デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2020.3.6

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

5章 教育
3節 其他ノ教育関係
17款 財団法人静岡育英会
■綱文

第46巻 p.13-16(DK460004k) ページ画像

大正11年9月26日(1922年)

是年七月、当会総会ノ決議ニ基キ、財団法人設立ノ件ヲ主務省ニ申請、八月二十三日認可ヲ得。仍ツテ其寄付行為第八条ノ定ムル所ニ依リ、是日、新ニ栄一ニ顧問ヲ依嘱ス。栄一、之ヲ諾シ、在任歿年ニ及ブ。


■資料

静岡育英会・葵図書館書類(DK460004k-0001)
第46巻 p.13 ページ画像

静岡育英会・葵図書館書類         (渋沢子爵家所蔵)
(印刷物)
    財団法人静岡育英会第壱回報告(旧育英会報告第卅一号ニ接ス)
静岡育英会ハ組織ヲ変更シテ財団法人ト為シ、大正十一年八月廿三日主務省ノ認可ヲ得、九月一日事務所ヲ東京市麹町区紀尾井町六番地ニ移転シ、徳川公爵(千駄ケ谷)ヲ総裁ニ推戴シ、次デ九月三日平山成信・笠井信一・山口勝・河井弥八・吉田増次郎・米山梅吉・田中萃一郎・高鳥容孝・永倉直七・久保春海・三輪修三・清野孝蔵ノ十二氏ヲ理事ニ、植村澄三郎・土屋保・緒明圭造ノ三氏ヲ監事ニ嘱託シ、更ニ平山氏ヲ会長ニ、笠井氏ヲ副会長ニ嘱託セリ
九月五日石川道正外五拾五氏ヲ評議員ニ嘱託シ、同月廿六日一木喜徳郎・井口省吾・岡田良平・岡野敬次郎・男爵加藤定吉・子爵渋沢栄一知事道岡秀彦ノ七氏ニ本会顧問ヲ嘱託ス
○下略


青淵先生職任年表(未定稿) 昭和六年十二月調 竜門社編 竜門雑誌第五一九号別刷・第一九頁 昭和六年一二月刊(DK460004k-0002)
第46巻 p.13 ページ画像

青淵先生職任年表 (未定稿) 昭和六年十二月調 竜門社編
               竜門雑誌第五一九号別刷・第一九頁昭和六年一二月刊
    大正年代
  年 月
  七 九 ―財団法人静岡育英会顧問―昭和六、一一。


財団法人静岡育英会会報 第二号・第六―七頁昭和二年一二月 財団法人静岡育英会寄附行為(DK460004k-0003)
第46巻 p.13-14 ページ画像

財団法人静岡育英会会報 第二号・第六―七頁昭和二年一二月
    財団法人静岡育英会寄附行為
第一条 本財団法人ハ静岡県人及旧幕臣ノ子弟並旧幕ニ縁故アル者ノ子弟ヲ援助シテ人材ヲ養成スルヲ以テ目的トス
第二条 本財団法人ハ前条ノ目的ヲ達スル為、学費ヲ貸与シ、寄宿舎ヲ開設シ、其他適当ノ方法ニ依リテ学生ヲ奨励誘掖ス
 - 第46巻 p.14 -ページ画像 
第三条 本財団法人ハ財団法人静岡育英会ト称ス
第四条 本財団法人ノ事務所ハ之ヲ東京市麹町区内山下町一丁目一番地ニ置ク
 本財団法人ハ静岡県内ニ支部ヲ置クコトアルヘシ、支部ニ関スル規程ハ評議員会ノ議決ヲ経テ別ニ之ヲ定ム
○中略
第六条 本財団法人ハ公爵徳川家達ヲ総裁ニ推戴ス
○中略
第八条 本会ニ顧問若干名ヲ置キ、総裁之ヲ嘱託ス
 顧問ハ重要ナル事務ニ付会長ノ諮問ニ応ス
○下略


静岡育英会・葵図書館書類(DK460004k-0004)
第46巻 p.14-15 ページ画像

静岡育英会・葵図書館書類         (渋沢子爵家所蔵)
(印刷物)
    学費貸与規定
第一条 本会ヨリ学費ヲ貸与スヘキ学生ハ、静岡県人並ニ旧幕臣及其縁故者ノ子弟ニ限ル
第二条 貸費学生ハ中等程度以上ノ学校在学者ニシテ、身体強健・志操堅固・品行方正・学業優秀ナル者ニ就キ銓衡ノ上之ヲ採用ス、但各種実業学校ハ甲種ニ、中学校ハ第四学年以上ノ在学者ニシテ、陸海軍学校入学志望者ニ限ル
第三条 貸費金額ハ毎年度ニ於ケル貸費予算額ノ範囲ヲ以テ、学校ノ種類並ニ出願者ノ状況其他ノ事情等ヲ斟酌考査ノ上其額ヲ決定ス
 学校種類ニ対スル比準月額ハ、帝国大学及大学令ニ拠ル官公私立大学本科ハ一人金弐拾五円以内、専門学校・高等学校程度ノモノハ金弐拾円以内、其他中等程度ノ諸学校ニ在リテハ金拾五円以内トス
第四条 貸費ヲ出願セントスル者ハ、本会々員又ハ市町村委員長若クハ学校長ノ推薦ヲ以テ、左記書類ヲ本部又ハ支部ニ提出スヘシ
   一、貸費学生採用願書 (附録甲号様式)
   二、履歴書 (附録乙号様式)
   三、戸籍謄本
   四、在学若クハ入学証明書 (学校長ノ作成セルモノ)
   五、学業成績証明書 (学校長ノ作成セルモノ)
   六、市区町村長ノ家計調書 {市区町村長ヨリ得ラレサル場合ハ推薦者ノ作成セルモノ
   七、健康診断書 {本会嘱託医又ハ本会ノ承認シタル医師ノ作成セルモノ
第五条 貸費出願ハ毎年四月末日迄ニ到達シタルモノニ就キ銓衡ス
第六条 貸費期間ハ在学学校ノ修業年限以内トス
第七条 貸費学生ニ採用セラレタル者ハ、保証人二名ノ連署ヲ以テ附録丙号様式ノ誓約書ヲ提出スヘシ、保証人ノ一人ハ本人ノ父兄(父兄無キトキハ親戚縁故者中丁年以上ノ男子)他ノ一人ハ一戸ヲ構フル丁年以上ノ男子ニシテ内一人ハ本会々員タルヲ要ス
 保証人ハ本人ト連帯シテ貸費償還ノ義務ヲ履行スヘキモノトス
第八条 特別ノ事情ニ依リ貸費継続又ハ増額ヲ出願セントスル者ハ、附録丁号様式願書ヲ提出スヘシ
 - 第46巻 p.15 -ページ画像 
 前項ノ出願アリタルトキハ、本人ノ学業成績・操行及家庭ノ情況等ヲ稽査シ、其許否並ニ金額ヲ決定ス
第九条 貸費学生ハ事情ニヨリ半途貸費ノ減額ヲ願出テ又ハ貸費ヲ辞退スルコトヲ得
 此場合ハ保証人連署タルヘシ
第十条 貸費学生学校ヲ休学シタルトキハ其期間中ハ貸費ヲ停止ス
 本会ニ届出テナクシテ一ケ月以上学校ヲ欠席シ、又ハ学校ニ於テ懲戒ヲ受ケタルトキハ、貸費ヲ罷ムルコトアルヘシ、此場合ニハ既ニ貸与シタル金額ハ之ヲ弁償セシム
第十一条 貸費学生ニシテ半途退学シ、又ハ本会ノ承認ヲ経スシテ初志ヲ変更シ、若クハ成業ノ目途ナキモノト認メタルトキハ、貸費ヲ罷メ、既ニ貸与シタル金額ハ之ヲ弁償セシム
第十二条 貸費学生ハ学業ヲ卒リタル後三ケ月ヲ経過セハ、貸費最終月額五分ノ一以上ノ月賦償還ヲ開始シ、拾ケ年以内ニ金額ヲ償還スヘキモノトス、但シ月賦ニ依ラス繰リ上償還スルコトヲ得
 前項ノ義務ヲ尽スコト能ハサル場合ハ、其事由ヲ詳述シ保証人連署ヲ以テ償還延期ヲ願出ツヘシ
第十三条 貸費学生死亡シ若クハ癈疾ニ罹リタルトキハ、保証人ノ出願ニヨリ家庭ノ事情ヲ稽査シ、貸費償還義務ノ一部若クハ全部ヲ免除スルコトアルヘシ
貸費償還中途ニシテ死亡シ若クハ癈疾ニ罹リタルトキモ未済額ニ対シ亦同シ
第十四条 貸費学生及保証人ハ償還義務完了迄ハ其身上及居所等ノ異動ヲ其都度届出ツヘシ
第十五条 保証人死亡シ若クハ資格ヲ喪失シタルトキハ、承継者ヲ定メ、本人及留任保証人連署ヲ以テ届出ツヘシ
第十六条 貸費学生学業ヲ卒リタルトキハ直ニ本会々員タルモノトス
第十七条 貸費学生ハ理事之ヲ監督ス
 前項ノ目的ヲ達スル為特ニ監察員若干名ヲ置クコトアルヘシ
    附則
 本規程ハ昭和三年一月一日ヨリ之ヲ施行ス
 従前ノ規程ニ依リ貸費ヲ受ケタル者ノ償還義務ニ就テハ前規程ニ依ルコトヲ得
           東京市麹町区内山下町一丁目一番地
                   財団法人静岡育英会事務所


財団法人静岡育英会会報 第二号・第一三頁昭和二年一二月 【昭和二年十二月現在職員…】(DK460004k-0005)
第46巻 p.15-16 ページ画像

財団法人静岡育英会会報 第二号・第一三頁昭和二年一二月
昭和二年十二月現在職員左ノ如シ
総裁
 公爵 徳川家達
顧問
    一木喜徳郎     岡田良平
 知事 長谷川久一  子爵 渋沢栄一
会長 (理事)   副会長 (理事)
 - 第46巻 p.16 -ページ画像 
 男爵 平山成信      笠井信一
理事
    五十嵐直三 伊藤和三郎  飯田英作
    河井弥八  米山梅吉   中島資朋
    成瀬達   野呂寧    久保春海
    山口勝   清野孝蔵   三輪修三
    榛葉良男
監事
    緒明圭造  土屋保    植村澄三郎
評議員
○下略