デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

3章 国際親善
3節 国際団体及ビ親善事業
12款 財団法人日仏会館
■綱文

第36巻 p.339-341(DK360138k) ページ画像

昭和3年7月7日(1928年)

栄一、安達峰一郎ヨリ是日付ヲ以テフランス共和国ロア・シャンディユ夫人ノ紹介状ニ接ス。十一月四日、当会館及ビ日仏協会ハ共同主催シテ、パリ大学教授ルイ・ブラランゲム、コレージ・ド・フランス教授アンリー・マスペロ歓迎午餐会ヲ丸ノ内日本工業倶楽部ニ開クニ当リ、来朝中ノシャンディユ夫人ヲモ亦招待セリ。


■資料

(安達峰一郎)書翰 渋沢栄一宛昭和三年七月七日(DK360138k-0001)
第36巻 p.339-340 ページ画像

(安達峰一郎)書翰 渋沢栄一宛昭和三年七月七日(渋沢子爵家所蔵)
 - 第36巻 p.340 -ページ画像 
拝啓、陳者本書持参者「ロア・シヤンディユ」侯夫人(La Marquise de Loys-Chandieu)ハ「ストラスブルグ」ニ城領ヲ有スル名門ノ夫人ナルカ、本七月十日仏国出発観光ノ為メ渡日致候、本人ハ日本ノ美術及社会問題ニ特ニ興味ヲ有シ居ル由ナル処、閣下ニ於テモ既ニ御聞及ノ通リ、本邦学者カ当地ニ於テ常ニ厚意ヲ受ケ居ル「アルベール・カーン」氏ヨリモ斡旋方特ニ依頼越ノ次第アリ、御多用中誠ニ乍恐縮本人ノ日本滞在ヲシテ最モ愉快ナラシムル様、何分閣下ノ御尽力相煩度、此段御紹介旁御依頼申上候 敬具
  昭和三年七月七日
                      安達峰一郎
    子爵渋沢栄一閣下


(木島孝蔵)書翰 白石喜太郎宛(昭和三年)一〇月三一日(DK360138k-0002)
第36巻 p.340 ページ画像

(木島孝蔵)書翰 白石喜太郎宛(昭和三年)一〇月三一日
                    (渋沢子爵家所蔵)
拝啓
ロイス・シヤンデイユ侯爵夫人ハ、仏国大使賓客トシテ仏国大使館ニ宿泊ノ由ニテ、同大使ヨリ別紙安達大使紹介状送リ越候ニ付、即チ及御転送候
同夫人ニ対シ、安達大使ヨリ当館ヘモ紹介状有之、又世話致呉候様依頼有之候ニ付、相当ノ便宜供与方取斗候積に候、不取敢来ル四日ノ午餐会ニハ、当館理事長及協会理事長両名ノ御名義ニテ招待状差出置候間、御含被下度候
安達大使ヨリ子爵宛書面ハ、個人トシテ子爵ニ御依頼ノ書面ノ様ニ有之、会館理事長トシテ而已ナラズ、子爵ノ御余光ニテ百事便宜ヲ得度ト申ス意味ニ相見エ候カトモ被存候、御含置被下度候
右得貴意候 敬具
  十月三十一日
                      木島孝蔵
    白石喜太郎殿


財団法人日仏会館第五回報告(自昭和三年四月一日至昭和四年三月三一日)第一〇頁刊(DK360138k-0003)
第36巻 p.340 ページ画像

財団法人日仏会館第五回報告(自昭和三年四月一日至昭和四年三月三一日)第一〇頁刊
    七、集会及接伴
○上略
一、昭和三年十一月四日、今回新ニ仏国政府ヨリ特派セラレタル学長ニシテ植物学ヲ以テ有名ナル仏国学士院会員巴里大学教授ルイ・ブラランゲム博士及支那学ニ造詣アルコレージ・ド・フランス教授アンリー・マスペロ博士及同夫人ヲ招請シ丸之内日本工業倶楽部ニ於テ歓迎午餐会ヲ催セリ。仏国大使初メ会員四十四名出席アリタリ。
○下略
   ○右ト同様ノ記事ヲ「日仏会館第二十一回報告」ニ掲グ。


渋沢栄一書翰控 ロア・シャンディユ宛 昭和三年一一月二四日(DK360138k-0004)
第36巻 p.340-341 ページ画像

渋沢栄一書翰控 ロア・シャンディユ宛昭和三年一一月二四日(渋沢子爵家所蔵)
  侯爵夫人ド・ロイス・シヤンヂユー様
拝啓、過般御来遊の節は御聞及かとも存候通り、老衰の身に有之且言
 - 第36巻 p.341 -ページ画像 
語不通には候得共、是非一度御招待申上御緩談仕度と存じ、日仏会館常務理事木島孝蔵氏に依頼致、夫々手配仕候処、総て行違と相成、既に支那経由御帰国の途に就かれ候由を承り残懐至極に御座候、就て右等の事情申上度、一書得貴意候次第に御座候、何卒御諒恕被下度候
右得貴意度如此御座候 敬具
  昭和三年十一月廿四日             渋沢栄一