デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2020.3.6

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

3章 国際親善
3節 国際団体及ビ親善事業
12款 財団法人日仏会館
■綱文

第36巻 p.300-301(DK360116k) ページ画像

大正14年11月12日(1925年)

是日、当会館理事会、飛鳥山邸ニ開カレ、栄一出席ス。


■資料

集会日時通知表 大正一四年(DK360116k-0001)
第36巻 p.300 ページ画像

集会日時通知表 大正一四年 (渋沢子爵家所蔵)
十一月十二日 木 午前十一時 日仏会館理事会(飛鳥山邸)


竜門雑誌 第四四七号・第一一九頁 大正一四年一二月 青淵先生動静大要(DK360116k-0002)
第36巻 p.300 ページ画像

竜門雑誌 第四四七号・第一一九頁 大正一四年一二月
    青淵先生動静大要
      十一月中
十二日 日仏会館理事会(曖依村荘)



〔参考〕(蘆田均)書翰 渋沢栄一宛 大正一五年一月二〇日(DK360116k-0003)
第36巻 p.300-301 ページ画像

(蘆田均)書翰 渋沢栄一宛 大正一五年一月二〇日
                    (渋沢子爵家所蔵)
              (栄一鉛筆)
              十五年三月十九日落手一覧済
謹賀新年
先以て高堂御一同の御安泰を祈り、御仕合よき御超歳を祝上げ候、不肖滞京中ハ一方ならぬ御高配を忝ふし厚く御礼申上候、昨年十一月初旬日本を出発致し、歳末仏京巴里に到着、石井大使に面会致し候、其
 - 第36巻 p.301 -ページ画像 
節御高諭に依り同大使へ伝達の条々正ニ申伝へ申候
日仏会館の件ニつき、日本側に於ては仏国より派遣の講師等に対し、旅費迄も負担することの困難なる事情をも附加して申述候処、石井大使に於ては仏国側の熱心なる態度を説明せられ
一、仏国政府が多大の尽力を為しつゝある日仏会館の事業に対し、却つて日本政府初め其他の関係筋が之を酬ゆることの薄き感あること(例へば仏国政府ハ年々相当の補助金を支出する計画なるに、日本ハ一時限りの補助金を支出したることの如き、其一例なりと)
二、先般問題となりたる仏人旅費の件は、例へば日本内にて九州又は北海道等の大学に講演の依頼ありたる場合に日本にて旅費を支出すること、即ち特殊の場合に旅費を負担する意味にて、金額も決して大ならざるべきこと思はるゝ旨、御開示相成候
 又シユナイデル会社との代理権譲渡の行さつに関しても、閣下の御心中ハ充分了解せられ居り、其間毫も疑念を挿まれ居らざる模様にて、却つて将来日仏会館の事業と共ニ、日仏両国の通商関係の密ならむ事を希望せられ居る旨切言致され候
 以上御依嘱の件、簡単に御報告申上候
 当国は大正七年の敗戦以来、鋭意国内の改革に従事し、更始一新の意気ハ充分諒とすべき処なるも、因襲の久しき病既ニ骨背に浸潤し居り兎角に事業の進行意の如くならざる趣を察せられ候、例へば老大木の倒れて株の芽ばへ勇ましく延び出てたるも、霜雪の凛烈なるに悩み勝なる姿とや申すべき、幸にして一部政治家の勇断に依り維新の事業ハ大体の礎石を定められ、今後ハ国民の教育と指導に全力を尽して他日の大成を期し居る様子ニ有之候
 日本とトルコとの通商関係ハ、今後又大に有望なる点も可有之と存候へども、斯業の発展ハ現地の事情に通ずる人材を養成することを以て第一と被存候、近年日本の事業家は兎角に安を偸んで労苦を厭ふの傾あるに非ずやと察せられ候、折角御鞭韃御指導の労をとられむ事を祈り上げ候
 乍末筆御令夫人始め皆様方に何卒宜しく御鳳声御願申上度、時節柄切ニ御加養を祈上候
 先ハ御挨拶旁御報告のみ申上度、如此ニ御坐候 草々拝具
  大正十五年一月二十日         在君府 蘆田均
    渋沢子爵閣下