デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2020.3.6

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

6章 学術及ビ其他ノ文化事業
1節 学術
7款 帰一協会
■綱文

第46巻 p.594-596(DK460143k) ページ画像

大正4年7月7日(1915年)

是日栄一、上野精養軒ニ於ケル当協会本年度大会兼服部宇之吉外三名ノ渡米送別会ニ臨ミ、送別ノ辞ヲ述ブ。


■資料

集会日時通知表 大正四年(DK460143k-0001)
第46巻 p.594 ページ画像

集会日時通知表 大正四年         (渋沢子爵家所蔵)
七月七日 水 午後四時半 帰一協会幹事会、引続例会(上野精養軒)


渋沢栄一 日記 大正四年(DK460143k-0002)
第46巻 p.594 ページ画像

渋沢栄一 日記 大正四年         (渋沢子爵家所蔵)
七月七日 晴
○上略 午後五時過ヨリ帰一協会ノ為メ上野精養軒ニ抵リ、水野氏ノ神社ニ関スル演説アリ、食卓上海老名・服部・マツコーレー博士等ノ米国行ニ付送別ノ為メ一場ノ演説ヲ為ス、三士其他ニモ続々演説アリ、夜十一時過散宴帰宿ス
   ○尚、右記事ニ関連シテハ本資料第四十巻所収「日米交換教授」大正四年七月八日ノ条参照。


帰一協会録事第二(DK460143k-0003)
第46巻 p.594-596 ページ画像

帰一協会録事第二             (竹園賢了氏所蔵)
大正四年度 大会
七月七日 午后五時上野精養軒に於て本年度大会を開き、兼て近々渡米せらるべき服部宇之吉氏・海老名弾正氏・マコーレー氏・コーツ氏の送別会を開く
当日会員外ニ招待状を発したるもの左の如し
 岩崎久弥男   三井八郎衛門男
 三島弥太郎子  井上友一氏
 奥田義人氏   高楠順次郎氏
 大島健一氏   松方巌氏
 小池綱造氏   福原鐐二郎氏
 松浦鎮次郎氏  水町袈裟六氏
 花井卓蔵氏   関直彦氏
 志立鉄次郎氏  志村源太郎氏
 清水徳太郎氏  柴田駒三郎氏
 三上参次氏   江木衷氏
 高木兼寛男   井上準之助氏
 池田謙三氏   柳田国男氏
 - 第46巻 p.595 -ページ画像 
 阪田重次郎氏  嘉納治五郎氏
 芳賀矢一氏   萩野由之氏
 上田万年氏   松井慶四郎氏
 仙波太郎氏   島田三郎氏
 久保田政周氏  箕浦勝人氏
 木村久寿弥太氏
当日の出席者左の如し
会員外 高木男
会員
 服部宇之吉氏  海老名弾正氏
 クレー・マツコーレー氏 ハツパー・コーツ氏
 渋沢栄一男   水野錬太郎氏
 中島久万吉男  服部金太郎氏
 加藤玄智氏   矢野恒太氏
 沢柳政太郎氏  矢野茂氏
 原田助氏    岸本能武太氏
 宮岡恒次郎氏  中島力造氏
 荘田平五郎氏  床次竹二郎氏
 浮田和民氏   森村開作氏
 田中穂積氏   塩沢昌貞氏
 成瀬仁蔵氏  近藤廉平男
 石田新太郎氏  吉田静致氏
 加藤咄堂氏   諸井六郎氏
 井上哲次郎氏  斎藤七五郎氏
 馬場恒吾氏   増田義一氏
 フイツシヤー氏 鎌田栄吉氏
 内ケ崎作三郎氏
       以上
先つ開会するや、幹事服部氏は事務及会計の報告を為し、次で役員改選の件を提議されしが、其の改選等は現幹事に一任の事に決す
次て左の講演あり(六時より同四十五分迄)
 国宝としての神社(行政上より見たる神社)
                  水野錬太郎氏
右に対し井上氏・原田氏より二・三の質問ありき
尚ほ高木男は右に関連して「国家と神社との干係」に付き約十五分間の演説あり
 即チ神社は村民の至誠を表白する所
 神社の森は其地方の風害を避く、其の森は保護鳥の安住所なり云々
食事(七時―八時十分)
食卓にて渋沢男ハ送別の辞を述べらる
 食後 服部博士の挨拶あり
 孔子教に就きて
  尭舜三代以前   大同 (礼記)
  其時代      少康
 - 第46巻 p.596 -ページ画像 
 大同を孔子の理想とすれば共和主義民主々義となる、中華民国の現在の孔子教と余の考とは反対なり云々
 及ひ支那の結婚問題 同姓―同宗の考
 ハーヴアード大学に於ての講義は、孔子教を根本として日本を米国に紹介せんとす云々と(九時)
次て海老名氏の渡米の使命に付て述べらるゝあり、マコーレー氏の挨拶(内ケ崎氏通訳)、コーツ氏の賜暇旅行の挨拶終り、最後に井上博士は一同に代りて四氏の為に一場の送別の辞を呈せらる、十時十分
                           以上
尚、宮崎虎之助氏より本会に「新らしき太陽」と題する絵画を寄贈されしを以て、大会席上出席者之観覧に供す


帰一協会会報 第六号・第二八〇頁大正四年一一月 ○大正四年度本会大会(DK460143k-0004)
第46巻 p.596 ページ画像

帰一協会会報 第六号・第二八〇頁大正四年一一月
    ○大正四年度本会大会
 七月七日午後五時上野精養軒に於て本年度大会を開き、兼ねて米国ハーヴアード大学教授として此度赴任せらるゝ服部宇之吉氏其の他近近渡米せらるべき海老名弾正氏・マコーレー氏、及びコーツ氏の為めに送別会を開く、出席者来賓及び会員三十六名。
 先づ開会するや、幹事服部宇之吉氏は本会の事務及会計の報告を為し、次で役員改選の件を提議されしが、右は現幹事に一任の事に決したり。次に左の講演ありき。
 国宝としての神社(行政上より見たる神社)
                   水野錬太郎氏
 右講演に対し井上哲次郎氏・原田助氏より二・三の質問あり、次て高木兼寛氏は「国家と神社との関係」に付き演説ありて食事に移り、卓上渋沢栄一氏は立ちて送別の辞を述べ、食後服部氏・海老名氏・マコーレー氏・コーツ氏の挨拶あり、最後に井上哲次郎氏は一同に代りて四民の為めに更に送別の辞を述べ、十時半閉会せり。