デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

3章 国際親善
2節 米国加州日本移民排斥問題
8款 日米協会
■綱文

第35巻 p.576-583(DK350113k) ページ画像

大正9年11月24日(1920年)

是日、当協会ハアメリカ合衆国カリフォルニア州ニ於ケル、日本人排斥問題善後策ヲ講ズルタメ、当協会ノ特別委員トシテ近ク帰国セントスル合衆国人イー・ダブリュウ・フレーザー及ビジェー・アール・ゲーリー並ニ帰国スベキ当協会副会長ビー・ダブリュー・フライシャーヲ、麹町区内山下町華族会館ニ招待シテ送別午餐会ヲ開ク。栄一出席シテ演説ヲナス。次イデ十二月十六日、当協会日米関係協議会丸ノ内東京銀行倶楽部ニ開カル。栄一出席シテ両委員ノ帰米ニ関シテ協議ス。


■資料

(日米協会)邦文記録 第弐号(DK350113k-0001)
第35巻 p.576-578 ページ画像

(日米協会)邦文記録 第弐号 (社団法人日米協会所蔵)
大正九年度
    第二十一 第十七回執行委員会
一、時日 大正九年九月三十日午後零時三十分
二、場所 東京銀行倶楽部
三、司会者 金子会長
四、出席委員 阪谷名誉副会長、フライシヤー副会長、阪井幹事、メツサー幹事、小野会計、ゲアリー会計、ワトソン監査役、姉崎委員フレザー委員○以下八名氏名略ス
五、来賓 日置大使
六、会長及来賓挨拶
 会長 本委員会ハ主トシテ目下日米両国間ニ暗雲ヲ漲ラス加州問題ニ関シ御協議ヲ願度御参集ヲ請ヘル次第ナルガ、折柄前副会長日置益氏御帰朝アリシニヨリ招待セルニ御承諾ヲ得タルハ光栄ノ至ナリ
 日置大使 右ニ対シ諸氏ノ熱心ナル努力ニヨリ協会ノ益々隆盛ニ赴クヲ祝シ丁重ナル謝辞ヲ述ベラル
七、協議事項
 阪谷名誉会長 加州ニ於テ「レフレンダム」ニヨル土地法成立セバ我民心ニ甚深ナル悪印象ヲ与フベク、能フベクンバ之ガ成立
 - 第35巻 p.577 -ページ画像 
ヲ阻止センコトヲ切望ス、然ルニ目今ハ該法案ノ是非ヲ問フベキ時機ニアラズシテ吾人ガナスベキ何事カ残サレ居ラザルカ、若シアリトセバ其ハ何カ、将タ其手段ニシテ失敗ニ帰スル時ハ吾人ハ如何ニセバ可ナルカヲ明ラカニシ、必要ニ応シ其手段ヲ実行スルニ在リ
 ○中略。此間日米協会ノ名ニ於テ土地法反対ノ決議ヲアメリカ合衆国ノ有力筋ニ致スベシトノ案出ヅ。
 メツサー幹事 此際在留米人ヲ代表シテフレザー氏、ゲアリー氏ニ帰国シ貰ウテハ如何
 阪井幹事 最モ望マシキコトナリ、但シ全然米人会員ヲ代表スルコトニシタシ
 阪谷名誉副会長 両氏カ帰国セラルヽニ付本会ノ決議文ハ有力ナル根拠トナルベシ
 フレザー委員 余等ハ単ナル商人ニ過ギズ、其レヨリモ、金子子爵及渋沢子爵ノ如キ米人ノ心理状態ニ通暁シ、且米人ニ広ク知ラルヽ有力者ノ此際渡米セラレンコトラ希望ス
 フライシヤー副会長 先ツ両氏ノ都合ヲ聞キタシ
 フレザー委員 即答シ能ハズ
 ゲアリー会計 自分ハ先以テ阪谷男爵・神田男爵・阪井氏等ト協議シタル上決定シタシ
 メツサー幹事 米国ノ有力者ニ対シテ日本ノ形勢日本人ノ体度《(態)》ヲ説明スルニハ両氏ヲ最適任ト信ズ、両氏ヲ特別委員ニ任命シ即時米国ニ向テ出発セラレンコトヲ希望ス
 両氏ヲ除ク外ノ出席委員一同熱心ニ両氏ノ承諾ヲ求メテ止マズ
 会長決ヲ取リ一同異議ナク可決決定ス
○中略
  ゲアリー会計 形勢ノ切迫及加州人ノ体度ニ付甚深ナル遺憾ノ意ヲ表明シ、在留米人ハ挙ツテ之ガ円満解決ヲ希望シテ止マズ、自分ハ此際進ンデ国務卿、日本協会々長、加州知事スチーヴン氏、モリス大使、ライフスナイダー博士等ニ面接シテ適当ナル対策ヲ講ジ、両国間ノ友交関係・商業関係ヨリ障害物ヲ除キ、正道ニ復帰セシムルニ一臂ノ力ヲ尽シ得ンコトラ望ムト演説セラル
○中略
    第二十八 フレザー氏、ゲアリー氏協議会
九月三十日ニ開催セル第十七回執行委員会ニ於テ、出席委員一同ヨリ加州問題其他ニ関シ米国当路ノ有力者等ヲ訪ヒ、直接日本ノ実情ヲ説明シ了解ヲ求ムル為、米国ニ帰リ運動ニ従事センコトヲ嘱望セラレタルフレザー氏、ゲアリー氏ノ両氏ハ、其後熟考中加州ニ於ケル土地法成立セルモ、尚ホ其ノ善後等ニ関シ了解ヲ求ムルノ必要毫モ前日ニ譲ラズ、愈々帰米運動ノ決心ヲ堅メラレシガ、其前日本側ノ有力者ト打合セヲナシ置クノ必要アル為メ十一月十六日正午、右両氏ニ金子会長阪谷男爵、団琢磨氏、添田寿一氏、梶原仲治氏、串田万蔵氏、阪井徳太郎氏、小野英二郎氏、フライシヤー氏及主事ノ十二名東京銀行倶楽
 - 第35巻 p.578 -ページ画像 
部ニ参集協議会ヲ催セリ、席上日本側ノ希望ヲ詳細説明スル処アリ、訪問ノ範囲・方法・期間等一切両氏ニ一任シ、両氏ハ今回帰国ノ条件トシテ旅行・訪問等今回ノ運動ニ要スル費用ハ一切自弁タルベキコトノ承認ヲ強要セラレ、尚ホ当面ノ加州問題一段落ヲ告ゲタル今日左迄急速帰米ノ必要モナキコト故、出発ハ両氏ノ都合ニ一任スルコトヽナリタリ
    第三十 フレザー氏、ゲアリー氏送別午餐会
一、時日 大正九年十一月二十四日午後零時三十分
二、場所 華族会館
三、司会者 金子会長
四、出席者 九拾五名(別綴参照)
五、正賓 副会長・ゼー・アール・ゲアリー氏、ビー・ダブリユ・フライシヤー氏(フレザー氏ハ急ニ商用出来支那ニ赴カレ参会不能ヲ遺憾トスル旨申越サル、又駐独大使日置益氏ヲ正賓トシテ招待シアリシガ、急ニ宮中ノ午餐ニ召サレ是又出席スルコト能ハザルヲ遺憾トスル旨申越サレタリ。但シ同大使ハ宮中ヨリノ帰途出席、散会前ノ会見ニ一々挨拶セラレタリ)
 陪賓 外務次官埴原正直氏、ドクトル・フランク・エル・ブラウン氏、アール・シー・ハウス氏、シメオン・チー・トービー氏ロビンソン氏
六、演説 食後左ノ順序ニテ演説アリタリ
  金子会長、渋沢子爵(病余特ニ出席)送別辞
  ゲアリー副会長答辞
本午餐会ハ時局柄非常ニ緊張セル会合ニシテ、意見ノ交換随所ニ行ハレ、午後二時三十分散会
   ○両人ハ十二月二十五日出発セリ。


(阪谷芳郎)日米関係委員会日記 大正九年(DK350113k-0002)
第35巻 p.578 ページ画像

(阪谷芳郎)日米関係委員会日記 大正九年
                     (阪谷子爵家所蔵)
○九、九、三〇 日米協会委員会、米人側排日ノ件ニ付本国ヘ電報決議、ゲリー、フレーザー両氏派遣ノ件決議、本会ヨリ紐育日米会ヘ電報決議(添田・姉崎・ワツトソン委員)
   ○中略。
  九、十、七 日米協会米人決議(ゲリー、フレーザー二氏派遣共)
        平和協会川上勇談(重大視スヘカラス云々)
         右時事及ヒ他ノ新聞ニモアリ
   ○中略。
九、十一、二四 日米協会送別日置○益フレーザー(欠席)、ゲアリー、フライシヤー


日米関係委員会緊要書類(DK350113k-0003)
第35巻 p.578-579 ページ画像

日米関係委員会緊要書類 (渋沢子爵家所蔵)
    覚
○上略
 - 第35巻 p.579 -ページ画像 
一、今回加州排日法案ノ件ニ付在留米人大ニ痛心ノ意ヲ表シ決議文ヲ本国ニ電報スルノ外ニ、フレーザー氏及ゲリー氏二人ヲ派遣ニ決シ、二氏モ承諾シタルニ付大々的送別会ヲ日米協会ニ於テ開催ノコト、並右二氏ハ出発マテニ日本有力者ト数々会合シ協議研究ヲ尽シ度切望、至極必要ノ儀ニ付左ノ諸氏ニ依頼スルコト
   渋沢、金子、阪谷、添田、団、串田、井上、阪井
  右阪井徳太郎氏ヨリ申上候様依頼アリタリ
  以上
    九年十月七日
                         芳郎
  渋沢大人


華北正報 大正九年一〇月一二日 AMERICANS IN JAPAN CABLE TO U.S.(DK350113k-0004)
第35巻 p.579-581 ページ画像

華北正報 大正九年一〇月一二日
      AMERICANS IN JAPAN CABLE TO U.S.
         ――――――――――
Tokyo and Yokohama Bodies Unite in Setting Forth Seriousness
       of Situation Between America
            and Japan
         ――――――――――
ADVERTISER SERVICE
  Tokyo, Oct. 6:― "To the Secretary of State, Washington, D.C.
  "We, the Americans Associations of Yokohama and Tokyo in conference, defintely representing all American interests in Japan, business, missionary and professional, are resolved to acquaint our countrymen of the intense feeling aroused throughout Japan by the present action in California, which is threatening the destruction of the traditional friendship and the future estrangement of the two peoples.
"We earnestly beg our countrymen to act with patience and careful deliberation, trusting the respective Governments to find a solution satisfactory and effective without affront to Japan or sacrifice of principles of equity on either side.
          (Signed) "J. T. Swift, President,
               American Association
               of Tokyo.
               "O. M. Poole, President
               of the American
               Association of Yokohama."
  Important local developments on the American-Japanese situation became known here yesterday, with the cabling of a resolution by the American Associations of Tokyo and Yokohama to Bainbridge Colby, Secretary of State, at Washington, calling attention to the intense feeling aroused in Japan by
 - 第35巻 p.580 -ページ画像 
the action in California, the announcement that two of the leaders of the American community in Japan are going to the United States soon, representing the American members of the America-Japan Society, to make representations to the American authorities.
  The resolution of the American Associations, the full text of which appears above was cabled last night, after action had been taken by the executive committees of both bodies. An effort was made to have the American Association of Kobe join in this action, but the pressure of time did not permit this. The Kobe association is expected to take individual action endorsing the resolution of the Tokyo and Yokohama groups.
         Geary And Frazar To Go
  Mr. E.W. Frazar and Mr. J.R. Geary have been named by the American members of the America-Japan Society as their representatives to go to the United States this month to present to the authorities in America, especially those in Washington, the importance of a settlement of the question now at issue between the two nations. These envoys will emphasize the possible effects of these questions on the relations of the two nations and on American interests in the Far East.
  At a meeting of the executive committee of the America-Japan Society held last week, at the motion of Mr. Paul Messer, endorsed by all the members of the executive committee, it was requested that Mr. Geary and Mr. Frazar should leave at the earliest possible date on such a mission.
  At the close of the annual meeting of the Society held yesterday the American members held a meeting and unanimously endorsed the request of the executive committee and also unanimously appointed a committee to draft resolutions to be forwarded to the Secretary of State.
        Will Arrive After Election
  That two of the most prominent and influential men of the American community, identified with large business interests, should leave for the United States on short notice is an indication in itself of the importance which they appreciate of the necessity of placing the viewpoint as it presents itself to American businessmen in Japan to the necessity of effecting, if possible, some settlement of the problem.
  The referendum in California will probably have been voted upon before their arrival in the United States and their plans are to go directly to Washington after having informed themselves as to conditions in California.
  While they go at the request of the executive committee as
 - 第35巻 p.581 -ページ画像 
representing the American members of the Society, they are proceeding at their own expense. As businessmen, they are making a sacrifice of valuable time, but they feel they are doing so in a cause which is worthy.


竜門雑誌 第三九一号・第六六頁大正九年一二月 ○日米協会主催送別会(DK350113k-0005)
第35巻 p.581 ページ画像

竜門雑誌 第三九一号・第六六頁大正九年一二月
○日米協会主催送別会 日米協会にては、予て加州問題に関し緩和手段を講ずべく、米国人会員を代表して該問題の為め渡米することに決定せるフレザー氏及びゲアリー氏、並に今般駐独大使として彼地に赴く前日米協会副会長日置益氏、及び今回帰国の途に就く同じく副会長たりしフライシヤー氏を招待して十一月廿四日正午より華族会館に於て其送別会を開催したるが、生憎フレザー氏は支那旅行中なりしを以て不参したるも、他の三氏出席し、主人側としては金子会長を始め青淵先生、島村大将、瓜生男爵、後藤男爵、埴原外務次官、大谷嘉兵衛、内田嘉吉氏其他日米の会員約二百余名参会し、午後一時食堂を開き、デザート・コースに移るや金子会長の挨拶に次ぎゲアリー、日置フライシヤーの三氏交も起つて其答辞を述べ、尚フレザー氏よりの不参に関する謝辞を朗読する所あり、一同歓を尽して散会せりと云ふ


中外商業新報 第一二三九六号大正九年九月二三日 ○渋沢子外相訪問(DK350113k-0006)
第35巻 p.581 ページ画像

中外商業新報 第一二三九六号大正九年九月二三日
    ○渋沢子外相訪問
渋沢子は二十二日午後四時外務省に内田外相を訪問し、日米協会の件につき種々会談する処ありたり


中外商業新報 第一二四〇四号大正九年一〇月一日 ○在日米人活動 日米協会委員会(DK350113k-0007)
第35巻 p.581 ページ画像

中外商業新報 第一二四〇四号大正九年一〇月一日
    ○在日米人活動
      日米協会委員会
日米協会にては三十日午後二時より委員会を開き、金子会長、阪谷男井上日銀総裁、梶原正金銀行頭取、神田男、在留米国人等二十五名参集し、目下の加州排日問題に関し協議する処ありたるが、其結果日本在留米人会員百八十名は加州問題に関する事態を憂慮し、米国人の一考を促す為め決議文を作製し、右決議を国務卿コルビー、モーリス大使、加州知事等に打電する事に決し、同時に右運動には東京・横浜・神戸に於ける米国人及米人牧師団も夫々参加することゝし、起草委員に米人五名を挙げたり、尚此機会に於て日本在留米人の有力者二名を成る可く速に米本国に派遣して事態の緩和を計る筈なりと云ふ


中外商業新報 第一二四〇五号大正九年一〇月二日 ○排日解決努力 在留米人活動(DK350113k-0008)
第35巻 p.581-582 ページ画像

中外商業新報 第一二四〇五号大正九年一〇月二日
    ○排日解決努力
      在留米人活動
日米協会にては卅日正午丸ノ内銀行集会所に於て緊急執行委員会を開催、加州問題に関する善後策を協議せる結果、既報の如く米人側会員百八十名は東京・横浜・神戸の三地に現在する三米人協会並に日本在留の諸米人宗教団体に、上記日米協会の米人会員を加へたる五団体を
 - 第35巻 p.582 -ページ画像 
以て有力なる活動機関とし、右団体中より委員二名を選定し帰米せしめ、適当なる実際運動を為さしむると共に、取敢ず加州米人の一考を促すべく決議文を作製打電することゝなれるが、其の内容は加州問題が日本に於て頗る重大視せられつゝあるを以て、同問題の解決には右日本国民の意志を考慮の上に置かれたしとの意味にて、既に五名の起草委員の手を経て京浜在住の重なる米人と協議を終り、一日神戸在住の米人に宛て電報を以て打合中なれば、返電次第一両日中に本国に向け決議案として打電すべし、帰米委員二名の選抜に就ても右起草委員の間に協議中なれば是亦数日中に決定すべしと


集会日時通知表 大正九年(DK350113k-0009)
第35巻 p.582 ページ画像

集会日時通知表 大正九年 (渋沢子爵家所蔵)
十二月一日 水 午後四時半 日米問題ニ関スル御会合(日本クラブ)
   ○中略。
十二月十六日 木 午後二時 フレザー、ゲーリ氏等と御会合ノ約(兜町)
   ○中略。
十二月廿三日 木 午前十時 フレーザー、ゲーリ、原田○助ノ三氏来約(兜町)


(阪谷芳郎)日米関係委員会日記 大正九年(DK350113k-0010)
第35巻 p.582 ページ画像

(阪谷芳郎)日米関係委員会日記 大正九年
(阪谷子爵家所蔵)
九、十二、十六 銀行クラフニテフレーザー、ゲリー二氏ト、二氏帰米ニ付懇談ス、金子、渋沢、阪谷、添田、小野、阪井、キーン、芝間、伊東、小畑雑誌改良ニ付話アリ
(欄外)
ゲアリー氏三月末帰着ス、フレーザー氏五月初旬帰着


(日米協会)邦文記録 第弐号(DK350113k-0011)
第35巻 p.582-583 ページ画像

(日米協会)邦文記録 第弐号 (社団法人日米協会所蔵)
大正九年度
    第三十三 雑誌関係協議会
○上略 十二月十六日正午、金子会長、阪谷名誉副会長、伊東委員、阪井委員、小野委員、フレザー委員、ゲアリー委員、キーン委員、芝間主事東京銀行倶楽部ニ参集、雑誌・雑誌寄附金募集依頼ノ件ニ付報告アリ○中略
    第三十四 日米関係協議会
前項協議会終リ伊東委員退出後、午後二時渋沢子爵及添田博士ノ参会アリテ日米関係協議会ヲ開キタリ、先ヅ会長ヨリ両氏帰米ニ関シ外務大臣ノ意見報告アリ、両氏帰米後ノ行動ヲ便ニスル為メ種々重要ナル意見ノ交換アリテ午後四時散会ス○下略
○中略
 - 第35巻 p.583 -ページ画像 
    第四十 フレザー、ゲアリー両氏ヨリ電報到着
日米関係改善ノ為曩ニ帰米セラレタルフレザー氏、ゲアリー氏ヨリ第一回電報一月十九日到着セルニ付、各役員・執行委員及重モナル新聞社・通信社等ニ其ノ写ヲ送レリ
    第四十一 フレザー、ゲアリー両氏宛電信発送
前項電信ニ対スル謝辞並ニ今後通信ヲ依頼スル旨会長及渋沢子爵ノ名ヲ以テ一月二十四日フレザー、ゲアリー両氏宛電信ヲ発セリ
○中略
    第四十三 フレザー、ゲアリー両氏ヨリ第二回電信到看
二月四日在米フレザー、ゲアリー両氏ヨリ第二回ノ電信到着ニ付前回同様各役員・執行委員及重モナル新聞社・通信社ニ其写ヲ送レリ
○中略
    第五十二 フレザー、ゲアリー両氏ヨリ第三回電信到着
在米中ノフレザー氏、ゲアリー氏ヨリ第三回ノ電信三月一日夜到着セリ、電文中不明ノ点アリシモ兎ニ角各執行委員其他ニ右写ヲ送リ、不明ノ点ニ付問合セノ電信ヲ発セリ
    第五十三 在紐育熊崎総領事ヨリノ電信ニ関スル件
在米中ノフレザー氏、ゲアリー氏ノ運動ニ関シ在紐育熊崎総領事ヨリ外務大臣宛電信到着セル趣ヲ以テ、三月四日機密信トシテ送リ越サレタルヲ以テ、右写ヲ機密信トシテ協会役員・執行委員及日米関係委員中ノ会員ニ送ル
   ○大正九年カリフォルニア州イニシアティヴ問題ニ関シテハ本資料第三十三巻所収「日米関係委員会」大正九年八月ノ条参照。


中外商業新報 第一二四七一号 大正九年一二月七日 大隈侯等起ち聯合大会開催 排日案に対し意志の表示を(DK350113k-0012)
第35巻 p.583 ページ画像

中外商業新報 第一二四七一号大正九年一二月七日
    大隈侯等起ち聯合大会開催
      排日案に対し意志の表示を
平和協会、移民協会、国際聯盟協会其他十有余国有志は去る一日、日本橋倶楽部に会合し加州排日法案に対する決議文を可決したが、更に広く国民的意志を表明すべく、来る十一日午後一時より築地精養軒に聯合大会を開催することゝなり、席上大隈侯、永井柳太郎氏其他数氏の演説ある筈