デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

3部 身辺

5章 交遊
節 [--]
款 [--] 13. 益田孝
■綱文

第29巻 p.391-393(DK290114k) ページ画像

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■資料

雨夜譚会談話筆記 下・第八一三頁 昭和二年一一月―昭和五年七月(DK290114k-0001)
第29巻 p.391 ページ画像

雨夜譚会談話筆記  下・第八一三頁 昭和二年一一月―昭和五年七月
                     (渋沢子爵家所蔵)
  第二十回 昭和五年五月廿一日 於丸之内事務所
    二、益田孝氏との御関係に就いて
先生「益田さんは井上さんに引立てられて、大阪造幣局を創めた人である。私は大蔵省へ這入つた時知り合になつた。敏捷で役に立つ人であつた。私は井上さんと懇意にして、恰度弟のやうにしてゐた関係から、益田さんは私を叔父だ位思つてをつたやうである。 ○中略 益田さんは大蔵省を辞して三井物産会社へ行つた。 ○中略 私はまた民間へ下つてから第一銀行を創立したが、三井組はその大株主である関係から、仕事の上から時々会つてをつた。
   ○此回ノ出席者ハ栄一・渋沢篤二・渋沢敬三・渋沢信雄・渡辺得男・白石喜太郎・小畑久五郎・佐治祐吉・高田利吉・岡田純夫・泉二郎。


(芝崎確次郎) 日記簿 明治一三年(DK290114k-0002)
第29巻 p.391-392 ページ画像

(芝崎確次郎) 日記簿  明治一三年    (芝崎猪根吉氏所蔵)
 - 第29巻 p.392 -ページ画像 
四月一日 晴
○上略 午後四時より主君品川益田氏ヘ御出ニ相成 ○下略


(芝崎確次郎) 日記 明治二〇年(DK290114k-0003)
第29巻 p.392 ページ画像

(芝崎確次郎) 日記  明治二〇年   (芝崎猪根吉氏所蔵)
廿日 ○一一月 晴
休日
本日ハ王子別荘ヘ御招客ニ付、午前十一時ヨリ忰同道《(倅)》にて同所ヘ罷出夜ニ入帰宅
御来客ハ
 井上伯爵
 益田孝
外国より帰京ニ付テ之御招客ニ候事
 廿三人来客
諸芸人参リ、中々盛宴ニ御座候
    招状写
 拝啓、時下向寒益御清適奉抃賀候、陳者今回益田孝氏無滞欧洲ヨリ帰京相成候ニ付、来ル廿日午後二時王子別墅ニ小宴相催シ、同氏ヲ迎ヘ諸君ト共ニ久々にて御緩話仕度奉存候、何卒御繰合御来臨被下度、此段御案内申上候也


渋沢栄一 日記 明治三二年(DK290114k-0004)
第29巻 p.392 ページ画像

渋沢栄一 日記  明治三二年     (渋沢子爵家所蔵)
七月十八日 曇
○上略 午後王子別荘ニ於テ抹茶ノ会ヲ催フス、益田孝・下城正雄《(下条正雄)》・馬越恭平・益田英作・浅田正文ノ五氏来ル、主客歓ヲ尽シ、夜納涼台ニ於テ再ヒ宴ヲ開キ、九時過散会ス、此夜兜町ニ帰宿ス


渋沢栄一 日記 明治三三年(DK290114k-0005)
第29巻 p.392 ページ画像

渋沢栄一 日記  明治三三年     (渋沢子爵家所蔵)
一月三日 曇午後快晴
○上略 益田孝氏来ル六日品川邸ニテ年首ノ茶事ヲ催スニヨリ正午ヨリ来会セラレタキトノ案内状ニ接ス ○中略 益田孝氏茶事ノ招宴ニ出席ノ回答ヲ発ス ○下略
   ○中略。
一月六日 曇
○上略 十二時品川益田孝氏ノ正午ノ茶讌ニ会ス、益田克徳・浅田正文・加納鉄斎等ノ諸氏来会ス、新年ノ茶事ナルヲ以テ、主人特ニ注意スル処アリテ、調理・設備悉ク美善ヲ尽セリ ○下略


渋沢栄一 日記 明治三四年(DK290114k-0006)
第29巻 p.392-393 ページ画像

渋沢栄一 日記  明治三四年     (渋沢子爵家所蔵)
三月二十一日 晴
○上略 午後一時赤羽経過品川行ノ汽車ニ搭シテ、二時品川ニ抵リ、益田孝氏ノ大師会ニ出席ス、松方伯・福岡孝悌・山本達雄ノ諸氏ヲモ見受ケタリ、畢テ夕四時過兜町ニ帰宿ス
   ○中略。
四月十日 雨
 - 第29巻 p.393 -ページ画像 
○上略 午後四時品川益田氏邸ノ招宴ニ出席ス、大隈・井上両伯及十数名ノ来賓アリ、雨中庭園ヲ散歩シテ、数所ニ設ケアル饗宴ヲ亨ク、夜十時宴散シテ兜町宅ニ帰宿ス


渋沢栄一 日記 明治三九年(DK290114k-0007)
第29巻 p.393 ページ画像

渋沢栄一 日記  明治三九年     (渋沢子爵家所蔵)
三月十九日 曇 軽暖              起床六時三十分 就蓐十一時三十分
○上略 九時半小石川ニ徳川公爵ヲ訪ヒ、来ル二十一日益田氏ノ開催スル大師会ニ参会ノ事ヲ約ス ○下略
   ○中略。
三月二十一日 半晴 軽暖            起床七時三十分 就蓐十二時三十分
○上略 十時小石川ニ徳川公爵ヲ訪ヒ、相伴フテ品川御殿山ノ益田氏邸ニ開催スル大師会ニ抵ル、大師ノ遺墨及種々ノ名書画ヲ展覧ス、一席ヨリ九席ニ至ル、室内・庭園共ニ雅趣ヲ尽ス、一覧中無為庵ニテ午飧ス ○下略


中外商業新報 号外 明治三九年三月二二日 益田孝氏の大師会(DK290114k-0008)
第29巻 p.393 ページ画像

中外商業新報  号外 明治三九年三月二二日
    益田孝氏の大師会
品川なる益田孝氏邸内碧雲台に於ける大師会は、既報の如く昨廿一日を以て例に拠り執行せられたり、当日の暁は一面の曇に明けて八時前後微雨あり、如何にやと案じたるにも拘はらず、洪大無辺の仏徳は流石に満天の雲を一排して、正午頃より快晴となりたり、列陳の古書画は何れ大師に因みある中にも、最も人目を惹きしは曇徴筆の十一面観音の大幅にして、全く千古を抜ける逸品と見受けられたり、之を筆頭として外に諸家の秘蔵に係るもの数十点、何れ劣らぬ稀世の珍を以て充ち満ちたり、邸内には一席より九席迄の設けあり、第一席禅居庵上段の間、第二席同広間・第三席幽月亭・第四席妙喜庵・第五席品川停車場凱旋兵接待所出張員・第六席塹壕・第七席塹壕茶屋・第八席塹壕茶屋裏口・第九席無為庵にて、接待には五席の味噌雑煮・七席の凱旋餅・八席の法隆寺揚・九席の茶飯等あり、梅に遅からぬ節は善し、飽かぬ眺めの庭は善し、来賓何れも大師の遺徳に随喜して、全く散会せしは黄昏近き頃なりき、重なる来賓を記左
 徳川慶喜公・松浦詮伯・同夫人・前田利鬯子・渋沢栄一男・末松謙澄男・同夫人・三井八郎右衛門男・安田善次郎・大倉喜八郎・高橋是清・朝吹英二・高橋義雄・渡辺専次郎・都築馨六・有賀長文・大倉平三・浅田正文・尾崎行雄・同夫人・高田慎蔵・中沢彦吉・原富太郎・大岡育造
尚当日の詳況は次号に記載すべし