デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

2部 社会公共事業

8章 其他ノ公共事業
2節 祝賀会・歓迎会・送別会
5款 東宮御慶事奉祝会
■綱文

第28巻 p.711-712(DK280112k) ページ画像

明治36年5月10日(1903年)

是日奉献美術館ノ礎石置定式挙行セラル。会長欠席セルヲ以テ栄一コレニ代リ、来会者ニ対シ謝辞ヲ述ブ。


■資料

渋沢栄一 日記 明治三六年(DK280112k-0001)
第28巻 p.711 ページ画像

渋沢栄一 日記  明治三六年     (渋沢子爵家所蔵)
五月十日 晴
○上略 十時美術館礎石置定式ニ臨場シ一場ノ式辞ヲ述ヘ、畢テ建築資金支出ノ事ヲ市長ニ協議ス ○下略


東宮御慶事奉祝会報告 同会残務事務所編 第三四八―三五一頁 明治四二年四月刊(DK280112k-0002)
第28巻 p.711-712 ページ画像

東宮御慶事奉祝会報告 同会残務事務所編
                     第三四八―三五一頁 明治四二年四月刊
 ○第八 美術館
    八 礎石置定式
明治三十六年五月十日午前十時を以て美術館礎石置定式を執行せんとし、府知事・書記官・参事官並東京市長・助役・収入役・市参事会員市会議長・市会議員・各郡区長・本会発企人・本会評議員及ひ新聞記者其他本会に尽瘁せし諸氏総て四百余名を招待す、其案内状左の如し
 拝啓時下清和之候候処、益御多祥之段奉敬賀候、陳者本月十日ヲ以テ本会ノ計画ニ係ル美術館礎石置定式挙行致シ候ニ付、実況及該館模型其他供瀏覧度候間、御繁用中ニハ可有之候得共、同日午前十時上野東京帝室博物館脇該工場ヘ御賁臨被下度、此段得貴意候 敬具
  明治三十六年五月八日
              東宮御慶事奉祝会
                副会長    松田秀雄
 - 第28巻 p.712 -ページ画像 
                副会長 男爵 渋沢栄一
                会長  男爵 千家尊福
    何某殿
  追テ御来場ノ節ハ本書御携帯、入口ニ於テ御示シ被下度候也
当日は本館正面中央の位地に天幕を仮設して式場に充て、本館入口中仕切場(仮設)及ひ式場に国旗を掲け、又来賓接待所を三箇所に設け茶菓を供す、式の次第左の如し
    次第書
 一 午前第十時参集
 一 同 第十一時礎石置定式開始
   (汽笛一声)
 一 建築監督報告
 一 会長挨拶
 一 工事監督技師鉄槌ヲ会長ニ捧ク
 一 会長鉄槌ヲ以テ礎石上ヲ三回打撃ス
 一 両陛下 両殿下ノ万歳ヲ三唱ス
   (会長発声、諸員之ニ和ス)
 右畢テ茶菓ヲ呈ス
汽笛一声と同時、副会長渋沢男爵其他諸氏式場に就くや、股野建築監督工事の経過及ひ便殿増設の必要と其希望とを述へ、又主任技師片山工学博士洋行中に付、其代理として新家工事監督技師本工事の経費及ひ便殿増設費の予算等を詳述し、尋て渋沢副会長、会長(欠席)に代りて来会者に対する謝辞及ひ便殿増設の必要等懇ろに述ふる所ありき而して新家工事監督技師徐ろに鉄槌を挈け進んて副会長に致す、副会長これを把り礎石を撃つこと三回、此に於て副会長恭しく発声
天皇 皇后両陛下 東宮 東宮妃両殿下の万歳を三唱す、諸氏これに和し、式全く畢り各休憩所に就く、此所に茶菓を供し、歓呼の中適宜散会せしは午後一時なりき


中外商業新報 第六三九四号 明治三六年五月一二日 ○奉献美術館礎石置定式(DK280112k-0003)
第28巻 p.712 ページ画像

中外商業新報  第六三九四号 明治三六年五月一二日
    ○奉献美術館礎石置定式
御慶事奉祝会より東宮に献すべき記念美術館の礎石置定式は、予定の如く去十日午前十一時より上野博物館左側なる工場に於て挙行し、工事監督者股野博物館長は工事の略歴を述べ、新海技師は建築会計を報告し、次て渋沢男は副会長の資格を以て美術館に対する将来の企望を述へ、夫れより渋沢男には新海技師より鉄槌を受け礎石を打つ三回、右了て男の発声にて 両陛下・両殿下の万歳を三唱し、此に式を畢り来賓一同へ茶菓を饗し、午後一時散会せり