デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2020.3.6

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

3章 国際親善
7節 其他ノ資料
4款 慶弔
■綱文

第40巻 p.608-610(DK400202k) ページ画像

昭和5年5月22日(1930年)

是ヨリ先、昭和四年十二月二十七日、前駐日アメリカ総領事エドワード・シー・ベローズ死去ス。

是日栄一、同夫人ニ対シ弔問ノ書翰ヲ発ス。


■資料

米国人来翰(八) 【[エドワード・クラーク・ベローズ死亡通知]】(DK400202k-0001)
第40巻 p.608 ページ画像

米国人来翰(八) (渋沢子爵家所蔵)
(印刷物)
       Mrs. Edward Clark Bellows
       announces with deep sorrow
   the departure from this life of her beloved husband
       Mr. Edward Clark Bellows
    formerly American Consul-General to Japan
  which occurred on Friday, December twenty-seventh
    one thousand nine hundred and twenty-nine
         at Los Angeles, California
(右訳文)
前駐日米国総領事、夫エドワード・クラーク・ベローズ儀、一千九百二十九年十二月廿七日金曜日加州ロス・アンゼルス市に於て永眠仕候間、此段御通知申上候也
                          妻
    子爵渋沢栄一閣下


(小畑久五郎)書翰控 エドワード・シー・ベローズ夫人宛一九三〇年二月二七日(DK400202k-0002)
第40巻 p.608-609 ページ画像

(小畑久五郎)書翰控
        エドワード・シー・ベローズ夫人宛一九三〇年二月二七日
                     (渋沢子爵家所蔵)
                (栄一鉛筆)
                相当之回答相発し可申事
                五年四月廿八日一覧
 加州ロス・アンゼルス市
  エドワード・クラーク・ベローズ夫人様
                  渋沢子爵秘書
                      小畑久五郎
   一千九百三十年二月廿七日
拝啓、益御清適奉賀候、然ば渋沢子秘書として爰に一書拝呈仕候、御良人の御逝去に関する御通知正に落手仕候、右御通知は早速子爵に伝達可致の処、子爵は生憎風邪のため咽喉を痛め主治医の注意により厳重に面会を謝絶致居る次第にて未だ其運びに至り申さず候
子爵には引籠静養中に御座候得共、心配すべき徴候決して無之候間御省念被下度候、子爵が御良人より御款待を蒙り候際随行致居候に付、子爵に代り御不幸に対し厚く御哀悼の意を表上げ候
 - 第40巻 p.609 -ページ画像 
子爵は病気全快を待ちて御挨拶可申上候得共、不取敢小生より御弔問申上候
右得貴意度如此御座候 敬具
  ○右文書翰ハ同日付ニテ発送セラレタリ。


渋沢栄一書翰控 エドワード・シー・ベローズ夫人宛 一九三〇年五月二二日(DK400202k-0003)
第40巻 p.609 ページ画像

渋沢栄一書翰控  エドワード・シー・ベローズ夫人宛一九三〇年五月二二日
                     (渋沢子爵家所蔵)
                   (別筆)
                   五月十二日御承認
 米国加州
  ロスアンジエルス市
   エドワード・クラーク・ベローズ夫人
    千九百三十年五月二十二日
                   東京 渋沢栄一
拝復、老生本年々初以来病気の為め籠居静養の已むなきに到り、且医戒により永らく事務を廃居候処、頃者漸く健康旧に復し徐々執務を始め候為め始めて御良人御逝去の事を承知驚愕罷在候、就て乍遷延玆に謹而弔意を表し申候
一千九百二十一年老生渡米の際貴市拝訪仕、故人並に故人が会長たりし日本協会より忝うしたる御厚情は老生の忘れんとして忘るゝ能はざる所に有之、故人の面影は老生の脳裡に鮮かに存し居候、斯の如き友人日米親善の有力なる楔子を俄かに失ひ候は老生の最も遺憾と致処に御座候、衷情御賢察可被下候
右乍延引得貴意度如此御座候 敬具


(アイダ・アイ・ベローズ)書翰 渋沢栄一宛一九三〇年六月一三日(DK400202k-0004)
第40巻 p.609-610 ページ画像

(アイダ・アイ・ベローズ)書翰  渋沢栄一宛一九三〇年六月一三日
                     (渋沢子爵家所蔵)
      Fourteen twenty-two Gramercy Place
         Los Angeles, California
                  June 13, 1930
Viscount Shibusawa,
  2 1Chome Marunouchi
  Kojimachiku, Tokyo, Japan.
Revered Sir :
  Your kind letter of sympathy for me and appreciation of my dear husband is just received and read with pleasure and gratitude.
  I am pleased to learn that your health is restored and trust you will long be spared to continue your valuable work for establishment of international goodwill. I have lately been pleased to see among my own country men some evidences of a fairer understanding of the situation concerning our two countries.
  I have sent you under separate cover a booklet which I trust you will be pleased to have, though I know it falls for
 - 第40巻 p.610 -ページ画像 
 short of doing justice to its subject.
             Very truly yours,
              (Signed) Ida I, Bellows
                  (Mrs. Edward C. Bellows)
(右訳文)
                    (栄一鉛筆)
                    五年七月八日一覧
 東京市
  渋沢子爵閣下
   一千九百三十年六月十三日
        ロス・アンゼルス市
            アイダ・アイ・ベローズ
            (エドワード・シー・ベローズ未亡人)
拝啓、益御清適奉賀候、然ば私に対する御同情と亡夫に対する御愛惜の御芳志とに満てる尊翰正に落手感激を以て拝読仕候
閣下には御健康を御恢復被遊候由、欣快の至に存上候、猶幾久しく御長命にて国際親善の確立のため貴重なる御事業御継続被遊るゝことゝ存候、日米両国に関する情勢に就き一層公平なる理解に進みつゝある証左を我米国人間に見て近頃嬉しく感じ居候
別便にて小冊子一部御送付申上候、右は其題名に相応はしからぬ不充分のものとは存候得共、閣下の御手許に留め置き下さることゝ信じ拝呈仕候
右御礼申上度如此御座候 敬具
(訳者申す、本文所載の小冊子は未亡人の筆に成る夫総領事ベローズ氏の略伝にて既に到着致候)