デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

1章 社会事業
2節 中央社会事業協会其他
2款 社会事業協会 = 財団法人中央社会事業協会
■綱文

第30巻 p.591-600(DK300077k) ページ画像

昭和3年12月5日(1928年)

是日、小石川隣保館ニ於テ開催セラレタル当協会主催第一回全国救護事業会議ノ総会ニ際シ、病気引籠中ノ栄一ニ対シ、米寿ノ賀辞ヲ送ルコトヲ決ス。尚、同会議ニ於テ救護法制定ノ実施ソノ他ヲ決議ス。


■資料

財団法人中央社会事業協会三十年史 同協会編 第二一一―二一五頁 昭和一〇年一〇月刊(DK300077k-0001)
第30巻 p.591-592 ページ画像

財団法人中央社会事業協会三十年史 同協会編
                   第二一一―二一五頁 昭和一〇年一〇月刊
 ○第一部 第十五章 最近十ケ年に於ける協会主催の会議並協議会
    二 救護事業に関する会議並協議会
      一 第一回全国救護救療事業会議
 曩に本協会は、大正十五年前述の如く第一回全国児童保護事業会議を開催し、又昭和二年十月後述せんとする第一回全国方面委員大会を主催して、大いに各事業の進歩発展に貢献する処ありしに鑑み、更に昭和三年恰も 今上陛下御即位の大典を行はせらるるを期して、光輝ある社会事業の中核にして而も一般社会よりその躍進を要望せられつつあつた救護事業の分野に於て、その関係者三百名の出席の下に、全国会議を十二月五日より四日間小石川隣保館に開催した。
 - 第30巻 p.592 -ページ画像 
○中略
  決議事項
○中略
      第三部会決議
 一、救護法制定の促進を建議す
○中略
 此会議の成案の第一に数ふ可きものは、救護法制定促進を目的とする実行委員会の結成を生み、その努力はやがて当局をして同法案を第五十六議会に提出するに至らしめ、同議会に於ける幾多の難関を突破して両院を通過、昭和四年四月二日法律第三十九号を以て公布せらるるに至つたことである。
○下略


第一回全国救護事業会議報告書 中央社会事業協会編 第五―一二頁 昭和四年刊(DK300077k-0002)
第30巻 p.592-600 ページ画像

第一回全国救護事業会議報告書 中央社会事業協会編
                     第五―一二頁 昭和四年刊
    会議の準備
 社会事業の各分科に付いて、其の良き進歩と効果とのために、夫々の全国大会を開くことは、先年の全国社会事業大会に於ける希望であつた。此の意味に於いて我が中央社会事業協会は、既に第一回全国児童保護事業会議並に第一回全国方面委員会議を主催したのであるが、本年は曠古の大典を行はせらるゝ秋を期して、光輝ある社会事業の最も中核にして、而かも一般の躍進を要望せられつゝある救護事業の分野に於ける全国会議を開催することゝなつた。此の報の一度び洩るゝや、折柄来るべき議会には我が国斯業のために劃期的なる救護法案の提出せられんとして、社会局に於いて議を煉りつゝある時とて、俄然之実に機宜に適したるものとして、公私各方面より熱誠なる期待をかけられることゝなつたのである。
 先づ第一回の準備委員会は十月十八日協会事務所に於いて開かれ、万端の議を決して疾風塵来的《(迅雷)》に準備が進められた。期日は十二月五日より同八日までの四日間、場所は東京小石川隣保館である。十月二十九日には全国府県社会課宛に、十一月一日には全国七百余の救護事業団体に会議案内並に要項が送られ、爾来十一月三十日に最後の準備委員会を開くまで、準備委員諸氏並に協会職員は文字通り車輪の如く活動を続けたのであるが、斯くて十二月三日協会理事会を終焉として、同四日には準備は全く整ひ、愈々五日意義深き第一回全国救護事業会議の開かれるのを待つばかりとなつた。
    第一回全国救護事業会議
      準備委員氏名(順序不同)
             内務省社会局  大野緑一郎氏
                     富田愛次郎氏
                      武田寛一氏
                      川井章知氏
                      相田良雄氏
                       小沢一氏
 - 第30巻 p.593 -ページ画像 
                      今野富造氏
              内務省衛生局  高野六郎氏
                       佐藤正氏
                       伊藤健氏
                 東京府  田中蔵六氏
                      中原啓造氏
                       岡弘毅氏
                 東京市  広瀬直幹氏
                     佐藤伝四郎氏
              東京市養育院  田中太郎氏
                 浴風会 三宅源之助氏
                     赤堀郁太郎氏
                済生会  紀本参次郎氏
              日本赤十字社   高橋高氏
               愛国婦人会  竹内貞三氏
                      生江孝之氏
            中央社会事業協会   原泰一氏
    第一回全国救護事業会議要項
一、期日 昭和三年十二月五日(水)より八日(土)まで四日間
   会議  五日、六日、七日
   見学  八日
一、場所 東京市小石川区大塚辻町、東京市小石川隣保館
一、出席者
    一、協議員
     会議に出席し、説明若くは報告書の演述、意見の発表をなし、且つ決議に加はるものとす
     資格
     イ、救護事業(別項記載事業種類)の従事者にして地方長官の推薦ある者
     ロ、官公吏員中救護事務及方面委員事務に関係ある者にして地方長官の推薦ある者
     ハ、其の他出席を希望するものにして地方長官の推薦ある者及本協会より推薦したる者
    二、参加員
     会議に出席し意見を述ぶることを得
     資格
     特に出席を希望するものにして本協会に於て適当と認めたる者
一、申込 出席希望者は昭和三年十一月十日迄に各地方庁社会課宛申込のこと
    各地方庁に於ては其の中有資格者は協議員として推薦、其の他は参加員として同月二十日迄に本協会へ通知のこと
一、会費 協議員、参加員共一人に付き金弐円也
一、費用 旅費・滞在費等は自弁のこと、但し出席者には鉄道乗車賃
 - 第30巻 p.594 -ページ画像 
三割引券を発行す
一、会議及会議の方法
    一、総会
     会議の組織
     協議
     特別講演
    一、部会
     左の四部会に分つ
     第一部会 窮民救助事業
     第二部会 救療事業
     第三部会 育児事業
     第四部会 特殊救護事業
      各部会に於ては各地方庁及事業団体より救護状況の説明並に報告書の演述を受け、之に対し質問、意見の発表を為す
一、報告書 総会及部会の議事・特別講演・救護状況の説明並に報告書を載録し、出席者には無料にて配布す
一、招待会及懇談会 会期中適時開催
一、参加事業種類
            院内保護(収容救助を主とするもの、養老院、養育院・行旅病人救護等)
   一、窮民救助事業
            院外保護(物品給与を主とするもの、但し方面委員を除く)
          一般診療
   二、救療事業
          特殊療養(結核・癩・精神病・トラホーム・性病等)
   三、育児事業(育児院・母子ホーム・産院・乳児院等)
   四、特殊救護事業(軍事救護・災害救護・不具者再教育等)
    第一回全国救護事業会議執行順序
第一日(十二月五日、水)於東京市小石川隣保館(東京市小石川区大塚辻町、省線大塚駅又ハ市電大塚辻町下車)
 受付     午前八時――九時
 開会式    同九時――十時
  一、開会の辞            窪田副会長
  二、挨拶              渋沢会長
  三、祝辞              一木宮内大臣
                    望月内務大臣
                    平塚東京府知事
                    市来東京市長
 総会     午前十時――十一時
 特別講演   同十一時――午後五時
  一、救護事業に就て         大野緑一郎氏
  二、救護に関する内外の法規に就て  富田愛次郎氏
  三、個別処遇法(ケース・ワーク)に就て
                    原泰一氏
  四、社会事業の経理に就て      安武直夫氏
  五、万国社会事業大会に就て     大久保利武氏
 東京市長招待会 正午(於会場三階食堂)
第二日(十二月六日、木)
 - 第30巻 p.595 -ページ画像 
 部会     午前九時――午後四時
 会長招待会 正午(於会場三階食堂)
第三日(十二月七日、金)
 部会     午前九時――午後二時
 東京府知事招待会 正午(於会場三階食堂)
 総会     午後二時――三時
 閉会式    同三時――四時
  一、閉会の辞           長岡副会長
 懇談会    午後六時
第四日(十二月八日、土)
 見学     午前八時――午後四時
 見学場所
   財団法人浴風会浴風園・聖路加国際病院・東京市養育院・第一区府県立全生病院・財団法人啓成社・東京養老院・東京府立松沢病院、福田会・東京市療養所・財団法人同愛病院・泉橋慈善病院・深川区猿江裏町改善地区・恩賜財団済生会病院・其の他
      協議題
一、窮民救助事業の改善策如何
二、救療事業の普及並に其の改善策如何
三、育児事業の主要問題及改善策如何
四、各特殊救護事業の整理に関する良法如何
    第一回全国救護事業会議役員
                 総務部
                    窪田静太郎
                    長岡隆一郎
                    大野緑一郎
                    富田愛次郎
                    高野六郎
                    原泰一
                 会場係
                    岡弘毅
                    中島千枝
                    佐藤伝四郎
                    室田寅雄
                    豊浦益郎
                 受付係
                    相田良雄
                    今野富造
                    小林伊三郎
                    早崎八州
                    福山政一
                    伊藤健
                 見学係
                    朝原梅一
 - 第30巻 p.596 -ページ画像 
                    下松桂馬
                    小林正金
                    財部叶
                    蘆沢威夫
                 来賓接待係
                    栗本庸勝
                    大谷彬亮
                    豊福環
                    三浦謹之助
                    田中蔵六
                    中原啓造
                    広瀬直幹
                    田中太郎
                    三宅源之助
                    生江孝之
                    添田敬一郎
                    桑田熊蔵
                    松井茂
                    小橋一太
                    山中勇
                    大久保利武
                    留岡幸助
                    塚本清治
                    橋爪精一
                 会員接待係
                    武田寛一
                    川井章知
                    熊谷直三郎
                    小沢一
                    天谷健二
                    尾花勇
                    米沢英之
                    樫田五郎
                    佐藤正
                    早田正雄
                    園山茂左衛門
                    高林金蔵
                    軽部修伯
                    亀岡慶治
                    篠崎国男
                    紀本参次郎
                    高橋高
                    竹内貞三
                    原田武
 - 第30巻 p.597 -ページ画像 
                    陸荘三郎
    会議の概況
 財団法人中央社会事業協会主催第一回全国救護事業会議は昭和三年十二月五日より同八日まで四日間、東京市小石川区大塚辻町東京市小石川隣保館に於いて開かれた。出席者は大分・宮崎を除く一道三府四十一県及び朝鮮より三百余名参集、其の概況は左の如くである。
 第一日(午前九時より午後四時まで)
△開会式
 定刻、講堂に於いて一木宮内大臣・潮内務次官・長岡社会局長官・平塚東京府知事以下多数の来賓臨席、全協議員及び参加員出席の下に、開会式を挙行。中央社会事業協会副会長窪田静太郎博士の開会の挨拶に次いで、宮内大臣・内務大臣(代読)・東京府知事・東京市長(代読)の祝辞朗読あり、開会式を了つて少憩の後同十時より総会に入る。
△総会
  先づ満場一致の推挙によつて窪田副会長議長席に就き、左の如き部会の編成を決し、部長及び副部長を議長指命の下に任命した。
  第一部会 窮民救助事業
   部長 大久保利武、副部長 田中太郎
  第二部会 救療事業
   部長 桑田熊蔵、副部長 高野六郎
  第三部会 育児事業
   部長 添田敬一郎、副部長 生江孝之
  第四部会 特殊救護事業
   部長 松井茂、副部長 富田愛次郎
 尚、総会の決議により、左の如き賀状を窪田氏会議を代表して参内聖上陛下に捧呈した。
      賀状
 叡聖文武 今上陛下畏くも即位の大礼を行はせらる 玆に全国救護事業会議を開くに方り誠恐誠惶恭しく宝祚の無窮と聖寿万歳を祈り奉る
  昭和三年十二月五日
            第一回全国救護事業会議代表
             中央社会事業協会副会長
                      窪田静太郎
 更に引続いて病気のために引籠り中の中央社会事業協会々長渋沢子爵に対し米寿の賀辞を送ることを決し、同会理事松井茂博士及び大阪の財団法人弘済会養育部長富山智海氏が代表として選ばれた。
△特別講演(午前十時三十分より)
 一、救護事業に就て
           社会局社会部長 大野緑一郎氏
 二、救護に関する内外の法規に就て
            社会局書記官 富田愛次郎氏
△東京市長招待午飧会(正午)
 - 第30巻 p.598 -ページ画像 
△特別講演(午後一時より)
 三、万国社会事業大会に就て
                侯爵 大久保利武氏
 第二日
△特別講演(午前九時より)
 一、社会事業の経理に就て
            社会局書記官 安武直夫氏
△部会(午前十時三十分より)
 前日の総会に於いて分類せられた四種の部会に分れ、左の如き協議題を中心に夫々各施設の報告書朗読及び討議が行はれた。
  第一部会 窮民救助事業の改善策如何
  第二部会 救療事業の普及並に其の改善策如何
  第三部会 育児事業の主要問題及改善策如何
  第四部会 各特殊救護事業の整理に関する良法如何
△中央社会事業協会長招待午餐会(正午)
△部会(午後一時より午後四時まで)
 第三日
△特別講演(午前九時より)
 一、個別処遇法(ケース・ワーク)に就て
      中央社会事業協会総務部長 原泰一氏
△部会(午前十時三十分より)
△東京府知事招待午餐会(正午)
△部会(午後一時より二時まで)
△総会(午後二時より三時まで)
 各部部長或は副部長より夫々各部会の状況報告あり、左の如き事項を決議し其実行を期することになつた。
    △決議事項
第一部会決議
 一、速かに救貧法を制定実施せられんことを当局に建議す
 二、右の目的を果すために建議に関する実行委員を挙げ当局に陳情すること、委員の選定は中央社会事業協会理事者に一任す
第二部会決議
 一、政府は細民家屋の改善等積極的予防手段を講ずると共に、速に大都市に於ける結核療養所の拡張完備に努め、一面府県立及市町村合併立の結核療養所設置の途を講じ、以て徹底的に結核予防の実績を挙げられんことを建議す
 二、全国の癩患者を悉く健康者より隔離し之が伝染を防ぐ根本的癩撲滅方法を確立すると同時に、此等各階級の患者を充分療養せしむるために徹底的救療設備を完備せらるゝ様成し下され度、右建議す
 尚部会議案「救療事業の普及並に其改善策如何」に対しては次の如き答申を決議した。
 (答申)
 甲 普及方法としては
 - 第30巻 p.599 -ページ画像 
  一、健康保険法の適用範囲を拡張すること
  二、救護法の制定実施を速にすること
  三、全国都市に無料及軽費診療機関を設置すること
  四、都市以外の町村に於いては開業医に嘱し委託診療の普及を図ること
  五、医師の居住せざる農村には公医設置其他の方法を講ずること
   右の内三・四・五は地方公共団体又は公益法人に於いて施設経営に任ずること、而して此の経費に対し国庫は之に充分なる補助を与ふること、公益団体の施設経営に対しては地方公共団体よりも之に補助を与ふるものとす
 乙 改善策としては
  一、公私救療機関共従来の如く無料を主とせず、無料と軽費診療と合せ行ひ患者の身分資力に適応せしむること
  二、公私救療機関に於て診療する患者に対しては、方面委員又は其他の方法に依り身元の調査を行ひ濫救(無料)を厳重に防止すると共に、漏救なきを期する様に努むることゝ、出来得べくんば各公私救療機関には社会部を附属せしめ統一的に患者の身元等を視察調査せしむると共に、可成広く社会部事業を実施するに努むること
第三部会決議
 一、救護法制定の促進を建議す
 二、希望条項
  イ、国及公共立団体の補助金の増額
  ロ、各府県に於て社会事業の共同募金制度を実施すること
  ハ、公共団体に於いて社会事業資金を募集する場合に於ても私設団体に対し均霑せられたきこと
  ニ、他の社会事業との連絡を密接ならしむること
  ホ、育児事業の聯盟を作ること
 之が実行に関しては中央社会事業協会に一任すること
第四部会決議
 一、軍事救護法に依る被救護者の範囲拡張の件
 二、不具者再教育に関係せる人々を招集し之がために講習会を開催すること
 三、盲人救護法の制定
 四、罹災救護基金運用範囲拡張の件
△閉会式(午後三時より)
 窪田副会長閉会の辞を述べ、君が代の合唱 聖上陛下の万歳を三唱して玆に無事会議を終了した
△懇談会
 午後四時より講堂に於いて、御大典実況並に朝鮮事情の映画の上映あり、同六時より社交室に於いて懇談会を開催、晩餐を共にして歓談裡に同八時散会した。出席者八十名。
 第四日(見学)
 午前十時より同十一時半まで新宿御苑拝観、それより左の八班に分
 - 第30巻 p.600 -ページ画像 
れて、中央社会事業協会役員及び各施設役員案内の下に見学を行つた。
  第一班全生病院、第二班東京市養育院、第三班浴風会浴風園、第四班泉橋慈善病院・同愛病院・愛国婦人会隣保館、第五班東京養老院・啓成社・廃兵院、第六班東京市療養所・ガーデンホーム、第七班聖路加病院・猿江裏町改善地区、第八班済生会病院・福田会・日本赤十字社参考館。


第一回全国救護事業会議報告書 中央社会事業協会編 第二七頁 昭和四年刊(DK300077k-0003)
第30巻 p.600 ページ画像

第一回全国救護事業会議報告書 中央社会事業協会編
                      第二七頁 昭和四年刊
    ○決議要項
第一部会
 一、速かに救貧法を制定実施せられん事を当局に建議す
 二、右の目的を果すために建議に関する実行委員を挙げ当局に陳情する事
   委員の選定は中央社会事業協会理事者に一任す
第二部会
 一、政府は細民家屋の改善など積極的予防手段を講ずると共に、速に大都市に於ける結核療養所の拡張完備に努め、一面府県立及び市町村合併立の結核療養所設置の途を講じ、以て徹底的に結核予防の実績を挙げられん事を建議す
 二、全国の癩患者を悉く健康者より隔離しこれが伝染を防ぐ根本的癩撲滅方法を確立すると同時に、此等各階級の患者を充分療養せしむるために徹底的救護設備《(療カ)》を完備せらるゝ様成し下され度、右建議す
第三部会
 一、救護法制定の促進を建議す
 二、希望条項
  イ、国及公共団体の補助金の増額
  ロ、各府県に於て社会事業の共同募金制度を実施する事
  ハ、公共団体に於て社会事業資金を募集する場合に於ても私設団体に対し均霑せられたきこと
  ニ、他の社会事業との聯絡を密接ならしむる事
  ホ、育児事業の聯盟を作ること
 之が実行に関しては中央社会事業協会に委任すること
第四部会
 一、軍事救護法による被救護者の範囲拡張の件
 二、不具者再教育に関係せる人々を召集し之がために講習会を開催すること
 三、盲人救護法の制定
 四、罹災救護基金運用範囲拡張の件