デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2017.12.19

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

3章 国際親善
3節 国際団体及ビ親善事業
13款 社団法人国際聯盟協会
■綱文

第36巻 p.579-595(DK360207k) ページ画像

大正13年4月23日(1924年)

是日、当協会第四回通常総会日本工業倶楽部ニ開カレ、栄一会長トシテ出席ス。右総会ニ於テ緊急議案トシテアメリカ合衆国千九百二十四年移民法案実施阻止ヲ同国ニ於ケル二団体ニ懇請スベキ決議案ヲ提出、議決セラレ、更ニ之ヲベルギー国ブリュッセルノ国際聯盟協会聯合会事務局並ニリヨンニ於テ開カルベキ聯合会総会ニモ電請スベキヲ議決シ、同日電報発セラル。


■資料

国際聯盟協会書類(一) 【大正十三年四月十六日 国際聯盟協会々長 渋沢栄一】(DK360207k-0001)
第36巻 p.579-580 ページ画像

国際聯盟協会書類(一)          (渋沢子爵家所蔵)
  大正十三年四月十六日
        国際聯盟協会々長 渋沢栄一日本国際聯盟協会会長之印
    (四字手書)
    渋沢栄一殿
拝啓
去る四月十一日の第四十三回理事会に於て、本協会第四回総会の件につき協議致候結果、同総会は来る四月二十三日(水曜日)午後四時より、東京駅前日本工業倶楽部に於て、別記次第により開催仕候事に決定相成候に就ては、御繁用中恐縮に存候得共、同日午后三時半頃までに御来駕相煩度、此段御依頼申上候 敬具
 - 第36巻 p.580 -ページ画像 
 追而御出席の有無折返し御回示被下度候


国際聯盟協会書類(一) 【(謄写版) 国際聯盟協会第四回総会次第】(DK360207k-0002)
第36巻 p.580 ページ画像

国際聯盟協会書類(一)         (渋沢子爵家所蔵)
(謄写版)
    国際聯盟協会第四回総会次第
一、開会の辞                徳川総裁
二、大正十二年度会務報告          渋沢会長
三、大正十二年度会計報告          深井会計監督
四、議事(添田副会長議案説明)
 (イ)大正十三年度予算
 (ロ)定款第四条改正(事務所移転の条項)
 (ハ)英国のバルフオア、仏国のレオン・ブールジヨア両氏を本会の名誉総裁に推戴するの件
 (ニ)岡・美濃部両理事任期満了につき改選の件
五、食事
六、五分間卓上演説
七、本会撮影の活動写真映写
八、講演           以上


(国際聯盟協会) 会務報告 第二一輯 自大正一三年四月一一日至同年五月六日(DK360207k-0003)
第36巻 p.580 ページ画像

(国際聯盟協会) 会務報告  第二一輯 自大正一三年四月一一日至同年五月六日
                    (渋沢子爵家所蔵)
(謄写版)
六、臨時理事会
 四月二十三日日本工業倶楽部に於て、第四回総会開会に先ち、理事会開催、添田副会長、宮岡・林・頭本・穂積・吉井各理事、深井会計監督、加藤主事列席
 (一)総会議案に排日法案に関する一議案を附加する事に決定、案文を協議確定せり。
 (二)塩沢昌貞博士、早稲田大学の校務を帯びて渡欧せらるゝにつき、六月リヨンに開催の聯合会総会に本協会代表として御出席を乞ふ事とし同博士の快諾を得たり。(この協議は総会議場に於て持ち廻りの上決定、渋沢会長・山川理事も参加せられたり)


国際聯盟協会書類(一) 【(栄一鉛筆) 五月七日一覧】(DK360207k-0004)
第36巻 p.580-583 ページ画像

国際聯盟協会書類(一)          (渋沢子爵家所蔵)
                    (栄一鉛筆)
                     五月七日一覧
    社団法人国際聯盟協会第四回通常総会議事録
国際聯盟協会第四回通常総会は、大正十三年四月廿三日(水曜日)午後四時、丸ノ内日本工業倶楽部に於て開会せり
出席者左記の如し
  安保清種○他六十八名氏名略
 役員
 本部 渋沢会長、添田副会長、吉井・頭本・山川・宮岡・穂積・林各理事、深井会計監督、加藤主事、香川支部常務理事三好今三郎氏、早稲田大学支部常務委員中西仙司・亀井和夫両氏
 - 第36巻 p.581 -ページ画像 
臨時理事会
 総会開会に先ち理事会を開催、排日法案に対する本協会の態度声明に関して協議をなし、総会に提出するに決す
総会議
 (予定としては徳川総裁出席、開会の辞を述ぶる筈なりしも、差支あり欠席、渋沢会長また微恙の為め定刻に間に合はず、添田副会長代つて開会を宣す、時に四時半)
△添田副会長会務報告
 大正十二年度本協会事業報告は、皆様の御手許へ差上げました別紙配付書類第一号○略スに概略記述してありますから、何卒御覧を願ひます
△深井会計監督会計報告
 前年度の会計報告は既に皆様に配付致してある印刷物(配付書類第二号)○後掲の通りになつて居ります、本報告は私が検査の結果、確実なものと認めました
△添田副会長 これより理事会の提案につき、御説明申上げます
 一、大正十三年度予算決定の件
  大正十三年度予算の明細は、御手許に印刷物として配付してあります(配付書類第三号)○後掲慎重御審議の上、御協賛を願ひとう存じます
  本協会の主たる財源たる所の寄附金の継続に就きましては、震災等の影響によりまして可成の打撃を蒙り、あまり面白くない様な次第で御座いますが、既に継続申込の分は三七五〇〇円に達して居ます、其等の点を鑑みまして、本年度は支出に於て昨年度より壱万八千円を減じた次第で御座います、然るに本協会の事業は、年を逐ふて益々発展の度を増してゆきつゝある次第でありますので、本年度は、昨年度事業計画の主眼でありました地方宣伝拡張(昨年度は震災の為め止むなく中止)を復活せしむるため、予算中宣伝及通信費に於て多少の増額を致してありますが、之は止むを得ない事と思ひます、右様の次第で御座いますから何卒御承認を願ひます
    (異議なし)
△添田副会長
  別に御質問等なければ、異議なく御承認の事と認めます
△添田副会長
 二、定款改正の件
  之は昨年九月震災の為、事務所損傷したゝめ只今の所、即東京市芝区芝公園第六号地へ移転致しました件で御座いますから、御異議なきものと認め次の議案に移ります
△添田副会長
 三、理事改選の件
  岡・美濃部両理事の任期が昨年度で満了致しましたので、更に改選を行ひたいと存じます、別に御意見が御座いませぬなら、両氏再選された事と認めまして重任に決定致します
 - 第36巻 p.582 -ページ画像 
    (賛成)
△添田副会長
 四、名誉総裁推戴の件
  次に議案の二は英国のバルフォア、並に仏国のレオン・ブルジョア両氏を本協会の名誉総裁に推戴致し度い件であります
  之は終始国際聯盟のために尽瘁せられつゝある両名士を尊敬する意味に於て、従つて日本聯盟協会と海外の協会との連絡を一層親密ならしめ度い意図から出た案件でありまして、別に御異存のあらう筈はなからうと存じます、で仏国のブルジョア氏へ対しては既に内々交渉を進め、同氏の御都合を伺つた所、喜んで受諾されました、英国のバルフォア氏へは未だ交渉は致して居りませんけれども、勿論承諾致される事と思ひます、就ては皆様の御承認を得ました上で、公式に両氏に対して交渉を進める手筈になつて居ます、何卒御協賛を願ひ度う存じます
    (異議なし、賛成の拍手起る、この時渋沢会長出席)
△添田副会長
 以上四つの案件は御異議なき事と認め、全部可決相成た事と致します、尚追加として理事会より緊急議案が提出致されました、其は目下喧しく論議されつゝある日米問題に関してであります、同問題に就ては世間、既に種々なる研究もありますることでありますから、その経過並に将来の予想等は今更説明の要なき事で御座います、唯日米間最も重大な問題でありますから、本協会としては事件を慎重に考察致しまして、苟も軽卒な行動は執らない所存であります、本協会としては此度米国の両院を通過致した排日的移民法案が、米国の法律とならざるやうに衷心希望して居る事は勿論であります、然し乍ら唯さういふ希望のみを持して居つても何にもなりません。
 玆に本協会は、国際協調・人種平等の立場より、奮然と立つて正義の意志を表現致し度い次第で御座います
 先、日米問題に関する本協会の対策の第一歩と致しまして、我々の同志でありまする米国の二つの協会即ちLeague of Nations Non-Partisan Association, American League of Nations Union.に対して、声明を送り度いと存じます
 右決議文は渋沢会長が御朗読になります、尚字句の訂正等に関して皆様の御意見を伺ひたう存じます
△渋沢会長 新聞で見ますると、私が日米問題に憤激のあまり病臥して居る様に報ぜられて居りますけれども、さう大したことでは御座いません、此通りピンピンして居りますから御安心を願ひます。此度の日米関係に就きましては、誠に憂慮に堪へざる次第で、去る十九日も私が永らく関係して居ます日米関係委員会の会合に出席致しまして、本問題の対策に就て協議致し、先方の同志に二十通程の電報を発して、移民法案施行の阻止方を懇請致した次第で御座いますが、二・三の同志からは既に返電が参つて居ります
 次に本協会より発する決議を朗読致します
 「日本国際聯盟協会は
 - 第36巻 p.583 -ページ画像 
 今回貴国上下両院の議決を経たる排日条項を含む移民法案か、現行日米通商航海条約の条項に背反し、日米間多年伝統の親善関係に最も憂慮すへき結果を来すものにして、国際聯盟の根本精神に戻るものと認め、且つ日米両国親善関係の維持は、方今国際協調の喫緊事たるに顧念し、米国民の正義観念と崇高なる道義心に訴へ、貴協会に対し、今回の移民法案か実施さるるに至らさるやう、最善の尽力あらん事を熱望す」
右様の決議文でありますが、御異議はありませぬか
△石村誠一氏
 英文の草案の朗読を願ひます
△添田副会長(英文草稿朗読、配付書類第四号)○後掲
△石村誠一氏 此決議文はアメリカの協会へのみ送致するのですか、アメリカのみへ決議を送つても私は大した効果は挙げ得られないと思ひます、世界全体の輿論に訴へて正義の勝利を期待したいと存じますが、如何でありますか
△高島平三郎氏 私も石村氏の動議に賛成致します
△頭本元貞氏 私は世界全体へ決議文を送ることはどうかと思ひます
 此問題に対する吾々の主張は、どこまでもアメリカ自身の道義心に訴へなければならないと思ひます。全世界へ日本の決議を提出することは、却つて世界の威力に頼るやうなもので、平和を欲する我等の本旨ではないと存じます
△石村誠一氏 我々はカを頼るのではない。世界の正義人道に依頼するために、只今の動議を提出した次第であります、誤解なきやう願ひます
△添田副会長 石村君の御意見了解致しました。いかゞなもので御座いませう、世界各国には五十三個所も聯盟協会があるのですから、費用等の点も考慮しなければなりませんしするから、ブラッセルの聯盟協会万国聯合会の中央事務局へ送るやうに致したいと存じますが、御異議はありますまいか
△石村誠一氏 費用の支出に困るといふのですか。それ位の費用はどうにでもなるではありませんか
△添田副会長 御尤では御座いますけれども、ブラツセルの聯合会事務局に送ることに御賛成願ひたい。さうすれば全世界に訴へたと同様の効果を得られる事でもあり、また六月廿七日から開かれるリオンの聯合会総会へも、本決議が持出されることゝ思ひます
△宮岡恒次郎氏 議題の範囲を明確にせられたう存じます。唯今は一体通信文案を審議して居るのか、それとも決議文の送致先を協議して居るのですか。それを明かにして議事を進めては如何ですか
△添田副会長 只今宮岡君の動議がありましたが、皆様如何で御座いますか
    (異議なし)
△添田副会長 それでは本協会の決議文は、以上三個所へ直ちに電報を以て送致することに致します。之にて議事を終了いたしました
○下略

 - 第36巻 p.584 -ページ画像 

国際聯盟協会書類(一) 【(印刷物)】(DK360207k-0005)
第36巻 p.584-586 ページ画像

国際聯盟協会書類(一)          (渋沢子爵家所蔵)
(印刷物)
 (第二号)
                   社団法人国際聯盟協会
    大正十二年度会計報告(自大正十二年四月至大正十三年三月)
      収入之部
                              円
 寄附金                    七〇、六六〇・〇〇
 預金利子                    二、六八五・八九
 会費収入                    六、六七九・三四
 刊行物売上代                  二、二四〇・四三
 雑収入                       四四八・五八
 前年度繰越金                 六七、六三三・二四
  合計                   一五〇、三四七・四八
      支出之部
                              円
 俸給                      九、五七〇・〇〇
 嘱託報酬                    一、〇四五・三二
 雑給                      八、九一三・〇四
 事務所借料                   二、四〇二・五〇
 図書購入費                   一、一四一・九七
 文房具消耗品                    八四四・八〇
 雑費                        二七三・〇四
 集会及接待費                    八五〇・七三
 什器                         四八・〇〇
 印刷及刊行費                 一八、五七七・二六
 講演会諸費                   六、七一七・七〇
 国際聯盟協会聯合会分担金            三、九七一・一二
 情報宣伝拡張費                 一、三二九・九〇
 通信及逓送費                  二、五〇四・九一
 インターナショナル・サービス・ビユーロー補助  二、四〇〇・〇〇
 銀行預ケ金                  八九、七一八・四七
 手許在金                       三八・七二
  合計                   一五〇、三四七・四八
  (備考)
      銀行預金内訳
  三菱銀行                  四〇、二三三・六〇
  三井銀行                  三二、九一七・八六
  第一銀行                  一一、八四四・四三
  横浜正金銀行                 四、七二二・五八

 (第三号)
                   社団法人国際聯盟協会
    大正十三年度予算(自大正十三年四月至大正十四年三月)
      収入之部
 - 第36巻 p.585 -ページ画像 
                              円
 寄附金                    五七、五〇〇・〇〇
 預金利子                    二、〇〇〇・〇〇
 会費                      六、六〇五・〇〇
 刊行物売上代                  二、〇〇〇・〇〇
 雑収入                       二〇〇・〇〇
 十二年度ヨリ繰越金              八九、七五七・一九
 合計                    一五八、〇六二・一九
      支出之部
 俸給                     一二、四八〇・〇〇
 嘱託報酬                    一、八〇〇・〇〇
 雑給                      八、七八一・〇〇
 事務所借料                   一、五〇〇・〇〇
 図書購入費                   一、二〇〇・〇〇
 什器                        五〇〇・〇〇
 文房具消耗品                  一、五〇〇・〇〇
 雑費                        六〇〇・〇〇
 集会及接待費                  一、八〇〇・〇〇
 印刷及刊行費                 二二、〇〇〇・〇〇
 講演会諸費                   八、三七〇・〇〇
 国際聯盟協会聯合会代表費            五、〇〇〇・〇〇
 同 分担金                   五、〇〇〇・〇〇
 宣伝拡張費                   四、〇〇〇、〇〇
 通信及逓送費                  三、五〇〇・〇〇
 インターナショナル・サービス・ビユーロー補助  二、四〇〇・〇〇
 予備費                     五、〇〇〇・〇〇
 翌年度へ繰越金                七二、六三一・一九
  合計                   一五八、〇六二・一九

(第四号)
          RESOLUTIONS
  The League of Nations Association of Japan has learned with deep concern of the passage in both Houses of Your Congress of the Immigration Bill in which a provision for Japanese exclusion is embodied. Constituting as it does a direct infringement of the Treaty of Commerce and Navigation between the United States and Japan and involving a violation of the fundamental principles of the League of Nations, the adoption of such a measure is calculated to produce a most unfortunate effect upon traditional friendship between our two countries, the maintenance of which is essential to the happy cooperation of nations. Relying, therefore, upon the sense of justice and high ethical standard of your great people, we ardently desire that Your Association will be good enough to use all the influence at its disposal towards preventing such a measure
 - 第36巻 p.586 -ページ画像 
 from being put into operation.
  ○第四回通常総会ノ配布書類第一号ハ「社団法人国際聯盟協会会務報告(大正十二年四月より大正十三年三月に至る)大正十三年四月刊」ナリ。第二号ハ前掲大正十二年度会計報告、第三号ハ大正十三年度予算、第四号ハ右決議文ナリ。


中外商業新報 第一三六九六号 大正一三年四月二四日 国際聯盟で議論に花 これも結局米国へ打電する(DK360207k-0006)
第36巻 p.586 ページ画像

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竜門雑誌 第四二八号・第六三頁大正一三年五月 ○加州日本移民問題の悪化(DK360207k-0007)
第36巻 p.586 ページ画像

竜門雑誌  第四二八号・第六三頁大正一三年五月
    ○加州日本移民問題の悪化 ○中略
 因に青淵先生は、四月二十一日より風邪にて引籠り静養せられつゝありしも、四月二十三日日本工業倶楽部に開催の国際聯盟協会総会に出席せられ、「余は此問題の為めには仮令病が重くならうが、死に瀕しようが、決して辞さない覚悟である」と熱誠を披瀝せられたるに観るも、如何に青淵先生が此排日移民問題に心労せられつゝあるかを推知するに足るべし。
  ○ナホ本資料第三十四巻所収「日米関係委員会」大正十三年四月二十一日ノ条参照。


国際聯盟協会書類(一) 【拝啓、益々御清適奉賀候 却説今爾、北米合衆国移民法案中…】(DK360207k-0008)
第36巻 p.586-587 ページ画像

国際聯盟協会書類(一)         (渋沢子爵家所蔵)
拝啓、益々御清適奉賀候
却説今爾、北米合衆国移民法案中、排日条項カ同国上下両院ヲ通過セルコト、既ニ東洋人種トシテ将又帝国々民トシテ、至大ノ恥辱ニ有之若シ之カ実施ヲ見ルニ至ランカ、実ニ皇国ノ威信ニ係リ、到底吾等同胞ノ忍フ能ハサル処ニ候
由ツテ本会ハ、特ニ協議ノ結果、左ノ通リ決議シ、其ノ趣旨外務当局ニ陳情致シ置候ヘ共、万一不幸ニシテ不首尾ニ終ルコトアラハ、是国家ノ由々敷大事ニシテ、挙国一致ヲ以テ之ニ当ル要アルハ言ヲ要セサル処ニ有之、之カ為ニハ輿論ノ中枢トナル可キ各種団体カ、協力一致
 - 第36巻 p.587 -ページ画像 
ノ行動ニ出ツルコト、最モ肝要ト愚考仕候
就テハ都下ノ主ナル経済団体ハ、予メ聯絡ヲ採リ非常ノ場合ニ備ヘ度尚ホ必要ノ場合ハ本会ニ於テモ驥尾ニ附シ、極力努力可仕候条右御含置被下度、此段得貴意候也
  大正十三年五月二日     社団法人東京実業組合聯合会
                    会長 星野錫
    国際聯盟協会会長 子爵 渋沢栄一殿
      決議
北米合衆国移民法案中、排日条項ハ人種的且ツ国民的恥辱ナルヲ以テ応久的措置《(急)》トシテ同国大統領ノ同案拒否ヲ希望スルハ勿論、当局ノ力ニ依リ同国ノ反省ヲ促スト同時ニ、適当ナル時機ニ於テ之ヲ国際聯盟ノ問題タラシメ、以テ永久ニ禍根ヲ根絶セシメンコトヲ期ス
                         以上


国際聯盟協会書類(一) 【大正十三年六月四日 (青木)】(DK360207k-0009)
第36巻 p.587-590 ページ画像

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国際聯盟協会書類(一) 【(謄写版) (栄一鉛筆) 今日となりては余り…】(DK360207k-0010)
第36巻 p.590-591 ページ画像

国際聯盟協会書類(一)         (渋沢子爵家所蔵)
(謄写版)
          (栄一鉛筆)
          今日となりては余り有用之回答とも難申候に付此儘取置候方可然候事 栄一
  大正十三年六月二十一日       国際聯盟協会事務所
        殿
拝啓、先般本協会総会に於て、米国の新移民法案に関し、決議を米国の二聯盟協会に送附致し候に対し、League of Nations Union《(別筆)米国々際聯盟協会》よりの回答は既に御覧に供し候処、今般更にLeague of Nations Non-Partisan Association《(別筆)国際聯盟超政党協会》より同様回答に接し申候に就ては、右写し一部玆許御送附申上候間、御一覧被下度候、先は得貴意度如斯御座候 敬具
(同封写)
           (COPY)
                May 22, 1924
His Excellency
The Viscount Shibusawa
 Japanese League of Nations Association
      Tokyo, Japan
My dear Viscount Shibusawa:
  On behalf of the League of Nations Non-Partisan Association, I desire to acknowledge receipt of the message
 - 第36巻 p.591 -ページ画像 
 received under date of April 26th from the Japanese League of Nations Association, transmitting its resolution respecting the pendency in our Congress of the Immigration Bill. The subject of this bill is one which has been receiving the earnest consideration of our Association and of many other friends of Japan. As yon doubtless have been made aware through the press, the President and the Secretary of State also have been doing everything in their power to avert the passage of legislation which might be regarded by Japan as offensive to her. The President and the Congress have been made aware that the sentiment of the substantial business interests of the country, as well as that of bodies of people organized to promote international welfare, is strongly opposed to the action which Congress has taken, and if anything can be done to avert the unfortunate program from becoming effective, I am confident the President and the Secretary of State will accomplish it. With sentiment of very high esteem, believe me to be,
                 Yours faithfully,
GWW-B            (Signed) Ges. W. Wickersham
(右訳文)
 日本国際聯盟協会
  子爵 渋沢栄一閣下
       一九二四年五月廿二日
          ジヨージ・ダブルユー・ウヰツカーシヤム
拝啓、玆に国際聯盟超政党協会を代表致し、米国議会に於ける懸案たる、移民法に関する日本国際聯盟協会の決議文、御同封の四月廿六日附の貴書正に落手拝承仕候、該移民法案は本協会を始め、多数の日本の友人が熱心に考慮致居る問題に有之候、右法案にして万一通過するが如き事有之候はゞ、日本の憤激を買ふものとして、大統領及国務長官は極力之れが阻止に努め居る事は、新聞紙によりて必ずや閣下の御承知の事と存候、我国実業界の主なる方面、並に国際親善の増進を目的として組織せられたる諸団体の感情は、何れも議会の議決に強硬なる反対の意を示し居る事は、大統領も議会も承知致居る処に候、猶此不幸なる法案の有効となるを阻止する為に、何等かの手段を講じ得るとせば、大統領及国務卿は、之れを成就する事なるべしと確信罷在候
終に臨み謹んで敬意を奉表候 敬具


(国際聯盟協会) 会務報告 第二九輯 自大正一四年二月六日至同年三月三一日(DK360207k-0011)
第36巻 p.591 ページ画像

(国際聯盟協会) 会務報告  第二九輯 自大正一四年二月六日至同年三月三一日
                     (渋沢子爵家所蔵)
(謄写版)
    四、レオン・ブールジヨア氏の名誉総裁推薦受諾
昨年の総会に於て満場一致、本協会の名誉総裁に推薦せられたる、仏蘭西のレオン・ブールジヨア氏は、本年一月九日附総裁宛、右名誉総裁就任を承認し来れり。

 - 第36巻 p.592 -ページ画像 

国際聯盟協会書類(二) 【国際聯盟協会事務所 社団法人国際聯盟協会幹事 青木節一】(DK360207k-0012)
第36巻 p.592-593 ページ画像

著作権保護期間中、著者没年不詳、および著作権調査中の著作物は、ウェブでの全文公開対象としておりません。
冊子版の『渋沢栄一伝記資料』をご参照ください。

(国際聯盟協会) 会務報告 第二二輯 自大正一三年五月七日至同年六月二四日(DK360207k-0013)
第36巻 p.593 ページ画像

(国際聯盟協会) 会務報告  第二二輯 自大正一三年五月七日至同年六月二四日
                    (渋沢子爵家所蔵)
(謄写版)
二、名誉総裁
 名誉総裁として仏のレオン・ブールジョア氏は、既に承諾済なる処今回英のバルフォア卿も承諾の旨回答ありたり。


国際聯盟協会書類(一) 【レオン・ブルジヨア閣下 日本国際聯盟協会】(DK360207k-0014)
第36巻 p.593 ページ画像

国際聯盟協会書類(一)      (渋沢子爵家所蔵)
  レオン・ブルジヨア閣下 日本国際聯盟協会
                   総裁 徳川家達
  アーサー・バルフオア閣下 日本国際聯盟協会
                   会長 渋沢栄一
拝啓、益御清適慶賀此事に御座候、然ば本年○大正一三年五月《(四)》、我が日本国際聯盟協会が総会を開き、閣下を本協会の名誉総裁に御推薦申上げ候処今回御快諾の御挨拶に接し本協会の光栄之れに過ぐるもの無之候、特に国際問題の頻々に起り候今日、閣下の如き高邁なる識見と国際的知識に富ませらるゝ大家を、本協会の名誉総裁に戴くことは、本協会の活動を一層有効ならしめ、世界の平和に貢献する所大なるへくと信じ感激に堪へざる次第に御座候
右御礼まで得貴意度如此御座候 敬具
  ○アーサー・ジェームズ・バルフオア卿ハ昭和五年三月逝去セリ。本款昭和五年三月十八日ノ条参照。


国際知識 第五巻第四号・第二―三頁 大正一四年四月 レオン・ブルジヨアと本会(DK360207k-0015)
第36巻 p.593-594 ページ画像

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〔参考〕国際聯盟協会書類(二) 【大正十四年十月二日 本省着】(DK360207k-0016)
第36巻 p.594-595 ページ画像

国際聯盟協会書類(二)         (渋沢子爵家所蔵)
 - 第36巻 p.595 -ページ画像 
    大正十四年十月二日 本省着
                   在仏 石井大使
  幣原外務大臣
Léon Bourgeois九月二十九日死去ス、尚聯盟協会ヨリ弔電発送然ルヘクト思考ス、当方ニテハ、協会ノ名ニテ花環ヲ供フルコトニ取計フヘシ

条三普通第一五四三号
    大正十四年十月三日
                外務次官 出淵勝次
  国際聯盟協会々長子爵 渋沢栄一殿
   Lèon Bourgeois氏ニ対スル弔電ニ関スルノ件
別紙電報写二通送附ス
  ○別紙欠ク。

    大正十四年十月六日
                   国際聯盟協会事務所
  渋沢会長殿
拝啓、別紙写ノ通リ外務省ヨリ照会有之、加藤主事ヨリ弔電ヲ発送仕候ニ付、右御報告申上候 敬具
  ○別紙写欠ク。