デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

3部 身辺

2章 栄誉
4節 伺候・参列
■綱文

第29巻 p.282(DK290090k) ページ画像

明治27年3月9日(1894年)

是日栄一、宮中ニ於ケル大婚二十五年祝典ニ召サレテ参内ス。


■資料

はゝその落葉 穂積歌子著 第六二丁 明治三三年二月刊(DK290090k-0001)
第29巻 p.282 ページ画像

はゝその落葉 穂積歌子著  第六二丁 明治三三年二月刊
○上略 久かたの天の御柱めぐりめぐりて。廿年あまり五つとせと云ふにならせ給ヘバとて。やがて其年の春三月九日。御祝典取行はせ給ひ。勅任以上の司人。および民間にあるも四位以上の人々ハ。其夫人と共に九重の内に召しのぼせ給ひ。御代ことほぎの舞楽拝観をなんゆるさせ給ひける。されバ数ならぬ身も此おほん恵ミの露にもれざりし事こそいとうれしかりしか。大人にハ冠をかけ給ひしより。公の御儀式にたづさはらんも要なしとて。議会開院の式にすら出まし給はざりけれどこたびハあまりの御めでたさに。始めて四位の大礼服調ぜさせられて参内せさせ給ひき。 ○下略