デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

大正4年5月11日（1915年）

是日、滝乃川学園ニ於テ当協会懇談会開催セラル。栄一之ニ出席ス。

渋沢栄一　日記　　大正四年　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
五月十一日　雨
○上略　午後三時滝野川学園ニ抵リ、石井亮一氏ノ経営セル低能児収養所ニ抵リテ中央慈善協会ノ懇談会ヲ開キ、白痴又ハ低能児ニ対スル教養上ニ関シテ各員其意見ヲ吐露シ、種々ノ談話アリ、午後五時散会　○下略

慈善　　第七編第一号・第一〇四―一〇五頁　大正四年七月
○本会懇談会　五月十一日の懇談会例会は府下巣鴨滝の川学園内にて開催し「白痴教育に於て《（マヽ）》」を主題として、園長石井亮一氏、会長渋沢男爵・幹事長久米金弥氏・内務省嘱託高田慎吾氏及鮫ケ橋小学校長庄田録四郎氏等の講話及び感想談ありて、極めて趣味多き集会なりき、特に石井園長が多年白痴教育に専心努力の結果発明せられたる実物教育法の如きは、集会者に対し何れも多大の感興を与へたりき。当日の出席者は左掲の如し
　　　　　　出席者
　　　　　　渋沢会長　　　　　　　久米幹事長
 - 第30巻 p.490 -ページ画像 
　　　　　　安達幹事　　　　　鮫ケ橋小学校長
　　　　　　　原幹事　　　　　　万年小学校長
　　　　　　生江幹事　　　　　　桜楓会託児所
　　　　　小西信八君　高崎育児院　　　玉水君
　　　　山中隣之助君　東京養育院　松濤神達君
　　　　　高田慎吾君　　　　　　青木賢次郎君
　　　　　小林正金君　　　　　　成田山感化院
　　　　　　小沢一君