デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

5章 教育
2節 女子教育
2款 財団法人東京女学館 付 女子教育奨励会
■綱文

第45巻 p.41-46(DK450012k) ページ画像

昭和5年9月5日(1930年)

是日、当校財団法人設立認可サレ、栄一、理事長ニ就任ス。館長兼会計監督故ノ如シ。組織変更ト共ニ女子教育奨励会解散セラレ、同会会員ハ財団法人東京女学館賛助員トナル。


■資料

(増田明六)日誌 大正一三年(DK450012k-0001)
第45巻 p.41 ページ画像

(増田明六)日誌 大正一三年       (増田正純氏所蔵)
三月六日 水《(木)》 晴夜雨
出勤
午後西田敬止氏来訪東京女学館を財団法人と為すニ付き協議す


竜門雑誌 第五〇二号・第七五頁昭和五年七月 青淵先生動静大要(DK450012k-0002)
第45巻 p.41 ページ画像

竜門雑誌 第五〇二号・第七五頁昭和五年七月
    青淵先生動静大要
      六月中
廿四日 東京女学館評議員会(渋沢事務所)


集会日時通知表 昭和五年(DK450012k-0003)
第45巻 p.41 ページ画像

集会日時通知表 昭和五年         (渋沢子爵家所蔵)
六月廿四日 火 午后一時 東京女学館評議員会(渋沢事務所)


東京女学館書類(二)(DK450012k-0004)
第45巻 p.41 ページ画像

東京女学館書類(二)           (渋沢子爵家所蔵)
                   (各評議員へ各通)
拝啓 東京女学館ヲ法人トナス件ニ付御相談申上度候間、御多用中甚タ恐入候得共来ル廿四日(火曜)午後一時左記へ御光来被成下度候
                          匆々
  昭和五年六月十八日             渋沢栄一
    渋沢評議員長殿
     左記
  麹町区丸の内一丁目二番地仲通二十八号館渋沢事務所


東京女学館所蔵文書 【決議書】(DK450012k-0005)
第45巻 p.41-42 ページ画像

東京女学館所蔵文書
    決議書
昭和五年六月廿四日東京市麹町区丸の内一丁目二番地二十八号館ニ於テ女子教育奨励会評議員会ヲ開キ、評議員長子爵渋沢栄一議長トナリ左記事項ヲ附議ス
一、財団法人東京女学館寄附行為(別冊ノ通)決定ノ件
一、財団法人東京女学館設立ニ付女子教育奨励会現在所有財産全部ヲ同館ニ寄附スルコト
一、財団法人東京女学館設立認可ノ日ヲ以テ女子教育奨励会ハ解散ス
 - 第45巻 p.42 -ページ画像 
ルコト
一、評議員長子爵渋沢栄一ヲ以テ財団法人東京女学館ノ設立者総代トシ、之ガ設立ニ関スル一切ノ事項ヲ委任スルコト
右満場一致ヲ以テ原案ノ通リ可決ス
  昭和五年六月廿四日
              女子教育奨励会評議員会
               議長  渋沢栄一(印)
               出席評議員
                   長崎省吾(印)
                   桜井錠二(花押)
                   服部金太郎(印)
                   大倉粂馬(印)


東京女学館所蔵文書 【私立学校々長認可申請】(DK450012k-0006)
第45巻 p.42 ページ画像

東京女学館所蔵文書
(朱書)
館第参号
昭和五年九月十二日
                        書記(印)
      常務理事(印) 幹事(印)
    私立学校長認可申請ノ件
       案
     年 月 日
                         理事長
  東京府知事宛
    私立学校々長認可申請
昭和五年九月五日文部大臣ヨリ財団法人東京女学館設立許可相成候ニ就テハ、同寄附行為第十一条第二項ノ規定ニ依リ、拙者館長ト相成候ニ付御認可相成度、私立学校令第三条ニ依リ此段申請候也
  追テ私立学校令第三条ニ依ル元東京女学館幹事根来泰信ノ本館代表ハ本申請ノ結果自然解消致スコトニ有之候、此段申添候也

午学第九九六三号
                財団法人東京女学館
昭和五年九月十二日付館第三号申請、子爵渋沢栄一ヲ東京女学館長ニ就任セシムルノ件認可ス
  昭和五年十月廿一日
           東京府知事 牛塚虎太郎


財団法人東京女学館寄附行為(DK450012k-0007)
第45巻 p.42-44 ページ画像

財団法人東京女学館寄附行為        (渋沢子爵家所蔵)
(印刷物)
    財団法人東京女学館寄附行為
      第一章 総則
第一条 本法人ハ女子ノ為メニ教育事業ヲ行フヲ以テ目的トス
第二条 本法人ハ前条ノ目的ヲ達スル為メ小学令及私立学校令ニ依リ女子ノ初等並中等教育ヲ行フ
 - 第45巻 p.43 -ページ画像 
第三条 本法人ハ財団法人東京女学館ト称ス
第四条 本法人ハ事務所ヲ東京府豊多摩郡渋谷町羽沢壱番地ニ置ク
      第二章 資産
第五条 本法人ノ資産ハ別紙財産目録記載ノ資産並本法人設立後ノ寄附金及其他ノ収入ヨリ成ル
第六条 別紙財産目録中ノ甲号及乙号建物並現金参万五千円ヲ以テ本法人ノ基本財産トス
    前項ノ外寄附金ハ理事会ノ決議ヲ経テ基本財産ニ編入ス但用途ヲ指定シタルモノハ此限ニ在ラズ
    基本財産ハ之ヲ消費スルコトヲ得ス
第七条 本法人ノ資産ハ理事長之ヲ管理シ之ニ属スル現金、有価証券ハ確実ナル銀行、信託会社其他ニ預入シテ之ヲ保管ス
      第三章 会計
第八条 本法人ノ経費ハ資産ヨリ生スル収入、授業料、寄附金其他ノ収入ヲ以テ之ニ充ツ
第九条 本法人ノ予算ハ理事長ニ於テ編成シ毎会計年度開始前理事会評議員会ノ議決ヲ経テ之ヲ定メ決算ハ理事長ニ於テ之ヲ行ヒ翌年度ノ初メニ理事会評議員会ノ承認ヲ経ルモノトス
第十条 本法人ノ会計年度ハ毎年四月一日ニ始マリ翌年三月三十一日ニ終ハル
      第四章 役員
第十一条 本法人ニ左ノ役員ヲ置ク
     一理事 八名
      内 一名ヲ理事長一名ヲ常務理事トス
     一監事 二名
     一評議員 十五名
     理事長ハ東京女学館館長トナリ常務理事ハ副館長トナル
第十二条 理事ハ評議員会ニ於テ之ヲ推薦シ其任期ハ五ケ年トス但シ重任ヲ妨ケス
第十三条 理事長ハ理事ノ互選ニ依リ之ヲ定メ其任期ハ五ケ年トス但重任ヲ妨ケス
     常務理事ハ理事ノ中ヨリ理事長之ヲ指名シ其任期ハ五ケ年トス但重任ヲ妨ケス
第十四条 監事ハ評議員会ノ推薦ニ依リ理事長之ヲ委嘱シ其任期ハ五ケ年トス但重任ヲ妨ケス
     監事ハ理事ヲ兼ヌルコトヲ得
第十五条 評議員ハ賛助員ノ中ヨリ理事会ノ議ヲ経テ理事長之ヲ推薦シ其任期ハ四ケ年トス但重任ヲ妨ケス
第十六条 評議員ハ互選ヲ以テ評議員長一名ヲ定ム
第十七条 補欠ニ依リ役員トナリタルモノノ任期ハ前任者ノ残任期間トス
     役員ハ任期満了後ト雖モ後任者ノ就任スル迄猶其職務ヲ行フヘキモノトス
第十八条 理事長ハ本法人ヲ代表シ理事会ノ議長トナル、理事長事故
 - 第45巻 p.44 -ページ画像 
アルトキハ常務理事之ニ代ハル、常務理事ハ本法人ノ常務ニ従事ス
第十九条 理事ハ理事会ヲ組織シ重要ナル事項ヲ審議ス
第二十条 監事ノ職務ハ民法ノ規定ニ依ル
       第五章 賛助員
第二十一条 本法人設立ノ趣旨目的ヲ翼賛シテ一定額以上ノ寄附ヲナスモノ又ハ理事会ニ於テ推薦シタルモノヲ賛助員トス
第二十二条 本法人設立以前東京女学館ノ維持経営ニ当レル女子教育奨励会ノ会員ハ全部本法人ノ賛助員トス
       第六章 会議
第二十三条 評議員会ハ理事長ニ於テ必要ト認メタルトキ之ヲ招集ス理事及監事ハ評議員会ニ出席シ表決ノ数ニ加ハルコトヲ得
第二十四条 評議員会ハ評議員長ヲ以テ議長トス
第二十五条 理事会ハ理事二分ノ一評議員会ハ評議員三分ノ一以上ノ出席ヲ以テ成立シ議事ハ出席者ノ過半数ヲ以テ決ス可否同数ナルトキハ議長ノ決スル所ニ依ル
       第七章 解散
第二十六条 本法人ハ法定ノ場合ノ外理事全員評議員四分ノ三以上ノ同意ヲ経且主務官庁ノ認可ヲ得ルニ非サレハ解散スルコトヲ得ス
第二十七条 本法人解散ノ場合残余ノ財産ハ理事会評議員会ノ決議ニ依リ本法人ト同一目的ノ事業ニ寄附ス
       第八章 附則
第二十八条 本寄附行為ハ理事三分ノ二以上評議員二分ノ一以上ノ同意ヲ得主務官庁ノ認可ヲ受クルニ非サレハ之ヲ変更スルコトヲ得ス
第二十九条 本寄附行為ノ施行ニ関シ必要ナル規則ハ理事長之ヲ定ム
第三十条 本法人設立当時ノ理事及監事左ノ如シ
            理事長 子爵 渋沢栄一
            理事     長崎省吾
                   桜井錠二
                   田中平八
                   大倉粂馬
            常務理事   西河竜治
            監事     服部金太郎


東京女学館書類(二)(DK450012k-0008)
第45巻 p.44-45 ページ画像

東京女学館書類(二)          (渋沢子爵家所蔵)
(印刷物)
拝啓、益御清適奉賀候、然ば年来御厚配被下候東京女学館の維持経営に関し予て種々考慮の結果、組織を変更して財団法人となし、基礎の確立を計ることの必要を認め右変更を其筋に申請致頃者認可の指令に接し候に付、夫々手続進捗中に御座候間御了承被下度候、右財団法人設立に付ては女子教育奨励会を解散致、同会員は全部財団法人東京女
 - 第45巻 p.45 -ページ画像 
学館賛助員として御尽力願上候事と相成候間事情御諒承の上新組織の賛助員として将来一層の御高配を賜り度希望の至に御座候
右御報告旁御依頼申上度、本財団法人寄附行為一部相添如此御座候
敬具
  昭和五年九月
            財団法人東京女学館
              理事長 子爵 渋沢栄一
    (宛名手書)
    子爵 渋沢栄一殿
       同 令夫人


渋沢栄一書翰 控 伊藤博邦宛昭和六年二月 日(DK450012k-0009)
第45巻 p.45 ページ画像

渋沢栄一書翰 控 伊藤博邦宛昭和六年二月 日 (渋沢子爵家所蔵)
(控)
  昭和六年二月 親書
    総長より伊藤公爵○博邦へ宛たる手紙控(6/3/2写)
粛啓、其後打絶へ御起居不相伺候へとも、閣下益御清適之条南山の至に候、小生本年ハ九十二才と相成老衰不堪用候得へども、従来の行掛も有之、教育事務又ハ社会事業等にハ関係仕居候、依而匆卒なから一書を呈して特に閣下之御援助を拝願仕候ハ、東京女学館に於て体裁上評議員会を組織するの必要有之、其会長を是非とも閣下に御願申上度爾来関係之人々種々心配致居候に付、小生も従来の行掛上余儀なく館長之名を引受居候に付、是非とも小生より事情を具して切に懇願し、枉而御許容を得候様尽力可致と打合中に御座候
就而是非寸間拝眉事情も縷述仕度候へども、小生儀兎角不快勝にて尊邸へ拝趨之時日も確乎難申上候に付、失敬の至に候へとも小生の手に属し、爾来本学館に付而ハ諸般之事務担当致来候渡辺得男差出候ニ付委曲御聞上被下、前陳評議員会会長御引受被下度候、何れ宿痾快方次第近日中ニ於て拝光之上、爾来之沿革より将来之施設方針等をも御談話可申上候 匆々敬白
  昭和六年二月
                        渋沢栄一
    伊藤公爵閣下
        侍史


集会日時通知表 昭和六年(DK450012k-0010)
第45巻 p.45 ページ画像

集会日時通知表 昭和六年        (渋沢子爵家所蔵)
三月廿六日 木 午後二時 東京女学館理事会(渋沢事務所)


東京女学館書類(二)(DK450012k-0011)
第45巻 p.45-46 ページ画像

東京女学館書類(二)          (渋沢子爵家所蔵)
                          (控)
拝啓、愈々御清穆奉慶賀候、陳者去ル三月二十六日当館理事会ニ於テ貴台ヲ当館評議員ニ推薦ノコトニ全会一致ヲ以テ議決仕リ候ニ就テハ予テ御内意相伺候通リ何卒御承諾被成下今後共何分ノ御助力相仰キ度此段拝願旁得貴意候 敬具
  昭和六年四月八日
              財団法人東京女学館
 - 第45巻 p.46 -ページ画像 
                理事長 渋沢栄一
    公爵 伊藤博邦殿
    男爵 森村市左衛門殿
       岩垂邦彦殿
       浜口儀兵衛殿
       日比谷平左衛門殿
       城後信吉殿
       鈴木梅太郎殿
       大島義清殿
       原邦造殿
       富田俊子殿
       津軽理喜子殿
       岸澄子殿
       井上千代子殿
       児玉米子殿
           以上拾四名宛各通
    四月十三日
       薩摩治兵衛殿
   ○古河虎之助評議員推薦ヲ辞退セルニヨリ、代リニ薩摩治兵衛推薦セラレ承諾ス。
    右列記ノ十五名ノ評議員候補者ハ総テ承諾シテ評議員トナル。(渋沢子爵家所蔵「東京女学館書類」(二)ニ拠ル)