デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2020.3.6

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

5章 教育
3節 其他ノ教育関係
20款 財団法人国士館
■綱文

第46巻 p.63-66(DK460018k) ページ画像

大正15年6月3日(1926年)

是日栄一、飛鳥山邸ニ於テ当館ノ打合会ヲ催シ、頭山満・野田卯太郎・徳富猪一郎等ト懇談ス。


■資料

渋沢栄一 日記 大正一五年(DK460018k-0001)
第46巻 p.63 ページ画像

渋沢栄一 日記 大正一五年          (渋沢子爵家所蔵)
四月一日 晴 寒
○上略 国士館柴田徳次郎・上塚司二氏来訪、大倉家ヨリ四庫全書ヲ学館ニ寄附ノ事ヲ報告セラル○下略
   ○右ニイフ「四庫全書」トハ、当時上海ニ於テ刊行セラレタル四部叢刊本ノコトナルベシ。
   ○中略。
四月三日 曇又雨 軽寒
○上略
過日国士館ヨリノ依頼ニ応シテ、学校ヘノ援助ヲ大倉喜七郎氏ヘ懇請セシニ、企望ノ如ク大寄附アリタルニ付、其謝状ヲ発ス○下略


渋沢栄一書翰控 栗野慎一郎外三名宛 大正一五年五月二七日(DK460018k-0002)
第46巻 p.63-64 ページ画像

渋沢栄一書翰控 栗野慎一郎外三名宛大正一五年五月二七日 (渋沢子爵家所蔵)
拝啓、益御清適奉賀候、然ば世田ケ谷国士館の義に付ては、何分にも中途より参加致候事とて事情を承知不致、御関係深き各位より詳細承度と存居候処、頃者館長柴田徳次郎氏より同館拡張の件に付御申出有之時節柄懸念の点も有之やに存候上、且右申上候様の関係も有之、一応当初より御関係の方々御賢慮御伺申候処、柴田氏に於ても至極と賛成致し、一層小生より尊来願上候様とのことに付、来六月三日午前十一時より飛鳥山拙宅に於て小集相催し、食事ながら御相談申上事に致
 - 第46巻 p.64 -ページ画像 
候間、御繁用中真に恐縮至極ながら御賁臨被下候はゞ仕合に御座候、右申上度如此御座候 敬具
  大正十五年五月廿七日          渋沢栄一
    栗野慎一郎殿
    野田卯太郎殿  各通
    頭山満殿
    徳富猪一郎殿


集会日時通知表 大正一五年(DK460018k-0003)
第46巻 p.64 ページ画像

集会日時通知表 大正一五年        (渋沢子爵家所蔵)
六月参日 木 午前十一時 国士館ノ件ニ付、相談会午餐アリ(飛鳥山邸)


竜門雑誌 第四五四号・第一〇五頁大正一五年七月 青淵先生動静大要(DK460018k-0004)
第46巻 p.64 ページ画像

竜門雑誌 第四五四号・第一〇五頁大正一五年七月
    青淵先生動静大要
      六月中
三日 国士館の件に付相談会(曖依村荘)○下略


招客書類(二) 【大正十五年六月三日午前十一時於飛鳥山邸 国士館打合会】(DK460018k-0005)
第46巻 p.64 ページ画像

招客書類(二)              (渋沢子爵家所蔵)
 大正十五年六月三日午前十一時於飛鳥山邸
 国士館打合会
                   (太字・太丸ハ朱書)
                   欠子 栗野慎一郎
                      ○頭山満
                      ○野田卯太郎
                      ○徳富猪一郎
                      ○柴田徳次郎
                      ○花田半助
                      欠上司《(上塚司)》
                      ○主人
                      ○渡辺海旭
    料理 錦水


国士館書類(DK460018k-0006)
第46巻 p.64-65 ページ画像

国士館書類             (渋沢子爵家所蔵)
 国士館完成長老懇談会経過
   六月三日渋沢子爵飛鳥山邸ニ於テ開催
 時間 午前十時開会 午后二時散会
 出席者 (長老側)
                    渋沢栄一子爵
                    頭山満先生
                    野田卯太郎先生
                    徳富猪一郎先生
                理事・評議員
                    柴田徳次郎
                    花田半助
                    渡辺海旭
 - 第46巻 p.65 -ページ画像 
議事
 一、従来の干係者の国士館に対する意向
  (大体良好)
 一、現在の財政状態(目下中学校・甲種商業学校・専門程度本科)
  (確実)
 一、完成必要なりや否や(最も急要)
 一、完成事項及予算
  イ、一、専門部設置(目下の本科を認可受)
           保証金金二十万円
    二、文科設置 保証金金五十万円
    三、法科設置 保証金金十万円
      保証金合計金八十万円
  ロ、一、教室・研究室・図書館
     建築費金九十万円
    二、図書(西洋・日本)費金十万円
   合計金百万円
  ハ、完成に至る五ケ年間の創設費
     金二十万円
  ニ、積立基金七十万円
   右
     総計 二百七十万円
                       以上承認
 一、敷地、隣接地約一万坪増加の件
  毛利公爵家に御願中の事情報告
   目下珍田伯・関谷宮内次官・田中男爵より毛利公爵家及西園寺八郎殿に御願ひ中
 一、支那書及其書庫は大倉男爵家に渋沢子爵の御口添により完成承諾の報告
 一、実際の世話人として予而維持員として高配仰ぎし
      大橋新太郎先生
      井上準之助先生
  に渋沢子爵より折入つて御懇話御依頼を願ふ事
 一、先づ一般に発表するに先ち、従来尤も理解ある高援を願ひ居る三井家・安田家に出来得る程度の基礎的賛助願入れの事
 一、其結果により他の維持員・有志に賛同願ふ事
  九州は安川男爵に頭山翁より依頼願ひ纏め頂く事
                        以上
      紀念撮影の上散会



〔参考〕国士館書類(DK460018k-0007)
第46巻 p.65-66 ページ画像

国士館書類               (渋沢子爵家所蔵)
(印刷物)
             (太字ハ朱書)
             大正十四年六月十五日
                国士館顧問
                   頭山満
 - 第46巻 p.66 -ページ画像 
                   田中義一
                   野田卯太郎
                   栗山慎一郎[栗野慎一郎] 氏
                   清浦奎吾
                   箕浦勝人
粛啓、高堂益々御清栄之段奉賀候、陳者予て御高配を煩し居り候国士館ハ大正七・八年之最も矯激なる思想の動揺期にも巍然として君国の柱石を以て一貫し、今や創始八年之星霜を閲し極めて健実の発達を遂け殊に昨年六月には畏くも秩父宮殿下の御台臨之栄を辱ふし、名分玆に定まり精神物質両面之基礎愈々確立致し候ニ付、協議の上中学校併設の事に決し、既に所定の保証金積立を了し、本年四月八日文部大臣の認定を得て一層之奉公に専念致すことゝ相成申候、就てハ玆に教室設備の必要を生し候為め、御理解深き尊台の御翼賛御願之ため同館員参上可仕候得バ、御多用中甚だ恐縮に存候得共何分御高援之程為邦家御依頼申上候也 敬具
  大正十四年六月十五日
                 財団法人国士館顧問
                     頭山満
                     田中義一
                     野田卯太郎
                     栗野慎一郎
                     清浦奎吾
                     箕浦勝人
    (宛名手書)
    渋沢栄一殿