デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

大正2年10月3日（1913年）

是日当奉斎会、華族会館ニ宗像政外三十余名ヲ招待シ、当奉斎会設立ノ趣旨ニ就イテ賛助ヲ求メ、予算金十万円ヲ金二十万円ニ変更ス。栄一右会合ノ議長タリ。

日光東照宮三百年祭奉斎会報告書　第二五―二六頁刊
 - 第41巻 p.597 -ページ画像 
　　　　第二　本会ノ経過
　　　　　　　一　本部ノ経過
○上略
同年○大正二年十月三日、宗像政・男爵阪谷芳郎・男爵三井八郎右衛門・男爵岩崎久弥・男爵岩崎小弥太・古川阪次郎・中野武営・大倉喜八郎・浅野総一郎・馬越恭平ノ諸氏以下弐拾余名ヲ華族会館ニ招待シ、本会設立ノ趣旨ニ就テ其賛助ヲ求メ、熟議ノ結果、予算拾万円ヲ弐拾万円ニ変更セリ
○下略

竜門雑誌　第三〇五号・第五七頁大正二年一〇月
○日光東照宮三百年祭奉斎会　同会は大正四年に於ける日光東照宮三百年祭の執行及記念事業の実施を幇助するの目的を以て設立せられ、先きに其会長たりし伯爵林董氏薨去後、発起人の熱心なる推薦に依り青淵先生其の後任を快諾せられしが、十月一日宇都宮に於て役員会を開き、又同三日午後五時東京華族会館に於て
　三井男爵・阪谷市長・岩崎男代理荘清次郎・馬越恭平・大倉喜八郎・浅野総一郎・原田助役・野村鉄道管理局長・古川鉄道技師・中野武営・松本海軍中将・杉原栄三郎・平山成信・岡田栃木県知事・阿知和日光東照宮宮司・矢板下野銀行頭取・上野宇都宮商業会議所会頭古河合名会社代表者
等三十余名を会し、青淵先生議長となり、熟議の結果、三百年祭を賛助し其の記念事業たる貴賓館其他を完成して大に外人を誘致する方法を講ずることゝし、同時に従来の予算額を増加変更するの必要あるを以て不日第二回の会合を催し、具体的に之を発表することを議決して午後十時散会せり

集会日時通知表　大正二年　　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
十二月十九日　金　午後五時　東照宮三百年奉斎会（華族会館）