デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

大正2年10月1日（1913年）


 - 第41巻 p.596 -ページ画像 

是日、宇都宮市ニ於テ当奉斎会下野支部発会式挙行セラル。栄一、会長トシテ幹部員数名ト共ニ参列シ、当奉斎会創立ノ趣旨ヲ演説ス。

日光東照宮三百年祭奉斎会報告書　第二八―二九頁刊
　○第二　本会ノ経過
　　　　二　支部ノ経過
栃木県ハ東照宮鎮座ノ地タルヲ以テ特ニ支部設置ノ必要ヲ認メ、矢板武氏ニ支部長ヲ、上野松次郎氏ニ副長ヲ、各郡市長並ニ各郡市名望家ニ評議員ヲ、各郡書記及各町村長ニ委員ヲ嘱托シ、寄附募集ニ着手スルコトトシ、大正二年十月一日下野支部発会式ヲ宇都宮市ニ挙行ス
当日本部ヨリ会長男爵渋沢栄一・副会長平山成信・副会長兼幹事長沢鑑之丞・幹事植村澄三郎・幹事赤松範一・幹事（東照宮宮司）阿知和安彦諸氏参列シ、来賓ニハ陸軍大将男爵鮫島重雄・栃木県知事岡田文次ノ両氏ヲ首トシ、各郡市長・各郡評議員及新聞記者等六十余名会同シ、会長渋沢男爵ヨリ奉斎会創立ノ趣旨ニ就キ懇篤ナル演述アリ、又矢板支部長ヨリ寄附金募集ニ関シ委曲懇嘱スル所アリ、終リテ来賓ヲ饗応シ玆ニ下野支部ノ成立ヲ告グルニ至レリ、其後直ニ事務所ヲ宇都宮市下野銀行内ニ設置シタリ
○下略

日光東照宮三百年祭奉斎会報告書　第二五頁刊
　　　　第二　本会ノ経過
　　　　　　一　本部ノ経過
○上略
同年○大正二年十月一日、渋沢会長外幹部員数名宇都宮市ニ出張シ、下野支部ノ発会式ヲ挙行ス
○下略

竜門雑誌　第三〇五号・第六六頁大正二年一〇月
○青淵先生の宇都宮行　青淵先生には日光東照宮三百年祭奉斎会々長として、去十月一日宇都宮に開会せられたる同会役員会に出席の為め同日午前七時三十七分王子を発車せられたるが、当日は同会の用務を了したる後同地商業会議所に於て演説を為し、午後七時廿五分無事上野に帰着、直に同所精養軒に於て開催せられたる帰一協会例会に出席したる後、飛鳥山邸に帰館せられたり。