デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

3章 国際親善
3節 国際団体及ビ親善事業
26款 国際教育関係諸団体 4. 其他 [1]日語学校
■綱文

第38巻 p.258-263(DK380024k) ページ画像

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■資料

(阪谷芳郎)大日本平和協会日記 大正二年(DK380024k-0001)
第38巻 p.258-259 ページ画像

(阪谷芳郎)大日本平和協会日記 大正二年 (阪谷子爵家所蔵)
○六月十七日 日語学校補助五百円保証ノ儀ヲ、渋沢・早川・中野三氏ニ談ス、尚中野氏商業会議所ヨリ重役一名推選ノ儀ヲ内談ス、同十八日大橋・服部二氏ニ保証ノ儀ヲ談ス、又同件ニ付書面ヲ近藤・古河・三島・水町・高田五氏ニ送ル、保証ノ形式ニ付テフレーザー説アリ、ボールス氏ニ談ス
  ○中略。
○七月五日
○中略
 一、日語学校補助金五百円別紙諸氏ノ同意ヲ得タルニ付、其旨ヲ申送ル(村上直次郎氏へ)
(謄写版)
拝啓、益々御清適奉賀候、陳者今般内外人共同ノ事業トシテ日本ニ於テ外国人ニ純正ノ日本語ヲ教授スべキ学校設立ノ必要ヲ認メラレ、日
 - 第38巻 p.259 -ページ画像 
語学校設立可相成ニ付テハ、万一収支不足ノ場合ニ於テ補助金弐千円ノ準備致シ置カレ度、其内五百円ヲ日本人側ニ於テ保証ノ義御来示ニ依リ、別記諸君ニ申入レ候処、何レモ右日語学校ノ設立ハ内外人親交上極メテ必要ノ義ニ可有之旨ヲ認メラレ、前記五百円ノ支出必要ノ場合ニハ之ニ応ズベキ旨ヲ承諾相成リ候ニ付、此段申通候 敬具
  年 月 日               阪谷芳郎
    日語学校発起人宛
 別記
  子爵 三島弥太郎     中野武営
     水町袈裟六  男爵 渋沢栄一
  男爵 近藤廉平      大橋新太郎
     高田慎蔵      服部金太郎
     古河虎之助     早川千吉郎
  ○中略。
○七月十四日 日語学校理事会発起人ヨリ引継ボールス、フレーザー、キルビー、インブリ、デンニング、姉崎、村上、福岡、余 余理事並名誉校長トナル


Japan Times July 15, 1913 JAPANESE LANGUAGE SCHOOL : AN INTERNATIONAL INSTITUTION TO BE ESTABLISHED(DK380024k-0002)
第38巻 p.259-260 ページ画像

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集会日時通知表 大正一一年(DK380024k-0003)
第38巻 p.260 ページ画像

集会日時通知表 大正一一年       (渋沢子爵家所蔵)
六月十五日(木) 午后壱時 日語学校職員及生徒約六十名来約(飛鳥山)


日語文化学校事業概要 同校編 第一―九頁 昭和八年一一月刊(DK380024k-0004)
第38巻 p.260-263 ページ画像

日語文化学校事業概要 同校編 第一―九頁 昭和八年一一月刊
    日語文化学校の沿革
 日語文化学校は大正二年(一九一三年)帰一協会・亜細亜協会・大日本平和協会・米人協会・英人協会及共同ミツシヨン同盟の代表者より成る理事会に依り組織せられ、男爵阪谷芳郎博士を名誉校長に、フランク・ミユラ氏を校長に、当時の東京外国語学校長村上直次郎氏を理事長とし、同年十月七日文部省の認可を得て東京外国語学校内に開校せり、其の目的とする所は主として在留外国人に日本語を教授する事なりしが、数年前より日本歴史・文学・宗教其他一般社会状態等、日本文化に関する課程をも併せて教授することとし今日に至れり。
    日語文化学校の組織
一、校舎 創立当時は東京外国語学校内に設けられ、数年後に日本基督教青年会同盟会館に移され、又三崎会館に転じ、大震災に際し一時神戸に移り再び東京に復帰し、現在は東京市神田区美土代町東京基督教青年会館内にあり。尚昭和八年八月米国フレンド・ミツシヨンより寄贈を受けたる家屋を校舎に改築する計画
 - 第38巻 p.261 -ページ画像 
中なり。
二、組織 昭和七年六月松宮弥平氏の経営する日語学校との合同の議起り、各般の接渉をなしたる結果合同を了し、以下の如き新組織を得たり。
   日語文化学校は事業遂行の為、国語部及文化研究部の二部を設く。
   理事会は日語文化学校の一般方針を決定し、学校経営の責任を有す。
   文化研究部評議員会を設け、文化研究部事業の発展の為に之を援助す。
    日語文化学校事業内容
一、事業の性質
 我国に在留する外国人に日本語を修得せしめ、併せて日本文化に関する知識を授け、又在留外国人にして日本文化研究の希望ある者、或は研究調査の為めに渡来せる外国人の為に、各種の研究上の便宜を与へ、又は直接指導援助し、以て我国文化を海外に理解せしむるを目的となし、同時に日本文化を直接諸外国に紹介して、日本文化研究の気運を促進する事業をなす。
二、事業の内容
 現在実施なしつつある事業を列挙せば以下の如し。
    (一)国語部
「在留外国人に対する日本語の教授」――東京本校は校内及校外に分ち地方には分校を設置し、又来校し能はざる者には通信等の方法に依り、日本語の実地応用を主としたる会話・読本・書方・綴方等の科程及文化研究部と連絡して日本文化の研究科程を授く。学課は本科・選科・通信科とし、本科は本校規定の全科程を修むるもの、選科は各自希望の科目のみを修むるもの、通信科は通信によつて、本校規定の科程を修むるものにて、現在生徒は宣教師・教師・官吏・実業家・新聞記者其他にて総計(通信科生徒を合せて)一五〇名あり。終了生総数八〇〇名。
「在留日系外国人に対する教育」――外国に於て生れたる日本人第二世にして、勉学のために帰朝せる者に日本語及日本文化に関する教授をなす。現在生徒数二十五名。
「日本語教師養成」─―各地に散在する外国人に日本語を教授する教師、又は教師たらんとする者の為に随時日本語教授法講習を開催し日本語教師を養成す。又本校通信科生徒等の為に本講習修了者を紹介する方針を採れり。講習終了者三五〇名。
「日本語教本の編纂」――本校に於て使用する各種教科書は特に外国人の為に適応するものを編纂して之を使用す。其他日本語教授に要する教材の撰択・編輯等をなし、且之を刊行す。
「日本語教授法の研究」――日本語及教授法研究機関を設け、各種の研究調査を実施す。
「教師及職員」――教師十二名、講師九名、事務員三名。
    (二)文化研究部
 - 第38巻 p.262 -ページ画像 
「日本文化研究の指導及援助」
 イ、在留外国人の為、日本文化に関する諸研究課程の開設―現在国語部に於て日本語を勉学中の外国人を主体として、之に東京及横浜に在住する外国人を加へ、日本歴史・経済状態・宗教・文化研究概論・美術・日本作法等に関する研究課程を授く。
 ロ、研究機関の施設―日本文化を研究せんとする外国人に対し、図書・参考資料研究室等を設くる外、各種の研究団体及学校との聯絡を得て研究上の便宜を計る。
 ハ、日本文化の研究を希望する外国人の個人指導及援助―日本文化の研究を希望する在留外国人、乃至日本文化研究の目的を以て外国より渡来せる者に対し、専門家の紹介、実際視察、文献乃至調査資料の蒐集、通訳者の斡旋、翻訳等の援助をなす。
「日本文化の研究調査」
 イ、日本文化の研究とその発表――我国文化の各方面に渉り、外国に於ける必要及興味を考慮し、適当なる問題を選択してその研究調査を行ひ、外国文にて発表す。
 ロ、既成研究の綜合的研究――我国に於ける特定問題の一般情勢を提示する為、在邦各種の研究団体或は個人に依る研究結果を綜合して概括的に之を発表す。
 ハ、日本文化研究資料の蒐集――我国文化の各方面に渉り、和英図書目録・図書館・研究者・既成研究等のリストの作成を行ふ。特に図書目録に関しては特定研究課題に必要なる文献を選択し、各文献の概略の説明を附す。
 ニ、在外国の学校・研究所、或は個人の依頼に応じて特定の調査研究又は資料の蒐集をなし夫々に報告す。
 ホ、既成研究の翻訳事業――専門家の推薦により適当なる文献を選択し、之を適確なる外国語(主に英文)に翻訳し、再び専門家の批判を得て発表す。
    (三)出版部
1 、文化部に於て実施せられたる研究調査の結果を出版し発表す。
2 、日本語及日本語教授に関する図書の出版をなす。
    日語文化学校職員
       名誉校長 男爵 阪谷芳郎
       校長      ダーリー・ダウンズ
       国語部長    松宮弥平
       文化研究部長  高柳賢三
       幹事      松宮一也
    理事
       理事長     ギルバート・ボールス
       記録理事    E・T・アイグルハート
       会計理事    ウイリヤム・バンカム
       理事      阪谷芳郎
               姉崎正治
               ウイリヤム・アキスリング
 - 第38巻 p.263 -ページ画像 
               メリー・マクドナルド
               ポール・メーヤー
               オーガスタス・ライシヤワー
               ダナルド・ロス
               志立鉄次郎
               L・C・M・スマイス
               戸沢正保
               山田三良
               トーマス・ヤング
    文化研究部評議員
      評議員      姉崎正治
               ギルバート・ボールス
            男爵 団伊能
               福井菊三郎
            男爵 森村市左衛門
               オーガスタス・ライシヤワー
               斎藤惣一
               高柳賢三
               ダーリー・ダウンズ
      幹事       松宮一也