デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

明治41年3月24日（1908年）

是日栄一、帝国ホテルニ於ケル特命全権大使都筑馨六歓迎会ニ出席ス。

渋沢栄一　日記　　明治四一年　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
三月二十四日　晴　暖
○上略　六時帝国ホテルニ抵リ都築大使歓迎会ニ出席シ　○下略

中外商業新報　　第七九一一号　明治四一年三月二五日
　　　　○都筑大使歓迎会
朝野知名の有志家が発起に係る都筑特命全権大使並に其一行の歓迎会は、二十四日午後六時帝国ホテルに開催されたり、当夜は朝野のあらゆる方面に渉り殆んど之を網羅したる歓迎会なりしは特に異彩を放ち其参会者は二百余名と註せられ、近来稀に見る盛会なりき、午後七時嚠喨たる奏楽の響きと共に一同食卓に着き、宴将に酣なるの頃君が代の奏楽に次で、座長清浦子爵の発声にて聖寿の万歳を三唱し、稍あつて同子爵は更に起ち一場の挨拶を陳述して曰く
○中略
　　　　　　△来賓
主賓　都筑馨六　　　　島村少将　　　　秋山少将
　　　倉知参事官　　　山川参事官　　　（内、島村・秋山両氏は旅行欠席）
 - 第28巻 p.821 -ページ画像 
　　　　　　△発起人
　犬養毅　　　　井上友一　　　池辺吉太郎　　　　萩原守一
　早川千吉郎　　林田亀太郎　　原敬　　　　　　　穂積八束
　床次竹二郎　　徳富猪一郎　　豊川良平　　　　男珍田捨巳
　大岡育造　　　大橋新太郎　　小田切万寿之助　　大谷嘉兵衛
　大倉喜八郎　　岡崎邦輔　　　河村譲三郎　　　　吉原三郎
　田中銀之助　　田所美治　　　添田寿一　　　　　園田孝吉
　鶴原定吉　　　中田敬義　　　中野武営　　　　　長岡外史
　仲小路廉　　　室田義文　　　梅謙二郎　　　　　野田卯太郎
　野崎広太　　　久米金弥　　　山脇玄　　　　　　山根正次
　松田正久　　　福原鐐二郎　　福沢捨二郎　　　　近藤廉平
　青山胤通　　　安達峰一郎　　有賀長文　　　　　朝吹英二
男阪谷芳郎　　子清浦奎吾　　　三橋信方　　　　　水野錬太郎
男渋沢栄一　　　清水澄　　　　白仁武　　　　　　土方寧
伯東久世通禧　　杉田定一
○下略

新聞集成明治編年史　同史編纂会編　　第一三巻・第二四六頁　昭和一一年五月刊
　　　　　ヘーグの万国平和会議に出席の委員
〔四・二〇　○明治四〇年東朝〕　平和会議員任命（四月十九日）
　　　　　　　　　　　　　　　特命全権大使　都筑馨六
和蘭国海牙府に於て、第二回万国平和会議開設に付、委員として同国へ被差遣。
○下略