デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

3章 国際親善
5節 外賓接待
15款 其他ノ外国人接待
■綱文

第39巻 p.284-286(DK390162k) ページ画像

大正13年5月6日(1924年)

是日栄一、アメリカ合衆国特命全権大使サイラス・イー・ウッズ夫妻ヲ飛鳥山邸ニ招キテ午餐会ヲ催ス。


■資料

招客書類(二) 【大正十三年五月六日正午、於飛鳥山邸 ウツヅ大使同令夫人招待午餐会】(DK390162k-0001)
第39巻 p.284-285 ページ画像

招客書類(二)              (渋沢子爵家所蔵)
 大正十三年五月六日正午、於飛鳥山邸
  ウツヅ大使同令夫人招待午餐会
               (太丸・太字ハ朱書)
                ○ウッヅ大使
                ○同令夫人
                ○ケッフアリー参事官
                欠コールドウエル通訳官
                欠同令夫人
                ○ノーウエッブ書記官
                ○乾精末
                ○同令夫人
                ○モーア外務省顧問
                欠同令夫人
                ○金子子爵
                ○阪谷男爵
                欠同令夫人
                ○添田寿一氏
    ○上代たの子      欠同令夫人
    ○塩沢昌貞       ○団琢磨氏
    ○宮岡恒次郎      欠同令夫人
    ○同令夫人       欠藤山雷太氏
 - 第39巻 p.285 -ページ画像 
                ○山田三良氏
                ○姉崎正治氏
                ○頭本元貞氏
                ○串田万蔵氏
                欠井上秀子氏
                ○主人
                ○渋沢美枝子
                欠明石愛子
                ○渋沢鄰子
                ○小畑久五郎
 以上〆卅二人 内 出席二十三人
          欠席 九人
 一、料理 帝国ホテル 食卓、卓掛、花ヲ持参スルコト
            食事用意都合アリボーイ人数


招客書類(二) 【Déjeuner du 6 Mai, 1924 五月六日午餐 渋沢子爵閣下】(DK390162k-0002)
第39巻 p.285 ページ画像

招客書類(二)             (渋沢子爵家所蔵)
Déjeuner du 6 Mai, 1924        五月六日午餐
                    渋沢子爵閣下
Melon Frappé             一メロンフラツペー
Crême de Volaille           一鶏クリームスープ
Homard Frit Sauce Tartare       一車海老ターターソース
Taurnedos à la Strasbourgeoise    一トルネドビフテキ雁肝
Salade des Fruits           一フルーツサラド
Parfait au Moka            一アイスクリーム 菓子
Friandises              一果物 コヒー
                   一金拾円也


竜門雑誌 第四三〇号・第七五―七六頁大正一三年七月 ○ウツヅ大使夫妻招待会(DK390162k-0003)
第39巻 p.285-286 ページ画像

竜門雑誌 第四三〇号・第七五―七六頁大正一三年七月
○ウツヅ大使夫妻招待会 青淵先生は五月六日正午、曖依村荘に於て米国大使ウツヅ氏夫妻を主賓とし、米国大使館員及び日米関係委員会其他の主なる諸氏二十余名を陪賓として午餐会を催され、主客歓を尽して散会せる由。
 尚ほ青淵先生及ウツヅ大使の挨拶要旨左の如し。
    青淵先生の挨拶
  大使閣下には頃日来、政治上の難問題に鞅掌られて居られます故に本日は一切政治問題に触れず、全く御休養なさることを希望する次第で御座いまます、何卒暫らく公務を御忘れになつて春緑の裡に御身神を休ませられんことを願ひます、私は大使閣下・同令夫人を始め大使館員諸君の御尊来を忝ふしたることを光栄と致す次第で御座います、玆に杯を挙げて大使閣下の御健康を祝し上げます。
    米国大使の答辞
 渋沢子爵閣下並に諸君、子爵の御招待を蒙りまして斯る御鄭重なる午餐会に参列する光栄を担ひましたことを喜び、且つ感謝する次第で御座います、子爵閣下は今日は政治問題を抜きにして、全く休息
 - 第39巻 p.286 -ページ画像 
を主とせられ度しとの御親切なる御言葉を以て、私共を御迎へ下さいましたが、私にはどうしても忘るゝことの出来ないものが御座います。即ち、排日条項を含む移民法案の将来に関する懸念で御座います、然し此問題が議会を通過して大統領が移民法案に署名されましても、排日条項を緩和すべき道が決して発見され得ないことゝは思ひません。真理は最後の勝利者であることを信じます。私は此排日条項も一時的のものにて、必ず之を改更する時機が来ると信じます。及ばずながら私は此機運を促進せしむる為めに満腔の努力を致す覚悟で御座います。我が議会の行動は、必ずしも国民の輿論を代表するものでないといふことは、大統領を始め、国務卿、責任ある諸新聞及米国の有力者等が、極力此排日条項を通過することの非を論駁して、聊かも憚る所が無いといふ事実に照らしても明かであると思ひます。云々
   ○本資料第三十四巻所収「日米関係委員会」大正十三年六月二日ノ条参照。