デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2020.3.6

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

1章 社会事業
4節 保健団体及ビ医療施設
1款 社団法人東京慈恵会
■綱文

第31巻 p.54-55(DK310006k) ページ画像

昭和6年11月15日(1931年)

是日、栄一ノ葬儀ニ際シ、当会会長徳川家達弔詞ヲ贈ル。


■資料

竜門雑誌 第五一八号・第三九―四〇頁 昭和六年一一月 弔詞(DK310006k-0001)
第31巻 p.54 ページ画像

竜門雑誌  第五一八号・第三九―四〇頁 昭和六年一一月
    弔詞
○上略
    ○
本会副会長正二位勲一等子爵渋沢栄一閣下ハ、二豎ノ侵ス所トナリ溘然薨去セラル、誠ニ哀悼ノ至ニ堪ヘス、回顧スレハ前総裁 故威仁親王妃慰子殿下ノ旨ヲ奉シ、社団法人東京慈恵会ヲ創立シ、総裁殿下ノ御推挙ニ依リ副会長ニ就任セラレ、爾来二十有五年、特ニ財務主任トシテ本会財政ノ基礎ヲ定メ、以テ今日ノ鞏固ヲ致セリ、大正十二年大震火災ニ罹リ本会屋舎悉ク烏有ニ帰シタレハ、直ニ仮建築ノ工ヲ竣ヘ七ケ年ノ間幸ニ診療ヲ継続スルコトヲ得タリ、大正十五年総裁故恒久王妃昌子内親王殿下ノ旨ヲ体シ、未曾有ノ財界不況ニモ拘ハラズ、幾多ノ困難ヲ排シ寄附金ヲ募集シ、本建築ヲ完成シ本会ノ事業甦生発展ノ途ニ就キシハ、全ク閣下ノ本会創立以来終始一貫本会ノ為メニ尽瘁セラレシ賜ニシテ、実ニ感謝ニ堪ヘサル所ナリ、而シテ閣下ノ本会ニ於ケル偉績ニ対シ深甚ナル敬意ヲ表シ、猶本会々務ニ関シ将来閣下ノ尽力ニ期待スルモノ多カリシモ、今ヤ幽明処ヲ異ニス、嗚呼悲イ哉、玆ニ恭シク弔詞ヲ述ヘテ英霊ニ告ク、希クハ饗ケヨ
  昭和六年十一月十五日
                東京慈恵会々長
                   公爵 徳川家達
○下略




〔其他ノ資料〕竜門雑誌 第二八八号・第四六頁 明治四五年五月 閑院宮妃殿下の御召(DK310006k-0002)
第31巻 p.54 ページ画像

竜門雑誌  第二八八号・第四六頁 明治四五年五月
○閑院宮妃殿下の御召 東京慈恵会総裁閑院宮妃殿下に於かせられては、五月九日午後三時青淵先生其他の同会理事・評議員を御召しあらせられて、懇切なる御詞を賜はり、且つ茶菓の饗応を遊ばされたる由
   ○閑院宮妃智恵子殿下、是年四月十一日当会総裁代理ニ正式ニ就任ス。


〔其他ノ資料〕中外商業新報 第一〇二四五号 大正三年一〇月二九日 ○解剖死体の供養(DK310006k-0003)
第31巻 p.54 ページ画像

中外商業新報  第一〇二四五号 大正三年一〇月二九日
○解剖死体の供養 芝区愛宕町なる東京慈恵会病院並に同附属医学専門学校にては、廿八日午後二時より芝公園増上寺に於て従来同病院にて解剖に附したる死体の追悼式を挙行せり、堀尾大僧上以下二十五名の僧侶の読経あり、次いで四十余名の遺族に対し茶菓の饗応ありて、同三時半散会せるが、出席者の主なるものは渋沢・石黒両男始め、同病院の役員・看護婦並びに同校職員等、無慮三百名にして頗る盛会なりき
 - 第31巻 p.55 -ページ画像 


〔其他ノ資料〕中外商業新報 第一一三八七号 大正六年一二月一五日 ○総裁宮殿下の御召(DK310006k-0004)
第31巻 p.55 ページ画像

中外商業新報  第一一三八七号 大正六年一二月一五日
    ○総裁宮殿下の御召
東京慈恵会総裁有栖川宮妃慰子殿下には、十四日午後二時三年町の御本邸に於て茶話会を開かせられ、同会長徳川家達公・副会長渋沢栄一男・高木医院長・実吉副医院長、並に鍋島侯夫人其他評議員の貴婦人理事・商議員等四十余名を召し、表御殿に於て拝謁仰付られ、一同に対し種々御懇切なる御言葉あり、且つ御鄭重なる御茶菓を賜ひたり


〔其他ノ資料〕東京慈恵会第十七報告 同会編 第一―三頁 (大正一三年)刊(DK310006k-0005)
第31巻 p.55 ページ画像

東京慈恵会第十七報告 同会編  第一―三頁 (大正一三年)刊
    第一 総裁
○上略
二大正十二年十二月十四日、皇后宮大夫ヨリ左ノ通リ通牒アリ
  社団法人東京慈恵会総裁故威仁親王妃慰子殿下薨去ニ付、故恒久王妃
  昌子内親王殿下其後任トシテ御就任ノ儀、本日
  皇后陛下御沙汰被為在候条、此段及御通牒候也
   大正十二年十二月十四日
              皇后宮大夫 男爵 大森鍾一
    社団法人東京慈恵会々長
      公爵 徳川家達殿
三同月廿七日、総裁殿下御本邸ニ於テ、会長・副会長・理事ヲ御引見在ラセラル
四大正十三年三月十四日、総裁殿下華族会館ニ於テ会長・副会長・理事・評議員・顧問・商議医員ヲ御引見在セラレ、左ノ令旨ヲ賜ハル
  吾先ニ東京慈恵会総裁ノ任ニ就キ、本日玆ニ各員ト相見ルヲ喜フ本会ハ昨年震火災ノ厄ニ遇ヒ多大ノ損失ヲ蒙リタルモ、各員ノ熱誠努力ニ依リ近ク復興開院ノ運ヒニ至レリト聞ク、時勢ハ益々慈恵事業ノ発達ヲ望ムコト切ナルモノアリ、尚将来各員ノ一層相協力シテ本会ノ発展ヲ計リ、以テ曩日賜ハリタル
  皇后陛下ノ令旨ニ副ヒ奉ラン事ヲ望ム
五会長ハ同日左記ノ通リ奉答セリ
  本会ハ新ニ殿下ヲ総裁ニ奉戴シ、光栄ニ堪ヘサル所ナリ、本日玆ニ殿下ノ台臨ヲ辱フシ、特ニ優渥ナル令旨ヲ賜ハル、家達等感激ノ至リニ堪ヘス、昨年震災後諸般ノ経費ヲ節約シ、従来ノ事業ヲ縮少スルコトナク、本月下旬仮建築ノ竣工ヲ告ケ、近ク開院ノ運ヒニ至ラントス、我等一同協力シテ益々本会ノ拡張ニ尽力シ、以テ令旨ニ副ヒ奉ランコトヲ期ス、謹テ奉答ス