○東京市会議事速記録。東京市会決議録。東京市公文。東京市例規類集。
○中略
 東京市告示第六五号
 本市会ノ議決ヲ経、本市ニ東京築港調査委員ヲ設置シ、其組織権限等、左ノ通定ム。
  明治三十三年六月十六日   東京市参事会
                 東京市長 松田秀雄
 第一条 東京市ニ築港調査委員ヲ置ク。
 第二条 委員ハ左ノ人員ヲ以テ組織ス。
   委員長      一名
   市参事会員    二名
   市会議員     五名
 第四条 委員長ハ、委員会ノ整理ヲ掌ル。
    附則
 第五条 築港調査委員ハ築港工事開始ノ日ヲ以テ廃止ス。
                      ――東京市公文
  築港調査委員会会則明治三十三年六月十二日市訓令甲第二十七号。(土木課)
 ○第一条ヨリ第三条マデ略ス。
 第四条 委員長ハ、市政ニ経験アリ、又ハ学識アル者ニ、築港調査委員ヲ嘱託スルコトヲ得。
 第五条 協議委員ハ、委員長ノ召集ニヨリ、委員会ニ出席シテ、築港調査事務ニ参与ス。
 第六条 委員長ハ、委員ヲシテ築港調査事務ノ一部ヲ分担セシムル
 - 第28巻 p.345 -ページ画像 
コトヲ得。
                    ――東京市例規類集
  築港調査
 一、東京築港事業ハ曩日市区改正委員会ニ於テ調査シタル後中絶セシガ、本年ニ至リ市参事会ニ於テ新ニ調査ヲ開始スルノ議アリ。古市工学博士ニ嘱托シテ二様ノ築港設計案ヲ製シ、次デ更ニ二様ノ拡張設計案ヲ編ミ、市参事会員中調査委員ヲ設ケ、之ガ審議ヲ経タル末六月八日市会ニ提出シタル結果、明治三十四年度ヨリ同四十五年度ニ至ル十二ケ年ノ継続事業トシテ工事ヲ施行スルノ議ヲ可決シタリ。玆ニ於テ築港調査委員ヲ設置シ、市参事会ヨリ委員長ニ星亨、委員ニ高山権次郎・横山富次郎、市会議員ヨリ委員ニ中島又五郎・木村荘平・利光鶴松・江崎礼二・杉原栄三郎各当選シ、又市役所内ニ新ニ築港調査事務所ヲ開始セリ。
○中略
              ――東京市明治卅三年事務報告書