デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

  詳細検索へ

公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2017.6.14

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

2部 社会公共事業

8章 其他ノ公共事業
1節 記念事業
1款 伊能忠敬遺功表
■綱文

第28巻 p.524-528(DK280088k) ページ画像

明治20年6月30日(1887年)

東京地学協会、伊能忠敬遺功表ヲ芝公園内ニ建立セントシ、栄一、渡辺洪基等ト共ニ同協会会員総代トシテ、是日東京府知事高崎五六ニ出願ス。


■資料

東京府庁旧所蔵文書(DK280088k-0001)
第28巻 p.524-525 ページ画像

著作権保護期間中、著者没年不詳、および著作権調査中の著作物は、ウェブでの全文公開対象としておりません。
冊子版の『渋沢栄一伝記資料』をご参照ください。

〔参考〕伊能忠敬関係書類 写(DK280088k-0002)
第28巻 p.525 ページ画像

伊能忠敬関係書類 写           (財団法人竜門社所蔵)
    御積書
一銅製測地遺功碑     壱個
   経弐尺高六尺ノ円柱正面大字五字小字凡弐拾字後面文字凡弐百字
   経三尺高壱尺五寸ノ台
  甲号仕上 代金六百九拾円
     但シ円柱ノ正面ノ文字鋳出シ後面ノ文字彫下ケ台模様鋳出シ総体削上ケ色附迄
右者別紙図面之通製造仕候見積ニ御座候、日限御注文之当日与リ向五ケ月間ニ出来可仕候
一台石  高弐尺三寸方六尺 壱基
   代金九拾弐円拾銭
    内訳
     金四拾弐円    相州新小松石弐重
               方六尺高弐尺三寸
               長三尺
               巾弐尺     拾弐枚
               厚壱尺壱寸五分
     金三拾弐円     弐重積切拵カノコ折仕上工手間
     金六円五拾銭    地形石元石尺三弐拾本
               外ニ割栗弐車分運送賃共代
     金三円六拾銭    六尺四方弐重分石拾弐枚運送賃
     金八円       据付石工賃並手元人足賃
右之通御座候也
  明治十九年六月廿八日           起立工商会社



〔参考〕伊能忠敬関係書類 写(DK280088k-0003)
第28巻 p.525-526 ページ画像

伊能忠敬関係書類 写             (財団法人竜門社所蔵)
    御積書
一銅製測地遺功表碑       壱ケ
  此代価金六百九拾円也
一同表台石小梠厚弐尺幅四尺五寸六方壱枚石  壱ケ
  此代価金八拾九円五拾銭也
一同表台石下石垣根七尺六方   壱ケ所
  此代価金九拾五円弐拾五銭
一鋳鉄台鉄柵          壱ケ所
  此代価金八拾六円五拾銭
一鉄柵下台石上等青石二段    壱ケ所
  此代価金四拾円五拾銭
一同表据附所下地形代      壱ケ所
  此代価金百拾円
 - 第28巻 p.526 -ページ画像 
一石工手伝人足賃及足場代
  此代金四拾八円
一石財円山坂下《(マヽ)》マデ運賃
  此代金弐拾五円
一銅表及石財坂上現地マデ運搬賃及諸費
  此代金五拾弐円五拾銭
一職場囲込矢来木材等諸費
  此代金五拾円
合金千弐百八拾七円弐拾五銭
  外ニ
一銅表台石下石垣御影石ヲ以テ積揚候時ハ前書之代金ニ弐百円増加仕候積ニテ、概算ノ見積ニテハ左之通リニ御座候
  凡金千三百円以上
  凡金千五百円以下
右之見積ニ御座候間尚御決議之上御注文之節ハ明細積書差出可申候也
  明治二十年九月十三日          起立工商会社
    地学協会御中



〔参考〕伊能忠敬関係書類 写(DK280088k-0004)
第28巻 p.526 ページ画像

伊能忠敬関係書類 写           (財団法人竜門社所蔵)
拝啓、陳者来十一日(第二火曜日)例ニ依リ議員会相開候ニ付テハ、伊能忠敬翁建碑其他要件御商議申度候間、可相成御繰合ノ上、当日午後六時ヨリ御出会相成度、此段申進候也
  明治二十一年九月                        東京地学協会幹事
    榎本子爵殿



〔参考〕伊能忠敬関係書類 写(DK280088k-0005)
第28巻 p.526 ページ画像

伊能忠敬関係書類 写             (財団法人竜門社所蔵)
故伊能忠敬建碑費ヘ捐金員之義、曩キニ及御送付候残リノ分左記之通及御送付候間、御受領相成度、金員相添此段申進候也
  明治二十一年七月十一日
           陸軍参謀本部副官  上領頼方
  地学協会幹事
    渡辺洪基殿
 一金五拾銭     陸軍砲兵中尉 根津一



〔参考〕伊能忠敬関係書類 写(DK280088k-0006)
第28巻 p.526 ページ画像

伊能忠敬関係書類 写             (財団法人竜門社所蔵)
故伊能忠敬建碑費ヘ捐金員之義、曩キニ及御送付候残リノ分左之通及御送付候間、御受領相成度、金員相添此段申進候也
  明治二十一年九月十一日
            陸軍参謀本部副官 大生定孝
  地学協会幹事
    渡辺洪基殿
 一金壱円      陸軍歩兵大尉 牧野留五郎



〔参考〕伊能忠敬関係書類 写(DK280088k-0007)
第28巻 p.526-528 ページ画像

伊能忠敬関係書類 写              (財団法人竜門社所蔵)
 - 第28巻 p.527 -ページ画像 
    条約証
 伊能忠敬先生測地遺功表製造及建設方ヲ東京地学協会ヨリ起立工商会社ヘ依托シタルニ付、双方締結スル条款左ノ如シ
      第一条
遺功表製造並ニ鉄柵・石垣・台石及建設迄一切ノ金額ハ金三千七百弐拾六円三拾七銭ト確定ス、其代金ハ第三条ニ因リ東京地学協会ヨリ其時々之ヲ起立工商会社ニ交附スベキ事
      第二条
遺功表製造其他建設マデノ仕様ハ、起立工商会社ニ於テ左之通リ相守リ可申事
 一遺功表仕様 青銅製ニシテ形図面ノ通リ、寸法台石上端ヨリ惣高サ弐丈四尺、幅台石際之処三尺四方、尖角形ノ下端ノ処幅壱尺五寸四方、根入三尺、厚サ仕上リ五分ニ製造スベキ事、鋳造方ハ頂上ヨリ台石上端マデノ中央ニテ一段、台石際ニテ一段、都合三本ニ鋳造シ継合口ハ印籠口ニ致シ内部ノ四隅ハ錬鉄ニテ堅固ニ捻留ニ致シ、右ノ継目ハ同地金ニテ継目ノ少シモ不見様製造スベキ事正面・左右両側及裏面ノ文字ハ、下書通リ書体ヲ崩サヌ様、総テ鋳出ニ致スベキ事
  仕上方仕様ハ鋳ムラナキ様綿密ニ削リ取リ、石及炭ニテ研キ、更ニ炭粉ニテ磨キ上ケ風致アル青銅色ニ製造致スベキ事
 一鉄柵仕様 図面及雛形通リ高四尺五寸、総長拾壱間弐尺、幅四尺厚五分ニ製造致スベキ事
  扣柱ハ壱寸弐分角、親柱ハ壱寸五分角ニ製造スベキ事
 一石垣仕様 図面通ノ寸法拾八尺四方高三尺花崗石ニテ三段ニ積上ケ、上端及小縁等ハ小敲キニナシ合セ目ハセメントニテ据附ル事
 一石段仕様 図面通リ之仕様ニテ幅外法六尺、奥行六尺、昇リ段六階両袖其他総テ図面通リ花崗石ニテ製造致スベキ事
 一台石仕様 遺功表据附下地入土台石ハ新小松石ニテ幅壱尺五寸角長四尺五寸之角石ニテ図面通リ堅固ニ据附ル事
  石垣面ヨリ上ノ台石ハ幅六尺四方、高三尺ノ間花崗石ニテ三段積ニ致シ石ノ上端及合口据附方ノ仕様ハ総テ石垣仕様ノ通築造致スベキ事
 一地形仕様 在来ノ地平ヨリ深八尺幅拾弐尺四方堀下ゲ、堀下ゲタル地底ヨリ高サ四尺間割栗大蛸ニテ何回ニモ突上ケ、割栗上端ヨリ土台石ノ下端マデ高六尺五寸之間図面通リ法形ニ山砂利五分生石炭壱分ノ調合コンクリートニテ八段ニ突上ケ、土台石下端ヨリ遺功表裏面戸扉ノ下端マデ高七尺五寸ノ間セメントコンクリートニテ堅固ニ突上ベキ事
  石垣下ハ割栗ニテ堅固ニ突キ堅ムベキ事
 一遺功表及其他ノ運搬賃・据附費・跡掃除共一切負担スベキ事
      第三条
 一東京地学協会ハ左ノ割合ヲ以テ製造代金ヲ起立工商会社ヘ交附スベキ事
(太字ハ朱書)
 - 第28巻 p.528 -ページ画像 
  明治二十一年十月     八百円
  〃〃    十二月    千円
  〃 二十二年二月     千円
  〃〃    四月     九百二十六円三十七銭 但落成後交附之事
  合三千七百弐拾六円三拾七銭
      第四条
落成期日ハ三月三十一日ヲ限リトス、尤モ他ノ事故(仮令ハ文字ノ廻送遅延スルモ又ハ模様替等ノ如キヲ云フ)アリテ製造建設ノ運ヲ妨ゲタル時ハ起立工商会社ハ其責ニ任ゼサル事但落成後弐ケ年間ニ地形損壊―
  銅碑傾斜等有之節ハ起立工商会社ニ於テ無代価ニテ修復之責ニ任スベキ事
右約定ノ証トシテ弐通ヲ製シ双方記名調印致置候也
  明治二十一年十月 日
                  起立工商会社印
                  幹事 渡辺洪基印
                  社長 松尾儀助印



〔参考〕伊能忠敬 伊能登著 第九五頁―九六頁 明治四四年一〇月再版刊(DK280088k-0008)
第28巻 p.528 ページ画像

著作権保護期間中、著者没年不詳、および著作権調査中の著作物は、ウェブでの全文公開対象としておりません。
冊子版の『渋沢栄一伝記資料』をご参照ください。