デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

大正11年11月7日（1922年）

是日栄一、近ク渡米セントスル加藤熊一郎（咄堂）ヲ渋沢事務所ニ招キテ午餐会ヲ催シ、日米問題ニ就キテ懇談ス。

（増田明六）日誌　　大正一一年　　　　　　（増田正純氏所蔵）
十一月七日　火　曇
定刻出勤
正午、加藤咄堂氏を事務処に招かれ、午餐を取りつゝ米国事情を子爵より談話せらる、加藤氏ハ今度加州在留邦人の招待ニ応して精神講話の為め始めて米国ニ赴かるゝを以て、子爵ハ目下蟠れる日米問題ニ付き参考の為め午餐会を兼ね談話せられし次第なり、添田・姉崎両博士頭本元貞氏も来会小生も加ハりたり
○下略

竜門雑誌　　第四一五号・第七二頁　大正一一年一二月
○加藤咄堂氏招待　青淵先生には十一月七日正午兜町事務所に於て、今般米国に渡航すべき加藤咄堂氏を招待し、尚ほ姉崎・添田・頭本三氏を陪賓として清宴を催され、在米邦人の状況其他に就き種々懇談せらるゝ所ありたりと云ふ