デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

3章 国際親善
3節 国際団体及ビ親善事業
3款 日印協会
■綱文

第36巻 p.61-64(DK360028k) ページ画像

大正14年10月(1925年)

是月栄一、当協会事業拡張ニ関シ専務理事副島八十六ヲシテ池田成彬・久原房之助他六名ヲ訪問援助ヲ乞ハシム。尚引続キ副島ヲシテ宮島清次郎他数名ヲ訪問セシメ、尽力頗ル努ム。


■資料

(増田明六) 日誌 大正一四年(DK360028k-0001)
第36巻 p.61-62 ページ画像

(増田明六) 日誌 大正一四年    (増田正純氏所蔵)
十三日○十月 火 晴 出勤
本日来訪面会者
○中略
四副島八十六 日印協会基本金醵集の件 ○下略
 - 第36巻 p.62 -ページ画像 
十四日 水 晴 出勤
本日来訪者及其要件
○上略
四副島八十六 日印協会基本金募集ニ関し、子爵の紹介状を乞ふの件
○下略


紹介状往翰 (一)(DK360028k-0002)
第36巻 p.62 ページ画像

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(日印協会) 参考書類 自大正一一年至昭和五年 【(写) 拝啓 益御清適奉賀候、陳者小生先年大隈老侯の後を承け…】(DK360028k-0003)
第36巻 p.62 ページ画像

(日印協会) 参考書類 自大正一一年至昭和五年
                     (日印協会所蔵)
(写)
拝啓
益御清適奉賀候、陳者小生先年大隈老侯の後を承け会頭の任に当り居候日印協会の事業拡張ニ関し、同協会専務理事副島八十六氏参上致候間、御多忙中恐縮ニ候へ共何卒御引見の上事情御聴取り、何分の御援助を賜り度奉願上候 敬具
  大正十四年十二月十一日         渋沢栄一
    日清紡績株式会社々長
     宮島清次郎様
    富士瓦斯紡績株式会社取締役会長
     男爵 森村開作殿


(日印協会) 参考書類 自大正一一年至昭和五年 【(写) 拝啓 春暖相加り候折柄愈々御清栄奉賀候…】(DK360028k-0004)
第36巻 p.62-63 ページ画像

(日印協会) 参考書類 自大正一一年至昭和五年
                     (日印協会所蔵)
(写)
拝啓
春暖相加り候折柄愈々御清栄奉賀候、陳者過般得貴意置候日印協会事業拡張ニ就き実行方法講究特別委員会早速開催之上親しく御協議可申上筈の処、生憎爾来予後転地療養中にて列席致兼候ニ付、大隈副会頭及常務理事ニ老生之意嚮相通じ委嘱致置候条、左様御諒承の上可然御進捗相願度、全快次第老生も出席参与可致、又御決議の上は理事会の議ニ附し、更ニ実行の場合ニは老生も乍不及十分努力可致考に有之候間、何卒宜敷御配慮御尽力祈上候 敬具
 - 第36巻 p.63 -ページ画像 
                 日印協会会頭
                   子爵 渋沢栄一
    白仁武様 侍史

 堀、児玉、三宅川、安川氏宛
   ○右ハ大正十四年十二月頃ノ出状控ナリ。


日印協会会報 第三五号・第一五九―一六〇頁 大正一四年一二月 会務記事 事業拡張に就て(DK360028k-0005)
第36巻 p.63-64 ページ画像

日印協会会報 第三五号・第一五九―一六〇頁 大正一四年一二月
  会務記事
    事業拡張に就て
 創立以来既に二十有余年の長き歴史と一千有余名の会員を有する本会は、進展して已まざる世界の変遷に伴ひ、将た又憂慮すべき近来の我国経済情勢に対し、真に責務の重大なるを感じて晏如たる能はず、奮然蹶起陣容を整へ以て協会本来の使命を完うせんとす。唯在来の規模を以てしては到底所期の目的を達し難し。仍て玆に其の組織を改めて財団法人となし、根本の基礎を確立すると共に大に事業上の活躍を期せんとす。目下財界不況の際、各位の損貲を仰ぐは情に於て忍び難き処なるも、本会の事業は公益の為に一歩を時流に先んずる要あり、敢て懇請する所以なり。冀くは協会微衷の在る処を諒とし格段の援助を吝まれざらむことを。
    事業拡張資金募集委員 (ABC順)
     委員長          侯爵 大隈信常
                     藤山雷太
                     堀啓次郎
                     星野錫
                     金子直吉
                     喜多又蔵
     兼会計監督           児玉謙次
                     間島与喜
                     松尾吉士
                     三宅川百太郎
                     森広蔵
                     白仁武
                     副島八十六
                文学博士 高楠順次郎
                     渡辺海旭
                     安川雄之助
                     頭本元貞
    寄附金募集予定額
      Aの部
  十五口     一五、〇〇〇円    二二五、〇〇〇円
  十一口     一〇、〇〇〇円    一一〇、〇〇〇円
   計                 三三五、〇〇〇円
      Bの部
 - 第36巻 p.64 -ページ画像 
  十三口      五、〇〇〇円     六五、〇〇〇円
  二十四口     三、〇〇〇円     七二、〇〇〇円
   計                 一三七、〇〇〇円
      Cの部
  三十口      一、〇〇〇円     三〇、〇〇〇円
  十三口        五〇〇円      六、五〇〇円
   計                  三六、〇〇〇円
  総計                 五〇八、五〇〇円
 以上の如く総計金五十万八千五百円を予定せるが、此中大口の若干は既に其の内諾を得たるものにして予定額以上に達し得る見込なり。現下の財界状勢に鑑み便宜上寄附者の都合にて全額即納とするも、又今後幾年間に亘り分割払とせらるゝも妨げなし。
 業務拡張後の現在の会費のみに依りて経費を維持すること能はざるを以て、寄附金の受入の完了する迄は所要経費の一部を右の寄附金中より支弁し、大部分の残額を資金として第一銀行の保管に託し適当に之が利殖の方法を講じ、十箇年後には優に金五十万円以上の基本金となし得る成算ありて、略之に予定せるも、或は更に他の確実にして一層有利なる投資の方法を講ずるやも測り難きも、折角醵捐せられたる資金の運用に就ては凡て董事委員間の厳正なる詮議の下に経理遂行せらるべく、必ず予期以上の成果を収め得べきを信ず。