デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

3章 国際親善
3節 国際団体及ビ親善事業
12款 財団法人日仏会館
■綱文

第36巻 p.301-304(DK360117k) ページ画像

大正15年3月7日(1926年)

是ヨリ先二月二十一日、栄一、当会館ニ至リ、ソルボンヌ大学教授アルフレッド・フーシヱ、パリ医科大学教授アシャールト午餐ヲ共ニス。是日当会館主催フランス共和国大使ポール・クローデル及ビ両教授歓迎午餐会当会館ニ開カル。栄一出席シテ挨拶ヲ述ブ。十三日、同大使主催午餐会同大使館ニ開カル。栄一出席シテ当会館ノ経営ニ就イ
 - 第36巻 p.302 -ページ画像 
テ談ズ。十四日、外務大臣幣原喜重郎主催両教授歓迎午餐会、同大臣官邸ニ開カレ臨席ス。三十一日、当会館等主催アシャール教授送別午餐会、丸ノ内日本工業倶楽部ニ開カレ、栄一出席シテ挨拶ヲ述ブ。九月九日、当会館主催フーシェ教授送迎午餐会、当会館ニ開カレ、栄一出席ス。


■資料

渋沢栄一 日記 大正一五年(DK360117k-0001)
第36巻 p.302 ページ画像

渋沢栄一日記 大正一五年 (渋沢子爵家所蔵)
二月二十一日 晴 寒
○上略 十二時日仏会館ニ抵リ、頃日仏国ヨリ来着セルアシアル氏及過日来朝ノフツシー夫妻及他ノ仏人数名ト会館ニ於テ小集シ、尋テ午飧ヲ共ニス、食後日仏会館理事諸氏ト共ニ、右来朝ノ仏人等ノ将来ノ行動ヲ協議ス○下略
   ○中略。
三月七日  雪後曇 寒
○上略 十二時日仏会館(永田町村井別邸)ニ抵リ、理事其他ノ諸員ト共ニ仏国大使クローデル氏帰任ヲ歓迎シ、及アシヤール、フツシー(会館ノ為渡来セル仏国学者)陪賓トシテ若槻首相・岡田文相等ト午飧会ヲ開ク、卓上一場ノ謝辞ヲ述フ、大使ヨリ鄭寧ナル答辞アリ、午飧後講演室ニ移リ学者二氏ノ講演アリ、四時過ニ至リテ歇ム○下略
   ○中略。
三月十三日 晴又曇 寒
○上略 正午仏国大使館ニ抵リ、午飧会ニ列席ス、蓋シ日仏会館ノ為メ渡米セル仏国学者アシヤール及フツセー氏等ヲ紹介ノ意味ニテ此会ヲ開催シタルナリ、会食後大使及フツシー氏、予及古市・富井・姉崎・木島ノ諸氏、共ニ日仏会館将来ノ経営、特ニ仏国ヨリ来レル学者・学生ノ待遇方法、其他ニ付テ種々ノ協議ヲナシタリ、午後四時頃ヨリ一同ハ更ニ日仏会館ニ来リ会議ヲ開キ、役員撰挙等種々ノ事務ヲ協定シタリ、午後五時過散会○下略
三月十四日 半晴半陰 軽寒
○上略 午後一時幣原外務大臣ノ午飧会ニ出席ス、仏国大使及日仏会館ノ諸氏、特ニ仏国ヨリ来レルアシーヤル及フツセー二氏ヲ饗宴セルナリ
賓主二十名許リ、鄭寧ナル午飧アリ、午後三時散会○下略
   ○中略。
三月三十一日 晴 軽寒
○上略 正午工業倶楽部ニ抵リ、仏人アシヤル送別会ニ出席ス、午飧卓上ニテ一場ノ送別演説ヲ為ス○下略


財団法人日仏会館第二回報告(自大正一四年四月一日 至大正一五年三月三一日) 第六頁刊(DK360117k-0002)
第36巻 p.302-303 ページ画像

財団法人日仏会館第二回報告(自大正一四年四月一日 至大正一五年三月三一日) 第六頁刊
    八、集会
一、大正十五年三月七日、クローデル大使閣下モ過ル二月二十七日帰任ニ付、同大使ノ歓迎及来館ノ学者紹介ノ為メ、午餐会ヲ当館ニ催ホシタルニ、若槻首相・岡田文相ヲ始メ関係諸官省ノ重ナル官憲及碩学等約四十余名来会セラレ、渋沢理事長トアシヤル教授ト挨拶ノ
 - 第36巻 p.303 -ページ画像 
交換アリタリ。
○中略
一、大正十五年三月三十一日、アシヤル教授ノ送別会ヲ日本工業倶楽部ニ催ホス。発起人ヲ医界ノ碩学、科学智識普及会・日仏協会及日仏会館トス。出席者九十余名、当館渋沢理事長ト、アシヤル教授ト挨拶ノ交換アリタリ。
   ○栄一挨拶筆記ヲ欠ク。


集会日時通知表 大正一五年(DK360117k-0003)
第36巻 p.303 ページ画像

集会日時通知表 大正一五年 (渋沢子爵家所蔵)
二月廿一日  日 正午     パリー医科大学アサール教授歓迎午餐会(日仏会館)
   ○中略。
三月十一日  木 午前十一時半 木島孝蔵氏ト会見(兜町事務所)
   ○中略。
三月十三日  土 十二時―一時 仏国大使招待会(同大使館)
   ○中略。
九月九日   木 午前十一時  日仏会館理事会、引続キフシエ氏
         午後〇時半  送別午餐会(同所)
   ○中略。
十一月廿七日 土 午前十一時  日仏会館理事会(同会館)
         正午     同会館午餐会
   ○栄一、此間ニ於イテ左記ノ各理事会ニ出席セリ。孰レモ会館ノ常務ヲ議セルモノナリ。(日仏会館議事録)
    四月十九日   於日仏会館
    七月十七日   同
    七月三十日   同
    九月九日    同
    十一月十一日  於渋沢事務所
    十一月二十七日 於日仏会館
    内七月三十日出席ノコトハ「集会日時通知表」ニヨル。
   ○三月十二日 日仏会館、日仏協会共同主催右三氏歓迎午餐会(「日仏協会第十八回報告」第二頁)ニハ差支アリテ欠席シタリ。



〔参考〕財団法人日仏会館第二回報告(自大正一四年四月一日 至大正一五年三月三一日) 第三―四頁刊(DK360117k-0004)
第36巻 p.303-304 ページ画像

財団法人日仏会館第二回報告(自大正一四年四月一日 至大正一五年三月三一日) 第三―四頁刊
    四、仏国政府派遣学者及留学生
一、仏教美術史ヲ以テ有名ナルソルボン大学教授Alfred Foucher氏ハ大正十五年一月二十一日着京、(二月十一日ヨリ会館内ニ宿泊)二月中旬ヨリ東京帝国大学部ニ於テ三週間ニ亘リ六回英語講演ヲナシ三月七日・十一日ノ両度当会館ニ於テ、同十八日亜細亜協会ニ於テ講演ヲナシ、同二十九日研究旅行トシテ、京都・奈良地方ニ出発セリ。
 既ニ講演ノ前約アルハ、東京・京都・東北ノ各帝国大学、慶応大学、高野山大学等トス。
一、仏国医科学士院幹事長巴里医科大学教授Charles Achard氏ハ大正十五年二月十九日着京、翌日ヨリ薩摩治兵衛氏ノ賓客トシテ神
 - 第36巻 p.304 -ページ画像 
田区鈴木町二一番地同氏邸ニ止宿シ、東京帝国大学ニ於テ三回、東北・京都・九州ノ各帝国大学ニ於テ各一回、科学智識普及会及全国医学大会ニ於テ各一回講演ヲナシ、四月七日長崎ヨリ出帆帰国ノ途ニ就ケリ。
 同教授ハパラチブス菌ノ発見者ニシテ、水腫病・糖尿病其他ニツキテモ有益ナル研究少ナカラス、本邦医界ニ歓迎セラレタリ、本邦ニ於テハ従来独逸ノ医学ヲ知ルモノ多キモ、仏国ノ医学ヲ知ルモノ甚タ少ナカリシカ、今回仏国一流ノ碩学ニヨリ同国医界ノ進歩ヲ紹介セラレタルハ、本邦斯界ノ為メ慶祝スル所ナリ。
○下略