デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2021.9.1

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

5章 教育
1節 実業教育
1款 東京高等商業学校 付 社団法人如水会
■綱文

第44巻 p.180(DK440059k) ページ画像

大正4年7月7日(1915年)

是日栄一、当校第二十五回卒業式ニ臨ミ、演説ヲナス。


■資料

渋沢栄一 日記 大正四年(DK440059k-0001)
第44巻 p.180 ページ画像

渋沢栄一 日記  大正四年          (渋沢子爵家所蔵)
七月七日 晴
○上略 午前十時高等商業学校卒業証書授与式ニ出席シテ一場ノ訓示演説ヲ為ス○下略


竜門雑誌 第三二六号・第七八頁 大正四年七月 ○東京高等商業学校卒業式(DK440059k-0002)
第44巻 p.180 ページ画像

竜門雑誌  第三二六号・第七八頁 大正四年七月
○東京高等商業学校卒業式 東京高等商業学校に於ては七月七日午前十時より同校講堂に於て、第二十五回卒業証書授与式を挙行したり。
本年の卒業生は専攻部四十五名、本科二百三十四名、附属商業教員養成科十一名及び選科一名にして当日青淵先生の訓示演説の大要は左の如くなりしといふ
 明治維新後匆々の際には商業教育全く疎んぜられ、卒業生の如きも極めて寥々たる有様なりしが、爾来四十年を経過したる今日に於ては頗る隆盛を見るに至り、本校に於ても斯くの如き多数の卒業生を出すことゝなりたるは殆んど隔世の感なきを得ず、然れども多数の卒業生を出す事のみが必ずしも喜ぶ可きことにはあらず、而して現在我邦の実業界は果して如何、其の趨勢を観じ来れば甚だ心細く満足し難きもの多し、就中最も憂ふ可きは帝国財政の基礎甚だ強固ならざるに在り、財政の如何によりて多大の影響を被る可き経済界亦強固なる基礎の上に建たざるは洵に遺憾に堪へざる也、然れども一般経済界活躍の範囲を論ずれば極めて有望にして、満洲に南洋に或は対露の貿易に、其の他各方面に於て有為の青年が其の手腕を揮ふ可き活躍の舞台拡張されたれば将来大に奮闘の必要あり、而して本校卒業生諸君中には各方面に有力なる地位を占め居れる人多しと聞けるが、今後愈々多数ならむことを希望すると同時に、最後の勝利を得る為めには単に有形上の発展のみに止らず、更に精神上の発展を謀らざる可らず云々
  ○栄一ノ演説筆記ヲ欠ク。