デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

4章 道徳・宗教
1節 儒教
10款 論語語由ノ複製
■綱文

第41巻 p.281-283(DK410070k) ページ画像

大正8年2月(1919年)

是月栄一、文化三年ニ筑前国秋月藩主黒田長舒ガ開版セル、亀井魯(南冥)著「論語語由」二十巻十冊ヲ、玻璃版ニ複製シ、知人ニ頒ツ。

本版ノ底本ハ、明治十三年ノ補刻版ニ、南冥ノ子昭陽ガ傍註ヲ手書セルモノナリ。


■資料

論語語由 亀井魯(南冥)著 十・末尾貼紙大正八年二月複製玻璃版(DK410070k-0001)
第41巻 p.281 ページ画像

論語語由 亀井魯(南冥)著 十・末尾貼紙大正八年二月複製玻璃版
    刻論語語由跋
余ノ実業ニ従事スルヤ其志国利民福ヲ図ルニ在リテ亦他ノ企望アルコト無シ、而シテ日ニ商工ノ巷ニ立チ其得失ヲ論ズルニ当リ、我ニ一定不変ノ信念ナクンバ、或ハ目前ノ利害ニ眩惑シテ為メニ自己ノ操守ヲ失ハンコトヲ懼ル、是ヲ以テ普ク処世ノ指針ヲ求メテ之ヲ論語ニ得タリ、爾来数十年、居常論語ヲ以テ心ヲ治メ事ヲ処シ、終身一貫敢テ渝ハラザラン事ヲ期ス、曾テ道徳経済合一ノ説ヲ主張シ、又論語算盤併用ノ旨ヲ詳論シ、朝夕論語ヲ誦シ、其位ト時ト処トヲ以テ、其説ヲ変ゼザルヲ信ズト雖モ、若シ更ニ先聖垂訓ノ縁由ヲ明カニスルモノアラバ之ヲ得ント欲スル事年久シカリシニ、偶々筑前ノ鴻儒南冥亀井先生著ハス所ノ論語語由ヲ、友人安川敬一郎君ヨリ借リテ之ヲ読ムニ及ビテ、曩ニ瞻望セシ所ノモノヲ得タルニ庶幾シ、蓋シ語由ノ書ハ文化三年丙寅ノ冬秋月藩主黒田侯嘗テ之ヲ刻セシモ、普ク世ニ行ハルヽニ至ラズ、而シテ余ガ借覧セシ原本ハ著者ノ嗣子昭陽先生親シク傍註ヲ朱書セラレシ者ニシテ、実ニ希覯ノ珍籍ナリ、依テ余ハ之ヲ玻璃板ニ附シ、刊行シテ諸友ニ頒ツ、是固ヨリ余ノ好事ニ出ヅト雖モ、抑モ亦世道人心ノ動揺セントスルノ際ニ当リ、苟モ此書ヲ翫味シテ処世ノ指針トナスモノアラバ、余ガ此微挙必ズシモ小補ナクンバアラズト云爾
  大正八年二月
                      渋沢栄一識


論語語由 亀井魯(南冥)著 十・奥付大正八年二月複製玻璃版(DK410070k-0002)
第41巻 p.281-282 ページ画像

論語語由 亀井魯(南冥)著 十・奥付大正八年二月複製玻璃版

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   ○右ハ明治十三年華井卯助補刻本ノ奥付ナリ。
 - 第41巻 p.282 -ページ画像 
   ○本書ハ玻玻璃版二〇巻一〇冊。
    装釘 和装、大サ半紙判
    匡郭 四周双辺 一頁九行 一行一六字詰
    版心 玉蘭堂蔵
    題簽 論語語由 亀井先生著
    見返 明治十三年補刻大阪書林華井聚文堂
    序(原版)文化三年黒田長舒、同長房
    跋(原版)文化三年宮崎舒安
    跋(複製版)大正八年二月渋沢栄一
    帙 縹色布地 牙籤 題簽同ジ


斯文 第一編第二号・第九六頁大正八年四月 ○寄贈書目及寄贈者芳名(DK410070k-0003)
第41巻 p.282 ページ画像

斯文 第一編第二号・第九六頁大正八年四月
    ○寄贈書目及寄贈者芳名
    書目             寄贈者芳名
○上略
 論語語由(影印本)全十冊   男爵 渋沢栄一氏
○下略



〔参考〕(諸橋轍次)書翰 渋沢栄一宛大正八年九月二六日(DK410070k-0004)
第41巻 p.282-283 ページ画像

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