デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2020.3.6

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

4章 道徳・宗教
2節 神社
8款 南湖神社関係 2. 南湖神社
■綱文

第41巻 p.634-638(DK410135k) ページ画像

大正11年6月13日(1922年)

是日、当神社鎮座祭行ハル。栄一、前日ノ神体遷座式ヨリ二日間ニ亘ル祭式ニ参列ス。十二年五月一日県社ニ昇格ス。


■資料

集会日時通知表 大正一一年(DK410135k-0001)
第41巻 p.634 ページ画像

集会日時通知表 大正一一年         (渋沢子爵家所蔵)
六月十二日 月 午後二時     王子駅発白河町御出向
        午後七時四十分  白河町御着
六月十三日 火 午前十時     楽翁神社鎮座祭《(南湖)》 白河町
        午後五時四十分  白河駅発
        午後十時五十五分 王子駅着御帰朝《(京)》


中目瑞男回答(DK410135k-0002)
第41巻 p.634 ページ画像

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楽翁公奉祀会書類(DK410135k-0003)
第41巻 p.634-636 ページ画像

楽翁公奉祀会書類              (渋沢子爵家所蔵)
(謄写版)
 - 第41巻 p.635 -ページ画像 

図表を画像で表示六月十二日御神体奉迎行列順序ノ一

          六月十二日御神体奉迎行列順序ノ一       各町惣代手提灯                       各委員手提灯    地元高張                     御紋章高張  巡査(歩)                   (白丁)楽人 (白丁)(白丁)(白丁)(白丁)(白丁) 先駆(警部)=神職(祓麻)=工匠=五色吹流=楽人=銘旗=南湖神社=御神体=御宝物=松平子爵 (車)       (車) (歩)     楽人      々掌                               (車)(歩) (歩) (車)                             御紋章高張  巡査(歩)    地元高張       各町惣代手提灯                       各委員手提灯          同上ノ二 総裁 渋沢子爵=会長=副会長=広橋氏=田中氏=前川氏=左京白河人惣代=建設委員=以下高張行列   (車)(車) (車) (車) (車) (車) 



(謄写版)
  鎮座祭
    祭典順序
六月十二日
御神体午後七時三十分着御
  是ヨリ先警察ヘ警衛ヲ依頼スルコト
第一号砲ハ六時三十分打上クルコト、但シ一発
  第一号砲ニ依リ各町提灯ヲ持シ、停車場前ニ集合ノコト
第二号砲七時三十分着御ノ節打上クルコト
一、御神体ハ停車場八時出御
   巡査      警部
  神職       祓麻ヲ持ツ
  工匠
  五色吹流
  銘旗
  楽人       三名
  会長       人力車
  松平子爵     同
  渋沢子爵     同
 御紋章高張提灯   弐張
 御神体       神職捧持人力車
  巡査       二名御神体両側護衛
  御宝物御辛櫃   神職捧持人力車
  副会長      二名人力車
  広橋嘉七郎    人力車
  前川一郎     人力車
  田中太郎     人力車
  建設委員
  各町惣代     一町二名ツヽ
  東京在住者
 - 第41巻 p.636 -ページ画像 
   以下高張提灯順ハ左ノ通リ
愛宕町・大工町・新蔵町・本町・南町・横町・田町・年貢町・馬町・大町・中町・金屋町・天神町・桜町
一、高張提灯
   各町十張以上ノコト
   手提灯ハ可成多数ノコト
   先達提灯ヲ点スルコト
一、拝殿奉納提灯ハ各町五張ツヽノコト
    但シ十二日・十三日ノ両夜
一、道順
 (住) 停車場ヨリ中町・天神町・大町ヲ通ルコト
 (復) 桜町・年貢町・本町ヲ通リ、役場前ニテ解散
一、十二日ヨリ十四日迄昼ハ各戸国旗ヲ掲ケ夜ハ軒提灯ヲ点スルコト
六月十三日
 午前八時号砲ニヨリ各員出発ノコト
一、祭事係ハ午前正九時南湖神社ヘ着スルコト
一、第二号砲ニヨリ鎮座祭ハ午前十時ヨリ執行十二時ニ了ス
一、直会
 来賓ハ社務所
 一般ハ南湖各休憩所
六月十四日
 午前八時号砲ニ依リ各員出発ノコト
一、午前九時例祭執行
一、午前十時半ヨリ太々神楽挙行


竜門雑誌 第四一二号・第六一頁大正一一年九月 ○楽翁神社鎮座祭《(南湖)》(DK410135k-0004)
第41巻 p.636-637 ページ画像

竜門雑誌 第四一二号・第六一頁大正一一年九月
○楽翁神社鎮座祭《(南湖)》 青淵先生には楽翁神社鎮座祭に臨席の為め、中野時之君を随へ去六月十二日午後二時十二分王子駅発列車にて、福島県白河町へ赴かれたり。楽翁公之後裔たる子爵松平定晴氏・東京市養育院幹事田中太郎氏、及出迎の為め上京せられたる楽翁神社奉祀会々長斎藤白河郡々長・同副会長安田白河町々長・同委員長川崎大四郎氏始め委員数名同行す。前車室中央に神体なる楽翁公遺愛の短刀を安置し同神社々掌中目氏之れを守護す。此くして午後七時四十分白河駅着、町内有志者多数の出迎を受け、暫時駅長室に休息せらる。時に駅前広場は楽翁公の創定と伝へらるゝ同地特有の高張提灯行列にて埋められ火の海に化し往き来もならぬ雑踏なり。やがて先駆の警官に次で地元高張提灯進み、続て各町総代の手提灯にかこまれ神職・工匠・五色吹流・楽人・銘旗の後に中目社掌、次に神体と順次繰出し、続いて松平子爵・青淵先生・斎藤会長・安田副会長等約二十名人力車を連らね、最後に又高張提灯行列随ふ。町内各戸六曜星御紋章の軒提灯を点じ、沿道至る処行列拝観人堵を為せり。途中約一時間、午後九時南湖なる同神社に至る。九時半移霊の式あり、神体を本殿に奉遷し、一同参拝の後式を閉づ。かくて午後十一時頃青淵先生には退場せられ、土地有志者川瀬作兵衛氏の邸に一泊せられる。翌十三日午前九時半此邸を辞
 - 第41巻 p.637 -ページ画像 
去し、午前十時開催の右神社鎮座祭へ出席せらる。祭典後記念撮影あり、終つて附近なる共楽亭にて午餐し、後楽翁公頌徳の講演を試みられ、午後四時頃松平子爵・田中太郎等と共に白河ホテルに至る、蓋し先生並に松平子爵来白歓迎晩餐会に列席せらるゝ為めなり。やがて主人側代表として町長安田大助氏挨拶あり。続て先生起ちて簡単に謝辞を述べられたる後、中座して直に人力車を停車場に駆り、午後五時四十分列車に乗込み、同十時四十四分王子駅着、無事帰京せられたり。


中目瑞男回答(DK410135k-0005)
第41巻 p.637 ページ画像

著作権保護期間中、著者没年不詳、および著作権調査中の著作物は、ウェブでの全文公開対象としておりません。
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〔参考〕楽翁公奉祀会書類(DK410135k-0006)
第41巻 p.637-638 ページ画像

楽翁公奉祀会書類            (渋沢子爵家所蔵)
    楽翁公奉祀会沿革
一、奉祀会ノ設立大正五年二月二十日
 白河町会ノ決議ヲ以テ、社殿造営賛助費金壱千円及敷地字菅生館山林参千弐百弐拾参坪寄附ス
一、第一回上京、大正五年三月中、同志出京男爵邸訪問、病中ナリシ
一、第二回上京、五月九日、男爵ニ会見シ大賛成ヲ得、総裁ニ推薦ス而シテ会長ヲ郡長ニ、副会長ヲ町長トス
一、第三回上京、六月中、趣意書ハ国分氏ノ起草ニ成リ、男爵ノ検閲ヲ得テ発表、出願ノ手続一切ハ現社司中目瑞男之ヲ成セリ
一、七月中、男爵ヨリ金弐千円ヲ寄付簿ノ筆頭ニ受ケ、其上東京市内富豪三十余名ニ対シ特ニ勧誘状ヲ発セラル
一、八月十一日、戸川・塚本・関諸氏一行来白アリ、神社敷地ヲ検分サル
一、八月二十三日、男爵南湖ニ来臨サル(塩原避暑ノ途ヲ迎フ)而シテ第三小学校ニ於テ楽翁公ニ関スル講演アリ
一、大正六年ハ衆議員及町会議員ノ選挙其他ニテ募集中止
一、大正七年三月、再募集ニ取係ル、六月会長ノ更迭アリ、十月一日副会長タル町長藤田新次郎死亡、次イテ安田町長及川崎大四郎ノ二名副会長ニ推薦サル
一、大正八年六月、東京市長田尻氏宛寄付願提出(別紙写ノ如シ)、
 - 第41巻 p.638 -ページ画像 
是ヨリ先前市長奥田氏ニ申請シ、同氏名ニテ金弐百円寄付記名アリ
一、六月二十五日、男爵宛寄付勧誘ニ関シ懇請書ヲ提出ス(別紙写添付)
一、八月廿四日、三上博士来臨アリ神社敷地見分サル
一、大正九年四月十七日、男爵ヨリ特ニ金壱万円ヲ寄付セラル(別紙写添付)
一、大正九年五月十日、南湖神社創立ノ許可アリ
一、六月六日、地鎮祭執行、男爵代理トシテ田中氏来臨セラル
一、大正十年五月五日、立柱祭執行、男爵来臨セラル
一、十一月三日、上棟祭執行
一、大正十一年六月十一日、新殿祭執行
一、六月十二日、会長斎藤郡長・副会長安田町長及副会長川崎大四郎現社司中目瑞男上京、松平子爵ヨリ御神体ヲ受ケ遷御、渋沢子爵モ同道来白セラル
一、六月十三日、鎮座祭執行、渋沢子爵臨席サル、松平子爵・徳川家代理等臨席サル
一、南湖神社表碑及神札ハ渋沢子爵ノ揮毫ナリ
一、大正十二年五月一日、県社ニ昇格ス
一、当社例祭ヲ五月三日、秋季大祭ヲ十一月三日トス
一、当社ノ建築・境内・財産ハ左ノ如シ
  本殿   四坪   拝殿   十五坪
  中門   参坪   神饌所  参坪
  手水舎  弐坪   鳥居   高二十尺巾十七尺
  羅月庵  六坪   社務所  三十坪
  境内  参千弐百弐拾参坪
  基本林 壱町七反九畝弐拾九歩
  基本金 五千円
一、寄付金募集高概算(未収入ヲ含ム)
  東京方面  金弐万円
  地方    金弐万五千円
一、建築工費未了中ナルモ概要左ノ如シ
  金参万参千円  総工事費
  金弐千円    神器具装飾品及地鎮祭上棟祭費
  金五千円    鎮座祭及雑費
  金五千円    基本金   大正十二年十月認之
   ○別紙写(寄付願・懇請書・寄付通知・栄一書翰)ハ前掲(大礼記念楽翁公奉祀表徳会ノ条)ニツキ略ス。