デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

3章 国際親善
3節 国際団体及ビ親善事業
13款 社団法人国際聯盟協会
■綱文

第37巻 p.298-303(DK370076k) ページ画像

昭和5年5月16日(1930年)

是日、当協会第六回評議員会、生命保険会社協会ニ開カレ、引続キ第十回通常総会開カル。栄一出席ス。次イデ是月二十四日右総会ノ決議ニ依リ、栄一、当協会会長トシテロンドン会議終結ニ就イテノ宣言、日米両国間ニ調停及ビ仲裁裁判条約締
 - 第37巻 p.299 -ページ画像 
結ニ関スル決議、並ニ常設司法裁判所応訴義務受諾ニ関スル三個ノ決議ヲ総理大臣浜口雄幸・外務大臣幣原喜重郎・司法大臣渡辺千冬ニ提出ス。

七月十九日ニ至リ、右評議員会ノ委嘱ニヨリ栄一会長トシテ理事ノ半数ヲ指名ス。


■資料

国際聯盟協会書類(四) 【昭和五年五月五日】(DK370076k-0001)
第37巻 p.299 ページ画像

国際聯盟協会書類(四) (渋沢子爵家所蔵)
  昭和五年五月五日
                 国際聯盟協会々長
                      渋沢栄一
拝啓、陳者去る四月十七日第八十八回理事会に於て決定致候通り、来る五月十六日(金)
  午前十時   全国支部長会議 於貴族院議長官舎
  正午     同午餐会    於同上
  午後三時   第六回評議員会 於生命保険協会
  〃 四時   第十回総会   於同上
  〃 六時(頃)同 晩餐会   於同上
を開催致候間、万障御繰合せ御臨席被成下度、此段御案内申上候
                           敬具
 追て乍御手数前記会合に御出席の有無、同封用紙○略スにて御回報相煩はし度願上候


国際聯盟協会書類(四) 【(印刷物・葉書) 拝啓、益御清祥奉賀候、陳者本月十六日…】(DK370076k-0002)
第37巻 p.299 ページ画像

国際聯盟協会書類(四) (渋沢子爵家所蔵)
(印刷物・葉書)
拝啓、益御清祥奉賀候、陳者本月十六日(金)午後四時より、東京丸ノ内生命保険協会に於て、本協会第十回通常総会を開催可致候処、当日午後三時より同所に於て第六回評議員会を開き、理事の半数改選を行ひ候間、御多用中乍恐縮御参集被下度、此段御通知申上候 敬具
  昭和五年五月一日
                国際聯盟協会々長
                   子爵渋沢栄一


国際聯盟協会書類(四) 【(謄写版) 第六回評議員会開催の件】(DK370076k-0003)
第37巻 p.299 ページ画像

国際聯盟協会書類(四) (渋沢子爵家所蔵)
(謄写版)
    第六回評議員会開催の件
日時 昭和五年五月十六日(金)午後三時(総会一時間前)
場所 丸ノ内三ノ四 生命保険協会
一、左記理事昭和五年七月二十四日任期満了に付、定款第九条に依り改選。
  渋沢会長 阪谷・山川副会長 林・穂積・岡・田川・山田・近衛・宮岡・松永・粕谷各理事


社団法人国際聯盟協会会務報告 昭和五年度 同協会編 第一八―一九頁昭和六年五月刊(DK370076k-0004)
第37巻 p.299-300 ページ画像

社団法人国際聯盟協会会務報告 昭和五年度 同協会編
                        第一八―一九頁
                        昭和六年五月刊
 - 第37巻 p.300 -ページ画像 
    四、第六回評議員会
 五月十六日午後三時より、丸の内生命保険協会に開催す、出席者七十四名(内委任状に依るもの五十三名)。
 議案―左記半数理事任期満了につき、改選及び逝去による欠員補充の件
  渋沢栄一・阪谷芳郎・林毅陸・穂積重遠・岡実・田川大吉郎・山川端夫・山田三良・近衛文麿・宮岡恒次郎・松永直吉(以上任期満了)添田寿一・粕谷義三(以上逝去)。
 右会長指名一任に決定す。
七月十九日 会長左記の通り理事指名就任したり。
  渋沢栄一・阪谷芳郎・林毅陸・穂積重遠・岡実・田川大吉郎・山川端夫・山田三良・近衛文麿・宮岡恒次郎・松永直吉(以上重任)神川彦松・若宮貞夫(以上新任)。


国際聯盟協会書類(四) 【(謄写版) 第十回通常総会 案】(DK370076k-0005)
第37巻 p.300 ページ画像

国際聯盟協会書類(四)        (渋沢子爵家所蔵)
(謄写版)
    第十回通常総会 案
日時 昭和五年五月十六日(金)午後四時
場所 丸ノ内三ノ四 生命保険協会
次第
 一、開会の辞並司会   会長
 一、会務報告      副会長
 一、会計報告      会計監督
 一、予算        副会長説明
 一、決議案
 一、講演        安達大使に依頼の予定
 一、晩餐(六時半、会費三円)
             外務大臣招待の予定
 一、五分間演説
                       以上


国際聯盟協会書類(四) 【(印刷物・葉書) 拝啓 愈御清祥奉大賀候、陳者本協会第十回通常総会を…】(DK370076k-0006)
第37巻 p.300-301 ページ画像

国際聯盟協会書類(四)         (渋沢子爵家所蔵)
(印刷物・葉書)
拝啓 愈御清祥奉大賀候、陳者本協会第十回通常総会を左記次第に依り開催仕候間、万障差繰御出席被成下度、此段御案内申上候 敬具
  昭和五年五月一日      国際聯盟協会々長
                    子爵渋沢栄一
  次第
          日時 昭和五年五月十六日(金)午後四時
          会場 東京市丸ノ内三ノ四 生命保険協会

図表を画像で表示--

 一、開会の辞  会長        A予算協賛 二、会務報告  副会長       B決議案 三、会計報告  会計監督    五、講演 四、議案(副会長説明)       特命全権大使 安達峰一郎氏  以下p.301 ページ画像  六、晩餐(外務大臣臨席の予定) 八、閉会 七、テーブルスピーチ 



 追て一、晩餐会費金参円也は当日会場入口にて申受候
   二、準備の都合も有之御出席の有無は五月十三日迄に御通知願上候


(奥山清治)書翰 白石喜太郎宛昭和五年五月六日(DK370076k-0007)
第37巻 p.301 ページ画像

(奥山清治)書翰 白石喜太郎宛昭和五年五月六日
                     (渋沢子爵家所蔵)
前略
総会へ提出すべき印刷物○次掲出来候に付、玆許御送附申上候、尚総会前、子爵の御都合宜しき日時御指定被下ば、参上種々御尋に御答可申候、先は当用のみ 匆々
  昭和五年五月六日
                       奥山清治
    白石喜太郎様


国際聯盟協会書類(四) 【(印刷物) 社団法人国際聯盟協会第十回通常総会】(DK370076k-0008)
第37巻 p.301 ページ画像

国際聯盟協会書類(四)          (渋沢子爵家所蔵)
(印刷物)
    社団法人国際聯盟協会第十回通常総会
      次第(昭和五年五月十六日午後四時於東京市丸ノ内生命保険協会)
一、開会の辞        会長
二、昭和四年度会務報告   副会長
三、昭和四年度会計報告   会計監督
四、議案(副会長説明)
   1昭和五年度予算協賛
   2決議案
五、講演       特命全権大使 安達峰一郎氏
六、晩餐
七、テーブルスピーチ
八、閉会
                               以上
   ○昭和四年度会計報告書、昭和五年度予算書略ス。


社団法人国際聯盟協会会務報告 昭和五年度 同協会編 第二―四頁昭和六年五月刊(DK370076k-0009)
第37巻 p.301-302 ページ画像

社団法人国際聯盟協会会務報告 昭和五年度 同協会編
                      第二―四頁
                      昭和六年五月刊
    二、第十回通常総会
 五月十六日午後四時より、丸の内生命保険協会に開催す。会員百六十名出席す。次第左記の如し。
 一、開会之辞       会長
 二、昭和四年度会務報告  副会長
 三、昭和四年度会計報告  会計監督
 四、議案         副会長説明
 1、昭和五年度予算協賛 (承認)
 2、決議案       (可決)
 - 第37巻 p.302 -ページ画像 
      ○倫敦会議終結に就ての宣言
 世界平和の基礎を鞏固にし、各国国民の負担を軽減する目的を以てロンドンに開催せられた海軍会議が、無事協定に達したるは吾人の衷心欣幸とするところであつて、列国全権の努力と交譲の誠意に対し、感謝する次第である。然しながら吾人はロンドン会議の協定に甘んぜず、該会議を促がした不戦条約の精神に鑑みて、更に各国民相互諒解の増進に努め、国際紛争平和処理方法の完成に精進すると共に、公正にして且一層有効なる軍備縮少を実現せんことを期す。
 従て吾人は少くとも、左に掲ぐる事項の達成が、今後列国の関心事でなければならないことを信ずる。
  一、専ら攻撃的武器なる主力艦の全廃、又は少くとも其の艦型の縮少。
  二、陸軍の縮少。
  三、空軍並に化学戦備の制限。
      ○日米両国間に調停及仲裁々判条約締結に関する決議
 日米間には四国条約、不戦条約等或る程度の平和保障条約存在するも、吾人は日米両国の伝統的親善関係を永遠に確保せんが為め、更に両国間に調停及仲裁裁判条約の締結せらるゝに至らんことを希望す。
      ○常設国際司法裁判所応訴義務受諾に関する決議
 本協会は大正十二年中、我が国が国際聯盟の常設国際司法裁判所規程、第三十六条第二項所定の応訴義務を受諾せんことを帝国政府に建議したが、○同年一二月一八日ノ条参照吾人の希望の未だ達成せらるゝに至らないのは残念である。
 独逸は一九二六年既に右応訴義務を受諾し、昨年の聯盟総会以来、英仏伊其他続々該裁判所の応訴義務を認めた結果、今日に於ては、聯盟の常任理事国にして、此の義務を認めざるもの独り我国あるのみとなつて居る。
 故に吾人は玆に前年の要望を繰り返すと共に、吾人の要望を達成せんが為め、我が政府に於て速かに適当の方途を講ぜられんことを希望するものである。
  右三決議を五月二十四日会長名に於て、浜口内閣総理・幣原外務各大臣に、司法裁判所応訴義務受諾に関する決議を、渡辺司法大臣に提出せり。
  3、名誉会長推戴の件(子爵石井菊次郎氏を推薦決定す)
 五、講演 特命全権大使 安達峰一郎氏。
 六、晩餐会。七、テーブルスピーチ。八、閉会。


中外商業新報 第一五九〇三号昭和五年五月一七日 国際聯盟協会 決議 昨日通常総会(DK370076k-0010)
第37巻 p.302-303 ページ画像

中外商業新報 第一五九〇三号昭和五年五月一七日
    国際聯盟協会
      決議
        昨日通常総会
国際聯盟協会は、十六日午後四時から保険協会に、第十回通常総会を開催、渋沢会長・阪谷副会長・深井会計監督から、それぞれ会務の報
 - 第37巻 p.303 -ページ画像 
告があつた後
 ロンドン会議終結について、その協定に達したるを喜ぶと同時に、更に列国諒解の下に主力艦の全廃、又は少くともその艦型の縮小、陸軍の縮小及び空軍並に化学戦備の制限を実現せんことを期する旨の宣言、日米両国間に調停及仲裁々判条約締結に関する決議、常設国際司法裁判所応訴義務受諾に関する決議
等をなし、次で帰朝中の安達大使の講演あり、六時から晩餐会に移り幣原外相・石井顧問官・渋沢子爵・井上匡四郎・松井慶四郎・水野錬太郎の諸氏等、約百五十名出席九時散会した


国際知識 第一〇巻第六号・第一二五―一二六頁昭和五年六月 ○本協会ニユース(四月中) 第十回本協会通常総会(DK370076k-0011)
第37巻 p.303 ページ画像

国際知識 第一〇巻第六号・第一二五―一二六頁昭和五年六月
 ○本協会ニユース(四月中)
    第十回本協会通常総会
五日十六日午後四時より、丸の内生命保険協会講堂に於て開催、渋沢会長の開会の辞、阪谷副会長の昭和四年度会務報告、深井会計監督の会計報告、終つて議案に移り、先づ昭和五年度予算案を一致可決し、更に別掲決議案を通過した。山田理事の動議によつて満場一致を以て石井子爵を名誉会長に推薦後、安達大使の聯盟に於ける感想談を聴聞した。斯くて晩餐会に移り、幣原外相の有益なテーブルスピーチを終へて盛会裡に散会。出席者は外相の他、石井子、二荒伯、松井男、関屋宮内次官、安達・松田両大使、井上子、山田・林・荒木・岡・神川・松原・信夫・矢作各博士、田川・植原・鈴木(梅)各代議士その他百五拾名、未曾有の多数の参加があつた。