デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2020.3.6

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

2章 労資協調及ビ融和事業
2節 融和事業
3款 財団法人中央社会事業協会地方改善部
■綱文

第31巻 p.733-734(DK310108k) ページ画像

大正14年5月16日(1925年)

是日並ニ翌十七日、当部事業ノ一トシテ全国融和事業大会、協調会館ニ於テ開催セラル。栄一、当協会会長トシテ之ニ与ル。


■資料

財団法人中央社会事業協会書類(二) 【(印刷物) 拝啓、益々御清穆奉賀候、陳者聖代ノ今日尚国内ニ残存セル…】(DK310108k-0001)
第31巻 p.733 ページ画像

財団法人中央社会事業協会書類(二)      (渋沢子爵家所蔵)
(印刷物)
拝啓、益々御清穆奉賀候、陳者聖代ノ今日尚国内ニ残存セル同胞間ノ不合理ナル差別ヲ撤廃シ、協調諧和ノ実ヲ挙グルハ、刻下ノ現状ニ鑑ミ、最急務ト思料致候ニ付、僭越ナガラ弊会主催ノ下ニ全国融和事業大会ヲ開キ、該問題ヲ討究シ所期ノ目的ヲ貫徹致度候間、御繁務中ニハ可有之候得共、御臨席ノ栄ヲ得度御案内申上候 敬具
  大正十四年四月二十日    財団法人中央社会事業協会長
                   子爵 渋沢栄一
          殿

             十六日(土曜日)午前九時ヨリ午後四時迄
 一、会期 大正十四年五月
             十七日(日曜日)午前九時ヨリ正午迄
 一、会場 東京市芝公園 協調会館


中外商業新報 第一四〇六七号 大正一四年四月三〇日 差別待遇を撤廃せよ 全国融和事業大会をひらく(DK310108k-0002)
第31巻 p.733 ページ画像

中外商業新報  第一四〇六七号 大正一四年四月三〇日
    差別待遇を撤廃せよ
      全国融和事業大会をひらく
渋沢子を会長とする中央社会事業協会では、聖代の今日国内になほ不合理な差別をなすものがあるので、これを撤廃し、協調諧和の実を挙ぐるため、来る五月十六・七の両日、芝協調会館において全国融和事業大会を開いて協議し、講演会も開催すると


中外商業新報 第一四〇八四号 大正一四年五月一七日 祝辞に幕があいた融和事業の大会 協調館に集つた千余名揃つて新宿御苑拝観に(DK310108k-0003)
第31巻 p.733-734 ページ画像

中外商業新報  第一四〇八四号 大正一四年五月一七日
    祝辞に幕があいた融和事業の大会
      協調館に集つた千余名揃つて新宿御苑拝観に
はじめての全国融和事業大会は、十六日協調会館で開かれた、埼玉県の八十九人、栃木の八十八人、東京の七十人はじめ全国から
 - 第31巻 p.734 -ページ画像 
 千余名 が出席し、山室軍平氏の救世軍の士官服姿、黒衣の袈裟姿が並び、奈良の徳田さく子、広島の橋本きみさん等の婦人も居る、来賓席には文部省の鈴置次官、内務省の湯浅次官・鈴木参与官・宇佐美知事、川崎警保局長、塚本法制局長官、大久保・井上両貴族院議員の顔が見える、午前九時開会式を行ひ、中央社会事業協会長渋沢子代理として大久保利武氏
 開会の 辞を述べ、総理大臣をはじめ宮内・内務・司法・文部各大臣の祝辞代読、加藤政之助氏の祝辞があつた後、同会副会長窪田静太郎氏の司会で総会に移り、満場一致で議長に大久保氏を推し、宣言・決議の起草委員の選任は議長一任で同愛会の柳田外廿四氏が指名されて、第一日の協議を終へ、穂積博士の「普通選挙の社会的意義」の講演を聴き、午後一時から打つれて新宿御苑の
 拝観に 向つた、引続き十七日に第二日を同所に於て開き
 △協調諧和の実をあぐる具体案を作成する件△融和事業方策△普選実施と融和団体の態度△部落の生活向上を誘致する件
等二十三件の重大なる協議案の協議をする筈である
   ○栄一病気引籠リ中。



〔参考〕(今井兼寛) 書翰 渋沢栄一宛 大正一四年九月三〇日(DK310108k-0004)
第31巻 p.734 ページ画像

(今井兼寛) 書翰  渋沢栄一宛 大正一四年九月三〇日
                     (渋沢子爵家所蔵)
(印刷物)
拝啓
時下秋光日ニ相増シ候処、弥々御清祥ノ条奉欣賀候
却説、小生事大正十二年八月二十八日中央社会事業協会ニ於テ地方改善部ノ開設セラルヽト共ニ該事務ニ従事致シ候以来、融和促進ノ事業ニ関シ、公私内外一方ナラヌ御援助ヲ蒙リ、常ニ感謝致シ居リ候処、今般都合ニ依リ地方改善部ヲ九月三十日限リ廃止ノコトニ相成リ、従ツテ自然退職致シ候ニツキ、玆ニ従来ノ御厚誼ニ対シ、深ク御礼申上度、猶今後ハ従前通リ内務省社会局嘱託トシテ斯道ノ末班ニ列リ奉仕可致候ニツキ、一層ノ御眷顧ヲ相仰キ度、右御挨拶旁得貴意候 敬具
  大正十四年九月三十日
           東京市小石川区東青柳町二十三番地
                      今井兼寛
    (表面)

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  郵便はかき    滝ノ川西ケ原     子爵 渋沢栄一閣下