デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

  詳細検索へ

公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

5章 教育
2節 女子教育
2款 財団法人東京女学館 付 女子教育奨励会
■綱文

第45巻 p.40-41(DK450011k) ページ画像

昭和5年6月18日(1930年)

是日、東伏見宮大妃周子殿下当校ヘ来臨アリ、栄一案内ス。


■資料

竜門雑誌 第五〇二号・第七五頁昭和五年七月 青淵先生動静大要(DK450011k-0001)
第45巻 p.40 ページ画像

竜門雑誌 第五〇二号・第七五頁昭和五年七月
    青淵先生動静大要
      六月中
十八日 東伏見宮妃殿下東京女学館へ台臨に付同館へ出向


しら菊 第一三巻昭和六年六月 東伏見宮大妃殿下御台臨(DK450011k-0002)
第45巻 p.40-41 ページ画像

しら菊 第一三巻昭和六年六月
    東伏見宮大妃殿下御台臨
 昭和五年六月十八日は、畏くも東伏見宮大妃殿下を我東京女学館に迎へ奉る光栄の日でありました。殿下が嘗て本館に学ばせられし御縁故を以て、旧虎ノ門時代には、屡御台臨の光栄に浴し、御写真御歌の御下賜をさへ辱うしました。大正十二年九月大震火災に遭ひ、校舎焼失の後、新築の挙あるを聞し召され、畏くも御下賜金の御沙汰あり、又新築後援の為、バザー、音楽会等催したる際には、いつも多大の御援助を賜はりましたのは、一同の深く感謝し奉る処で御座います。かくて昭和三年三月校舎新築の工を竣へ、爰に多年の希望を達しましたので、一度御台臨を仰ぎ度、かねて願出ました処、漸く本日この光栄に浴しました次第で職員生徒一同の喜びは例へ様が御座いません。
 当日は幸ひ空さへのどかに晴れ渡り、校の内外残る隈なく掃き清められ、館長渋沢子爵、評議員長崎省吾氏御来館、又卒業生富田俊子、田中澄子、津軽理喜子、岸澄子、河内みち子の五氏に御接伴の為御出席を乞ひ、午前九時半過ぎ職員生徒一同門内に整列して、御台臨を待
 - 第45巻 p.41 -ページ画像 
ち奉りました。予定の通り、殿下には高橋事務官、浦御用取扱を従へさせられ、午前十時御着、渋沢館長御玄関に迎へ奉り御休憩室へ御案内申上げられ、御少憩の後職員一同に謁を賜ひ、夫れより次の順序により、それぞれ授業を御台覧遊されました。
○下略