デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

3章 国際親善
7節 其他ノ資料
2款 日米関係諸資料
■綱文

第40巻 p.360(DK400114k) ページ画像

大正10年7月29日(1921年)

是ヨリ先栄一、有志者ト謀リアメリカ合衆国スタンフォード大学ニ、日本歴史及ビ日本文明史講座ヲ開設スル費用トシテ、金七万五千円ヲ寄付スル旨同大学総長ニ申出デタリトノ記事、是日ノ読売新聞ニ掲載セラル。


■資料

読売新聞 第一五九三〇号 大正一〇年七月二九日 渋沢子ス大学へ七万五千円を特別費として寄附す(DK400114k-0001)
第40巻 p.360 ページ画像

読売新聞  第一五九三〇号 大正一〇年七月二九日
    渋沢子ス大学へ七万五千円
      を特別費として寄附す
〔横浜電話〕実業界の元老渋沢栄一子は日米両国民の文化的結合を望む考へから、此程米国スタンフオード大学日本歴史及び文明講座の
 特別費 として金七万五千円を寄附すべく、同大学総長ウイルハー博士に申送つた処、今回愈々其の好意を快く受諾することとなり、過日挙行のス大学卒業式にウイルハー博士は其の顛末を公表し、一般米人に非常の好感情を与へたと、最近渋沢子の知人の許へ来た米国からの私信に書き添へてあつた


竜門雑誌 第三九九号・第七六頁 大正一〇年八月 ○ス大学に日本史講座開設(DK400114k-0002)
第40巻 p.360 ページ画像

竜門雑誌  第三九九号・第七六頁 大正一〇年八月
○ス大学に日本史講座開設 過般青淵先生には同志の諸氏と相謀り、日米両国民の文化的結合を鞏固ならしむる一助として、米国スタンフオード大学内に日本歴史及文明史の講座費用として金七万五千円を寄附すべき旨同大学総長ウイルハー博士に申出られし由なるが、同大学にては今回その好意を快く受諾することゝなり、過日挙行せられたる同大学卒業式に於てウ総長は其顛末を公表し一般米人に非常なる好感情を与へたる趣、七月二十九日の読売新聞は報ぜり。
  ○右ハ他ニ資料ヲ見ズ。従ツテ実行セラレタルカ否カモ明ラカナラザルモココニ収メテ後考ヲ俟ツ。