デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

明治38年12月2日（1905年）

是日栄一、東郷大将主催ノ園遊会ニ出席、次イデ翌三十九年一月二十八日寺内陸相主催ノ祝賀会、更ニ同年五月四日陸軍凱旋祝賀会等ニ出席ス。

渋沢栄一　日記　　明治三八年　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
十二月二日　晴　風ナシ
○上略　午後二時築地水交社ニ抵リ、東郷海軍大将ノ園遊会ニ列ス、先ツ水兵ノ相撲アリ、次ニ仮装舞踏会アリ、終ニ庭前ノ池ニテ水雷ヲ発シ又ハ炮台破壊ノ状ヲ為シ、其他種々ノ海軍戦争ノ状ヲ示シ、四時食堂ニ入リテ立食ス、来会スル者官吏・軍人・実業家等、無慮六・七百人許リナリ　○下略

渋沢栄一　日記　　明治三九年　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
一月二十八日　晴　風寒シ　　　　　　　　　　起床七時　就蓐十二時
○上略　十一時入浴、畢テ直ニ腕車ヲ馳セ後楽園ニ抵リ、陸軍大臣ノ饗宴ニ出席ス、皇族・元老・内閣大臣・陸海軍諸将校等会スル者数百人、奏楽中ニ午飧ヲ畢リ、夫レヨリ相撲場ニ抵リ相撲ヲ一覧ス、午後四時過帰宿ス　○下略
　　　○陸軍大臣ハ寺内正毅。

（八十島親徳）　日録　　明治三九年　　　（八十島親義氏所蔵）
五月四日　快晴
例刻出勤、本日ハ大山元師《（帥）》・寺内陸相ノ催ニテ新宿御苑ニ於テ陸軍凱旋祝賀会開カレ、在京及上京中ノ陸軍将校、重ナル文官・実業家・新聞記者等合計七千人ノ客也、男爵モ赴カレシガ、予モ亦招待ヲ受ケシ
 - 第28巻 p.510 -ページ画像 
ニ付、橋本明六（二等主計ノ資格）氏ト共ニ電鉄及甲武電車ヲ利用シ一時同御苑ニ至　○下略

渋沢栄一　日記　　明治三九年　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
五月十一日　半晴　暖　　　　　　　　　　　　起床七時　就蓐十一時三十分
○上略　午前十一時飛鳥山ニ抵リ陸軍凱旋歓迎会ニ出席ス、十二時式畢テ帰宅　○下略