デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

明治33年（1900年）

是年栄一、当会副会長トシテ募金ニ尽力ス。ナホ名誉会員トシテ金三千三百円ヲ寄附セリ。

東宮御慶事奉祝会報告　同会残務事務所編　　第四七―五〇頁　明治四二年四月刊
　　第五　寄贈金
本会規程第三条・第四条・第五条及第六条に依り広く会員を募集せり寄贈者の氏名金額左の如し
　　　　一　名誉会員寄贈金
○中略
 - 第28巻 p.710 -ページ画像 
　　日本橋区
金弐万弐千円　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　日本銀行
金五千円　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　古河市兵衛
金参千八百五拾円　　　　　　　　　　　　　　　　　　　株式会社第一銀行
金参千参百円　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　中井新右門
金参千参百円　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　男爵　渋沢栄一
金弐千七百五拾円　　　　　　　　　　　　　　　　　　　東洋汽船株式会社
金壱千六百五拾円　　　　　　　　　　　　　　　　株式会社東京株式取引所
金壱千百円　　　　　　　　　　　　　　　　　　　鐘淵紡績株式会社出張所
金壱千五拾円　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　今村清之助
金壱千円　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　株式会社第三銀行
金壱千円　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　合名会社安田銀行
金壱千円　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　株式会社明治商業銀行
金五百五拾円　　　　　　　　　　　　　　　　　　　日本煉瓦製造株式会社
金五百五拾円　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　高津伊兵衛
金五百五拾円　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　建石三蔵
金五百五拾円　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　塚本合名会社
金五百五拾円　　　　　　　　　　　　　　　　　　　帝国生命保険株式会社
金五百五拾円　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　清水満之助
金五百五拾円　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　籾山半三郎
金五百参拾円　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　菊池長四郎
金五百弐拾円　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　近藤利兵衛
金五百円　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　古河潤吉
金五百円　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　株式会社帝国商業銀行
金五百円　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　株式会社京浜銀行
○下略
　　○栄一寄贈金三千三百円ハ三十六年八月ノ追加分ヲ併セタルモノノ如シ。

渋沢栄一　日記　　明治三三年　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
四月四日　晴
○上略　二時半東京市庁《（府）》ニ於テ開キタル御慶事奉祝会ノ評議員内会議ニ列ス、畢テ郵船会社ニ抵リ岩永・須田両氏ニ面会シテ寄附金ノ事　○中略　ニ関スル談話ヲ為シ、更ニ三菱会社ニ抵リ岩崎久弥氏・瓜生震氏ニ面会シテ御慶事ニ関スル寄附金ノ事ヲ談ス　○下略
四月五日　晴
午前古河市兵衛氏ヲ訪ヒ、御慶事ニ関スル寄附ノ事ヲ談シ、更ニ日本銀行高橋是清氏・三井銀行波多野氏ニ同件ヲ談話ス　○下略
　　　○中略。
四月十一日　雨
○上略　十二時過東京市役所ニ抵リ、奉祝会ノ事ヲ知事・市長ト協議シテ十三日評議員会ヲ開ク事ヲ談ス　○下略
　　　○中略。
四月十三日　雨
○上略　午前十時東京市役所ニ抵リ、奉祝会評議員会ヲ開ク　○下略
 - 第28巻 p.711 -ページ画像 
四月十四日　晴
○上略　午後三時東京市役所ニ抵リ奉祝会勧財ノ事ヲ協議ス　○下略
　　　○中略。
四月廿日　晴
○上略　午後二時東京市役所ニ抵リ、御慶事奉祝会常議会ニ列シ、要件数項ヲ協議ス　○下略
　　　○中略。
四月二十二日　雨
○上略　午後一時深川区役所ニ抵リ、区名誉職一同ヲ会シテ御慶事奉祝会ニ寄附金ノ事ヲ協議ス○下略
　　　○中略。
四月八日《（五月）》　曇
○上略　午後三時東京市ニ抵リ、奉祝会常議員会ニ列ス　○下略
四月九日《（五月）》　晴
○上略　午後三時東京市ニ抵リ、奉祝会常議員会ニ列テ　○下略
　　　○中略。
九月九日　晴
○上略　久米・木村清四郎二氏ヘ御慶事奉祝会寄附金ノ事ヲ書通ス　○下略