デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

3章 国際親善
5節 外賓接待
15款 其他ノ外国人接待
■綱文

第39巻 p.86(DK390030k) ページ画像

大正元年9月30日(1912年)

是日、基督教青年会ハ、神田区ノ同会館ニ於テ、アメリカ合衆国シアトル在留同胞母国観光団百余名ノ歓迎会ヲ催ス。栄一臨席シテ演説ヲナス。


■資料

竜門雑誌 第二九三号・第六八―六九頁大正元年一〇月 ○母国観光団歓迎会(DK390030k-0001)
第39巻 p.86 ページ画像

竜門雑誌 第二九三号・第六八―六九頁大正元年一〇月
○母国観光団歓迎会 神田美土代町の基督教青年会にては、九月三十日午後三時半より同会館に於て、在シヤトル我同胞の母国観光団一行百七名の為めに歓迎会を開きたり、服部綾雄氏の歓迎の辞を述べ、次で嘗てシヤトル市高等学校に在学せる上原栄太郎氏・山本青年会幹事及新渡戸博士の歓迎演説あり、最後に青淵先生登壇して曰く
 予は三年前実業団体の団長として渡米の節、シヤトルに於て諸君と相会し、尠からず御世話になりたる今日図らずも玆に諸君と相会するを得たるは誠に欣喜に堪へざる所なり、渡米三ケ月間に於て見たる米国は至る処厚意を以て迎へられたるが、桑港に出でし頃排日の噂あるを聞けり、抑も排日思想たるや米人の我儘より出づる者もあらんかなれど、一面在米諸君の行動如何に因て生ずることなきを保せず、シヤトルの如く排日思想のなき処に居住せる諸君と雖も決して油断あるべきに非ず、国家的観念を以て充分此辺に注意しつゝ奮励努力、以て母国に報ゐられん事を望まざるを得ず云々
之れに対し団長天野末吉氏の謝辞あり、別室に於て茶菓の饗応あり散会したるは午後十時過なりしと