デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2020.3.6

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

6章 学術及ビ其他ノ文化事業
1節 学術
7款 帰一協会
■綱文

第46巻 p.577-579(DK460136k) ページ画像

大正4年1月20日(1915年)

是日栄一、上野精養軒ニ於ケル当協会例会ニ出席シ、中島力造ト共ニ、新研究題目「時局に対する国民の覚悟」ヲ提出ス。


■資料

渋沢栄一 日記 大正四年(DK460136k-0001)
第46巻 p.577 ページ画像

渋沢栄一 日記 大正四年        (渋沢子爵家所蔵)
一月二日 朝来雲多クシテ天日見ヘサルモ雨トハナラス
○上略 九時過ニ家人ト共ニ朝飧ス○中略 成瀬仁蔵氏来リ賀ス、帰一協会ノ事ヲ談ス○下略


集会日時通知表 大正四年(DK460136k-0002)
第46巻 p.577 ページ画像

集会日時通知表 大正四年        (渋沢子爵家所蔵)
壱月十八日 月 午後三時 帰一協会幹事会(兜町)
   ○中略。
壱月二十日 水 午後五時 帰一協会例会(上野精養軒)


渋沢栄一 日記 大正四年(DK460136k-0003)
第46巻 p.577 ページ画像

渋沢栄一 日記 大正四年        (渋沢子爵家所蔵)
一月十八日 快晴ナルモ気候寒シ
○上略 午後一時第一銀行ニ抵リ午飧ス、畢テ再ヒ事務所ニ於テ団琢磨・小田切、中島・服部・成瀬ノ三氏○中略 等来訪シ、各種々ノ用務ヲ来談ス。○下略
   ○中略。
一月二十日 晴 朝来寒気強ク堅氷到ル
○上略 五時上野精養軒ニ抵リ、帰一協会ヲ開ク、夜食後一場ノ演説ヲ為ス筈ナリシモ、時刻後レタレバ次会ニ延期ス、夜十時帰宿○下略
   ○中略。
二月二日 朝来雨降ル 寒威稍減スルヲ覚フ
○上略 午飧後、事務所ニ抵リ○中略 成瀬仁蔵氏来リ、帰一協会ノ事ヲ談ス
○下略


帰一協会会報 第六号・第二七五頁大正四年一一月 ○一月例会(DK460136k-0004)
第46巻 p.577-578 ページ画像

帰一協会会報 第六号・第二七五頁大正四年一一月
    ○一月例会
 大正四年一月二十日午後五時、上野精養軒に於て開会。出席者二十五名、左の講演ありたり。
 加洲に於ける排日問題        綱島佳吉氏
右講演後、前年来の懸案たる信念問題の討議に移りしが、右は既に数ケ月に亘りて研究したる問題にして、議論百出、固より遽かに決すべきものにあらざれども、大体の帰結を見出す事を得たるが如し、たゞ其実行の方法は急に着手すべきにあらざるを以て、一先づ本問題の研究を中止し、更に時機を見て再び研究討議することゝなし、新に左の問題に移る。但し当日は問題の提出に止まる。
  時局に対する国民の覚悟
 - 第46巻 p.578 -ページ画像 
                出題者 渋沢栄一氏
                    中島力造氏


帰一協会会報 第七号・第一頁大正五年三月 ○宣言決定に至る経過の大要(DK460136k-0005)
第46巻 p.578 ページ画像

帰一協会会報 第七号・第一頁大正五年三月
 ○宣言決定に至る経過の大要
大正四年一月二十日例会
  前年来の研究問題たりし信念問題は大体の帰結を見たるを以て、一先づ其の研究を中止し、玆に左の両氏によりて新に研究問題を提出せらる。
  一、時局に対する国民の態度       渋沢栄一氏
                      中島力造氏


帰一協会録事第二(DK460136k-0006)
第46巻 p.578-579 ページ画像

帰一協会録事第二            (竹園賢了氏所蔵)
 大正四年一月例会
 一月廿日午後五時上野精養軒ニ於て開く、昨年日米問題解決之使命を帯ひて渡米せられたる会員綱島佳吉氏今般帰朝せられたるにより、同氏之講演を請ふ
 加州に於ける排日問題        綱島佳吉氏
右講演後食事に移り、次で前年来の研究題目たる信念問題の討議あり議題左の如し
一、信念問題は単に研究に止むべきか
二、若し研究に止むるを以て足らずと為さず《(マヽ)》、左の二項の一又は二に就て決定を為すの要なきか
 甲、宗教に対する教育者の態度に関して注意を促すこと
 乙、信念養成の必要を鼓吹すること
三、前記甲項又は乙項若くは甲乙二項に付きて之を可と為さず《(マヽ)》、其の実行の方法は左の 諸項の何れによるべきか
 甲、文部省に建議すること
 乙、会員にして教育調査会員たる者より議会に意見を提出すること
 丙、教育関係者に対し適当の方法により意見を開示すること
右議題の討論に移り、議論百出容易に纏まるべくも見えさりしも、大体に於て一般に之を肯定せり、唯三ノ甲文部省建議云々の件は或は無効ならんとの事に同意する者多かりし
而して「信念」の字義に付て可否論甚だしくまとまる所をみず
尚ほ実行の方法なども急に着手さるべきにあらず、問題も数ケ月に亘り研究を重ねたる事なれは、一先づ之に止め、更に時機を見て再び研究すべき事として散会せり、当日出席者左の如し
 渋沢男爵      服部宇之吉氏
 中島力造氏     綱島佳吉氏
 五代竜作氏     宮岡恒次郎氏
 井上雅二氏     矢野恒太氏
 吉川男爵      矢野茂氏
 ヒルトン・ペツドレー氏 本多日生氏
 成田勝郎氏     沢柳政太郎氏
 - 第46巻 p.579 -ページ画像 
 馬場恒吾氏     森村開作氏
 中島半次郎氏    山内繁雄氏
 塩沢昌貞氏     片山国嘉氏
 ハーバー・コーツ氏 成瀬仁蔵氏
 加藤玄智氏     田村新吉氏(四時客員と共ニ)
 山田三良氏
尚本夕は新たなる研究問題たる「時局に対する国民の態度」に付て渋沢男爵・中島力造氏の講演ある筈なりしも、時間之都合によりて他日ニ譲る事とせり
 内記今岡信一良氏渡米せらるゝに付て本会書記を辞せられ、新に文学士伊東義啓氏本会に関係せらるゝ事となれり