デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

  詳細検索へ

公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

2章 労資協調及ビ融和事業
3節 内鮮融和
4款 日鮮懇話会
■綱文

第31巻 p.768-770(DK310115k) ページ画像

大正13年7月18日(1924年)

是ヨリ先栄一、内鮮融和ノタメノ一機関ヲ設立セントシ、是日銀行倶楽部ニ会員ニ予定セル人々ヲ招請、会ノ成立ヲ見、名称ヲ日鮮懇話会ト定ム。


■資料

集会日時通知表 大正一三年(DK310115k-0001)
第31巻 p.768 ページ画像

集会日時通知表  大正一三年       (渋沢子爵家所蔵)
七月十八日(金) 午前十一時 内鮮融和問題ノ件(銀行クラブ)


渋沢栄一書翰 控 佐々木勇之助宛 (大正一三年)七月一六日(DK310115k-0002)
第31巻 p.768 ページ画像

渋沢栄一書翰 控  佐々木勇之助宛 (大正一三年)七月一六日 (渋沢子爵家所蔵)
(朱印)          大正十三年七月十六日《(朱書)》

                内鮮融和ニ関スル協議会通知状
拝啓
愈御清穆奉慶賀候、然者朝鮮ニ関スル研究ニ関シ兎モ角一応御会合之上御協議ヲ願フ件ニ付、貴意ヲ得置候ニ付テハ、乍恐縮来ル十八日午前十一時半丸之内銀行倶楽部ヘ御抂駕相願度、御案内迄如此ニ御座候
                            敬具
  七月十六日
                   子爵 渋沢栄一
    佐々木勇之助様
             侍史
 追而当日斎藤総督モ列席之筈ニ御座候、尚昼餐之用意為致置候


日鮮懇話会関係書類(DK310115k-0003)
第31巻 p.768-770 ページ画像

日鮮懇話会関係書類            (渋沢子爵家所蔵)
予て考案中なりし内鮮融和問題に付、大正十三年七月十八日東京銀行倶楽部に於て協議会を開催す、出席者如左
                   斎藤朝鮮総督
                   渋沢子爵
                   宮尾舜治
                   児玉謙次
                   団琢磨
                   小野英二郎
                   藤山雷太
                   佐々木勇之助
                   伊東米治郎
                   梶原仲治
                   木村久寿弥太
                   美濃部俊吉
                   野中清
                   入江海平(満鉄)
                   藤原銀次郎(代理)
 - 第31巻 p.769 -ページ画像 
一同種々協議の結果、趣旨は賛同するも、趣意書・規則書等を成文とするは差障る所あるべきに付(朝鮮問題に付大に金を醵集する会の如き誤解を受け、結局寄附金の請求に苦しめらるゝ恐あり)之を中止し単に時々会合懇談する位に止めたし、強て会名を附すれば内鮮懇談会位とし、宮尾(東拓)・野中(鮮銀)を幹事とし世話方を依頼することとなりたり。右の趣は当日欠席者市来乙彦・門野重九郎・大川平三郎村井吉兵衛諸氏に通知することゝせり。右協議の結果、兼て研究中なりし朝鮮協和会設立趣意書・規約案は暫く廃案とし、将来必要ある場合の参考の為め単に保存することゝなれり
   ○右ハ渋沢事務所用箋ニタイプセラレタルモノナリ。文中当会ヲ「内鮮懇談会位とし」トアリ、後掲集会日時通知表ニハ「内鮮懇話会」トアレドモ、左掲幹事ノ概況ニハ「日鮮懇話会」トアリ。

拝啓、益御清適奉賀候、然者朝鮮関係ノ事項ニ付懇話ヲ為スノ目的ヲ以テ会ヲ設クルノ件ニ付去ル十八日御会合御協議ノ結果、本会ハ此場合特ニ規約ノ如キモノヲ定ムルコトナク、会合打合ハセヲ為スヲ必要又ハ便宜ト認ムルカ如キ事件生シタル際ニ随時会合スルコトヽシ、会名ハ便宜上日鮮懇話会ト名ツケ、下名等ヲ幹事ニ御指名相成候ニ付御承知被下度、別記当日会合ノ概況御報旁此段得貴意候 敬具
  大正十三年七月廿四日
                 東洋拓殖会社
                      宮尾舜治
                 朝鮮銀行
                      野中清
    子爵 渋沢栄一殿
(別紙)
    七月十八日開催朝鮮関係事項相談会概況
七月十八日東京銀行集会所ニ会合ス
当日会合セラレタル各位ハ左ノ通リニシテ、市来乙彦君・大川平三郎君・門野重九郎君・中島久万吉君・村井吉兵衛君・藤原銀次郎君ノ諸君ハ案内状ヲ発シアリタルモ事故有之欠席セラレタリ
 入江海平君    伊東米次郎君  小野英二郎君
 梶原仲治君    団琢磨君    藤山雷太君
 児玉謙次君    斎藤実君    佐々木勇之助君
 木村久寿弥太君  渋沢栄一君   美濃部俊吉君
 宮尾舜治     野中清
当日ハ先ツ渋沢子爵ヨリ本会合ヲ目論見ラルヽニ至リタル沿革並其ノ趣意ニ付陳述セラレ、次テ斎藤総督ヨリ此ノ如キ会ノ設ケラルルコトハ頗ル望マシキ旨ヲ陳ヘラレ、数氏ヨリ本会ノ趣旨及会員ノ範囲等ニ付質問又ハ意見ヲ陳ヘラレ、渋沢子爵ヨリ説明セラルルトコロアリ、結局内容外観共ニ政治経済等ニ関シ、企画又ハ運動スルモノナルヤノ誤解ヲ招クカ如キコトヲ避ケ、会合者モ余リニ広キ範囲ニ及ホサス、大体当日会合セラレタル人々(会合ノ案内ヲ発シタルモ事故アリ欠席セラレタル人々ヲモ含ム)ニ止メ、又特ニ規約ヲ定ムルコトヲ為サス
 - 第31巻 p.770 -ページ画像 
今後随時会合シ懇談スルコトニ申合ハサレ会名ハ便宜上日鮮懇話会トシ、東洋拓殖会社社長及朝鮮銀行総裁ヲ幹事ニ指名セラレタリ


集会日時通知表 大正一三年(DK310115k-0004)
第31巻 p.770 ページ画像

集会日時通知表  大正一三年      (渋沢子爵家所蔵)
 九月十六日(火) 正午 内鮮懇話会(銀行クラブ)
十一月四日(火)  正午 内鮮懇話会(銀行クラブ)


渋沢栄一 日記 昭和三年(DK310115k-0005)
第31巻 p.770 ページ画像

渋沢栄一 日記  昭和三年       (渋沢子爵家所蔵)
一月十二日 晴 寒気強カラス
○上略 鮮人崔有声氏ノ来訪ニ接ス、来意ノ要ハ学生救護ノ趣旨ナルモ、趣旨明確ナラス、依テ他日内鮮懇話会ノ諸氏ト協議シテ何分ノ取扱スヘキ旨ヲ答ヘ置ク
   ○本巻所収「相愛会」並ニ次掲「光明会」及ビ「向上会館」参照。