デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

1章 社会事業
4節 保健団体及ビ医療施設
1款 社団法人東京慈恵会
■綱文

第31巻 p.27-49(DK310003k) ページ画像

明治44年3月30日(1911年)

是日栄一、当会評議会ニ出席ス。爾後晩年ニ至ルマデ屡々理事会・評議会・委員会ニ出席ス。大正十五年以降特ニ当会医院ノ建築復興資金募集ニ尽力ス。


■資料

渋沢栄一 日記 明治四三年(DK310003k-0001)
第31巻 p.27 ページ画像

渋沢栄一 日記  明治四三年     (渋沢子爵家所蔵)
二月二十二日 晴 寒
○上略 午後二時慈恵会ニ抵リ徳川公爵及高木・実吉二氏ト会話ス、四十三年度ノ予算ヲ議了シ○下略


渋沢栄一 日記 明治四四年(DK310003k-0002)
第31巻 p.27 ページ画像

渋沢栄一 日記  明治四四年     (渋沢子爵家所蔵)
三月三十日 曇 軽寒
○上略 二時慈恵会評議員会ニ出席ス、徳川公等来会ス ○下略


渋沢栄一 日記 明治四五年(DK310003k-0003)
第31巻 p.27 ページ画像

渋沢栄一 日記  明治四五年     (渋沢子爵家所蔵)
二月十九日 晴 寒
○上略 二時半慈恵会ニ抵リ理事会ニ出席ス、徳川公・高木・実吉・大倉近藤・早川ノ諸氏来会ス ○下略


渋沢栄一 日記 大正二年(DK310003k-0004)
第31巻 p.27 ページ画像

渋沢栄一 日記  大正二年      (渋沢子爵家所蔵)
二月二十日 晴 寒
○上略 午後三時半慈恵会ニ抵リ、本年度ノ会計予算及其他ノ要務ヲ議決ス ○下略


渋沢栄一 日記 大正三年(DK310003k-0005)
第31巻 p.27 ページ画像

渋沢栄一 日記  大正三年      (渋沢子爵家所蔵)
三月十七日 曇 寒気昨日ト同シ
○上略 午後二時東京慈恵会ニ抵リ評議員会ヲ開ク、徳川公爵・高木・実吉氏等来会ス、数名ノ評議員ニ本年ノ予算ヲ説明シテ、其協賛ヲ得ル ○下略


渋沢栄一 日記 大正四年(DK310003k-0006)
第31巻 p.27-28 ページ画像

渋沢栄一 日記  大正四年      (渋沢子爵家所蔵)
三月廿五日 雨
 - 第31巻 p.28 -ページ画像 
○上略 午後二時半慈恵会ニ抵リ評議員会ヲ開ク ○下略
   ○中略。
十月十五日
○上略 東京慈恵会ニ抵リ理事会ニ出席ス ○下略


東京慈恵会第九報告 同会編 第一―二頁 (大正五年)刊(DK310003k-0007)
第31巻 p.28 ページ画像

東京慈恵会第九報告 同会編  第一―二頁 (大正五年)刊
    第一 理事会
大正四年十月十五日第二十三回理事会ヲ開ク
決議事項
 一書記多良正則死亡ニ付、遺族ヘ金壱千円給与ノ件
 一定期預金七万五千円ヲ以テ有価証券買入ノ件
 右第二項ノ決議ニ基キ大正四年十二月四日鉄道公債五万円ヲ買入ル
○中略
    第二 評議会
大正四年五月十九日第十六回評議会ヲ開ク
決議事項
 一大正三年度東京慈恵会歳入歳出決算(第八報告ニ提載ノ通リ)
同五年三月二十日第十七回評議会ヲ開ク
○下略


渋沢栄一 日記 大正七年(DK310003k-0008)
第31巻 p.28 ページ画像

渋沢栄一 日記  大正七年      (渋沢子爵家所蔵)
三月十三日 晴
○上略 三時慈恵会ニ抵リ理事会ニ出席ス、徳川公爵・高木・実吉等ト要務ヲ協議ス ○下略
   ○中略。
三月二十三日 晴 風強ク途上砂塵多クシテ道路分明ナラサル事アリ
○上略 二時慈恵会ニ抵リ、評議員会ニ出席シ予算ヲ議決ス ○下略


渋沢栄一 日記 大正九年(DK310003k-0009)
第31巻 p.28 ページ画像

渋沢栄一 日記  大正九年      (渋沢子爵家所蔵)
一月二十八日 晴 寒
○上略 午飧後高木男爵来リ、慈恵会理事会ノ事ヲ談ス ○下略
   ○中略。
二月九日 晴 寒
○上略 午後二時ヨリ慈恵会ニ抵リ、徳川・高木・実吉其他ノ諸氏ト会務ヲ議ス ○下略
   ○中略。
二月二十六日 曇 寒
○上略
東京慈恵会ニハ時間ナキヲ以テ欠席ノ事ヲ申遣ス
○下略
   ○中略。
三月十日 晴 寒
○上略 東京慈恵会ニ出席シテ、徳川公爵・高木男爵・大倉・近藤其他ノ諸氏ト寄附金勧募ノ事ヲ協議ス ○下略
 - 第31巻 p.29 -ページ画像 


渋沢栄一 日記 大正一〇年(DK310003k-0010)
第31巻 p.29 ページ画像

渋沢栄一 日記  大正一〇年     (渋沢子爵家所蔵)
三月七日 晴 寒
○上略 三時慈恵会ニテ、来ル十一日開催ノ理事会ニ提案ノ予算ヲ検閲ス
○下略


集会日時通知表 大正一二年(DK310003k-0011)
第31巻 p.29 ページ画像

集会日時通知表  大正一二年     (渋沢子爵家所蔵)
大正十二年二月十四日(水) 午後三時半 東京慈恵会理事会(同会)
                    引続評議員会
   ○中略。
大正十二年七月 八日(日) 午後四時  慈恵会理事会(同会)
                    遅参断済
   ○中略。
大正十二年九月廿三日(日) 午後三時  東京慈恵会善後策ニ関スル件(華族会館)
   ○中略。
大正十二年十月 七日(日) 午後二時  東京慈恵会理事会(華族会館)
   ○中略。
大正十二年十月廿九日(月) 午後三時  東京慈恵会理事会(華族会館)
   ○中略。
大正十二年十一月五日(月) 午後三時半 東京慈恵会評議会(華族会館)


東京慈恵会第十六報告 同会編 第一頁 (大正一二年)刊(DK310003k-0012)
第31巻 p.29 ページ画像

東京慈恵会第十六報告 同会編  第一頁 (大正一二年)刊
    第一 理事会
大正十二年二月十四日第三十八回理事会ヲ開ク
決議事項
 一大正十二年度本会歳入歳出総予算按
 一医科大学研究室建築費ニ関スル件
 一会員入退会報告
 一名誉会員有栖川宮大妃殿下薨去アラセラレタルニ付、御葬儀ニ際シ本会ヨリ榊一対ヲ奉呈スルコト
○下略


東京慈恵会第十七報告 同会編 第二―六頁 (大正一三年)刊(DK310003k-0013)
第31巻 p.29-31 ページ画像

東京慈恵会第十七報告 同会編  第二―六頁 (大正一三年)刊
    第二 理事会
大正十二年七月八日第三十九回理事会ヲ開ク
      議題
 一、総裁殿下薨去ニ関スル件
 二、明治神宮奉賛会 聖徳記念絵画館壁画奉納ノ件
 三、本会所有株券ノ内或ル二・三ノ株券ヲ売却シ、国債若クハ有利ノ市債等ニ乗換ノ件
      決議
 - 第31巻 p.30 -ページ画像 
第一議案ハ、御葬儀ニ際シ本会ノ名義ヲ以テ榊一対ヲ奉呈スルコト
第二議案ハ、趣旨ニ於テ異議ナキモ費用調査ノ上追テ確定スルコト
第三議案ハ、財務主任ニ一任シ時機ヲ見計ラヒ決行ノコト
○中略
同年九月二十三日第四十一回理事会ヲ華族会館ニ開ク
      議題
 一、本会医院再興ニ関スル件
      決議
 明年春迄ニ開院スルコト
同年十月七日第四十二回理事会ヲ華族会館ニ開ク
      議題
 一、本会医院仮建築設計ニ関スル件
 二、書記大石種吉死去ニ付弔慰金交付ノ件
      決議
 第一議案ニ就キ左ノ通リ議決セラル
  一、委員ヲ設ケ建築図案ニ関シ審査セシムルコト 委員ノ任命左ノ如シ
      長崎理事    高木医院長  森村理事
      実吉医院次長  金杉理事
  二、宮内省ノ技師ニ建築設計ニ関スル調査ヲ依頼スルコト
  三、看護婦教育所ヲモ再興スルコト
  四、本会医院並医科大学仮建築費(備品ヲ含ム)トシテ各弐拾万円ヲ本会ヨリ支出スルコト
 第二議案ハ、生前ノ功労ニ対シ金参千円ヲ其遺族ニ交付スルコト
同年同月二十九日第四十三回理事会ヲ華族会館ニ開ク
      議題
 一、本会医院仮建築ニ関スル件
 二、本会所有地ニ関スル件
 三、震災後ノ状況報告
      決議
 第一議案ニ就キ左ノ通議決セラル
   一、仮建築物ハ約十年間使用ニ堪ユルヲ要ス
   二、工事監督ノ為メ技手及助手各一名ヲ約五ケ月間傭入ルヽコト、但其給料トシテ一ケ月弐百五拾円ヲ支出ス
   三、備品費ノ一部ヲ補足スル為メ、米国等ヨリ寄贈品ノ分配ヲ受クル様理事ニ於テ尽力スルコト
   四、医科大学研究室新設ノ必要アルヲ認メ、其建築費トシテ参万円ヲ増加支出ノコト
 第二議案ハ時機ヲ見テ売却ノコト
  但売却ニ関シテハ財務主任ニ一任ス
同年十一月五日、第四十四回理事会ヲ華族会館ニ開ク
      議題
 一、医科大学並同研究室建築ニ関スル件
 二、本会所有公債ノ一部売却ノ件
 - 第31巻 p.31 -ページ画像 
      決議
 第一議案ハ金杉会長ヨリ提出セラレ、其図案ノ通リ建築スルコトニ可決セラル
 第二議案ハ、本会医院・同医科大学並研究室仮建築費トシテ支出スヘキ不足金額ハ公債ヲ売却シ支弁スルコト
大正十三年三月十四日、第四十五回理事会ヲ華族会館ニ開ク
      議題
 一、大正十三年度東京慈恵会並同医院歳入歳出総予算
 二、同看護婦教育所歳入歳出総予算
      決議
 第一・第二議案共ニ可決セラル
    第三 評議会
大正十二年五月十八日第三十二回評議会ヲ開ク
      議題
 一、大正十一年度本会歳入歳出決算(第十六報告ニ掲載ノ通)
 決議、渋沢財務主任ヨリ歳入歳出ニ関シ説明スル所アリ、全員異議ナク可決セラル
同年十一月五日第三十三回評議会ヲ華族会館ニ開ク
      議題
 一、本会医院仮建築ニ関スル件
 二、震災後ノ状況報告
      決議
 本会医院・同医科大学並同研究室仮建築図案ニ就キ、高木・金杉両理事ヨリ説明アリ、全員異議ナク可決セラル
 右建築費トシテ本会ヨリ四拾参万円支出ニ関シ渋沢財務主任ヨリ説明スル所アリ、異議ナク可決セラル
大正十三年三月十四日、第三十四回評議会ヲ華族会館ニ開ク
      議題
 一、大正十三年度東京慈恵会並同医院歳入歳出総予算
 二、同看護婦教育所歳入歳出総予算
      決議
 第一・第二議案共ニ可決セラル


集会日時通知表 大正一三年(DK310003k-0014)
第31巻 p.31 ページ画像

集会日時通知表  大正一三年       (渋沢子爵家所蔵)
大正十三年三月十四日(金) 午後二時  東京慈恵会理事会
              午後三時  同会評議員会
              午後三時半 同会総裁竹田宮殿下御台臨以上華族会館
   ○中略。
大正十三年六月 七日(土) 午後三時  慈恵会理事会(同会)
   ○中略。
大正十三年六月十八日(水) 午後二時  慈恵会理事会(同会)


東京慈恵会第十八報告 同会編 第一―三頁 (大正一四年)刊(DK310003k-0015)
第31巻 p.31-32 ページ画像

東京慈恵会第十八報告 同会編  第一―三頁 (大正一四年)刊
 - 第31巻 p.32 -ページ画像 
    第一 理事会
大正十三年六月七日第四十六回理事会ヲ開ク
      議題
 一、故威仁親王妃慰子殿下ノ御事蹟編纂ニ関スル件
 二、明治神宮聖徳記念絵画館壁画献納ニ関スル件
 三、本会所有地売却ニ関スル件
 四、大正十三年度支出追加予算ニ関スル件
      決議
一、渋沢理事提出ノ第一議案ハ可決セラレ、御事蹟編纂ハ中村孝也氏ニ依頼スルコトニ定メラル
 記事ノ内容ニ就テハ、尚長崎理事ノ意見ヲ尊重シ、当院ノ沿革ヲモ記入スルコト
二、第二議案ハ原案ノ通可決セラル
三、第三議案ハ現金売却ヲ本旨トシ、已ムヲ得サルトキハ五年以内ノ月賦ヲ以テ売却スルコトヲ得、其他細部ニ関シテハ財務主任ニ一任スルコト
四、第四議案ハ左記原案ノ通可決セラル
   大正十三年度支出追加予算案
 一金壱万八千七百五拾五円也
    内訳
   金四千五百円    御事蹟編纂費
   金五千八百円    神宮壁画献納費
   金八千四百五拾五円 備品及医療器械備付費追加
大正十三年六月十八日第四十七回理事会ヲ開ク
      議題
 一、大正十二年度歳入歳出決算報告
 二、同施療患者報告
 三、内務省ヨリ交付金処分ノ件
      決議
 一、第一・第二議案ハ共ニ可決セラル
 二、第三議案ハ、其金額ノ一部ヲ医院並医科大学建築不足費ニ充当スルコト
○中略
    第二 評議会
大正十三年六月二十日第三十五回評議会ヲ開ク
      議題
 一、大正十二年度歳入歳出決算報告
 二、同施療患者報告
      決議
 一、第一・第二案共ニ可決セラル


渋沢栄一 日記 大正一五年(DK310003k-0016)
第31巻 p.32-33 ページ画像

渋沢栄一 日記  大正一五年     (渋沢子爵家所蔵)
一月二十五日 晴 寒
○上略 岡太仲氏来リ、慈恵会ノ建設物ニ対シ、復興局ヨリ地所及道路等
 - 第31巻 p.33 -ページ画像 
ニ付意見ノ申出アリタルニ対シ、之ニ応スヘキモノト反対スヘキモノトヲ分別シテ、判然回答セシムル事トス ○下略
   ○中略。
三月十日 雨又曇 寒
○上略 朝飧ヲ畢リ後慈恵会事務員岡太仲氏来話ス、会務ヲ談シ、近日理事会開催ノ事ヲ協議ス○下略
   ○中略。
四月一日 晴 寒
○上略
午後二時慈恵会理事会ニ出席シ、諸計算ノ要領ヲ理事会ニ報告ス、徳川公爵・蜂須賀侯爵等出席セラル ○下略


竜門雑誌 第四五三号・第八一―八二頁 大正一五年六月 青淵先生動静大要(DK310003k-0017)
第31巻 p.33 ページ画像

竜門雑誌  第四五三号・第八一―八二頁 大正一五年六月
    青淵先生動静大要
      四月中
一日  ○中略 慈恵会理事会(同会)
○中略
      五月中
○中略
廿四日 ○中略 慈恵会理事会(同会)
○中略
廿八日 ○中略 慈恵会理事会(同病院) ○下略


竜門雑誌 第四五四号・第一〇五頁 大正一五年七月 青淵先生動静大要(DK310003k-0018)
第31巻 p.33 ページ画像

竜門雑誌  第四五四号・第一〇五頁 大正一五年七月
    青淵先生動静大要
      六月中
○中略
四日  ○中略 東京慈恵会理事委員会(同会病院) ○中略
十日  東京慈恵会理事会(同会) ○下略


竜門雑誌 第四五五号・第七一頁 大正一五年八月 青淵先生動静大要(DK310003k-0019)
第31巻 p.33 ページ画像

竜門雑誌  第四五五号・第七一頁 大正一五年八月
    青淵先生動静大要
      七月中
○中略
廿日  東京慈恵会理事会(同会)


竜門雑誌 第四五八号・第八七―八八頁 大正一五年一一月 青淵先生動静大要(DK310003k-0020)
第31巻 p.33 ページ画像

竜門雑誌  第四五八号・第八七―八八頁 大正一五年一一月
    青淵先生動静大要
      十月中
○中略
廿五日 慈恵会復興資金募集委員会(同会) ○下略


東京慈恵会第二十報告 同会編 第一―九頁 (昭和二年)刊(DK310003k-0021)
第31巻 p.33-37 ページ画像

東京慈恵会第二十報告 同会編  第一―九頁 (昭和二年)刊
    第一 理事会並委員会
 - 第31巻 p.34 -ページ画像 
大正十五年四月一日第五十三回理事会ヲ開ク
      議題
 一、大正十五年度予算ニ関スル件
 二、故総裁威仁親王妃慰子殿下御事績ニ関スル件
      報告
 一、本年度ニ於ケル会員並患者ノ状況報告
      決議
 一、第一案ハ原案ノ通リ可決セラル
 二、第二案ハ中村孝也氏編纂故総裁慰子殿下御事績出版ノ件可決セラル
大正十五年五月廿四日第五十四回理事会ヲ開ク
      議題
 一、看護婦教育所本建築ニ関スル件
 二、本会医科大学同窓生一同ノ請願ニ対スル協議
      決議
 一、特別委員ヲ設ケ調査ヲ要ス
     依テ即時会長ヨリ左記特別委員ヲ任命セラル
      委員長 渋沢理事
      委員  古河理事  森村理事  金杉理事
          高木理事  実吉理事
○中略
大正十五年五月二十八日第一回、六月四日第二回ノ特別委員会ヲ開ク
      議題
 一、看護婦教育所本建築ニ関スル件
 二、慈大同窓生請願ニ対スル件
      決議
 一、看護婦教育所等ハ既ニ移転命令ヲ受ケタルニヨリ、先ツ六万円ノ予算ヲ以テ同所ヲ新築スルコト
 二、慈大同窓生請願ニ対シテハ、左ノ如ク回答スルコト
    1. 医科大学ハ特別会計トシ、今後適当ノ時機ニ補助セン
    2. 本建築ニ際シテハ、医院・大学・教育所等建築物ノ位置ヲ統一連絡シテ設計シ、敷地ヲ有利ニ利用シ、又院内ノ設備ニ関シテハ経費ノ許ス限リ希望ニ応スル如ク完備セン
    3. 簡易診療事業ニ関シテハ、時機ヲ待チ実施セン
大正十五年六月十日第五十五回理事会ヲ開ク
      議題
 一、看護婦教育所本建築ニ関スル件
 二、寄附金募集ニ関スル件
 三、医科大学ハ特別会計トシ、今後本会ヨリ補助スル件
 四、簡易診療所設置ニ関スル件
      決議
 一、看護婦教育所ハ、略六万円ノ予算ヲ以テ木造三階建三百坪一棟ヲ新築スルコト
 二、寄附金ノ募集ヲ始ムルコト
 - 第31巻 p.35 -ページ画像 
 三、医科大学ハ特別会計トシ、今後適当ノ時機ニ補助セン
 四、病室本建築ニ完了後簡易診療所ヲ設置セン
大正十五年七月二十日、第五十六回理事会ヲ開ク
      議題
 一、寄附金募集規定ニ関スル件
 二、寄附金募集趣意書ニ関スル件
      決議
 一、第一案ハ左記原案ノ通リ可決セラル
     寄附金募集ニ関スル規定
   第一条 本会ハ寄附金募集ノ為メ臨時委員ヲ置ク
   第二条 会長ハ、理事及医科大学関係者ヨリ若干名ノ委員ヲ嘱託ス
       会長ハ委員中ヨリ委員長ヲ嘱託ス
   第三条 委員ハ寄附金募集案ヲ作成シ会長ニ提出スルモノトス
   第四条 会長ハ寄附金募集案ヲ認可シ、其実行ヲ委員ニ依託スルモノトス
   第五条 委員長ハ委員ヲ指導シ、寄附金募集ニ任スルモノトス
   第六条 委員以外ノ理事及評議員ハ、委員ニ協力シ、寄附金募集ヲ援助スルモノトス
   第七条 寄附金募集事務所ハ本会医院内ニ置キ、其事務ハ本会書記長之ヲ取扱フモノトス
 二、第二案ハ文学博士中村孝也氏ノ作成セシ寄附金募集趣意書案ヲ大体ニ於テ承認セラル、尚修正ノ件ハ委員長渋沢子爵ニ一任スルコト
      参考
  一、同日会長ヨリ左ノ通リ寄附金募集委員ヲ嘱託セラル
   委員長  渋沢理事
   委員   古河理事   森村理事  金杉理事
        高木理事   実吉理事  大倉理事
        笹川三男三  樋口繁次  松山陽太郎
        古川誠男   永山武美
  二、同日欠席セラレシ理事ニハ、寄附金募集ニ関スル規定並同委員人名ヲ通知セリ
大正十五年十月二十五日、第一回寄附金募集委員会ヲ開ク
      議題
 一、寄附金募集金額ニ関スル件
 二、寄附金募集委員追加ニ関スル件
      決議
 一、募集金額ハ百万円トシ、之ヲ五ケ年賦トナスコトヲ得
 二、左記理事ヲ委員ニ推薦セラレ、会長ノ認可ヲ得ルコト
     理事  侯爵 蜂須賀正韶
     理事  男爵 近藤滋弥
   翌日会長ノ認可ヲ受ケ其旨通知セリ
 三、寄附金募集、本建築ノ計画ニ関シ、渋沢委員長ヨリ左ノ通リ分
 - 第31巻 p.36 -ページ画像 
担ヲ定メラル
    寄附金募集ニ関スル委員
     渋沢理事    蜂須賀理事
     古河理事    森村理事
     近藤理事    金杉理事
     大倉理事
    本建築計画ニ関スル委員
     高木理事    実吉理事
     樋口繁次    笹川三男三
     松山陽太郎   古川誠助
     永山武美
○中略
大正十五年十二月四日、第四回寄附金募集委員会ヲ開ク
      議題
 一、寄附金募集趣意書ニ関スル件
 二、寄附金募集方法ニ関スル件
      決議
 一、寄附金募集趣意書ハ、前記ノ通リ可決セラル
 二、寄附金募集方法ハ、篤志家ヲ数回ニ招待シ寄附ヲ請フコト、其方法ハ一ニ会長ノ御指示ヲ仰クコト
   委員長ハ決議ノ結果ヲ会長ニ報告スルコト
      参考
   一、渋沢委員長ハ十二月四日午後三時半貴族院官舎ニ会長ヲ訪問シ、寄附金募集委員決議ノ結果ヲ報告シ、会長ヨリ左ノ指示ヲ受ク
     院長ハ総裁宮殿下ノ御都合ヲ伺ヒ、招待ノ日取及場所ヲ決スルコト
   二、院長ハ竹田宮家ヲ訪問シ、事務官ヨリ左ノ指示ヲ受ク
     一、篤志家ヲ竹田宮邸ニ招待スルコト差支ナシ
     一、第一回ハ十二月十七日午後二時半招待スルコト殿下ノ御都合宜シ
   三、十二月十三日午後五時篤志家百十二名ニ招待状ヲ発送セリ
   四、十二月十四日午後三時竹田宮事務官ヨリ左ノ通知アリ
    聖上陛下御不例ニ就キ総裁宮殿下ハ葉山ニ御滞在、或ハ十七日御出席セラレサルヤモ難斗、其旨会長ヘ伝達アリタシ
    即時会長ニ報告セシニ
     延期ノ旨電話アリ
    依テ十五日延期ノ通知ヲ発送セリ
○中略
    第二 評議会
大正十五年六月十五日第三十七回評議会ヲ開ク
      議題
 一、大正十五年度歳入歳出予算
 二、大正十四年度歳入歳出決算
 - 第31巻 p.37 -ページ画像 
 三、同施療患者報告
 四、寄附金募集ニ関スル件
 五、看護婦教育所新築ニ関スル件
      決議
 一、第一・第二案共ニ原案ノ通リ可決セラル
 二、第四案 本建築等ノタメ寄附金ヲ募集スルコト
 三、第五案看護婦教育所 略六万円ノ予算ヲ以テ、木造三階建概三百坪一棟ヲ新築スルコト


東京慈恵会医科大学同窓会請願書(DK310003k-0022)
第31巻 p.37-38 ページ画像

東京慈恵会医科大学同窓会請願書   (渋沢子爵家所蔵)
  本請願《(太字ハ朱書)》ノ趣旨ハ大体ニ於テ承認ノ義回答シタル由ナリ
    大正十五年六月十七日承ル
    請願
謹而東京慈恵会副会長子爵渋沢栄一閣下ニ白ス、生等今唐突一書ヲ呈シテ尊慮ヲ煩ハサント欲ス、生等ガ
母校タル東京慈恵会医科大学ハ、其ガ創立明治十四年以来幾多ノ艱難ニ際会セルモ、故高木男爵、実吉子爵ノ甚大ナル努力ヲ以テ、克ク明治三十六年専門学校タル所ノ認可ヲ得、続テ大正十年大学令ニ由ル本邦唯一ノ栄誉アル私立単科大学タルノ許可ヲ獲得シ、更ニ拮据改善振興ノ途ニ就ケルニ当リ、彼ノ大震火災ニ遭遇シ、一朝ニシテ灰燼ニ帰シ、計画土崩瓦潰セリト雖トモ、時ニ際シテ東京慈恵会ノ英断、並ビニ金杉学長・高木病院長ガ夙夜ノ黽勉奮励ヲ以テ、学務漸ク整ヒ、復興ノ形態ヲ摸シ、基礎医学ニ於テハ即チ僅カニ医科大学タル体裁ニ倣フニ至リタリト雖モ、他面臨床医学ニ於テハ、毫モ医科大学タルノ面目ヲ維持スルニ足ル施設ナク、寔ニ之レ生等ノ憂慮措ク能ハサル所ナルモ、本学目下ノ経済ヲ以テシテハ、其充実整頓ハ実ニ百年河清ヲ竢ツニ等シク、現在ノ経常費ハ単ニ基礎医学教室ニ於テスラ一歳ノ経費ヲ支フルニ不過ノ状況ニシテ、生等ノ遺憾実ニ自ラ禁ズル事能ハザルモノアリ、即チ二千三百有余名ヨリナル東京慈恵会医科大学同窓会ハ本四月四日ノ総会ニ於テ左記ノ決議ヲナシ、代表委員ヲ撰シ、速カニ本医科大学ノ規摸ヲ拡張スルノ概案ヲ具シテ、東京慈恵会長・副会長各理事閣下ニ申稟シ、其ガ嘉納ヲ懇願セント欲シ、愚意ノアル所ヲ陳述スル所以ノモノ、願ハクハ閣下幸ニ生等ノ志ヲ達セシメラレン事ヲ
                         頓首再拝
           東京慈恵会医科大学同窓会
             代表者 医学博士 津金巨摩雄
                 同    永山武美
                 同    松山陽太郎
                      古川誠助
                 医学博士 寺田正中
                      畔高定行
    東京慈恵会副会長 子爵 渋沢栄一閣下
      請願要旨
第一、東京慈恵会ハ、其定款ニ基ヅク医学高等教育機関タル本医科大
 - 第31巻 p.38 -ページ画像 
学ヲ東京慈恵会ニ於テ自ラ之ヲ経営シ、別途会計(特別)トシテ経常費年額二―三万円ノ補助ヲ仰キ度事
  其補助方法トシテ、慈恵会・大学後援会・同窓会ヲ動カシ、極力斡旋ニ努力シ、会員三千名ヲ理想トシ其募集実現ヲ期ス
第二、東京慈恵会ハ其ガ創設ノ本旨タル極貧者ノ施療救済ヲ勖ムル事ハ言ヲ要セズト雖トモ、亦近年ノ疲弊セル社界状態ヲ視ルニ、社界最下層ノ窮民ノミナラズ、其稍辛フジテ生活スル所ノ所謂中産以下ノ階級ニ於テハ、日常衣食ノ窮乏ヲ患ヘズト雖モ、一朝疾ミテ長キニ失センカ、薬餌ノ資既ニ限リアリ、況ンヤ克ク永ク入院治療ヲ受クル事ニ於テオヤ、即チ此処ニ於テ従来ノ極貧者ニ対スル施薬・施療ノ他、尚一歩ヲ進メテ簡易(軽費)診療事業ヲ発サレタキ事
第三、東京慈恵会ハ現敷地内ヲ整理シ、将ニ来ル可キ本建築ニ於テハ医院及大学ヲ打テ一丸トナシ、総テ統一連絡アル可キ設計ヲ熟図セラレ、其先ヅ一ヲ作リ、次デ二ヲ造ルノ挙ニ出デン事ヲ期望スルモ、当面三・四層楼、延坪一千二―三百坪ヲ算スル本館ト称ス可キ建築物ヲ興シ
  行啓ニ際シテノ玉座ヲ主トシ、是ニ各科外来診察所・病室・大学各科教室、並ニ其研究室及ビ簡易診療ノ施設アラン事ヲ


東京慈恵会寄附金募集趣意書 大正一五年一二月(DK310003k-0023)
第31巻 p.38-39 ページ画像

東京慈恵会寄附金募集趣意書  大正一五年一二月
                    (渋沢子爵家所蔵)
    東京慈恵会寄附金募集趣意書
国の東西を問はず、時の古今を論ぜず、文化の進むにつれて貧富の懸隔が甚しくなるのは世の中の常態でありますが、均しく皇国の民と生れて朝に貧に泣き夕に病に苦むものあるは、実に見るに堪へず聞くに忍びざる次第であります、本会は此等無告の同胞を救済せんが為めに明治十五年七月創立せられ 皇后陛下御眷護の下にあつて四十余年施療に従事し、其患者の数百参万参千弐百余人、之に要したる経費の総額は実に弐百四拾四万八千六百余円に上り、聊か社会奉仕の実績を挙け来たのであります、而して本会は此目的を達する為めに医院の外医科大学及看護婦教育所を置きて、医員並に看護婦を養成して居ります故総裁有栖川威仁親王妃慰子殿下が常に本会の資産を充実せしめようと思召されたのも、実に御深慮の存するところでありましたが、図らずも先般の大震火災によつて、本会は多大の損害を蒙り、今は仮建築によつて僅に診療に従事して居る有様で、実に遺憾に堪へないのであります、然るに世間の生活難は日増に深刻を加へ、昨年以来患者の数が激増したるに拘らす、建物は狭隘に、設備も不充分で、患者の控所もなく、薄暗い廊下に苦悶して診察を待つ有様であるから、一日たりとも之を忽になし難き場合であります、其上患者の増加するに随つて施療費は倍加し、現在の資産にては経営の困難を感ずる折柄、土地区劃整理の為め曩に東京市長より構内にある看護婦教育所・診察所・研究室の移転を命ぜられ、其結果同教育所も本建築の必要に迫られ、更に各病室等の本建築をも成さねばならぬ時期に遭遇しました
 - 第31巻 p.39 -ページ画像 
現総裁竹田宮故恒久王妃昌子内親王殿下におかせられては、此多事多難の情勢に就いて深く御憂慮あらせられ、特に本会々長を御召になつて親しく有難き御言葉を賜りました、私共は殿下の御思召に感激いたしまして、再三熟議を重ねて新たに寄附金概算百万円を募集するの計画を樹つるに至りました、想ふに現時財界不況の際、敢て此挙を決行するは、殿下の盛旨を体して本会の目的を達するに於て実に已むを得ざる次第であります
庶幾くは大方の諸君、此挙に共鳴して同胞相愛の至誠を表現せられて充分の御援助を賜はり、家に病むで医すること能はさるものなきに至らしめられんことを、切に望むところであります
  大正十五年十二月
                東京慈恵会々長
                   公爵 徳川家達
                同   副会長
                   子爵 渋沢栄一


竜門雑誌 第四六〇号・第七一頁 昭和二年一月 青淵先生動静大要(DK310003k-0024)
第31巻 p.39 ページ画像

竜門雑誌  第四六〇号・第七一頁 昭和二年一月
    青淵先生動静大要
    十二月中 ○大正一五年
○中略
四日  ○中略 東京慈恵会理事会(同会)


竜門雑誌 第四六四号・第六七頁 昭和二年五月 青淵先生動静大要(DK310003k-0025)
第31巻 p.39 ページ画像

竜門雑誌  第四六四号・第六七頁 昭和二年五月
    青淵先生動静大要
      四月中
一日  東京慈恵会理事会(同会)
○中略
十三日 ○中略 東京慈恵会理事会(同会)


竜門雑誌 第四六六号・第一〇一頁 昭和二年七月 青淵先生動静大要(DK310003k-0026)
第31巻 p.39 ページ画像

竜門雑誌  第四六六号・第一〇一頁 昭和二年七月
    青淵先生動静大要
      六月中
○中略
廿一日 ○中略 慈恵会評議員会(同会) ○下略


竜門雑誌 第四七一号・第九五頁 昭和二年一二月 青淵先生動静大要(DK310003k-0027)
第31巻 p.39 ページ画像

竜門雑誌  第四七一号・第九五頁 昭和二年一二月
    青淵先生動静大要
      十一月中
○中略
七日  東京慈恵会理事会(同会)


竜門雑誌 第四七二号・第九一頁 昭和三年一月 青淵先生動静大要(DK310003k-0028)
第31巻 p.39-40 ページ画像

竜門雑誌  第四七二号・第九一頁 昭和三年一月
    青淵先生動静大要
      十二月中 ○昭和二年
 - 第31巻 p.40 -ページ画像 
○中略
十四日 東京慈恵会理事会(同会)
○中略
廿三日 東京慈恵会理事会及評議員会(同会)


竜門雑誌 第四七六号・第一〇九頁 昭和三年五月 青淵先生動静大要(DK310003k-0029)
第31巻 p.40 ページ画像

竜門雑誌  第四七六号・第一〇九頁 昭和三年五月
    青淵先生動静大要
      四月中
○中略
九日  竹田宮家へ伺候。東京慈恵会に出向。 ○中略
十二日 東京慈恵会理事会(同会)
○中略
十五日 ○中略 高松宮殿下に拝謁(同家邸)
○中略
廿一日 風邪の為め自宅に於て静養、爾後三十日に至る。


竜門雑誌 第四七九号・第七一頁 昭和三年八月 青淵先生動静大要(DK310003k-0030)
第31巻 p.40 ページ画像

竜門雑誌  第四七九号・第七一頁 昭和三年八月
    青淵先生動静大要
      七月中
廿五日 四月廿一日以来、御病気の為め御静養中なりしが、殆ど全快せられ、試に本日より事務所に出勤せらる。
○中略
卅一日 東京慈恵会へ出向


竜門雑誌 第四八〇号・第六七頁 昭和三年九月 青淵先生動静大要(DK310003k-0031)
第31巻 p.40 ページ画像

竜門雑誌  第四八〇号・第六七頁 昭和三年九月
    青淵先生動静大要
      八月中
○中略
三日  東京慈恵会理事会(同会) ○下略


東京慈恵会第二十二報告 同会編 第一―三一頁 (昭和四年)刊(DK310003k-0032)
第31巻 p.40-44 ページ画像

東京慈恵会第二十二報告 同会編  第一―三一頁 (昭和四年)刊
    第一 理事会並委員会
昭和三年四月十二日第六十二回理事会ヲ開ク
      議題
 一、昭和三年度歳入歳出予算ニ関スル件
 二、本会医院本建築ニ関スル件
      報告
 一、昭和二年度ニ於ケル会員並患者ノ状況報告
      決議
 一、第一案ハ原案ノ通リ可決セラル
 二、第二案ハ原案ノ通リ承認セラル
   建築委員樋口博士ノ説明セル原案左ノ如シ
    総坪数三千六坪九合
      内訳
 - 第31巻 p.41 -ページ画像 
     便殿坪数  百九十六坪
    本会医院坪数 二千八百十坪九合
 三、尚左ノ協議アリ
  1. 本建築中モ施療事業ヲ継続スルコト
    但入院患者ハ各科ヲ通シ五十名以内トス
  2. 理事ノ同意ヲ得テ寄附金募集ヲナス、之レカ為メ会長ハ総裁宮殿下ノ御都合ヲ伺ヒ、篤志者ヲ竹田宮邸カ若クハ霞ケ関離宮ニ招待シ、本建築ニ関シ御援助ヲ仰クコト
  3. 会員ノ増加ヲ計ル為メ、評議員各位ニ御尽力ヲ願フコト
昭和三年四月二十一日第六十三回理事会ヲ開ク
      議題
 一、寄附金募集ニ関シ詳細打合セノ件
今回ノ理事会ハ、寄附金募集委員長渋沢子爵ノ御申出テニ依リ開催セシニ、突然御病気ノタメ欠席ニ付打合未了、当日渡辺得男氏渋沢子爵ノ命ヲ受ケ出席セラレ、左記要旨ノ伝言アリタリ
 渋沢ハ四月九日竹田宮ニ、四月十五日高松宮ニ参殿、両殿下ヨリ東京慈恵会ノ事業ニ関シ優渥ナル御言葉ヲ給ハリタリ
○中略
昭和三年八月三日第六十八回理事会ヲ開ク
      議題
 一、寄附金募集並ニ本会医院建築ニ関スル件
      決議
 一、寄附金募集ニ就テハ寄附金勧誘状ヲ発送シ、尚寄附金募集委員ハ時機ヲ見テ夫々篤志者ヲ訪問シ寄附ヲ願フコト
 二、医院建築費ニ就テハ勉メテ節減スル様ニセラレタシ
昭和三年九月十七日丸ノ内渋沢事務所ニ於テ寄附金募集委員会ヲ開ク
      議題
 一、寄附金募集ニ関シ打合セノ件
      決議
 一、寄附勧誘状ヲ更ニ出スコト
○中略
昭和三年九月二十七日華族会館ニ於テ、第六十九回理事会並ニ寄附金募集委員会ヲ開ク
      議題
 一、本会医院本建築図案ニ関スル件
 二、本会監事ノ職責ヲ、本会内規トシテ定ムル件
      決議
 一、建築委員ノ提出セシ本会本建築図案ハ、原案ノ通可決セラレ、速ニ本建築ニ着手ノコト 尚細部ニ就テハ、会長・副会長ニ一任セラル
 二、第二案ハ原案ノ通リ可決セラル
昭和三年十一月三十日貴族院議長官舎ニ於テ第七十回理事会ヲ開ク
      議題
 一、本建築ニ関スル規定ノ件
 - 第31巻 p.42 -ページ画像 
 二、寄附金募集ニ関スル件
      決議
 一、第一案ハ左記原案ノ通リ可決セラル
     本建築ニ関スル規定
   第一条 理事会ハ本建築ヲ円満ニ遂行スルタメ、建築専任委員ヲ置ク
   第二条 建築専任委員ハ、工事請負者及工事監督者ヲ定メ工事ノ実施ヲ監督ス
    会長ヨリ左記七氏ニ建築専任委員ヲ嘱託セラル
     森村男爵   大倉男爵  古河男爵
     近藤男爵   高木男爵
     松山陽太郎  古川誠助
 二、第二案寄附金募集ニ関シテハ、尚一層各位ノ御尽力ヲ願フコト
○中略
    第六 寄附金募集ニ関スル件
○中略
昭和三年四月二十一日第六十三回理事会ノ決議ニ基キ、総裁宮殿下ノ御都合ト宮内省ノ御承認ヲ得テ、五月九日左記招待状ヲ篤志者二百二十九名ヘ発送セリ
   拝啓、新緑の候に候処、高堂益々御清穆欣賀之至に候、然は本会事業も従来の御後援に拠り爾後追々整理且発展致居候へ共、本会の建物は大正十二年の大震火災に依りて烏有に帰し、纔に仮建築舎に於て診療に従事致居候処、今や東京市住民の増加と共に、外来及入院の施療患者数激増して愈狭隘となり、設備又不完全にして、此儘看過難致状況と相成、是非共改築を必要と致候へとも、之に要する建築費並逐次増加する院費の支弁に付ては、現在の基本金にては到底力及はさる次第に御座候
  総裁宮故恒久王妃昌子内親王殿下に於かせられ候ても深く御憂慮被遊、小生等に於ても屡々会議仕候上、此際各位に右の現況御聴取りを請ひ、此上の御援助相願ひ候外致方無しと相決し
  総裁宮殿下にも申上け、来る五月十六日午後三時半霞ケ関離宮へ御光来願上候事と相成候、御繁多之際恐縮に候へ共、何卒御繰り合はせ同刻御来会被成下度、別紙寄附金募集趣意書相添へ、此段希上け候、右御案内申上度、如此御座候       拝具
   昭和三年五月九日
                東京慈恵会々長
                   公爵 徳川家達
                同   副会長
                   子爵 渋沢栄一
             殿
   追伸
   一御服装はモーニング又は羽織袴に願上候
   一乍御手数御諾否封中端書にて御回示被下度候
昭和三年五月十六日、霞ケ関離宮ニ招待セシ来賓ニ対シ、総裁竹田宮
 - 第31巻 p.43 -ページ画像 
昌子内親王殿下会場ニ御臨場、御令旨ヲ賜ハリ、次テ徳川会長ノ挨拶アリ、更ニ寄附金募集ニ関シ徳川会長・阪谷顧問・高木院長ヨリ懇談アリ、本建築図案ニ就テハ建築委員樋口博士ヨリ説明セラル、当日及其後会長ヨリ募集委員ヲ嘱託セラレタル評議員左ノ如シ
     水野万寿子  青木楠枝   林富貴子
     穂積仲子   亀井久子   高木島子
     森村卯女子  島津治子   周布貞子
     本野久子   末松生子   原たき子
     実吉綾子   朝吹磯子   鶴見清子
     高木百合子  門野理代子
昭和三年六月六日総会席場ニ於テ、本会医院本建築並寄附金募集ニ関スル報告ヲナセリ
昭和三年八月廿五日、徳川会長・渋沢副会長連名ニテ左記寄附金勧誘状四百三十六通ニ、募集趣意書・慈恵会近況・寄附申込状況等ノ書類ヲ添ヘ、篤志者ニ宛発送セリ
   拝啓、益御清適奉賀候、然は東京慈恵会は明治十五年医院を創立し、明治二十年 昭憲皇太后陛下御眷顧の下に置かせられ、明治四十年社団法人東京慈恵会を組織したるものに有之、所謂慈善病院を経営し、医療を受くる能はざる人々に対し、適当の医療を施し来ること四十有余年、此患者数実に壱百拾数万人、現在に於ては入院患者常に百四・五十人を算し、外来患者亦日々大抵七百人に及び、成績見るべきもの有之候、然るに大正十二年の大震火災の際破壊類焼し、爾来已むなくバラツク建によりて僅に診療致居候次第に御座候処、患者激増の為め、建物の狭隘、設備の不充分なる、一日を忽に難致事情と相成候
  然る処、故総裁有栖川宮威仁親王妃慰子殿下の後を受けられたる現総裁竹田宮昌子内親王殿下におかせられては、此等の点を深く御憂慮被遊、特に徳川会長を召され、有難き御言葉を賜はりたるに付、理事者一同感激に不堪、再三孰議の上、新に寄附金概算百万円を募集して、本建築及必要なる設備を為すの計劃を樹てたる次第に御座候
  東京慈恵会に対しては上記の事情により帝室の御下賜金も有之、且有志諸氏の御寄附も有之、現に相当の資産有之候得共、之を新築費に充当致候ときは、将来の経営不可能と相成候に付、詮方なく前陳の通り大方の御援助を願上候事に致、既に別記の通り御申込も有之候次第に御座候、就て勝手がましく恐縮の至に候得共、尊台には金    円御醵出被成下候はゞ真に難有奉存候
  突然斯く申上候も如何と存じ、一会相催し親しく陳上致候かとも勘考致候得共、炎暑の折柄却て御迷惑と存じ、乍失礼書中拝願仕候次第に御座候間、何卒不悪御諒恕被下度候
  尚寄附金募集趣意書別封拝呈仕候間、御高覧被下度候
  右拝願申上度、如此御座候 敬具
昭和三年十月三十日、徳川会長・渋沢副会長ノ連名ニテ左記寄附金依頼状ニ寄附申込状況等ノ書類ヲ添ヘ、三百九十五通ヲ発送セリ
 - 第31巻 p.44 -ページ画像 
   拝啓、秋冷の候益御清栄奉大賀候、陳ハ過般以書面懇願申上候東京慈恵会医院本建築資金募集の件に関しては、大方の御同情を賜はり深く感謝罷在候、右寄附金も御蔭を以て本日迄の申込額金参拾参万六千四百余円に達し候も、予定の金百万円に達し候は誠に前途遼遠に有之、加之本建築の着手も次第に近づき役員一同焦慮罷在候、先便縷々申上候通り、本会は 皇室の格別御眷護の下に一般無告者の救恤に当り、明治十五年創立以来今日まで実に壱百九万七千余人の施療を為し、今回大震災直後に建設致し候仮建築を本建築に改め、一層聖旨の普及を企図致候次第に就き、時節柄誠に御迷惑の儀と拝察仕候得共、抂けて御承諾被成下候はゞ真に難有奉存候
  右重て御願申上度、如斯に御座候 草々敬具
   昭和三年十月  日
              東京慈恵会
                会長  公爵 徳川家達
                副会長 子爵 渋沢栄一
昭和三年十二月下旬、渋沢副会長御自身署名捺印セラレシ左記寄附金勧誘状七十通ヲ持参若クハ郵送セリ
   拝啓、益御清適奉賀候、然は東京慈恵会の儀に付ては嚮に徳川公爵と連名を以て御願申上置候通、老生数十年来苦心致居候へども、何分にも微力の為所期の目的を達し得ず、常に遺憾千万に存居候処、震災に依り更に甚大の打撃を受け、爾来不得已バラツク建病院にて僅に診療に従事致居候へども、何時までも其儘にも致兼、本建築の計画相樹て候為一層努力を要することゝ相成、当局者一同と共に日夜拮据罷在候、然るに前申上候通何分にも微力の為大方の御高援に俟つ外無之候に付ては、何かと御多端の折柄誠に御迷惑千万に存上恐縮の至に候へども、御無理御願申上候次第に御座候、何卒老人の苦衷並に事情御諒察被成下、何分の御援助被下度切に御願申上候 敬具
本建築寄附金募集ヲ開始セシヨリ、昭和四年三月卅一日迄ニ申込マレタル寄附者芳名並ニ金額前顕ノ如シ


東京慈恵会書類(二) 【拝啓、八月三日(金曜)午前十時ヨリ左記議案ニ就キ本院内ニ於テ理事会相開キ候間…】(DK310003k-0033)
第31巻 p.44-48 ページ画像

東京慈恵会書類(二)           (渋沢子爵家所蔵)
拝啓、八月三日(金曜)午前十時ヨリ左記議案ニ就キ本院内ニ於テ理事会相開キ候間、御出席相成度此段御通知申上候 拝具
               東京慈恵会々長
  昭和三年七月卅一日
               公爵 徳川家達東京慈恵会長之印
    子爵 渋沢栄一殿
    左記
一、寄附金並医院建築ニ関スル件
 右ハ本日渋沢子爵御来院被成、理事会開催可致旨申出有之候次第ニ候間、万障御繰合御出席被下度、御含マテニ此段申添候

拝啓来ル廿七日(木曜)午後二時ヨリ、左記議案ニ付、華族会館ニ於
 - 第31巻 p.45 -ページ画像 
テ理事会並委員会相開候間、御繰合御出席被下度、此段御通知申上候
                           拝具
               東京慈恵会々長
  昭和三年九月廿四日
               公爵 徳川家達東京慈恵会長之印
    子爵渋沢栄一殿
    左記
一、東京慈恵会医院本建築図案ニ関スル件
二、東京慈恵会寄附金募集ニ関スル件
三、東京慈恵会監事ノ職責ヲ本会内規トシテ定ムル件
(別紙)
    東京慈恵会監事ニ関スル意見
                 法学博士 穂積重遠
公益社団法人ノ職務ニツイテハ、民法第五十九条ニ左ノ通リ規定セリ
   監事ノ職務左ノ如シ
  一、法人ノ財産ノ状況ヲ監査スルコト
  二、理事ノ職務執行ノ状況ヲ監査スルコト
  三、財産ノ状況又ハ業務ノ執行ニ付キ不整ノ廉アルコトヲ発見シタルトキハ、之ヲ総会又ハ主務官庁ニ報告スルコト
  四、前号ノ報告ヲ為ス為メ、必要アルトキハ総会ヲ招集スルコト
故ニ定款ニ何等ノ規定ヲ為ササルモ、監事ノ職務権限ハ明白ナリト謂フベシ。而シテ右ノ四項ノ中、第三及ヒ第四ハ非常ノ手段ニ外ナラス監事ノ平常ノ職務ハ第一及ヒ第二ナルガ、会トシテハ出来得ル限リ監事ノ煩労ヲ省キテ、然カモ常ニ監事ト接触ヲ保チ、会務ニ対スル諒解ト助言トヲ不断ニ求ムルヲ可トスヘシ。即チ理事会ノ決議トシテ、大体左ノ如キ内規ヲ定メ業務執行当局ニ於テ之ヲ励行セハ、恐ラクハ監事設置ノ趣意ヲ完クスルヲ得ン
 一、理事会開会ノ際ハ常ニ監事ニ通知シ、監事カ任意出席シテ、会務ニ関スル説明ヲ聴取シ、意見ヲ開陳スルコトヲ得シメ、監事カ理事会ニ出席セサリシ場合ニハ、会議ノ経過ヲ之ニ報告スヘシ。但シ監事ハ議決ニ参加セサルヲ以テ、理事会ノ決議ニツキ責任ヲ負フコトナシ
 二、監事ニ対シ会計当局ヨリ定期ニ会計報告ヲ為シ、殊ニ社員総会又ハ評議会ニ提出スヘキ決算報告・予算案、其他会ノ財産ニ関スル重要ノ案件ハ、予メ監事ニ呈示説明スヘシ
 三、監事ニ対シテハ、差支ナキ限リ理事ト同様ノ待遇ヲ為スヘシ

昭和三年九月廿七日 理事会並委員会
    議事順序
一、本会医院本建築図案ニ関スル説明  建築委員 樋口博士
二、寄附金並会員募集状況報告          院長
三、監事ノ職務内規ニ関スル件          副会長
四、寄附金募集ニ関スル打合セノ件        募集委員長

    東京慈恵会寄附金募集方針
 - 第31巻 p.46 -ページ画像 
一、渋沢募集委員長ノ名ヲ以テ、別紙ノ書状ヲ募集委員ニ出スコト
一、渋沢募集委員長ノ名ヲ以テ、別紙ノ尽力依頼状ヲ理事全員ニ出スコト
一、書記長ヲシテ各募集委員ヲ歴訪セシメ勧誘先ノ引受ヲ乞フコト
一、横浜方面ハ原邦造及大谷嘉兵衛ノ両氏ニ特ニ尽力ヲ依頼スルコト此レガ為ニ会長・副会長連名ノ依頼状(別紙案)ヲ以テ書記長ヲ出張セシムルコト
一、大阪・京都方面ハ会長・副会長連名ノ懇切ナル依頼ヲ出スコト
 (全国多額議員ニモ同断)
一、近ク募集委員会ヲ開キ実行ノ打合ハセヲナスコト
一、同時ニ理事会及建築委員会ヲ開クコト
一、参千円未満ノ先ニ対シ別紙ノ書状ヲ出スコト
(別紙)
      募集委員宛書状案
拝啓、残暑尚烈しく候処益御清祥奉大賀候、然ば過般来不一方御高配を煩はし居候東京慈恵会本建築資金募集の件、最近迄の申込額金参拾五万円余に達し候は誠に御同慶の義にて深く感謝仕候、然る処予定の百万円に達し候には前途甚だ遼遠にて、一層の努力を要し候は勿論、建築に着手の時期も次第に近づき、尚ほ御大礼記念等にて他方面にて大々的寄附金募集の計画も有之、旁此際何卒して至急に所期の目的を達成致さではと御同様焦慮に不堪候、右に関し近かく募集委員会を開催し篤と御協議申上度と存候得共、重なる寄附依頼先に対しては各委員に於て懇親の向々を分担し、直接熱心に勧誘候方効果多かるべしと存候次第、御多端の折柄何とも恐縮に候得共、別封予定表中より成るべく多数御引受の上特別の御尽力を仰き度、御懇願申上候
右得芳意度、如此御座候 敬具
  昭和三年九月  日
                      渋沢栄一
    募集委員宛
     森村・近藤・古河・大倉・高木各男爵
(別紙)
      理事宛書状案
拝啓、残暑未退候処益御清栄奉大賀候、然ば東京慈恵会本建築資金募集の件、最近に於て申込額金参拾五万円余に達し候は全く御尽力の御蔭にて、御同慶に不堪と共に深く感謝罷在候、然る処予定の百万円に達し候は前途甚だ遼遠にて、建築着手の期も近づき候今日、何卒して至急に所期の目的を達成致度と深く焦慮罷在候、右に就き近々開催の理事会の席上にて種々御協議願上度と存居候得共、此際は所謂総動員にて理事各位に於て御懇親の向々を個別的に熱心御勧誘を希ふ事が最も有効かと存候につき、重なる寄附希望先別紙にて御高覧に供し候間御繁多中何とも御迷惑の義恐縮に御座候得共、特に御援助御高配を仰き度、切望の至に不堪候
右の段得芳意申度、如此御座候 敬具
  昭和三年九月  日
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                   寄附金募集委員長
                      渋沢栄一
    各理事宛
(別紙)
拝啓、残暑尚烈しく候処益御清栄奉大賀候、然ば東京慈恵会に関しては多年深甚の御同情を賜はり難有感謝罷在候、然る処過般以書状得貴意候通り、往年の大震災後仮建築にて一般施療に従事し来り候も、今回愈本建築の必要に迫られ、約壱百万円の予算を以て近く起工の運びと相成、此れが資金は 皇室の御下賜金を始め一般特志家の寄附金に依る事に致し、老生同会副会長の故を以て右寄附金募集委員長に任じ折角尽力中に有之候、幸に今日迄約三十五万円余の申込を得候も、前途誠に遼遠にて焦慮罷在候、就ては左記の方々には略頭書の御奮発を願度と存居候につき、御多忙中何とも御迷惑恐入候得共、貴台より直接御勧説被成下候はゞ真に難有奉存候
右乍略儀以書中拝願申上度如此御座候 敬具
  昭和三年九月  日
                      渋沢栄一
    大谷嘉兵衛殿
(別紙)
    参千円未満の先への再勧誘状案
拝啓、残暑未退候処益御清栄奉大賀候、陳者過般以書拝願申上候東京慈恵会本建築資金寄附金の件に関しては、不一方御同情を賜はり深く感謝罷在候、右寄附金も御蔭を以て本日迄の申込額金参拾五万円に達し候も、予定の金百万円に達し候は前途誠に遼遠に有之、加之本建築の着手も次第に近づき役員一同焦慮罷在候、先便縷々申上候通り、同会は 皇室の格別の御眷顧の下に一般無告の者の救恤に当り、明治十九年より今日迄実に百余万人の施療をなし、今回大震災直後に建設せし仮建築を本建築に改め、一層聖旨の普及を企図致候次第につき、時節柄誠に御迷惑の義と拝察仕候得共、抂げて過般申上候額丈け御承諾被成下候はゞ真に難有奉存候
右重ねて拝願申上度、如此御座候 草々敬具
  昭和三年九月  日
               東京慈恵会
                会長  公爵 徳川家達
                副会長 子爵 渋沢栄一
(別紙)
拝啓、爾来御疎遠に打ち過ぎ欠礼此事に御座候、残暑尚烈しく候処益御清栄奉大賀候、然ば東京慈恵会に関しては年来深き御同情を賜はり殊に今回同医院本建築寄附金募集につきては、深甚の御芳意を寄せられ、親しく同会迄御光来の上多額の御寄附被成下候のみならず、貴地方に於ける募集方に関し種々御懇篤なる御高諭を賜はり候段、真に忝なく感謝の至りに候、右寄附申込も今日迄以御蔭金参拾五万円に達し候も、予定の百万円には前途甚だ遼遠にて、募集委員長なる老生を始め役員一同焦慮罷在候、今日御多忙中何とも恐縮に候得共、特に貴台
 - 第31巻 p.48 -ページ画像 
の御同情御声援を希ひ、何卒して所期の目的を達成致度と切願の至に不堪候、実は拝眉の上親しく拝願申上べきに候得共、乍略義以書中得芳意申候、尚詳細の義は岡書記長より言上可仕候間、宜しく御聴取の程願上候 草々敬具
  昭和三年九月  日
                     渋沢栄一
    大谷嘉兵衛殿

拝啓、愈御清穆賀上候
陳者過般本会慈恵事業に付御後援相願候処、早速御快諾の上金壱万五千円寄附御申込被下御高意難有拝受仕候、御蔭を以て本会医院本建築も近く工事に着手の段取と相成候段、謹て御厚礼申上候、竣工の上は極力本会目的の遂行に努力し、以て有終の好果を収め、本会の事業と共に永く御芳志を記念可仕、玆に感謝の意を表し候 拝具
  昭和三年十月八日
                東京慈恵会
                 会長  徳川家達
                 副会長 渋沢栄一
    子爵 渋沢栄一殿


竜門雑誌 第四八三号・第一〇三頁 昭和三年一二月 青淵先生動静大要(DK310003k-0034)
第31巻 p.48 ページ画像

竜門雑誌  第四八三号・第一〇三頁 昭和三年一二月
    青淵先生動静大要
      十一月中
○中略
三十日 東京慈恵会理事会(貴族院議長官舎)


竜門雑誌 第四九三号・第一〇三頁 昭和四年一〇月 青淵先生動静大要(DK310003k-0035)
第31巻 p.48 ページ画像

竜門雑誌  第四九三号・第一〇三頁 昭和四年一〇月
    青淵先生動静大要
      九月中
十二日 東京慈恵会理事会(貴族院議長官舎)
○中略
廿五日 東京慈恵会募集委員会(渋沢事務所)


東京慈恵会書類(二) 【拝啓、来ル十二日(木曜)午後四時ヨリ、左記議案ニ付、貴族院議長官舎ニ於テ理事会相開候間…】(DK310003k-0036)
第31巻 p.48 ページ画像

東京慈恵会書類(二)          (渋沢子爵家所蔵)
拝啓、来ル十二日(木曜)午後四時ヨリ、左記議案ニ付、貴族院議長官舎ニ於テ理事会相開候間、御多用中ニハ可被為在候ヘ共、万障御繰合是非御出席相願度、此段得貴意候 敬具
  昭和四年九月六日
       東京慈恵会々長 公爵 徳川家達東京慈恵会長之印
    子爵 渋沢栄一殿
     左記
一、本会医院本建築資金調達ニ関スル件
一、来ル十月十九日開催帝都復興展覧金出品ニ関スル件
一、本建築附属工事ニ関スル報告
 - 第31巻 p.49 -ページ画像 


竜門雑誌 第五〇一号・第八七頁 昭和五年六月 青淵先生動静大要(DK310003k-0037)
第31巻 p.49 ページ画像

竜門雑誌  第五〇一号・第八七頁 昭和五年六月
    青淵先生動静大要
      五月中
○中略
十二日 東京慈恵会理事会及評議員会(貴族院議長官舎)


東京慈恵会書類(二) 【拝啓、来ル十二日(月曜)貴族院議長官舎ニ於テ、左記議案ニ付、同日午後四時ヨリ理事会…】(DK310003k-0038)
第31巻 p.49 ページ画像

東京慈恵会書類(二)          (渋沢子爵家所蔵)
拝啓、来ル十二日(月曜)貴族院議長官舎ニ於テ、左記議案ニ付、同日午後四時ヨリ理事会、午後四時半ヨリ評議会相開キ候間、御繰合御出席相成度、此段御通知申上候 敬具
  昭和五年五月五日
        東京慈恵会々長 公爵 徳川家達東京慈恵会長之印
    子爵 渋沢栄一殿
       同令夫人
     左記
一、昭和四年度収支決算
二、五月十五日開催ノ慈善演芸会ニ関スル打合ノ件