デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

3章 国際親善
3節 国際団体及ビ親善事業
13款 社団法人国際聯盟協会
■綱文

第37巻 p.123-130(DK370019k) ページ画像

昭和2年3月30日(1927年)


 - 第37巻 p.124 -ページ画像 

是日、当協会第六十七回理事会、東京銀行倶楽部ニ開カレ、栄一出席ス。次イデ先ニ帰朝シタル新渡戸稲造及ビ近ク国際経済会議ニ出席スベキ志立鉄次郎他三名ノ歓送迎晩餐会ニ移リ、栄一挨拶ヲ述ブ。翌三十一日、国際経済会議ニ関スル談話会同所ニ開カル。尚四月二日、当協会主催新渡戸稲造歓迎会、四月六日、日本工業倶楽部並ニ日本経済聯盟会合同主催同招待午餐会催サレ、栄一ソレゾレ出席ス。


■資料

国際聯盟協会書類(三) 【昭和二年三月二十二日】(DK370019k-0001)
第37巻 p.124-126 ページ画像

国際聯盟協会書類(三)         (渋沢子爵家所蔵)
  昭和二年三月二十二日
               国際聯盟協会々長
                  子爵 渋沢栄一
    渋沢栄一殿
拝啓、愈御清適奉賀候、陳者来る三月三十日(水)午後四時、丸ノ内銀行倶楽部に於て、第六十七回理事会を開催
一、昭和二年度予算に関する件
一、汎ヨーロツパ問題に対し本協会の態度に関する件(別紙御参照)につき御協議申上度
右終つて新渡戸博士・森賢吾氏、及今般国際経済会議に列席せらるゝ志立鉄次郎氏一行を招待、晩餐会を開催可致候に付万障御繰合せ御臨席の栄を得度く、此段御案内申上候
 追て乍御手数御出席の有無、折返し御回報相煩し度願上候
                          敬具
(別紙)
    地方的又は大陸的分盟に関する件
一九二七年七月、ドイツに於て開かるゝ国際聯盟協会国際聯合会第十回大会に於ける議題の一として採択せられたる
 一、地方的又は大陸的集団が国際聯盟の中に抱容せられ得るや
 二、欧羅巴合衆国はかゝる集団たり得るや
の二問題に対する、本邦協会の本件に関する態度決定の為め
 植原悦二郎 松原一雄 阪本瑞男 清沢洌
 青木節一  稲原勝治 米田実  神川彦松
 永富守之助 藤沢親雄 林毅陸  神田正雄
 柏田忠一  泉哲   信夫淳平 田川大吉郎
                 (以上順不同)
諸氏を以て組織せる調査会を設け大正十五年十二月十七日、昭和二年一月二十九日、同三十一日、三回の会合により左の決論に到達せり。
      (一)(第一問に対するもの)
国際聯盟の中に、或る種の地方的又は大陸的分盟を組織することは不可能には非ざるべきも、之を作るに当り、若し分盟諸国間の権利義務が、その従来聯盟に有したる権利義務と牴触するか、よし牴触せずと
 - 第37巻 p.125 -ページ画像 
するも人種上・経済上阻隔を来たし、或は紛争の因を増し、又は聯盟の権威を危ふする虞あるときは、日本聯盟協会は其の成立に賛意を表する能はず。
  (二)(第二問に対するもの)
欧羅巴合衆国が聯盟の内部に於ける地方的集団たり得るや否やに就ては、未だ其の具体的計劃を詳にせざるを以て、確定的に吾人の態度をさだむる能はざるも、其の組織にして厳に聯盟規約の条文、並に精神に反せず、且つ其の性質にして排他的ならざる限り、聯盟規約第二十一条の規定に照らし、之を容認することを得べし、尤も前記規約第二十一条のみならず、凡そ規約の解釈及適用に就ては、例へば聯盟の専門的機関に於て、慎重に審議研究の要ありと思考す。

尚、右の如き決議に到達せる理由として、特に指摘すべきは
      (一)
分盟の主張に、如何に認むべきものがあつたにしても、現在の聯盟規約を変更し、又は聯盟の機関を改造して迄これを達成せしめんとするならば、それは討議の目的を過まり、範囲を逸脱するものである。
      (二)
聯盟規約の解釈、又は聯盟の精神と称せらるゝものに就ては、其の決定必ずしも容易でない。然しながら現在に於ては聯盟の規約及び精神は、一国一単位として、各国間に平等平和協力の関係を確立増進せんとしてゐるのである。
      (三)
故に聯盟国たる甲乙丙丁の諸国が、如何なる形式による相互的結合を為すとも、其の相互間の権利義務は、聯盟国としての義務に違反してはならぬと共に、他の聯盟国に対し規約上の権利を些かも侵害してはならぬ。
      (四)
甲乙丙丁の諸国が、各自に孤立してはその独立的存在を全ふし得ざるが為めに、外部に対して一団とならんと欲するならば、各自に聯盟国たることを廃すべきものと思惟せらるゝが、かくの如きは全然別個の問題に属す。
      (五)
若しパンヨーロツパが、第二の英帝国として、聯盟の中に出現せんとするものであれば、吾人は其の出現に反対する、何となれば現状に於ける英帝国の特殊の立場は、既定の事実なりとするも、吾人は之に賛同を表し得ざるが故である。
      (六)
人種的阻隔を掲げたるは、規約の条文に人種に関する明文なきが故である。
      (七)
経済的阻隔を特に掲げたるは、規約第二十三条ホ項の条文頗る曖昧なるに依る。
      (八)
 - 第37巻 p.126 -ページ画像 
排他的ならざる限りと特に限定したるは、クーデンホーフ著パンヨーロツパに現はれたる思想傾向が、甚だしくアジア・アフリカの諸国家若しくは後進諸民族に対し、排他的又は覇制的にして、明かに世界平和の障害となり、戦争の危機を誘致すと認めらるゝが故である。


国際聯盟協会書類(三) 【(謄写版) 第六十七回理事会】(DK370019k-0002)
第37巻 p.126-127 ページ画像

国際聯盟協会書類(三)          (渋沢子爵家所蔵)
(謄写版)
    第六十七回理事会
           昭和二年三月三十日(水)午後四時
           於 丸ノ内 銀行倶楽部
御出席
 徳川総裁 渋沢会長 阪谷・添田両副会長 林・穂積・岡・田川・内ケ崎・山田・秋月・宮岡・頭本各理事 深井会計監督 奥山主事
議事要録
一、会務報告 奥山主事より昨年十二月の理事会以後に於ける会務として、左記諸件に就て報告あり。
  (イ)一昨年来、計画準備し来れる国際児童作品展覧会を、東京松屋呉服店にて二月二十日より二十七日迄、大阪高島屋にて三月十一日より二十日迄、京都高島屋にて三月二十五日より四月三日迄開催し、閉会後は出品物全部を東京博物館に寄贈し、永く保存するつもりなること。
  (ロ)来る六月十八日、英国の国際聯盟協会が国際聯盟の宣伝の為、一大催しを為さんとするに付、同委員長より在英日本大使館へ向け、日本人をして参加方申込あり、松井大使より名案なきやと本協会に照会し来れるが為、協会よりは参加の意を表する意味に於て、日本国際聯盟旗(地球を現したるもの)を寄贈することゝし、去る十九日発送せること。
  (ハ)米国学校市民聯盟の依頼に基き「世界平和の維持人類福祉の増進に対する国際聯盟の力」といふ題目にて、タフニー懸賞論文の募集を始め、且応募者中の優秀なる者には、我が協会よりも賞金を与ふるに決したること。(但此の報告の序に、論文の審査者を本協会理事会とせるも、タフニー懸賞論文〆切の関係上急ぐが故に協会事務所に論文の審査権を委任されたきことを、奥山主事より希望して異議なく可決されたり)
(二)、国際経済会議の議題の研究を斯道の専門家を集め、井上理事・塩沢昌貞博士の指導の下に行ひ来れるが、其の結果を同会議に於ける我国代表の出発迄に作製しその参考に資するつもりなること。
    協議事項
(一)汎欧羅巴問題に関し、本年独逸に於て開催の国際聯盟協会総会に出席の、我代表に対する訓令案
  原案に対し、林・頭本・秋月・宮岡の諸理事より質問あり、田川理事・奥山主事の説明ありて結局、原案通り可決。
(二)前記総会に於て提出すべき、犯人及刑事被告人の待遇に関する英協会案
 - 第37巻 p.127 -ページ画像 
  秋月理事より一応、朝鮮総督府及台湾総督府の意向を尋ねては如何との提議ありたるも、山田理事より自体宜しきことなるのみならず、政府を拘束するものにあらず、又改善を促す意味に於ても余り顧慮せず、賛成する方宜しからんとの説出て、衆之に賛し結局英協会案に賛意を表することに可決。
(三)国際経済会議への我国代表志立氏に、本協会の主席代表として前記総会に出席方依頼の件
  右異議なく可決、同席にて渋沢会長より志立氏に、右決議に基き御願する所あり、同氏は国際経済会議の閉会以後に、前記総会の開かるゝ場合には本協会の此の依頼に応ずる旨承諾せり。
(四)昭和二年度国際聯盟協会予算案
  奥山主事より大体に就き説明あり、鹿野主任より細目につき説明あり、異議なく可決
右終つて山田理事より、多年国際聯盟の為に尽力されたる新渡戸博士が帰朝せられたるを以て、本協会の理事になられんことを希望する旨提案せられたるが、理事は評議員の選挙するところなるを以て、それ迄当分オブザーヴアーとして、新渡戸博士が理事会に出席せられんことを希望する旨の決議可決されたり。
      …………………………
理事会終了後、左記諸氏の歓送晩餐会に移り、席上徳川総裁の歓送辞新渡戸博士及志立氏の謝辞あり、更に渋沢会長より聯盟が政治的方面のみに専念することを止め、経済方面に手をつけたることを悦び、我代表一行を祝福する意味の辞ありたり。
 一、先般帰朝の新渡戸博士
 一、国際経済会議に出席せらるゝ志立鉄次郎氏、斯波・上山・佐藤の諸博士
 一、右随員として参列せらる荷見安氏・高島誠一氏・倉橋藤治郎氏成瀬義春氏・乾精末氏
   散会午後八時 以上
   ○本款大正十五年一月二十日ノ条参照。


国際知識 第七巻第五号・第一五二頁昭和二年五月 ○本協会ニユース ◇第六十七回理事会(DK370019k-0003)
第37巻 p.127-128 ページ画像

国際知識 第七巻第五号・第一五二頁昭和二年五月
 ○本協会ニユース
    ◇第六十七回理事会
 三月三十日午後四時から、丸の内銀行クラブに於て開催され、徳川総裁、渋沢会長、阪谷・添田両副会長、井上・林・穂積・岡・田川・内ケ崎・山田・秋月・宮岡・頭本の各理事、深井会計監督、江口監事奥山主事、出席
 奥山主事の会務報告あり、次で左の諸項を協議した。
 一、汎欧問題に関し、本年独逸に於て開催の国際聯盟協会総会に出席我代表に対する訓令案
 二、前記総会に提出すべき、犯人及刑事被告人待遇に関し英協会案
 三、国際経済会議への我国代表志立氏に、本協会の主席代表として前記総会に出席依頼の件
 - 第37巻 p.128 -ページ画像 
 四、昭和二年度国際聯盟協会予算案
 右終つて後、左記諸氏の歓迎、送別晩餐会を催した。
 新渡戸稲造氏・志立鉄次郎氏・斯波忠三郎氏・上田貞二郎氏・佐藤寛治氏・荷見安氏・高島誠一氏・倉橋藤治郎氏・成瀬義春氏・乾精末氏。


集会日時通知表 昭和二年(DK370019k-0004)
第37巻 p.128 ページ画像

集会日時通知表 昭和二年       (渋沢子爵家所蔵)
三月卅一日 木 正午 於ジユネーブ国際経済会議ニ関スル談話会(銀行クラブ)
   ○中略。
四月二日  土 午後二時 国際聯盟協会催
             新渡戸博士歓迎会茶話会(工業クラブ)
   ○中略。
四月六日  水 正午   新渡戸博士招待午餐会(工業クラブ)


竜門雑誌 第四六四号・第六七頁昭和二年五月 青淵先生動静大要(DK370019k-0005)
第37巻 p.128 ページ画像

竜門雑誌 第四六四号・第六七頁昭和二年五月
    青淵先生動静大要
      四月中
二日 国際聯盟協会催、新渡戸博士並ソーエルワイン氏講演会(日本工業倶楽部)○下略
   ○中略。
六日 日本工業倶楽部・日本経済聯盟会合同催、新渡戸博士招待午餐会(同倶楽部)○下略



〔参考〕一九二七年の国際聯盟 資料第二四号・第三―五頁昭和三年一月(DK370019k-0006)
第37巻 p.128-129 ページ画像

一九二七年の国際聯盟 資料第二四号・第三―五頁昭和三年一月
(謄写版)
二、国際経済会議
 かくして二・三の主要なるヨーロツパ諸国の財政的障碍が、ある程度に於て除去されたので、聯盟は一九二五年の総会に於て、世界一般の繁栄を妨げつゝある経済の障壁を調査し、之等を排除して、紛争を防止する最善の手段を発見するの、必要を認むるの決議をなしたが、是れが、一九二七年五月四日より二十三日まで、ジユネーヴに開かれた国際経済会議の濫觴である。この会議は嘗て開かれたる諸会議の中その範囲の最も大規模なもので、世界の五十ケ国並に万国農事協会、国際商業会議所、国際協同組合聯合会等の、国際団体を代表する一九四名の委員と、一五七名の専門家とより構成され、その代表さるる方面は、工業・商業・金融業の実業関係から、学界・官公署・労働団体まで、凡そ経済の要素たるべきもの一切を網羅したのである。
 会議の特色はと云へば、専門的ではあるが、アカデミツクではないと云ふことである。又代表はその専門によつて政府から選ばれたのであつて、決して政府の政策の代弁者ではなく、政府に対して責任を負つてゐないと云ふことである。更に又この会議の準備の為め一ケ年以上が費され、その為め設けられた準備委員会は、世界各方面の公私団体の助力の下に、六十に余る調査書類を準備したことである。
 - 第37巻 p.129 -ページ画像 
 本会議はブラツセル財政会議と同様、商業・工業及び農業に関して全会一致の決議及び勧告を採択したが、之等の目的とする所は、国際貿易の伝統的障碍や戦後新に起つた各種の弊害を除去し、一層合理的基礎の上に産業を組織し、工業上の協定の発達を促進し、農業生産の組織化を計ると云ふに在る。約言すれば、本会議の目的は、国家間の通商の自由を回復するに必要なる出発点たるべき条件、原則並に保障に対し、各国協同の輿論を喚起しやうと云ふに在る。
 然し、経済会議は之れ丈けを別個独立したる事件と看てはならぬ。寧ろ聯盟によつて組織された経済的協力の、永続的事業に於ける一段階たるに過ぎない。聯盟は本会議によつて無数の研究調査を委託せられ、又特別の機関を設けて、会議勧告の実施を監視するの義務を負うてゐるのである。
 経済会議終了後、理事会及び総会に於ては、各国政府より経済会議の勧告に対する遵守の意思が表明された。数個の政府は、既に右勧告の原則を採用したことを通告し来つた。
 聯盟総会は会議の決議に従つて、聯盟の経済機関の改造を行つた。即ち、第一に、従来の経済委員会の委員を増加し、之をして専ら、各国間の経済関係及び国際経済政策の問題を取扱はしめ、第二に、諮問委員会を新設して、国際経済会議勧告の実施を監督せしむることとした。
 かくしてブラツセル財政会議が合理的なる財政政策の基礎を確立したと同じ方法によつて、経済会議は国際間の経済関係の組織を樹立するの基礎を提供したのである。


〔参考〕国際知識 第七巻第九号・第一三〇頁 昭和二年九月 本協会ニユース 七月中(DK370019k-0007)
第37巻 p.129 ページ画像

国際知識 第七巻第九号・第一三〇頁 昭和二年九月
    本協会ニユース 七月中
 七月二日 午後三時廿五分よりJ・O・C・Kにて、新渡戸理事「国際心の涵養」と題し放送す。
 午後四時より名古屋外人部発会式に於て、新渡戸理事「国際聯盟の使命」と題し講演す。
 午後七時より名古屋支部主催講演会を県会議事堂にて開催す。
  開会の辞               上遠野支部理事長
  国際聯盟の発展と事業         新渡戸博士
聴衆一千五百名、盛会なりき。


〔参考〕国際聯盟の精神と事業 新渡戸稲造君講演 第一二―一三頁昭和二年四月刊(DK370019k-0008)
第37巻 p.129-130 ページ画像

国際聯盟の精神と事業 新渡戸稲造君講演 第一二―一三頁昭和二年四月刊
    国際聯盟の精神と事業(昭和二年四月三十日於華族会館)
                   新渡戸稲造君
○上略第二回の総会○国際聯盟の時の議事日程が甚だ貧弱であつた、例へば西比利亜に各国の俘虜が五十万斗り残つて居た、それを本国に送還するには一国では出来ぬ、どうしても国際聯盟の手に頼らなければならぬ、又ロシヤ革命の為め、国を出て他国に亡命する数十万の露西亜人の救済問題の如き、慈善会のやうな問題が多い、さう云ふ事が国際聯盟の事業と云はれるより、寧ろ赤十字社の会議に含ませたら宜いぢや
 - 第37巻 p.130 -ページ画像 
ないかと云ふやうなことで、議事日程は貧弱であつた、各国政府もまた重大の事を持出して来ない、出した所が駄目だと云ふ疑がありました、随つて第二回総会の議事日程が頗る貧弱であつた、処が玆に国際裁判所の構成が議せられた、此事は既に第一回の総会で、主義として皆賛成し、定約文さへ出来た、けれども其条約批准が済まない、そこで是が批准されなければ第二回の議事に上ぼせることが出来ないので其批准を幾度となく催促した手紙を各国に何通送つたか知れぬ、直ぐに返事をするやうにと云ふ電報もやつた、前年同意せられたのになぜ批准しないか、批准しないならば如何なる理由で批准しないかと云つて、しつこく催促をした、日本の政府にも来た筈であります、一方には九月に総会を開くと云ふのに、批准がなければ出すことが出来ない我々にとつては気が気でない、毎朝顔を合せる度毎に、紋切形として語るのは、批准はまだ来ないかと云ふことでありました、然るに総会開催二週間斗り前に漸く批准が来たので、二百年間世界の宿題になつて居つた国際的裁判所常置が出来た○下略


〔参考〕(新渡戸稲造)書翰 渋沢栄一宛 (大正一五年)一〇月九日(DK370019k-0009)
第37巻 p.130 ページ画像

(新渡戸稲造)書翰 渋沢栄一宛 (大正一五年)一〇月九日
                    (渋沢子爵家所蔵)
  東京                寿府
    渋沢子爵              新渡戸稲造
       閣下
粛啓 時下益々御清祥之段奉慶賀候
陳者国際聯盟事務局古垣鉄郎君、今般賜暇帰朝致候ニ付、歳末御繁忙中トハ存候ヘ共、御引見賜ルヲ得バ本人ノミノ幸福ニハ無之候、同君ハ両三年来当事務局情報部ニ在リテ大ニ活動致シ、内外人間ニ声望ヲ博シ居候、当地ノ近況同君ヨリ御聞取リ被成下度候
先ハ右御紹介迄申上度、如此御座候 匆々不一
  十月九日
東京 (栄一鉛筆) 近日古垣氏ニモ会見シテ国際聯盟ノ真相ヲ詳知シ、又新渡戸博士ノ近状ヲモ承リ合セ幸便ニ付シテ回答ヲ発シ度モノナリ 渋沢子爵 閣下 一月五日○昭和二年 新渡戸稲造 (別筆朱書) 面会希望之件 古垣鉄郎君御紹介
(別筆) 明朝十時



〔参考〕集会日時通知表 昭和二年(DK370019k-0010)
第37巻 p.130 ページ画像

集会日時通知表 昭和二年       (渋沢子爵家所蔵)
三月廿三日 水 午前九時半 奥山・鹿野ノ両氏来約(飛鳥山邸)
   ○奥山ハ当協会主事、鹿野ハ会計主任ナリ。