デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2020.3.6

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

4章 道徳・宗教
5節 修養団体
4款 財団法人修養団
■綱文

第43巻 p.499-500(DK430093k) ページ画像

大正5年8月(1916年)

是月、当団第二回天幕講習会、静岡県富士郡上井出村ニ於テ開カル。栄一金百円ヲ寄付シ、更ニ書翰ヲ送ツテ訓示ス。


■資料

向上 第一〇巻第一〇号・第七〇―七一頁 大正五年一〇月 天幕会場へ送られし書簡 顧問 男爵渋沢栄一閣下(DK430093k-0001)
第43巻 p.499 ページ画像

向上 第一〇巻第一〇号・第七〇―七一頁大正五年一〇月
    天幕会場へ送られし書簡
                顧問 男爵渋沢栄一閣下
拝啓爾後益々御清適の条賀し奉り候。過日は島田町の団員大井氏に托し静岡市なる尾崎氏の添書さし上候ひしが、御落手被下候事と存候。
昨朝池田氏来訪、貴方が近況申聞概略承及候。後更に貴方八月五日以後、第三号迄の天幕通信落手一々諒意仕候。開催以来天候も適順にて百事好都合に御取運びの由、御尽力御苦労の事と遥察仕候。青年の会合は動もすれば客気に駆られ、暴虎馮河の恐有之候間呉々も御注意有り度候。既に昨今大学生の深山餓死の惨状を聞くも余所事には無之候老生等も既往を回顧致し候時は所謂膚に粟を生じ候事共多々有之候。
御一同へ宜敷御伝声被下度候。兎角老人は前に誉あらむよりは後に毀なきを希望致候。青年諸君をして強ひて老成たれと申上ぐには無之、只々無謀の挙動無之様切に御注意申上候。斯く申上候とて老生とて青年諸君が其気力の旺盛なるは真に必要と相考へ候義に付、単に諸君の早熟偸安を相望み候義には無之候。此の辺も御申添可被下候。島田団員よりは老生の臨場相望み候由電報有之候得共、近々野州地方旅行之筈にて御地へ罷出難く候。是又諸君へ御鶴声願上候。尚又小尾其他講師諸彦へも御鶴声願上候 敬具 (八月九日)


向上 第一〇巻第一〇号・第六二頁 大正五年一〇月 天幕講習会経費及会員菓子料寄附芳名(DK430093k-0002)
第43巻 p.499-500 ページ画像

向上 第一〇巻第一〇号・第六二頁大正五年一〇月
    天幕講習会経費及会員菓子料寄附芳名
 一金弐百円也             森村市左衛門殿
 一金百円也              渋沢栄一殿
 一金百円也              大倉孫兵衛殿
 一金五拾円也             近藤廉平殿
 一金五拾円也             清水一雄殿
 一金五拾円也             栗原幸八殿
 一金弐拾円也             山本留次殿
 一金弐拾円也             尾崎元次郎殿
 一金拾円也              諸葛小弥太殿
 一金拾円也              北村五郎兵衛殿
 一金五円也              二荒芳徳殿
 一金五円也              馬場総左衛門殿
 - 第43巻 p.500 -ページ画像 
 一金二円也              酒井富三郎殿
尚武部参事官より会員全部へ牡丹餅包梨果二個宛、加島村青年会及小学校職員より梨果二箱、北村兵吾殿より十日間新聞五程宛及茶、細田多次郎殿より茶二缶、浜名支部より筆百五十対及干納豆一缶、丹沢日梁殿より絵端書百組、松沢源之殿よりサイダー一ダース


渋沢栄一書翰 瓜生喜三郎宛(大正五年)八月九日(DK430093k-0003)
第43巻 p.500 ページ画像

渋沢栄一書翰 瓜生喜三郎宛(大正五年)八月九日 (瓜生喜三郎氏所蔵)
拝読、益御清適抃賀之至ニ候、然者本団臨海之一行も客月末より木更津到着、一同ともニ愉快ニ水泳及他之日課等御練習之由珍重之事ニ御坐候
講演会ニハ高木男爵も出演有之候由重畳之義と御祝申上候、御出張之際ハ老生も宜敷申上候旨御伝可被下候
本月初旬より蓮沼氏ニハ岳麓之天幕講習会開催せられ、水と山とニ練習挙行相成候ハ、所謂知者と仁者との楽とも可申義と一段御悦申上候次第ニ候、何卒来会之青年諸君ニも御伝声被下、万一にも冒険之行為等無之様御注意之程祈上候
右不取敢拝答まて匆々如此御坐候 不宣
  八月九日
                      渋沢栄一
    瓜坐賢契
        坐下