デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

明治44年11月4日（1911年）

是日栄一、朝鮮貴族李完用ノ一行ヲ、飛鳥山邸ニ招キテ午餐会ヲ催ス。

渋沢栄一　日記　明治四四年　　　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
十一月四日　晴　寒
○上略　今日朝鮮人ノ来客アルニヨリ室内及庭園ノ装飾ヲ指揮ス、午前十一時ヨリ朝鮮人李完用・朴斎純・趙重応ノ三氏、及陪賓目賀田・古谷・木内・竹内・大倉・浅野・三島・土居等ノ諸氏来会ス、午飧席上一場ノ挨拶ヲ為ス、食後愛蓮堂ニテ会話シ、夕四時過散会ス○下略

招客書類（一）　　　　　　　　　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
　明治四十四年十一月四日正午、飛鳥山邸
　　朝鮮貴族伯爵李完用氏一行招待会
　　　　　　　　　　　　　　　　　伯爵　李完用
　　　　　　　　　　　　　　　　　子爵　朴斎純
　　　　　　　　　　　　　　　　　子爵　趙重応

　　　　　　　　　　　　　　　　　男爵　目賀田種太郎
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　木内重四郎
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　古谷久綱
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　金応善
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　上村正已
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三島毅
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　土居通予
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　浅野総一郎
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　竹内綱
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　門田正経
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　尾高次郎
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　原林之助

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　主人
　　　　　　　　　　　　　　　　　　男　阪谷芳郎
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　佐々木勇之助
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　日下義雄
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　野口弥三
 - 第39巻 p.81 -ページ画像 
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　八十島親徳
　一、料理　常盤屋
　一、余興（芸妓）三曲

竜門雑誌　第二八二号・第六一頁明治四四年一一月
○朝鮮華族招待会　青淵先生には去四日正午、当時滞京中なりし朝鮮貴族伯爵李完用氏等一行を主賓として、左記の方々を飛鳥山邸に招待して鄭重なる午餐会を催されたるが、余興には芸妓手踊三曲等の催ありて、青淵先生・阪谷男爵・佐々木勇之助・日下義雄・野口弥三・八十島親徳の諸氏主人側として斡旋せられ、頗る盛会なりしと云ふ。
当日出席せられたる来賓は如左
　伯爵李完用氏、子爵朴斎純氏、子爵趙重応氏・男爵目賀田種太郎氏・木内重四郎氏・古谷久綱氏・金応善氏・上村正已氏・三島毅氏・土居通予氏・浅野総一郎氏・竹内綱氏・門田正経氏・尾高次郎氏・原林之助氏