デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

1章 社会事業
4節 保健団体及ビ医療施設
17款 財団法人癩予防協会
■綱文

第31巻 p.210(DK310040k) ページ画像

昭和6年11月15日(1931年)

是月十一日栄一歿ス。是日葬儀ニ際シ当会弔詞ヲ呈ス。


■資料

竜門雑誌 第五一八号・第三七頁 昭和六年一一月 弔詞(DK310040k-0001)
第31巻 p.210 ページ画像

竜門雑誌  第五一八号・第三七頁 昭和六年一一月
    弔詞
○上略
      ○
財団法人癩予防協会会頭正二位勲一等子爵渋沢栄一君薨去セラル、本協会ハ子爵ノ創立スル所ニ係リ、今ヤ基礎漸ク成リテ、将ニ活動ノ期ニ入ラントスルノ秋、遽ニ其訃ヲ聞ク、洵ニ暗夜灯火ヲ失フノ感ナキ能ハス、子爵ノ癩患者ニ対スル同情ヤ極メテ厚ク、客秋九十一歳ノ高齢ヲ以テ、卒先癩予防協会創立ノ事ニ当ラレ、本年三月終ニ之カ設立ヲ見ルニ至ル、而シテ其ノ本会会頭ニ就任セラルルヤ、子爵ノ高風ヲ慕ツテ本会事業ニ共鳴セラルルノ士ハ、欣然トシテ私財ヲ投シ、創立日猶浅キニ拘ラス本邦有数ノ財団法人タルニ至レリ、本会ノ恵沢ニ浴スル者永ク子爵ノ功績ヲ牢記シテ忘ルルコト莫カルヘシ
顧フニ、癩ノ如キ古来社会ノ嫌忌ヲ受クルコト甚シキ疾病ノ予防団体設立ハ、人格高潔ニシテ社会ノ儀表タル人ニアラサレハ克ク之カ成功ヲ見ルコト難シ、本会ノ子爵ニ負フ所実ニ甚大ニシテ、将来ノ発展亦子爵ノ徳望ニ俟ツ所極メテ大ナルモノアリ、不幸溘然トシテ今其ノ長逝ニ遭フ、哀悼何ソ堪ヘン、玆ニ謹ミテ弔意ヲ表ス
  昭和六年十一月十五日
               財団法人癩予防協会
                 名誉会頭 安達謙蔵
○下略